キ105 (航空機)
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国際 キ-105
- 用途:軍用グライダー
- 製造者:日本国際航空工業
- 運用者:大日本帝国陸軍
- 初飛行:昭和19年12月
- 生産数:9機
- 運用状況:試作のみ
キ105は、太平洋戦争中に日本陸軍で試作された輸送機である。設計・製造は日本国際航空工業。
目次 |
[編集] 概要
昭和19年に試作された大型グライダー ク-7 II にエンジンを付け改修した機体で、制式採用はされなかったものの量産命令が出された。しかし、戦局の悪化によりごく少数機しか完成せず、実戦に投入されることなく終わった。
米潜水艦隊の徹底した通商破壊作戦など、東南アジアにおける制海権を奪われた状況下で、陸軍は南方から油槽船にかわって数百機のキ105大編隊による区間分割輸送を用い「内地へ10〜20パーセントでも多く燃料輸送を行なう」という奇想天外かつ非常対策を実施しようと計画した。しかし、上記の理由により実現しなかった。
昭和18年から日本国際航空工業では大型輸送用グライダーの開発を進めていたが、昭和19年8月に完成したク-7 IIを審査した陸軍はこの機体をエンジン付きの輸送機とするように指示を出した。その際の要望として
- 4tの積載物、または40名の兵員輸送が可能なこと。
- 航続距離は1,500km以上。
- 大量生産が可能なこと。
をあげていた。
キ105と名づけられた機体は、ク-7 IIの試作第2号機を改造する形で昭和19年11月に試作機が完成した。機体はク-7同様中央胴体に双側胴と高翼式の主翼を組み合わせた双胴式で、積載物の積み下ろしが容易な形態になっていた。またエンジンを2機搭載するため、側胴の前部はやや延長されていた。中央胴体は軽合金製だが、その他の部分は木製であった。燃料タンクは、ナセル内に主タンク、中央翼前縁に補助タンクを設けた。エンジンは当初ハ13(450hp)を搭載したが、出力不足のためハ26-IIまたはハ102に換装した。
昭和19年12月の飛行審査の結果は良好で、制式採用の手続きはとられなかったものの昭和20年3月までに300機完成との量産指示が陸軍から出された。これに対し日本国際航空工業では、京都周辺の木工家具工場を総動員して(組み立て場所として小学校の講堂も利用したという)量産体制を引いたが、空襲の激化から生産は進まず、生産工場の被爆などにより終戦までに9機しか完成しなかった。完成した機体は滋賀県の八日市飛行場において行われた訓練に使用されたが、全機空襲により破壊されてしまった(完成機9~10機、飛行検査終了7機という説もある)。通常の輸送機型(キ105甲)の他に燃料輸送型(キ105乙)も計画されたが、終戦により完成することなく終わった。
なお、本機の名称としてよく紹介される「おおとり」という名称は、日本国際航空工業における社内名称である。
[編集] スペック
- 全長:19.92m
- 全幅:35.00m
- 全高:5.90m
- 自重:7,080〜8,000kg
- 全備重量:10,380〜12,500kg
- エンジン:ハ26-II 空冷式複列星型14気筒 940〜950hp または ハ102空冷式複列星型14気筒 1050hp ×2
- プロペラ:ハミルトン定速三翔 D=2.90m
- 巡航速度:220〜180km/h
- 最高速度:270〜300km/h(高度2,300m)
- 実用上昇限度 5,000m
- 上昇時間:6分16秒/2,300m
- 航続距離:1,500〜2,500km
- 乗員:4〜5名+兵員40名
- 積載量:3,300〜4,500kg
[編集] 関連書籍
- 日本航空機大図鑑1910年-1945年下巻 国書刊行会、1993.07.28刊行 ISBN 4-336-03346-3
※上・中・下の三巻+別冊1のセットで定価¥85.000超の豪華フルカラー図版資料集である。
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年6月10日 (水) 01:56 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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