サウザー (北斗の拳)
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サウザーは、漫画『北斗の拳』に登場する架空の人物。
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[編集] 声の出演
[編集] 人物
南斗六聖拳「将星」の男。己を最高権力者にせんとする野心に満ち、自ら神に無敵の肉体を与えられた「聖帝」と名乗り、覇権と聖帝十字陵の建立に突き進むが、冷酷・非道の振舞いの裏には、齢15の頃の師との別れがある。
「将星」は別名「帝王の星」と呼ばれる「独裁の星」。一〇八派ある南斗聖拳の最高峰および南斗六聖拳の主星(「極星」)として君臨し、サウザーはその「将星」の男のみが継承する、北斗神拳と同様に一子相伝である南斗鳳凰拳の伝承者である。
大型バイクに牽引させた巨大な玉座に座りつつ街を練り歩く初登場シーン、傲岸不遜な言動や終盤の台詞などが有名である。野望に燃える非情の敵役として描かれ、能面のような仮面を着用していた。
[編集] 身体的特徴・体質など
身長181cm、体重98kg、バスト140cm、ウエスト90cm、ヒップ102cm、首周り45cm。(データは週刊少年ジャンプ特別編集『北斗の拳 SPECIAL』の「拳聖烈伝」による)
体格の描写は、アニメ『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』においては、公式データより大きく描かれている。ラオウとの対戦場面を見る限り、身長210cmのラオウと比して190cm超はあるように見受けられる。
髪型は金髪(原作ではプラチナブロンド)のオールバックスタイル。
心臓の位置と秘孔の位置が通常と表裏逆という特異体質の持ち主であり、それを見破れない限り北斗神拳も通じない(医学に精通していたトキは気づいていた)。その謎と強さのために、ラオウもサウザーとの戦いは避けた[1]。ケンシロウも初戦では惨敗を喫した。なお、作中で北斗神拳伝承者となった後のケンシロウを完膚なきまでに打ち負かした人物は、シン、サウザー、カイオウの3人だけである[2]。
[編集] 来歴
南斗六聖拳分裂の引き金となった「妖星」のユダの裏切りをそそのかした黒幕であり、その野望と実力で広大な領地を獲た。「聖帝」を名乗り、抵抗できない子供たちを使役して、その野望と権力の集大成として巨大な十字型のピラミッド「聖帝十字陵」を築いていた。これはサウザーの師・オウガイ、そして彼自身の愛と情の墓でもあることが後にわかる。
サウザーが伝承する南斗鳳凰拳は手刀による斬撃と突きを主体とした拳法であり、その絶大な強さゆえに拳法における「構え」を持たない。サウザー曰く「構え」とは防御の型で下郎の使うものであり、帝王の拳である鳳凰拳にあるのは前進制圧のみ。ただしその存在を脅かす者が現れた時のみ、帝王の名誉と威信を賭けて「構え」を取る(南斗鳳凰拳奥義・天翔十字鳳)。彼自身の拳の技量と南斗六聖拳の主星と言う設定により、一般的に「南斗最強」とされ、他の南斗聖拳では彼を倒すことは不可能とされている。
サウザー覇権に異を唱えて、抵抗勢力を組織して戦っていた「仁星」のシュウをも謀略で破り、「聖帝十字陵」の最後の石(聖碑)を積ませ、最後はその頂点に立った状態の彼を自ら投げた槍で貫いて殺害し、目の前で彼の壮絶な最期を見届けたケンシロウの底知れぬ怒りを誘う。
シュウをケンシロウの目の前で葬り去った後、人質にされていた子供の一人に片足を刺された際、その子供を手にかけずに“愛の無意味さ”を説きながら諭す。冷酷無比な性格で恐れられていたサウザーとしては意外な行動から、彼の悲劇的な過去が明らかになる。
サウザーは本来孤児であり、南斗鳳凰拳先代伝承者・オウガイに拾われ、鳳凰拳を伝承すべく厳しい修行の日々を送っていた。オウガイは厳しい人物であったが、決してサウザーに対する愛を忘れず、鳳凰拳の技を彼に授けてゆくとともに実の親のように優しく接し、幼少期のサウザーは彼を「お師さん」(アニメでは「先生」)と呼び、慕っていた。そしてサウザーが15歳のとき、目隠しをして襲い掛かるある敵を倒せと命じ、彼はその命に従って敵を切り裂いた。しかしその敵とは彼の師・オウガイ自身であり、「新たな伝承者に倒されるのも一子相伝の宿命」、「お前の瞳の中に極星の“南斗十字星”[3]を見ていた」と言い残し絶命した。
深い愛を受けた父とも慕う師であり、愛する者を手にかけた結果、天涯孤独の身と化したことへの悲しみと苦しみに耐え切れなかったサウザーは号泣し、「愛があるゆえ悲しみが生まれる」と一切の愛を否定した。その一件がサウザーにとって癒し難きトラウマとなり、それ以後、愛や情けを否定し蹂躙する非情の野心家へと変貌するきっかけを作った。ゆえに先述の意外な行動も彼本来の優しさ、情けがわずかに蘇った証となっている。
己の権力の象徴と見られていた「聖帝十字陵」に師・オウガイの亡骸を安置し、ラオウとトキも見守る中[4]、自らの体の秘密を遂に暴いたケンシロウに形勢逆転を許したが、帝王としての意地を見せ自らを鼓舞して立ち上がる。互いに奥義を応酬する壮絶な激闘の末、両足の自由を奪われたサウザーは最後の特攻を行うも、ケンシロウが放った苦痛を生まない「北斗有情猛翔破」で致命傷を負う。
死の間際、ケンシロウの言葉で愛が生む温もりを思い出したサウザーの顔からは険しさがなくなり、涙を流しながらオウガイの亡骸に寄り添い、崩壊する十字陵と運命を共にした。ケンシロウは、誰よりも愛が深かったが故に歪んでしまったサウザーを「愛深き故に愛を捨てた哀しい男」と評した。
[編集] その他
- サウザーの暴虐の徒としてのそのモデルはローマ皇帝・暴君ネロ。また、名前の "souther" には英語で「強い南風」という意味がある[5]。
シュウの脚の腱を切ったうえ、その重傷の彼に聖帝十字陵の頂点部を背負わせ運ばせるエピソードは、ローマ兵らから虐待を受けたうえ処刑場である「ゴルゴダの丘」の頂上まで重い十字架を背負って歩かされたイエス・キリストの姿に由来する。 - 2006年の劇場作品『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』はサウザー対ケンシロウのエピソードを中心に映画化したもので、本作においては彼を象徴する重要なエピソードであるオウガイとの過去の回想などが割愛されている。
- ゲーム『マッスルボマー』には、サウザーとほぼ同様の台詞を話すキャラクター、アストロが登場する。なお、キャラクターデザインは原哲夫が担当する。
[編集] 註
- ^ 『天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝』では、ラオウと対戦しており引き分けている。サウザーの思惑通り北斗神拳の秘孔の術は効かず、ラオウはサウザーの拳でダメージを受け危機に直面した。
- ^ 言い換えれば、1800年間不敗だった北斗神拳がケンシロウの代だけで3敗したということでもある。
- ^ この星は実在する「南十字星」でなく架空の星である。いて座の一部である南斗六星の中にも該当するような星団はない。ただ、南斗六星は二十八宿の北方玄武第一宿・斗宿の別名。斗は天廟を意味する事からも距星のいて座φ星を極星としても違和感はない。玄武は黒い服を纏っており、これはサウザーにも通ずる部分である。
- ^ サウザーに決戦を挑むべく進むケンシロウの妨げになる者に対し、ラオウとトキが一時的ながら、それまでの因縁を超えて力を合わせ「この戦いを邪魔する者は北斗の長兄と次兄が許さぬ」として、この一戦の行方を見守った。
- ^ ただしアーケードの対戦型格闘ゲーム『北斗の拳』では名前の英語表記は "THOUTHER" となっているほか、パチスロ北斗の拳SEのサウザーパネルでは、英語表記が"THOUZER"となっていたり、まちまちである。
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最終更新 2009年11月22日 (日) 11:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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