キルト (衣装)

キルト (衣装)の最新ニュースをまとめて検索!

キルトを身に着けて踊るダンサー

キルト(kilt)はスコットランドスカート状の伝統衣装。通常はタータン柄である。キルトは英語名で、ゲール語ではフェーリア(Feileadh)と呼ばれる。

もともとはタータン柄の大きな布を独特の方法で腰に巻き、紐やベルト、ピンで留めていたもので、ハイランドの男性用衣装であった。元来ハイランド人はゲール語を話したので、単にフェーリアと呼ばれていたが、この古典的なスタイルのキルトは現在フェーリア・モール(Feileadh Mor)またはベルテド・プライド(Belted Plaid)と呼ばれている。

これに対し、現在一般にスコットランド全域で民族衣装として着用されているものはひだのあるスカート状に縫われている。この新しいキルトは現在、単にキルト(Kilt)またはフェーリア・ベック(Feileadh Beag)と呼ばれている。

キルトに関する最古の記録はヘブリディーズ諸島における1594年の記録といわれ、それ以前のことはわかっていない。

政治的な理由から、18世紀中盤から後半まで、キルトは一般に禁止されていた。

フェーリア・ベックは18世紀初頭に作られ、次第に着られるようになった。現在の長さは膝頭あたりまでで、前にスポラン(Sporran)と呼ばれるバッグを提げるのが通例である。スポランはゲール語で財布を意味する。

フェーリア・モールは長い布を広げてひだを作り、その上に横になってベルトや紐で腰の部分で締めて着るが、スカート部の長さは現在よりもずっと短く、ひざ上10センチほどであった。腰上の余り布は非常に長く、足元の防寒の目的でそのまま下に垂らすこともあったが、肩にかけたり、背にピンで留めたり、雨天の場合は頭から被ることもした。腰にベルトを締め、皮袋やバッグ、ナイフやダークと呼ばれる大振りなナイフなどを提げていたが、その配置はさまざまであった。また、長剣は肩掛け式のクロス・ベルトに下げていた。

18世紀中盤以前のハイランドではキルト=フェーリアを普段から身に着けることは一般的だったが、ハイランド人がみなキルトを着ていたわけではなく、ズボンの類を着用していた記録も少なくない。

現在のスコットランドにおいてはハイランド、ローランドを問わず、キルトは催しや祭礼で用いられる民族衣装となっており、最近は女性も身に着けるようになった。ほとんどの場合はフェーリア・ベックであるが、フェーリア・モールを好んで着る人も見受けられる。また、近年は無地あるいはタータン以外の柄を用いたカジュアルなキルトを製造するメーカーも現れ、ポケット付きのものも存在する。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月26日 (月) 00:38 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【キルト (衣装)】変更履歴

ご利用上の注意