クリープ (自動車)

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クリープとは、アクセルペダルを踏むことなく、エンジンアイドリングの状態で車両が動く現象のこと。摺り足現象クラッチ機構に流体継手や、その1種でありトルク増幅機構を持つトルクコンバータを採用した、セミオートマチックトランスミッション搭載車やオートマチックトランスミッション搭載車で発生する。流体継手やトルクコンバータは、動力の伝達に液体(ATF出光興産の登録商標)を用いているが、機械式のクラッチ機構とは異なり動力伝達を完全に切断できないことに起因する。トルク増幅機構を持つトルクコンバータ搭載車は、流体継手搭載車に比して顕著にクリープを起す。AT車ではクリープ現象があることが当たり前になったため、本来はクリープ現象は発生しないクラッチ(乾式、湿式ともに)を使ったセミオートマチックトランスミッションやツインクラッチトランスミッションでも、同様の現象を半クラッチにより擬似的に発生させて違和感を減少させているものが多い。電気自動車やシリーズ方式乃至シリーズパラレル方式ハイブリッド車でも、厳密にはクリープ現象とは言わないが、同様の動作をするようにプログラムがされているものが多い。

クリープのメリット
渋滞時や車庫入れなどの微速走行に応用できる。また坂道発進では絶えずトルクが伝達されているため、斜度によってはブレーキペダルからアクセルペダルへの踏み替え操作時に車が後退しにくい。これらのメリットを求めたりトルクコンバータ搭載車との運転違和感を軽減する目的から、本来ならば流体継手で充分なCVT搭載車に、あえてトルクコンバータを組み合わせる例が見られる。
クリープのデメリット
運転者が意識しないうちに車が動き出すことで追突事故を起こしやすいことや、エンジン始動直後のアイドリング回転数が高い状態ではクリープも強くなるため、飛び出し事故に至る例もある。トランスミッションにて動力伝達が切られた状態(Pレンジ、またはNレンジ)かつ、ブレーキペダルを踏みこんだ状態でないとエンジン始動ができない安全機構を組み込んだ車両が多い。

最終更新 2009年7月1日 (水) 04:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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