グスタフ・マーラー

グスタフ・マーラーの最新ニュースをまとめて検索!

グスタフ・マーラー
Gustav Mahler
1909年のマーラー
1909年のマーラー
基本情報
出生 1860年7月7日
出身地 オーストリア、イーグラウ
(現チェコ チェコ、イフラヴァ)
死没 1911年5月18日
オーストリアウィーン
ジャンル ロマン派音楽
職業 作曲家指揮者
活動期間 1883 - 1911
影響 アントン・ブルックナー
  

グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860年7月7日 - 1911年5月18日)はウィーンで活躍した作曲家指揮者交響曲歌曲の大家として知られる。

目次

[編集] 生涯

[編集] 人物・作品

出自に関して、「私はどこに行っても歓迎されない。“オーストリアにおけるボヘミア人”(下記の生涯参照)、“ドイツにおけるオーストリア人”、そして“世界におけるユダヤ人”だから」と述べたと伝えられる。

交響曲は大規模なものが多く、声楽パートを伴うものが多いのが特徴である。第1番には、歌曲集『さすらう若人の歌』と『嘆きの歌』、第2番は歌曲集『少年の魔法の角笛』と『嘆きの歌』の素材が使用されている。第3番は『若き日の歌』から、第4番は歌詞が『少年の魔法の角笛』から音楽の素材は第3番から来ている。また、『嘆きの歌』は交響的であるが交響曲の記載がなく、『大地の歌』は大規模な管弦楽伴奏歌曲であるが、作曲者により交響曲と題されていても、出版されたスコアにはその記載がない。

歌曲も、管弦楽伴奏を伴うものが多いことが特徴となっているが、この作曲家においては交響曲と歌曲の境が余りはっきりしないのも特徴の一つである。ちなみに現代作曲家のルチアーノ・ベリオはピアノ伴奏のままの『若き日の歌』のオーケストレーション化を試みている。

多くの作品においては調性的統一よりも、曲の経過と共に調性を変化させて最終的に遠隔調へ至らせる手法(発展的調性または徘徊性調性:5番・7番・9番など)が見られる。また、晩年になるにつれ次第に多調無調的要素が大きくなっていった。作品の演奏が頻繁に行われるようになったのは、「新ロマン主義」が流行した1970年代からであり、幸か不幸か前衛の停滞が彼の名声に大きく貢献した。

アマチュアリズムが大好きであり、アイヴズの交響曲第三番を褒めちぎったのは、「彼もアマチュアだから」という理由が主なものだったと言われている。

指揮者としては、自身と同じユダヤ系のブルーノ・ワルターオットー・クレンペラーらに大きな影響を与えた。特に徹底した音楽性以上の完全主義、緩急自在なテンポ変化、激しい身振りと小節線に囚われない草書的な指揮法はカリカチュア化されるほどの衝撃を当時の人々に与えた。オーケストラ演奏の録音は時代の制約もあり残っていないが、交響曲や歌曲を自ら弾いたピアノロール、および唯一ピアノ曲の録音(ただし信憑性に疑問がある)が残されている。

ニューヨーク・フィルハーモニック在任中、演奏する曲に対しては譜面にかなり手をいれたようで、後にこのオーケストラの指揮者となったトスカニーニは、マーラーの手書き修正が入ったこれら譜面を見て「マーラーの奴、恥を知れ」と罵ったという逸話が残されている。もっとも、シューマンの『交響曲第2番』、『交響曲第3番「ライン」』の演奏では、マーラーによるオーケストレーションの変更を多く採用している。

[編集] 主要作品

[編集] 交響曲・管弦楽曲

[編集] 声楽曲

[編集] 室内楽曲

  • ピアノ四重奏曲断章 イ短調
  • ヴァイオリン・ソナタ(散逸)
  • ピアノ五重奏曲第1番(散逸)
  • ピアノ四重奏曲(第2番)(散逸)
  • 夜想曲(散逸)

[編集] その他の作品

  • 交響詩 葬礼(本来、交響曲第2番の第1楽章の草稿)
  • スケルツォ(未完成)
  • 花の章(本来、交響曲第1番の第2楽章の原型)
  • 葬送行進曲の序奏付きのポルカ(最初の作品で、6歳の時に作曲。しかし散逸)
  • ピアノ小品集(散逸)
  • 劇付随音楽 ゼッキンゲンのラッパ吹き(散逸)
  • へーラーの歌曲への前奏曲(作曲者により破棄)

[編集] 歌劇

  • いずれも完成されてはいない。
    • 歌劇 アルゴー号の勇士たち(未完成、散逸)
    • 歌劇 リーベツァール(未完成、散逸)
    • 歌劇 シュヴァーベン公エルンスト(破棄)

[編集] 編曲作品

  • ウェーバー:歌劇「3人のピント」補筆
  • ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番「セリオーゾ」弦楽合奏版
  • シューベルト:交響曲ハ長調D.944
  • シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」弦楽合奏版
  • シューマン:交響曲全曲
  • J. S. バッハ:管弦楽組曲

[編集] グスタフ・マーラーを扱った作品

  • マーラー1974年ケン・ラッセル監督の映画
  • クリムト『ベートーヴェン・フリーズ』の中に、マーラーをモデルとした人物が描かれているとされる[1]
  • トーマス・マンの小説『ヴェニスに死す』の主人公は、マーラーにインスピレーションを得て創作された人物といわれる。同書をヴィスコンティが映画化した際、原作での小説家という設定は作曲家に変更されてさらにマーラーを思わせるものになっただけではなく、マーラーの交響曲第5番の第4楽章が映画音楽として使われた。さらに同著者の『ファウスト博士』の主人公は作曲家に設定され、こちらもマーラーを想定して創作されているとされている。
  • サントリーローヤルCM1986年
  • 『Bride of the Wind』2001年ブルース・ベレスフォード監督の映画(2008年7月現在、日本未公開)。『Bride of the Wind』(風の花嫁)は、アルマ未亡人の恋人になった画家、オスカー・ココシュカの代表作(1914年)のタイトルでもある。
  • 『グスタフ・マーラー/時を越える旅』1987年、ウォルフガング・レソウスキー監督の墺・西独合作映画(2009年6月現在、日本未公開)(原題:Sterben werd ich um zu leben – Gustav Mahler)

[編集] 脚注

  1. ^ オーストリア方言。名前の語尾に「erl」をつけることにより、愛称形になる(モーツァルトゥル)。

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ


arz:جوستاف مالر

最終更新 2009年11月11日 (水) 07:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【グスタフ・マーラー】変更履歴

ご利用上の注意