コインランドリー

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コインランドリーの店舗内。左右に並ぶ白い洗濯機と正面に3台並ぶ青い乾燥機。

コインランドリー (米語laundromat英語launderette) は、備え付けの洗濯機を用いて利用者が自分で洗濯する形式の店舗。設置された洗濯機や乾燥機、さらには洗剤自動販売機などがコイン硬貨)で利用できる。

目次

[編集] 概要

業態は自動販売機による無人店舗と同様であるが、その設置場所は洗濯という「商品」の性質上、一定の給排水設備を要し、また乾燥機用に都市ガスプロパンガスや、灯油ボイラーなどの熱源を用意する必要がある。これら給排水設備や熱源の確保が容易な銭湯の一角を改装して洗濯機や乾燥機が設置される場合がみられる。

セルフサービスである事から洗濯物あたりの料金もクリーニング業と比較して極めて安く、洗濯物の少ない独身者や学生などに利用されている。

洗濯機は日本でも1960年代以降、一般家庭に広く普及したものの、洗った後の洗濯物を乾かす乾燥機は洗濯機と同数の普及に及ばず、その乾燥機が僅かな金額で利用できる。特に雨季梅雨などの気候的な問題から洗濯が難しい季節がある地域でも、数十分程度で洗濯物を乾かせる乾燥機の利用価値は大きく、家庭の事情から乾燥機が購入・設置できない場合に、これらコインランドリーの乾燥機が重宝される。

また家庭用洗濯機は、その設置スペースの問題から余り大型の物は使われない。しかし毛布などを洗う必要に迫られた場合、家庭用の洗濯機では荷が重過ぎる場合もある。このような場合にも、大型の洗濯機や乾燥機を備えたコインランドリーは便利である[1]1970年代以降の大都市圏において一定の増加を見せたが、1990年代以降では地方都市などでも独居者が増加する傾向にあり、それらを顧客として小さな店舗が数多く誕生している。

1980年代以降、都市利便性の向上に伴って都市部への流入人口は増大、アパートマンション等が増加する傾向のある日本では、ワンルームマンションやアパートに多くの人が生活しているが、振動音が響きやすい深夜などには騒音の大きい洗濯機は稼動させ難い事情がある。このため洗濯機を所有する独居者にあっても、コインランドリーを利用する場合が見られる。またワンルームマンションなどでは住民の利便性のために、1階部分に同業態テナントが入っているケースも見られるほか、ビジネスホテルカプセルホテル、または安宿などでも中長期滞在者のためにこれら設備を持つ所もある。

日本初のコインランドリーは、1966年5月に東京都北区の銭湯「加賀浴場」に設置されたもの。[2]

機器のメーカーはかつては三洋電機(現在は子会社の三洋アクア[3]が展開)の独占状態だったが、近年はアメリカのヒュービッシュやスウェーデンエレクトロラックス等の海外メーカーの進出により崩れている。

[編集] 利用方法

洗濯
基本的にセルフサービスであるため、利用者は自身の洗濯物と硬貨[4]を持って行き、備え付けの自動販売機から洗剤を購入し(洗剤自動注入の店舗も見られる)、[5]洗濯機に洗濯物と洗剤を投入、所定の料金を洗濯機のコイン投入口に入れ、洗濯開始のスイッチを押す。近年ではプリペイドカード方式のコインランドリーもあり、こちらはプリペイドカード販売機から紙幣を使ってカードを購入し、洗濯機にはカードを挿す。現在のところプリペイドカード方式は各メーカーオプションとなっている。メリットは固定客のリピート、現金をカード販売機一箇所で回収できる・コイン詰まり等なく便利という点はあるが、初期投資が郊外型の店で200万~250万程度かかる為、現状はそれほど普及はしていないが、今後は普及していくと思われる。店の管理・客への対応等現在ではオンラインで行う事も可能で売上管理も自宅にいながら出来ると言う事になれば経営者から見れば非常に良い。サイドビジネスで考えるならばこのシステムは今後普及する事が考えられる。
洗濯機稼動中は洗濯・すすぎ・脱水が全自動であり特にする事も無いため、その間に他の用事を済ませるなり、銭湯に併設されているならば入浴したり、店舗内に設けられた休憩スペースでテレビ・ラジオ番組を視聴したり、読書・ゲームをする利用者が多い。設備によっては稼動中に蓋が開かない洗濯機もあるが、[6]稼動中の洗濯機から衣類を盗む者もあったため、コインランドリーから離れる場合は注意が必要である。特に洗濯が終わった後でも洗濯物を入れっぱなしにして置くと他の利用者の迷惑となりやすいほか、前出の衣類盗難被害に遭いやすい。近年では防犯カメラ設置店がほとんどなのでこれら盗難被害は一定の減少もみられるが、油断は禁物である。
なお、最近は後述の乾燥機と同様に大型のもの(布団、毛布などの厚手モノが多い)、あるいはあまりにも量が多いものなどに対応するためのドラム洗濯機が使用される場合もある。
乾燥
洗濯終了後は、そのまま洗濯物を持ち帰って自室に干しても良いが、乾燥をする場合は別に設置された乾燥機のドラムに洗濯物を投入し、所定の料金を支払って乾燥機を動作させる。[7]乾燥機は追加料金で所定時間より長く稼動させる事も可能であるため、洗濯物の量が多かったり、乾き具合が不満な場合は、適時追加料金を投入して利用延長する。洗濯機同様に、乾燥終了後の洗濯物放置は他人への迷惑と盗難被害の危険が伴う。
なお、ガス乾燥機の場合はオイル・化学繊維が用いられた衣類では火災を起こす可能性があるため、使用上の注意を読む必要がある。

[編集] 変化

近年では、特に忙しい人向けに、ウェブサイトメールにて、施設の空き状況を同時に知ることができるコインランドリーも登場している。他の施設と併設されるケースも見られ、銭湯以外にもコンビニエンスストアガソリンスタンドなどに併設されている場合も見られる。それらのケースでは、コインランドリー内が施設内から見渡せるようになっているため盗難被害に遭い難いほか、飲食物の自動販売機があったり休憩所が充実しているなどの利便性がある。

また洗濯機の自動化も進み、洗濯物を乾燥まで一台の洗濯機で行う物があるほか、前出のインターネット対応型コインランドリーでは、洗濯の進行具合を自動音声やメールで通知するサービスも行われている。

一方、コインランドリーを設置する側では、フランチャイズ方式による事業展開を行っている企業もあり、洗濯機などの機械設備はもちろん、店舗内装や営業戦略までものパッケージが開店希望者に提供されている。コインランドリー設備メーカー自身が、このフランチャイジーを行っている場合も見られる。

特に独身者が多いアパート・マンション密集地域での営業が理想的だが、その一方で住宅地に進出し始めたこれら店舗では、大型洗濯機や乾燥機などで家庭内での洗濯と差別化を図るケースも見られ、中には掛け布団が洗える大型洗濯乾燥機を備え、家庭では洗い難い布団が原因のハウスダスト軽減を謳う所も登場している。

尚、現在、電子マネー対応への研究が進行中である。洗濯物を投入し、扉を閉めてから電子マネーを読ませると料金が引き落とされると同時に扉が施錠され、洗濯が始まる、洗濯終了後は開始時と同じ電子マネーを読ませると扉が解錠され、洗濯物を取り出せる、という仕組みである。店内で現金を扱わないようにすれば、機械を破壊しての現金盗難も洗濯物の盗難も防止できる、等、メリットが大きい。電子マネーへの入金は、近接の有人店舗や駅で行うようになる。

[編集] 脚注

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  1. ^ ただし店舗によっては毛布や寝具の洗濯を禁じているなど設備の使用に制限を設けている場合もあるので、利用に際してはその規約に注意が必要である
  2. ^ 時の商品・新製品(1966),広告景気年表,電通、加賀浴場場内掲示物
  3. ^ 以前から業務用洗濯機器は三洋電機テクノクリエイトが行っていたが、2008年4月1日に同社と三洋電機の家庭用洗濯機器事業と統合して発足した。
  4. ^ 両替機がある店舗と、無い店舗が在るため、出来れば小銭を携帯して行くほうが良い。
  5. ^ 持ち込んでも構わない。
  6. ^ ドラム式は危険防止と漏水防止のため。
  7. ^ 梅雨時などの時節によっては、乾燥機だけを利用することも多い。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年7月29日 (水) 10:04 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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