コイントス

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コイントスは、2者の役割分担・順位付け・権利などを決定するために、硬貨もしくは同様の材質・形状を持つものを投げて表か裏のどちらが出るかを観察する行為である。コイン投げとも呼ばれる。

目次

[編集] 概要

材質が均一なコインを、適度にランダムな運動を与えて投げた場合、コインが地平面などに落ちた際に見えている面が表になるか裏になるかは、同様に確からしい(=等確率)ことが期待できる。

実際にはコイン表面の刻印や厚さのために、その確率には微妙な偏りがあると考えられるが、一般的な状況においてはこの微妙な差は無視される。コイントスはこの性質を用いて、他の決定方法が採用できないような場合に偶然性に頼った決定を行う方法である。同様の偶然性は他の物品でも実現可能だが、特にコインは入手のしやすさや扱いやすさなどから広く一般に用いられている。

一方で、相手が表裏のどちらかを判断した後でも結果を開かす前に表裏を変えることができる状態のために100%相手の裏をかくイカサマが行う者も中には存在する。

また、コイントスはベルヌーイ試行の典型的な事例として、さまざまな確率モデルの説明に用いられる。

[編集] 手順

まずコインのを確認する。これは決定に従うべき2者の間で、表裏の区別に関する相違がないようにするためである。さらに2者のいずれかが表裏どちらが出るかを予想して宣言をする(あるいは中立な第3者が、表が出た場合に2者のいずれに権利が与えられるかを事前に宣言する)。基本的に表裏の宣言は投げられたコインが空中にある間に行う。

一般には、中立な第3者がコインを投げる。コインの投げ方には特に決まりなどはないが、適度なランダム運動を与えるために以下のような方法をとることが多い。 左右どちらかのを、手のひらが地平面に垂直に、が地平面に水平になるようにする。この状態で人差し指と親指で輪を作るようにし、親指の爪を人差し指の末節の下に当てる。人差し指の末節の上にコインを置き、親指を強く上に向けてはじく(これにより、コインに回転運動を与えつつ上方へと飛ばす)。

コインが地上面に落ちて静止した時点で、コインの上を向いた面が表か裏かを確認して決定がなされる。地上面に傾き・凹凸・水溜りなどがあり、確認を行うのに適当でないと思われる場合は、コインを投げた者が落ちてきたコインを片方の手の甲で受け止め、他方の手で押さえるといった方法も用いられる。

現在、トスに適したトスコインはスポーツ用品メーカーなどから販売されている。

[編集] コイントスの事例

コイントスは、現在では主に球技サッカーアメリカン・フットボールクリケットなど)において、最初に攻撃を行ったりボールの支配権を持つ選手(またはチーム)を決定する方法として知られている。

この場合、審判が中立な第三者としてコイントスを行う。

テニスでもコイントスは行われるが、正式でない試合の場合はどちらかの選手が持つラケットを代用とすることも多い。また、ラグビーでは最初の攻撃者の決定にコイントスを行うだけでなく、時間内に試合の勝敗が決定しなかった場合に、コイントスで勝者を決することがある。

アメリカン・フットボールのNFLでは、順位決定(公式戦及びドラフト)の際、タイブレークシステムの最終項目にコイントスを適用する。

野球のMLBでは、地区優勝およびワイルドカード争いが同率となった際にタイブレーカー(決定戦)開催地をコイントスを決定していたが、2008年を最後に廃止される方向となった。ワールド・ベースボール・クラシックでは決勝戦において先攻後攻を決めるためのコイントスを準決勝終了後に行う。

新日本プロレスG1 CLIMAXではブロックリーグで勝ち点が並んだ場合、コイントスにより順位を決定する。2009年大会のA組で史上初のコイントスが実施された。

囲碁将棋においては先攻、後攻を決定するのに、碁石や将棋駒を用いてニギリ振り駒を行うのが公式なルールである。

トレーディングカードゲームにおけるカードの効果を判定するのにコイントスが使われる場合がある。

2007年1月11日秋田大学医学部附属病院の病院長を決める際、候補者選挙を行ったが、第一回投票で決まらず、更に3度の決選投票でも票が同数となって当選者を決めることが出来なかった。その為、選考会の席に於いて『抽選に拠って病院長を決定する』ことを多数決で決議した後、コイントスを行って病院長を決めたという事例があった。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月18日 (水) 16:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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