グレイトフル・デッド

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ジェリー・ガルシア(中央)とミッキー・ハート(左奥) (1987年)

グレイトフル・デッド (The Grateful Dead) はアメリカロックバンド1965年アメリカカリフォルニア州サンフランシスコで結成された。グレイトフル・デッドの音楽はロックフォークジャズブルーグラスカントリー、ブルース、サイケデリック・ロックなど様々な要素を内包している。ライブの長時間に渡る即興演奏を信条としていた。

1960年代ヒッピー文化、サイケデリック文化を代表するアーティストである。デッドヘッズと呼ばれる熱狂的な追っかけファンが多く、ヒットチャートとはほとんど無縁の存在ながら、毎年のようにスタジアム・ツアーを行い、常にアメリカ国内のコンサートの年間収益では一二を争う存在だった。日本では知名度が高くないが、本国アメリカではアメリカを代表する伝説的バンドとして認識されている。現在でも多くの熱狂的なファンがおり、メンバーの使用していた楽器などがオークションに出品されると高額落札がされる。

目次

[編集] 来歴

1965年ジェリー・ガルシアを中心にサンフランシスコで結成、1967年にデビュー。当時サンフランシスコで勃興したサイケデリック・ロックのバンドとして人気を得るが、アルバムのセールスは芳しくなかった。きっちり作り上げられたスタジオ録音作品を聴かせるよりもライブでの即興演奏の方にバンドの妙味があり、やがてはそれが最大の売りとなる。

  • とはいえ、ガルシアは「我々はひとつの曲を完成させるには三年は演奏しなくてはならない」と発言している。

サイケデリック文化の衰退後も、脱退や死亡によるメンバーチェンジを頻繁に繰り返しながら米国随一のジャムバンドとして精力的なライブ活動を続ける。興が乗れば一つの曲で数十分も演奏を続けるため、長いときは公演時間が8時間に及ぶこともあったという。

即興型のロックが退潮した1980年代以降も根強い人気を保ち続け、スタジオ録音作品を出さずともコンサートの動員数や収益は常にトップクラスにあった。またデッドはライブの自由な録音と交換を許可したバンドとしても知られた。会場には録音者(テーパーと呼ばれる)のためのスペースまで確保されていたほどで、それゆえ高音質の音源が多い。録音されたライブ音源のカセットなどはその後ファンの間で交換され、ライブへのさらなる動員を促した。

デッドヘッズと呼ばれるファンの熱心さにおいても一種の宗教といえるほどの存在であり、親子二世代に渡るファンを獲得することで1990年代に入っても人気を保ち、1994年にはロックの殿堂入りを果たす。しかし1995年8月9日、リーダーのガルシアの死去によってバンドは活動停止を宣言、解散した。

その後メンバーが再集結してアザー・ワンズを結成、現在は「ザ・デッド」の名でライブ活動を行っている。

[編集] メンバー

  • ジェリー・ガルシア (Jerry Garcia、ギター・ボーカル)
  • フィル・レッシュ(Phil Lesh、ベース・ボーカル)
  • ボブ・ウェア(Bob Weir、ギター・ボーカル)
  • ミッキー・ハート(Mickey Hart、ドラムス)
  • ビル・クルーツマン(Bill Kreutzmann、ドラムス)
  • ピッグペン(Ron McKernan (PIGPEN)、キーボード・ボーカル)1970年脱退
  • トム・コンスタンテン(Tom Constanten、キーボード)1968年加入〜1970年脱退
  • キース・ゴドショウ(Keith Godchaux、キーボード)1971年加入〜1979年脱退
  • ドナ・ゴドショウ(Donna Godchaux、ボーカル)1971年加入〜1979年脱退
  • ブレント・ミドランド(Brent Mydrand、キーボード・ボーカル)1979年加入〜1990年死去
  • ブルース・ホーンズビー(Bruce Hornsby、キーボード・ボーカル)1990年加入・脱退
  • ヴィンス・ウェルニック(Vince Welnick、キーボード・ボーカル)1990年加入

[編集] バンド名の由来

メンバーがフィル・レッシュの家に集まったさい、ガルシアが「Funk&Wagnall's New Practical Standard Dictionary」を適当に開いて見つけたGrateful Deadの単語をバンド名したといわれている。この辞書に載っていたGrateful Deadとはトビト記やチベット仏教の経典(Bardo Thodol)など世界中に残っている「彷徨える魂を成仏させる旅人の寓話」に登場する「感謝する死者(Grateful Dead)」に由来する。

「負債を抱えたまま死んだため埋葬されない死者のためにお金を出してやった旅人が、以後不思議な幸運に見舞われるようになり、それはその死者に感謝されたおかげだと気づいた。」

[編集] ディスコグラフィー

  • 1967年 ザ・グレイトフル・デッド The Grateful Dead
  • 1968年 太陽の賛歌 Anthem Of The Sun
  • 1969年 アオクソモクソア Aoxomoxoa
  • 1969年 ライブ・デッド Live/Dead
  • 1970年 ワーキングマンズ・デッド Workingman's Dead
  • 1970年 アメリカン・ビューティー American Beauty
  • 1971年 グレイトフル・デッド Grateful Dead
  • 1972年 ヨーロッパ '72 Europe 72
  • 1973年 ヒストリー・オブ・ザ・グレイトフル・デッド vol.1 History Of The Grateful Dead Vol.1
  • 1973年 ウェイク・オブ・ザ・フラッド(大洪水) Wake Of The Flood
  • 1974年 フロム・ザ・マーズ・ホテル Grateful Dead from Mars Hotel
  • 1975年 ブルース・フォー・アラー Blues For Allah
  • 1976年 凍てついた肖像 Steal Your Face
  • 1977年 テラピン・ステーション Terrapin Station
  • 19??年 ベスト・オブ・グレイトフル・デッド What A Long Strange Trip It's Been
  • 1978年 シェイクダウン・ストリート Shakedown Street
  • 1980年 ゴー・トゥーヘヴン Go To Heaven
  • 1981年 デッド・セット Dead Set
  • 1981年 レコニング Reckoning
  • 1987年 イン・ザ・ダーク In The Dark
  • 1989年 ビルト・トゥ・ラスト Built To Last
  • 1990年 ウィズアウト・ア・ネット Without A Net

[編集] その他

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • D・シェンク+S・シルバーマン『グレイトフル・デッド辞典 スケルトン・キー』南風椎訳 工作舎 2004 ISBN 978-4-87502-381-4

[編集] 注釈


[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月15日 (日) 12:32 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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