クピドの悪戯

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クピドの悪戯
ジャンル オムニバス恋愛漫画シリーズ
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クピドの悪戯〉(クピドのいたずら)は北崎拓によるオムニバス恋愛漫画シリーズ。当初は『週刊ヤングサンデー』(小学館)とその増刊号において発表されていたが、同誌の休刊後は『週刊ビッグコミックスピリッツ』(同)およびその増刊号に発表の場を移している。

本項ではシリーズの全体像を中心として解説する。シリーズ作品の内「虹玉ポンチ」・「虹玉」・「虹玉ボンボン」の詳細についてはクピドの悪戯 虹玉を、「さくらんぼシンドローム」の詳細についてはさくらんぼシンドローム クピドの悪戯IIを参照。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 概要

これまでに連載3作・読切2作の計5作がシリーズ作品として発表されており、さらにシリーズ以前に発表された読切1作が特別編としてシリーズに組み込まれている。単行本は連載1作目の「虹玉」全7巻と連載2作目の「さくらんぼシンドローム」全11巻の計18巻が小学館のヤングサンデーコミックスから発行されており、2009年3月発行分までで累計100万部を越えている[1]。『さくらんぼシンドローム』の9巻以降には読切作品が1作ずつ併録されている。

北崎は本シリーズを「男女の(異性同士とは限らないが)出会いのきっかけに「ちょっと不思議」がからんでいれば、それが『クピドの悪戯』」と定義しており[2]、また単行本各巻の背表紙には「この時代、神様クピド (Cupid) が悪戯心で選んだ男女に起こる恋の物語。」というキャッチコピーが書かれている。こうした定義・キャッチコピーが示す通りにシリーズ作品はいずれも恋愛描写を主軸としながらも、そのきっかけに奇病や相性診断システムといったSF要素・「クピドの悪戯」が絡められている。このため、発表時には〈クピドの悪戯〉ではなかった「サイキック デュオ」も、単行本収録に当たり「クピドの悪戯特別編」としてシリーズに組み込まれている。

後から組み込まれた特別編を除き、シリーズ作品はいずれも男の主人公1人と2人のヒロインが基本構成となっており、さらに第1作である「虹玉ポンチ」を除いた全作で主人公が「むっちゃん」というあだ名を持ち[3][4][5][6]、ヒロインの一人が「」の文字を含んだ名前となっている。さらに「オレ×ヨメ」を除いた作品ではもう一人のヒロインが「『』を含む文字」を含んだ名前となっている。[7]#シリーズ作品一覧を参照)

また特別編を除いた全ての作品において眼鏡をかけ厚いをしたた女性・仙堂寺狂言回しとして登場し、各作品における「クピドの悪戯」の解説を行なっている(#シリーズ作品一覧を参照)。

[編集] シリーズ作品一覧

各作品の詳細についてはリンク先を参照。

タイトル 掲載誌 掲載号 主人公 ヒロイン 仙堂寺 クピドの悪戯 備考
1 虹玉ポンチ YS 2004年2月増刊号 名越克彦 伊波 高田陽子 医者 奇病
虹玉
連載版「虹玉」のプロトタイプとなった読切第1作。
2 虹玉 YS 2004年42号 - 2006年18号 睦月智也
つきともや
桐生 大倉 「虹玉ポンチ」を元とした連載第1作。
3 さくらんぼシンドローム YS 2006年34号 - 2008年35号 阿川宗則
あがわねのり
生沙也子 天海 奇病
進行性減齢症候群
連載第2作。
YSS VOL.1 - VOL.5
4 虹玉ボンボン YS 2007年1月増刊号 武藤勇介
とうゆうすけ
小巻 小巻美 奇病
「虹玉」
読切第2作。
5 オレ×ヨメ BS 2009年1号 - 3号 姫川睦樹
ひめがわつき
伊能衣子
(井野舞子)
梅宮凛子 開発者 相性診断
CUPIDシステム
連載第3作。全3回の短期集中連載。
特別編 サイキック デュオ YS 2000年1月増刊号 藍葉眞 楯未弥子 - 超能力 単行本収録時に「クピドの悪戯特別編」とされた読切。

[編集] オレ×ヨメ

オレ×ヨメ 〜クピドの悪戯〜
ジャンル SF恋愛コメディ青年漫画
漫画
作者 北崎拓
出版社 小学館
掲載誌 週刊ビッグコミックスピリッツ
発表号 2009年1号 - 3号
話数 全3話
その他 単行本未収録[注 1]
テンプレート使用方法 ノート

オレ×ヨメ 〜クピドの悪戯〜」は『週刊ビッグコミックスピリッツ2009年1号から3号にかけて短期集中連載されたシリーズ第5作であり、連載作品としてはシリーズ3作目にあたる。単行本未収録[注 1]

年下の恋人梅宮凛子結婚するために職を求めていたフリーター青年姫川睦樹が、その後の雇用を条件に架空の相性判断システム・CUPIDシステムのモニターとして年上のキャリアウーマン井野舞子との同棲生活を送る様子を描く「純愛ブライダルコメディー[8]」。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ

26才のフリーター姫川睦樹は恋人の梅宮凛子と結婚するため、情報誌で見つけた正社員募集に応募する。仮作用の連絡を受け研修へと向かった睦樹であったが、待っていたのは採用ではなく、結婚相性診断CUPIDシステムのモニターとして相性120%の診断結果が出た相手との一ケ月の同棲生活であった。相手に婚姻届けに署名させることが出来たら正社員として雇い入れる約束を取り付け、モニターを承諾した睦樹は32才のキャリアウーマン井野舞子との同棲生活を始める。

舞子が結婚相手に求めるのは専業主夫となる事であった。男の仕事として抵抗を感じながらも凛子との結婚のための試練として主夫生活をはじめた睦樹であったが、同棲生活の中で舞子との距離は徐々に近づいて行った。凛子と舞子の2人に嘘をついている状況に耐えられなくなった睦樹は、凛子の元へ向かい現状を告白する。凛子の対応から彼女が求めているのは睦樹とは限らない結婚相手であることを感じ取った睦樹は、自分を必要としてくれた舞子と結婚し主夫として生活することを決意する。

[編集] 登場人物

姫川 睦樹(ひめかわ むつき)
本作の主人公。26才のフリーター。合コンで知り合った凛子とは大手企業の正社員と偽って付き合い始めており、彼女との結婚のためにと株式会社レジティマシーの社員募集に応募する。この応募情報からCUPIDシステムで舞子との相性が120%という結果が出たため、モニターとして舞子との同棲生活をはじめる事となる。[9]
井野 舞子(いのまいこ)
31才と8ケ月のキャリアウーマンで、結婚相手には専業主夫として家事育児そして子種を望む[8]。本名は伊能 麻衣子(読み同じ)であり、CUPIDシステムを開発していたレジティマシーの社長。正体を知った睦樹に打算が生じないように偽名を使ってモニターを行なっていた[10]
梅宮 凛子(うめみや りんこ)
合コンで知り合った睦樹の20才の彼女。出会った当初から結婚願望が強く、処女であることを結婚のための切り札としており、結婚まではと肉体関係を拒否する。[9]
仙堂寺(せんどうじ)
シリーズの狂言回しの女性。本作ではレジティマシーの第6システム開発部チーフとしてCUPIDシステムの開発に携わっている[8]

[編集] 用語

CUPIDシステム
登録した男女のデータから結婚相性を計る架空の相性判断システムの通称で、正式名称は Catch yoour Ultimate, Perfect, Ideal, Darling system(究極・完璧・理想的な彼氏を捕獲システム)。昨今の未婚・晩婚問題を解決するためNASAの技術提供を受けてレジティマシー社で完成した。[9]

[編集] サイキック デュオ

サイキック デュオ
ジャンル SF恋愛青年漫画
漫画
作者 北崎拓
出版社 小学館
掲載誌 週刊ヤングサンデー
発表期間 2000年1月増刊号
話数 全1話
その他 さくらんぼシンドローム』10巻収録
テンプレート使用方法 ノート

サイキック デュオ」(PSYCHIC D) は『週刊ヤングサンデー』2000年1月増刊号に掲載された読切作品。『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II』10巻に併録されている。発表時には〈クピドの悪戯〉シリーズではなかったが、単行本収録に当たり「クピドの悪戯特別編」としてシリーズに組み込まれた。

タイトルの通りに2人の超能力者を主人公とし、テレパシー能力者である高校3年生の少女楯未弥子通り魔殺人事件を起こそうとする犯人の怨念を感じ取り、念力を持つ高校1年生の少年藍葉眞に協力を求め、事件を未然に防ごうとする様を描く。

[編集] 書誌情報

全て著者は北崎拓、発行は小学館のヤングサンデーコミックスより。

[編集] 脚注

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[編集] 注釈

  1. ^ 2009年3月現在。
  2. ^ 表紙には「虹玉」も含まれるが、奥付表記は「クピドの悪戯」のみ。

[編集] 出典

  1. ^ 『さくらんぼシンドローム』11巻、付帯。
  2. ^ 「サイキック デュオについて」『さくらんぼシンドローム』10巻、148頁。
  3. ^ 「第1話 / まだなの?」『虹玉』1巻、25頁。
  4. ^ 「第9話 バカみたい。」『さくらんぼシンドローム』2巻、23頁。
  5. ^ 「虹玉ボンボン」『さくらんぼシンドローム』11巻、201頁。
  6. ^ 「オレ×ヨメ 第1話 オトコの就職先」『ビッグコミックスピリッツ』2009年1号(1月1日号、30巻1号、通巻1385号)小学館、15頁。
  7. ^ この段落は「クピドの裏側」『さくらんぼシンドローム』2巻、208頁を参照。
  8. ^ 「オレ×ヨメ第1話 オトコの就職先」『ビッグコミックスピリッツ』2009年1号、11 - 48頁。
  9. ^ この段落は「オレ×ヨメ第1話 オトコの就職先」『ビッグコミックスピリッツ』2009年1号、11 - 48頁を参照。
  10. ^ 「オレ×ヨメ 〜クピドの悪戯〜 第3話 オトコの決断」『ビッグコミックスピリッツ』2009年3号(1月15日号、30巻3号、通巻1387号)小学館、275 - 292頁。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年8月7日 (金) 14:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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