クラウザー・ドマニ

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domani 1100ssi

クラウザー・ドマニ(Krauzer Domani)とクラウザー・ドポ ドマニ(Dopo domani)は、ドイツオートバイトランク製造メーカーであるクラウザーが製造している3輪車両(トライク)。 なお、日本ではドマーニと呼称することが多いが、日本で恐らく最初に紹介記事を書いた別冊モーターサイクリスト86年/2月号ではドマニと記載されており、創業者も日本総代理店もインタビュー掲載の許可を出しているので正式にはドマニだと思われる。ホンダ・ドマーニとは関係がない。

目次

[編集] 概要

創業者ミハエル・クラウザーが「理想のサイドカー」をコンセプトとして打ち出し、イギリスBRMが設計し、フレーム製造担当はドイツ・メッサーシュミットシャーシ製造はスイスLCRエンジニアリングが担っている。

正式名称は『KRAUSER DOMANI ssi』であり、多くのオートバイのように排気量の記載は無い。 DOMANIはイタリア語で“明日”の意で命名は創業者ミハエル・クラウザー。 ちなみに一部の初期型にのみ「ssi」のエンブレムが冠される。燃料噴射装置の実装されているのがssiでそうでないのは単なる「domani」との説あり(“ i ”がインジェクションを意味する)。

ドイツ国内の車検テストにおいてK100エンジン搭載車が最高速度170km/hを正式認定されている。テストライダーのコメントで安全限界速度が200km/hとあるので、最高速度は更に上と思えるが未発表ゆえに不明。 速度無制限のアウトバーンにおいてK1100エンジン搭載車が230km/hを未公認ながら達成。なお、カタログデータでは最高速度は180km/hの表示がある。

レース用のステアリングシステムを採用しているので、車重の増加に伴って重たくなりがちなサイドカーのハンドルであるが、ドマニのそれは普通の単車並に容易い。反面転回もUターンも必要としないレース仕様だけに深く切れないので2車線道路において1回ハンドルを切るだけでのUターンはほぼ不可能。

転回に便利なバックギアは新車販売時には装備されていないが、社外品で装備は可能である。しかし非常に高価であり、メカニカル方式の場合は一速が無くなるとあって便利の反面痛し痒しで装備した車は希である。尚一速がスポイルされない電動モーター方式も存在するが、更に高価であるために装備車は更に希である。

高温多湿な日本に乗るのは乗員には苦行以外の何者でも無い。車にとっても苦行であるようで、ラジエターに穴が空いた事例多数。これは生産国の独逸(首都)が日本において稚内以上の位置にあり、更に寒冷な気候であるために日本とは廃熱事情が違うのが原因だと思われる。


当初は量産や販売はあまり考えていなかったようであるが、モーターショーでの反響の大きさに応える形で製造に踏み切った経緯がある。商売としてはあまり熱心には行わなかったので、多数のバックオーダーを抱えてもラインの増設など行わないでいたために長い時は二年近く納車に要した事もあった。尚平均納車日数は半年程であったが、現在はほぼ製造ラインは停止しており、日本総代理店のサイトから製品情報は削除されている。 現在までの総生産数は300台弱とされる。正確な数字では無いが、100台前後が日本に輸入されていると推定される。

一般的にはサイドカーと称されているが、サイドカーとは「製品として完成販売されているオートバイ(通称:単車)に後からサイドカー(通称:船、車輪を駆動しない)を取り付けたもの」であるため、当初から3輪で設計製造されているドマニは厳密にはサイドカーと呼ぶことはできない。ではトライク(三輪自動車)なのかと言えば車輪は三つなのでそのカテゴリーには入るであろうが、トライクの概要は前輪又は後輪が左右対称であることが前提なので左右対称の車輪を持たないドマニは多少趣を異にしている。それゆえ創業者は生前ドマニを全く新しい乗り物であるとインタビューで答えている。

当初、ドイツでも日本でもカテゴリーがサイドカーか三輪自動車のどちらかに揺れたが、普通自動車運転免許しか持っていない者が乗ると、高性能が故に安全ではないとメーカー、日本代理店がサイドカー認定(自動二輪車運転免許が必要)を苦労して取得した。更に日本代理店が自動二輪にこだわったのには時代的な理由があり、発売当時日本はバブル経済真っ盛りで高価であったり希少であった四輪自動車は投機の対象になり値段だけが高騰して、乗車するエンドユーザーに車が行き渡らないと言う本末転倒な事態に陥っていた。幸い自動二輪は投機の対象としては魅力が薄かったので難を逃れていたので、本来の持ち主たるライダーに乗ってもらいたいと運輸省(現在の国交省)と喧々囂々の末に自動二輪カテゴリーにした経緯がある。

2009年現在新車で入手は事実上不可能であるために購入希望者は中古に頼るしかないが、一度手放したら二度と入手は困難であるとオーナーも分かっているために乗車しなくとも手放す事はせずに抱え込んでしまうので結果市場に出てくることは殆ど無い。多くの需要に対して供給量は限りなくゼロに近いために(通年では無いが多いときで2~5台/年だとされる)、品物が出た時は既に買い主が存在していると言う状況のために雑誌やネットに情報が掲載されることは殆ど無い。更にサイドカーと言う特殊なカテゴリー故に同好の士は横の繋がりが太く、仲間同士で売り買いが行われる事も市場で見かけない原因だと思われる。

[編集] バリエーション

クラウザー・ドマニ ssi

[編集] ドマニ ssi

フルカバードの従来型。 輸出国と年式は、ヘッドライトの形状である程度は判別できる。 ドイツ本国とアメリカ向けは車検の関係でヘッドライトが黒いデメ金魚のように表に飛び出していて、その他の国向けはフロントスクリーン内蔵タイプ。 プロトタイプではデュアルであったが量産型ではシングルに変更されていた。しかし1997年のカスタムオーダー車で装備されたのをきっかけに、1998年式からプロトタイプと同じく量産車もデュアルタイプに変更。 初期型のエンジンBMWのオートバイ用K100 2バルブエンジンであったが、後にK100 4バルブ、K1100 4バルブ、K1200 4バルブへと移行している。

量産化の数年前に作られたプロトタイプからの外見上の変更点はリアウイングの小型化とガソリンタンクの位置変更(量産はドライバーの真後ろであるが、プロトタイプはパッセンジャーのボディ隣り)。

参考価格:為替相場によって値段の変動があったので一概に希望小売価格は定まっていなかったが、1000ccエンジン搭載車は650万円 1100ccは713万円 1200ccは750万円程度であったが、ユーロ立てに移行してからユーロ高によって1200は900万円近くまで高騰したこともある。

[編集] ドポ・ドマニ

ドマニのネイキッドタイプ。「dopo domani」はイタリア語では”明後日”を意味する。プロトタイプが製作されたが、量産化はなされなかった模様。

[編集] 経緯

  • 1995年前後に日本で言うところの会社更生法の適用を受けて、その煽りで二年ほどラインが凍結されたが程なく再開された。
  • 2007年頃より予め製作していた在庫のシャーシが底を付き、新たにシャーシ製造を行う予定も無いためにほぼ絶版状態に陥っている。

[編集] 補足

MKM1000

[編集] クラウザー・MKM1000

クラウザー社が世に送り出した市販車はドマニが2機種目。 この数年前にドマニと同じ手法 BMWのパワーユニットをメッサーシュミットのフレームに積んだMKM1000というオートバイが発売されていた。MKMは空冷水平対向2気筒のR100シリーズのエンジンを搭載していた。(ドマニは水冷縦置き直列4気筒のK100シリーズを使用) 後期型には自社製4バルブシリンダーヘッド装備車も販売されている。外見の変更のみならずエンジンセッティングも高回転型に変更されており、一般のライダーにはかなり乗りにくいピーキーな性格になっている。総生産台数300台。 87、88年最終モデルのモノサスはクラウザー社にフレーム27個残っていたのを生産したので希少でシリアルNOが230番~ですので?総生産台数も250台と聞いた事が有りが定かじゃ有りません 日本に50台位しか入っていません

[編集] クラウザー・ドマニが登場した作品

[編集] 漫画

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月27日 (金) 10:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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