ガンダムエピオン
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ガンダムエピオンは、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場する架空の兵器(モビルスーツ・MS) 。
本項では兄弟機であるガンダムアクエリアスの概要も記述する。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 機体解説
| ガンダムエピオン Gundam Epyon |
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|---|---|
| 型式番号 | OZ-13MS |
| 頭頂高 | 17.5m |
| 重量 | 8.5t |
| 装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
| 武装 | ビームソード エピオンシールド(ヒートロッド) エピオンクロー×2 |
| 搭乗者 | ヒイロ・ユイ ゼクス・マーキス |
OZ総帥の任を解かれルクセンブルクに幽閉されたトレーズ・クシュリナーダが、幽閉先の古城地下にて極秘に完成させたMS。「エピオン」とはギリシア語で「次の」「次世代の」という意味を持つ。
本機は、モビルドール(MD)を初め、トレーズが嫌悪する全ての人心無き近代兵器へのアンチテーゼを込め生み出された機体である。
武装は人間同士の崇高な決闘を美徳とするトレーズの騎士道精神を色濃く反映しており、左腕シールド先端のヒートロッド、ジェネレーター直結式のビームソード等といった白兵戦用装備のみで、近代文明が生み出した大量殺戮兵器の端緒である銃器類を一切持たない。その徹底ぶりは、他の大半のガンダムタイプに装備された頭部バルカン砲すら持ち合わせていない点からも窺える。
その思想は一見、兵器としての実用性を欠いたものとも言えるが、トレーズは最初から兵器としてこの機体を造り上げたわけではない。あくまでこの機体は、トレーズの理想とする戦士としての信念・生き様を具現化するための象徴であり、乗り手の戦いへの解答を指し示す道標と言える存在である。
それでも、地球に降下した5機のガンダムやトールギスのデータを研究して建造された本機の基本性能は、アフターコロニー(A.C.)最強とされるウイングガンダムゼロにも匹敵するレベルを誇る。特にその近接戦闘能力は特筆すべきものがあり、乗り手次第では銃火器で武装された「近代兵器」をも圧倒する戦闘力を発揮する。
[編集] ゼロシステム
ウイングゼロと同様、コクピットに採用された特殊インターフェイス。ただし、機体初起動時にデータヘルメットのディスプレイには『SYSTEM-EPYON』の文字が表示される
このシステムは、リアルタイムで推移する戦況を演算処理し、導き出された最良の戦術、及び実行後予測される結果を搭乗者の脳に直接伝達する。逆に搭乗者の意思を機体にフィードバックする事で、スティックやペダル等の物理的操作を省略した直接的な制御も可能であるという。また、脳内神経伝達物質の分泌量をコントロールする事でドーピング的な身体強化を行う事も可能で、これを利用して機動時のG負荷や痛覚等の感覚を麻痺させ、人体の限界以上の環境下での制御を可能としている。
本機では情報伝達をよりダイレクトに行う為、搭乗時はシステムや各部センサーと直結した専用のデータヘルメットを着用する。この為、コクピット内部は他の機体に比べモニターやコンソール類が極端に少ない。
MSのインターフェイスとしてはある種理想的とされるゼロシステムだが、それに等価して負の面も存在していた。そもそも、システムが志向する「最良の戦術」とは、あくまで自機の勝利のみを追及したものであり、目的達成の為であれば味方の犠牲や搭乗者自身の死さえも厭わない。そして、伝達した戦術と搭乗者の理性・倫理を天秤に掛け、戦術の実行を強制させようとする。システムに屈した者は衝動のままに破壊を繰り返し、最悪廃人に至る危険性も孕んでいる。その為、搭乗者にはシステムの支配を跳ね除けるだけの強い精神力が要求された。
トレーズは「敵」を見失うヒイロ・ユイに道標としてこのエピオンを託すが、「その機体に乗って勝者になってはならない」と忠告する。それはつまり、確固たる意志が無ければ、システムに翻弄され無意味な勝利しかもたらされないという事に他ならない。正にトレーズ独特の美学が凝縮されたガンダムと言える。しかしヒイロには彼の哲学が理解し難かった為、後にゼロに搭乗していたゼクス・マーキスと互いの機体を交換している。
[編集] モビルアーマー形態
高速巡航用の移動形態。同じ可変機であるウイングゼロと異なり、両脚が股間ブロックごと背部に折り畳まれる独特の変形機構を採用している。同時に内部機構の配置を再構成する事でエネルギー効率を向上させ、長距離の巡航を可能としている。変形後の足首部はサソリや竜の頭の様でもあり、主翼のエピオンウイングや尻尾の様に伸びたヒートロッドを合わせた全体のフォルムは、双頭のワイバーン(飛竜)を連想させる。尚、変形後の名称はプラモデルのインスト等では「モビルアーマー形態」と呼ばれるが、資料によってはウイングゼロ、ウイングガンダム同様「バード形態」の呼称も用いられている。
[編集] 武装
- ビームソード
- 右腰にマウントされた大型ビームサーベル。従来機で採用されているマニピュレーター経由方式ではなく、グリップエンドと右腰エネルギーサプライヤーに接続されたケーブルを介し、機体ジェネレーターから直接エネルギー供給を行う。その為より大容量かつ効率的な供給が可能となり、長大なビーム刃の形成が可能となった。その刀身のサイズから、「サーベル」ではなく「ソード」と呼称される。
- エピオンシールド
- 左腕のガンダニュウム合金製シールド。それ自体の強度と、表面に施された耐ビームコーティングによって実弾・ビームを問わず優れた耐久性を誇る。近接格闘を主とする機体に合わせ、取り回しに優れた軽量小型タイプを採用している。
- ヒートロッド
- エピオンシールド先端に接続された鞭状装備。表面を赤熱化させる事で、ガンダニュウム合金すらも熔断する。また、単純な打撃や敵の捕獲、武装の奪取等にも使用される。ビームサーベルを上回る攻撃範囲と、その変則的な軌道故に動きを読まれ難い利点を持つが、使いこなすには相応の技量が求められる。なお、トレーズが自身の乗機トールギスIIと共に建造したトールギスIIIにも、伸縮機能を付加した改良モデルが実装されている。
- エピオンクロー
- 両前腕のガンダニュウム合金製対装甲クロー。MA時の着陸脚としても使用される。
[編集] 劇中での活躍
ルクセンブルグの古城にある地下施設に隠されていたエピオンは、ヒイロに再び戦う意義を見出させる為に、トレーズによって託される。トレーズは、エピオンで戦った結果選択すべき未来がなければ共にこの世に別れを告げようと提案したが、ゼロシステムに翻弄されルクセンブルク基地で交戦中だったOZのトレーズ派・ロームフェラ派双方のMS、MDを見境無く破壊してしまったヒイロは、自分にはその資格は無いと申し出を拒否する。ヒイロはこの機体でサンクキングダム防衛戦に参加したが、王国を守り切る事は出来ず、崩壊したサンクキングダムの沿岸でゼクスのウイングゼロと交戦した後、お互いの機体を交換する。
その後エピオンは、ゼクスが本名ミリアルドを名乗り、ホワイトファングの司令官になると共にその象徴となり、バルジ攻防戦や、ピースミリオンのガンダムチーム、トレーズ率いる地球軍と戦う。リーブラ攻防戦では全世界が見守る中ヒイロのウイングゼロと激突。だが最終的には1歩及ばず、機体の左腕を斬り落とされゼクスは敗北する。最後は地球へ降下し始めたリーブラのエンジンブロックにビームソードを突き立て、機体と共に爆炎に飲み込まれる(漫画版ではヒイロに敗れた後、ゼクスはヒイロ達に協力して6機のガンダムのエネルギーをツインバスターライフルで放ち、リーブラを破壊している)。その後ゼクスは生存し、1年後勃発した「マリーメイアの反乱」にてトールギスIIIで参戦しているが、エピオンの処遇については不明である。また、漫画版では前述の経緯から破壊されていないが、その後どうなったのかは不明。
[編集] 備考
カトキハジメデザインが大半を占めるOZ製MSの中で、唯一大河原邦男がデザインを担当した機体。マルーン(暗赤色)、ネイビーブルーを基調としたカラーリングや、複数の節で構成された背部ウイング、脛形状が特徴である。また、耳状に突き出た両側頭部のパーツや、胸部中央のサーチアイ等、ウイングゼロを意識した意匠も取り入れられている。なお、後年リリースされたOVA『Endless Waltz』では、カトキの手によって全てのガンダムのデザインが一新されたが、同作で未登場の本機は、リファイン画稿が描かれない唯一の機体となった。
但し、同じくOVAに登場しなかった初期の5機は、改修後の機体に準じたデザインリファインが行われ、一部の機体は実際に商品化もされている。
[編集] ガンダムアクエリアス
ゲーム「SDガンダム GジェネレーションF」に登場。設定上はTV本編にも存在する。アクエリアスとはみずがめ座の意。
| ガンダムアクエリアス Gundam Aquarius |
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|---|---|
| 型式番号 | OZ-14MS |
| 頭頂高 | 不明 |
| 重量 | 不明 |
| 装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
| 武装 | ドーバーガン 105mmマシンガン ヒートロッド×2 シールド |
エピオンの支援を目的に開発された機体。対MD(モビルドール)用の電子戦装備「アンチMDシステム」を搭載している。これは本機から半径100km以内に存在する全MDにコンピュータウイルスを送信し、機能障害を発生させる。アクエリアスがMDを行動不能に陥れ、エピオンがその間に有人の指揮機を撃破すると言う戦法が考案されていた。
しかし、ジェネレーター出力の大半をシステムに費やしているため、本機はビーム兵器を一切装備していない。また、システム自体も大型なため自重の増加を招いているが、大気圏内飛行が可能な程の大出力スラスターを搭載しており、エピオンに追従出来るだけの機動性は備えている。
この機体はトレーズがOZ総帥の地位を追われた後、彼の支持者によって開発された機体であるが、実戦には一度も参加していない。一説によると、デルマイユ派によって開発者ごと闇に葬られたとも言われている。
[編集] 外部リンク
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最終更新 2009年11月20日 (金) 12:48 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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