コア・ファイター
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コア・ファイター (CORE FIGHTER) は、アニメ『機動戦士ガンダム』を始めとする「ガンダムシリーズ」に登場する、架空の小型戦闘機である。コア・ブロック (CORE BLOCK) と呼ばれる"核"に変形し、モビルスーツの胴体に収納され、コクピット兼脱出カプセルとして使用される。コア・ブロック形態時も、ジェネレーターは使用されるがその推進装置はコア・ブロック形態時にデッドウェイトとなってしまうため、その解決策としてバックパックも兼ねたタイプも考案された模様(それについては後述)。
目次 |
[編集] 機動戦士ガンダム
『機動戦士ガンダム』等の舞台となる宇宙世紀におけるコア・ファイターは、一年戦争時代に地球連邦軍が開発したのが始まりである。
[編集] 一年戦争期
| コア・ファイター(TV放映当時のデータ) | |
|---|---|
| 所属 | 地球連邦軍 |
| 開発 | 地球連邦軍 |
| 製造 | ジャブロー |
| 生産形態 | 試作及び量産機 |
| 全長 | 8.60m |
| 重量 | 8.90t |
| 出力 | 12000hp |
| 最高速度 | マッハ4.8 |
| 装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
| 武装 | 4連発小型ミサイル×2 30mm2連装バルカン砲×2 |
| 搭乗者 | アムロ・レイ リュウ・ホセイ ハヤト・コバヤシ スレッガー・ロウ セイラ・マス |
最初のコア・ファイターはTINコッドをベースに制作され、V作戦によって作られた地球連邦軍のRXタイプモビルスーツ(RX-75 ガンタンク、RX-77 ガンキャノン、RX-78 ガンダム)及び、Gファイター、FF-X7-Bstコア・ブースターに採用された。開発はハービック社。(型式番号:FF-X7)
教育型コンピューターが内蔵されており、モビルスーツが損傷しても実験データを回収するために開発された。また、「パイロットの生存率の向上のため」ともされる。元々は実戦に投入される予定のない実験機に搭載された事を理由として、それは正確には誤りではないか、ともされるが、量産が確認されているコア・ブースターにもコアファイターが分離可能なまま採用されている事実との矛盾も指摘されている。
コア・ファイター・バリエーション開発計画(CFV開発計画)は、本来地球連邦軍の主軸となる戦闘機を開発するための計画であり、コア・ファイターとは中核戦闘機という意味でもある。そのため、通常の戦闘機としても優秀な機体であった。
- そもそもは『機動戦士ガンダム』の企画にあたって、番組スポンサーである玩具会社クローバーが「合体・変形」する巨大ロボットを求めたためにそれに対応するために提案されたものである[1]。放送当時の玩具展開においては、ガンダム・ガンキャノン・ガンタンクの三機相互で上半身と下半身をコア・ブロックを介して組み替え可能にするという遊び方が提案されていたが、劇中ではこのような描写は取り入れられてはいない[2]。
その後、番組のてこ入れに登場したGアーマーのパーツの一部ともなったが、劇場版映画ではこれに替わってコア・ブースターが登場している。
- 安彦良和の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、当初コア・ブロック・システムは搭載されておらず、コア・ファイターは単なる艦載機である。しかし演出上の必要[3]から後にコア・ポッドという脱出用小型機を組み込むこととした。また、爆雷も装備可能。戦闘機として活躍し、大西洋ではスレッガー中尉が、水中での機動性に長けるゾックをミサイルで撃沈している。ウォン伍長は、ズビッチのズゴックの右腕をミサイルで破壊したが、ボラスキニフ曹長のゾックのメガ粒子砲によって撃墜された。
[編集] 劇中での活躍
元々が玩具のガジェットとして創作されたものだったこともあり、劇中で効果的な使い方をされた例は少ない(そもそも非常脱出用というコンセプト自体、主人公機が倒されることの少ないロボットアニメと両立しない)。『機動戦士ガンダム』のテレビ版にあっても、物語と直接関係の無い分離・合体シーンが幾度か盛り込まれており、これらは劇場版においてはカットされている。しかし物語に深く関わる形でコア・ファイターが用いられたシーンは劇場版においても用いられている。ひとつはリュウ・ホセイがコア・ファイターをガンタンクから切り離してマゼラトップに突入し、自らの命と引き替えにガンダムとホワイトベースを救ったシーンであり、もうひとつはラストにおいて、傷ついたアムロ・レイがガンダムの残骸からコア・ファイターを引き出し、燃え崩れるア・バオア・クーから脱出するシーンである。この結末は『ガンダムΖΖ』でも再現されている。一方、個別に戦闘攻撃機としての運用も行われており、ドップを撃墜するなど戦闘機としても高い能力を示している。
美術展覧会『GUNDAM―来たるべき未来のために―』においては、ア・バオア・クーから脱出後に放棄されたという設定の実物大コア・ファイターの模型が展示されていた。
OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』の第3話では、オデッサ戦線の連邦軍が制空戦闘機として運用している描写が見られる。ストーリー冒頭に登場し、機動性を生かしてガウ攻撃空母に肉薄、撃墜する戦果を挙げた。
[編集] 一年戦争以後
その後、運用コストや全天周囲モニターの開発で脱出ポッドが一般化したため、ガンダム試作1号機・ガンダム試作3号機[4]を最後に、採用例はしばらく途絶える。
時を経て第一次ネオ・ジオン抗争時に、アナハイム・エレクトロニクス社が開発した、エゥーゴ所属のΖΖガンダムに久々に採用されている。これは、ΖΖガンダムが高出力を目指して開発を進められたことによりコア・ファイターを含めた分離後の3機にそれぞれジェネレーターを搭載、合体時に3基の出力を併せ出すというプランを採用したためである。コクピットは一応、非常に狭いながら全天周囲モニターとなっている。ΖΖガンダムの対抗機であるSガンダムにも「Gコア」の呼称で採用されたが、高コストが嫌われて後が続かず、再び姿を消すこととなる。
また劇中においても有効に使われたとは言えない。「デラーズ紛争中盤においてガンダム試作1号機のパイロットコウ・ウラキが敵MAヴァル・ヴァロと戦う際、拘束された機体の下半身を排除して反撃した」「第一次ネオ・ジオン抗争の終幕において、ZZガンダムのパイロットジュドー・アーシタが崩壊するモウサから脱出する際にコアファイターを用いた」程度の活用に留まっている。但し後者のケースでは、損傷により分離機構が故障してコアベース部しか切り離せず、戦闘機形態を取る事すら出来なかった。また、試作1号機が試作2号機と相打ちになって搭乗者が分離脱出を試みた際も、やはり損傷による故障で作動せず、結局コックピットハッチを開けて身一つで脱出するという危険な方法を取らざるを得なかった。この二件は、コアブロックシステムが肝心な時に本来の目的すら果たせていない特徴的なケースである。
その後は、秘匿されたガンダム開発計画のコア・ファイターの設計案の封印が解かれたのかどうかまでは定かではない。ネオガンダムやクラスターガンダムでは、コア・ブロック時にデッドウェイトとなるコア・ファイターの推進装置がモビルスーツの推進装置を兼ねるタイプが採用され、結果的に戦闘機としてより性能が上がることになる。ただし脱出装置として考えた場合、本来なら誘爆を防ぐために真っ先に切り離すべきメイン推進装置が一体化しているのは本末転倒といえる。
そのコンセプトはクロスボーン・ガンダム、フリントにも継承された上、その後のVガンダム、V2ガンダムではさらに頭部ユニットも内蔵することにより、光学系照準装置やアンテナなども集約したタイプが採用されている。いわばモビルスーツそのものがコア・ファイターといっても過言ではないレベルにまで進歩している。
Vガンダムはそのシステムを利用し、ウッソ・エヴィンやシュラク隊のメンバーがVガンダムのトップリムまたはボトムリムを切り離して敵に体当たりさせる戦術を用いたことがあり、ウッソがV2ガンダムに乗り換えてからもザンネック撃破のために多数のボトムリムを用いている。
[編集] ∀ガンダム
∀ガンダムのコア・ファイターは、胴体内部ではなく腰部前部に装着されている。腰部のフロントアーマーがコア・ファイターの翼となる。
∀ガンダムのパイロットロラン・セアックは、∀ガンダムがターンXに倒されたときに脱出のためにコア・ファイターを切り離し、∀ガンダムを奪還するまでの間単独で使用している。翼にミサイルを後付けして武装したこともある。
また福井晴敏による小説版『月に繭 地には果実 From Called "∀" Gundam』においては、機体が破壊されて唯一残ったコアファイターが、文字通りコアとなりナノマシンによって機体を再生するという描写がなされていた。
[編集] 機動武闘伝Gガンダム
『機動武闘伝Gガンダム』には、コア・ファイターに類似した装備としてコア・ランダーと呼ばれる小型浮上式車両が、一部のモビルファイターの装備として登場している。ガンダムファイターの移動やモビルファイターへの搭乗に用いられ、非常時の脱出装置としても設定されている。
[編集] 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』には、インパルスガンダムの装備としてコアスプレンダーという小型戦闘機が登場する。インパルス本体の上半身と下半身との間に挟み込まれる点は初代ガンダムのコア・ファイターと似ているが、元は様々な特性を持った上半身と下半身とを戦況に応じて組み替えることや破損パーツの廃棄・予備パーツの交換によるシステムを意図していたと設定されている。コアスプレンダーも最小限の武装を施されている。
インパルスガンダムは分離システムを活用してフリーダムガンダムを翻弄し撃墜する等の戦果を挙げているが、やはり効果的な演出は難しかったらしく、分離システムはデスティニーガンダム登場後の番組後半ではまったく活用されていない。
詳細は「インパルスガンダム#分離・合体機構」を参照
[編集] 機動戦士ガンダム00
『機動戦士ガンダム00』では、ごく一部の機体にのみコア・ファイターが採用されている。また、そのどれもが太陽炉搭載機であり、ソレスタルビーイングに関係した陣営のみが運用している点が特徴である。 このうち、ガンダムタイプでコア・ファイターを装備する機体が外伝作品「00P」、「00F」に登場する第2世代ガンダム「ガンダムプルトーネ」である。この機体は実験機である第二世代ガンダムに該当し、パイロットに加えオーバーテクノロジーとも呼べる太陽炉を秘匿・保護するために、コア・ファイターのテストが行われていた。
このプルトーネによる実験結果の基、ソレスタルビーイングの機体として本編に登場する第3世代ガンダム、そして第4世代ガンダムが完成するが、コア・ファイターの概念がそのまま引き継がれることはなかった。これら新世代機のうち、プルトーネの系譜にあたる「ヴァーチェ」は、内部にもう一つのMS「ナドレ」を内包、その後継である「セラヴィー」は背面にバックパックに偽装したもう一機のMS「セラフィム」を搭載している。この「もう一つのMS」は、コア・ファイターをMS化したものととらえることもできる。
対して、第2期において主人公側と対立する「イノベイター」陣営は、彼らの設計したほぼ全ての機体にコア・ファイターを搭載している。これら機体の特徴としては、すべて機体背面にバックパックとしてコア・ファイターを装備している点である。うち、イノベイター専用機である「ガデッサ」「ガラッゾ」「ガッデス」は、コア・ファイター内部に太陽炉を搭載、ガンダムスローネの系統にある「アルケーガンダム」のみ、太陽炉を持たずに分離する。
劇中では、コア・ファイター搭載機が総じて敵陣営の機体であることから、撃破されパイロットが脱出するシーンが多数見られる。また、背面に取り付き、コア・ファイターを引きちぎって脱出不可能にする描写もなされている。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年11月6日 (金) 05:09 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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