キックスクーター

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折り畳みスクーターに乗った少女

キックスクーター(Kick scooter)とはスポーツなどで使われる、地面を蹴って進むハンドル付きの乗物。元来の名称であるスクーター(Scooter)の他、スクート(Scoot)とも呼ばれる。三輪式のキックボードやスケータ等もキックスクーターの一種。

自転車と同じ要領で乗る事ができ、ローラースケートスケートボードよりも簡単な事からレジャー用途の他、公園等で自転車代わりの手軽な移動手段としても使われる。

目次

[編集] 種類

[編集] 折り畳み型(ポリウレタンウィール装着型)

Razor A2 Model(初代)

1990年代後半に登場し、その後主流となった二輪スクーター。アルミニウム合金の多用で総重量3Kg程度に抑えられ、小さく折り畳んで持ち歩く事もできる。舗装路のみでの走行を前提にローラースケート同様のポリウレタンウィール(車輪)[1]を持つ。初期のウィールは直径4インチ(100mm)だったが[2]、大径化が進み8インチ(200mm)の製品も登場している。後輪の泥除けがブレーキを兼ねており、これを踏み後輪の回転を抑える。

スケートパークなどでスタントを行う「フリースタイルスクータリング」(en:Scootering)も欧米やオセアニアを中心に広まり、2008年、2009年には折り畳み機構を廃した本格的なスタント専用スクーターが大手二社から発売された。

[編集] 空気タイヤ装着型

フットバイクのレース

折り畳み型以前からある、自転車同様の空気入りタイヤとブレーキを備えた二輪スクーター。上述のポリウレタンウィール装着型と区別する際にはニューマチックスクーター(Pneumatic scooter)、ビッグスクーター(Big scooter)等と呼ばれる。より安価で手軽な折り畳み型の登場で減少したが、乗り心地や安定性を重視する分野での需要がある。

ヨーロッパではフットバイク(Footbike)と呼ばれる大型のものを使ったレースが行われている他[1]、犬を動力にするドッグスクータリング(en:Dog scootering)等の用途もあり、ニューマチック専門のメーカーが存在する。

BMXが盛んだったアメリカでは1980年代後期にフリースタイルBMXの要素を取り入れたスクーターが各BMXメーカーから発売された[2][3]。これらは従来のスクーターと区別してスクートと呼ばれ、これを元にスノースクートが誕生した。なお、折り畳みスクーターでもスタントの世界ではスクートと呼ばれる事が多い。

[編集] 幼児向け

幼児向けスクーター

まだ自転車に乗れない三〜五歳程度の幼児を対象とした、主として三輪車風のもの。鋼鉄製のフレームにプラスチック製の外装を持った製品が多い。

[編集] 三輪式、四輪式

デッキに固定されたハンドルを掴んで乗るキックボードやスケータなど。二輪式より安定する他にも、自立する、片手で乗れるといった利点がある。

[編集] 動力付き

通常のキックスクーターに動力を加えて立ち乗りスクーターとした製品がある他、個人で自作ジェットエンジンを取り付けた例まである[4]

[編集] 歴史

1936年にベルギーで撮影されたという写真

十九世紀後期。ローラースケートが登場すると、その部品で作ったスクーターもあったと言われている。

1914年。アメリカで二輪スクーターにエンジンを取り付けたAutopedが登場している。

1974年。日本でペダル推進式三輪スクーター・ローラースルーGOGOが発売され流行する。

1990年代後期。スイスでWim Ouboterが小型折り畳みスクーターを開発し、Micro Mobility Systemsを設立して発売する[5]。同じものをアメリカではRazor USAが自社ブランドで販売し、日本にはそれが輸入されて流行した。やがてRazorの製造を請け負っていたと見られる台湾のJD Corporationが自社でもJD Bugとして販売を開始し、日本ではJDの代理店からJD Razorのブランドで販売されている[3]

[編集] 日本での流行と社会問題

ハンドル高すぎ

1999年頃に折り畳みスクーターが日本に入ってくると、電車に持ち込める手軽な移動手段として都市部の若者から広まって行き、子供にも流行した。それに伴って非常識な利用者も出て来た為、使用禁止を明示する施設も現れている。

2000年2月には東京の歩道上で歩行者と衝突した利用者が重過失傷害罪書類送検され、同年7月には神奈川で転倒による死亡事故も起きた[4]

[編集] 脚注

  1. ^ 一体成形だったものにハブを加えて大型化した経緯から、通常はタイヤとは呼ばない。
  2. ^ 幅24mm、軸8mmでインラインスケートと同じ規格。当時インラインスケート用で流通していた最大のもの。
  3. ^ 日本でも一部廉価品が「JD Bug」のままで売られているが、JD BugがJD Razorの下位ブランドという訳ではない。
  4. ^ 雨上がり、下り坂、グレーチングといった悪条件が重なったとされている。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月25日 (水) 13:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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