サクラエビ

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サクラエビ
分類
界: 動物界 Animalia
門: 節足動物門 Arthropoda
亜門: 甲殻亜門 Crustacea
綱: エビ綱(軟甲綱) Malacostraca
目: エビ目(十脚目) Decapoda
亜目: クルマエビ亜目(根鰓亜目)
Dendrobranchiata
上科: サクラエビ上科 Sergestoidea
科: サクラエビ科 Sergestidae
属: サクラエビ属 Sergia
Stimpson, 1860
種: サクラエビ S. lucens
学名
Sergia lucens (Hansen, 1922)
英名
Pelagic shrimp
Sakura shrimp

サクラエビ(桜海老)Sergia lucens は、エビ目十脚目)・サクラエビ科に属するエビの一種。深海に生息する小型のエビである。

目次

[編集] 特徴

成体は体長40mm前後。体は透明だがい色素を多く保持し、生体は透き通ったピンク色に見える。「海老」の和名はここに由来する。2対の触角のうち第2触角は体長以上の長さがあるが、額角は短い。5対の歩脚のうち、第2・第3歩脚が鋏脚に変化し、第4・第5歩脚が短い。体表には約160個の発光器官が並んでいる。

駿河湾及び近接の東京湾相模灘に分布するが、漁獲対象となっているのは駿河湾のみである。また、台湾東方沖にも生息する。

深海の中層を群れで遊泳する。昼間は水深200mほどにいるが、夜には水深20-50mぐらいまで浮上する日周鉛直運動を行う。海中を浮遊するプランクトンデトリタスを捕らえて食べる。一方、天敵は人間の他、外洋性のハダカイワシイカなどがいる。

産卵期はで、メス交尾後に1700個~2300個程の海中に放出する。寿命は15ヶ月ほどで、孵化後1年で成熟し、産卵後2-3ヶ月でぬとされる。

シラエビ Pasiphaea japonica は外見・生態・利用法までサクラエビに似るが、エビの分類上では全く別の系統に分けられる。

輸送中、水槽酸欠になりやすい」「輸送ストレス有毒アンモニアを発生しやすい」などの理由で、静岡県外などで生きた桜海老を入手するのは困難だったが、酸素ナノバブルを水中に増やす、また、アンモニア分解して窒素を取り除く微生物を利用するなどの対策によって、試験段階ではあるが、数日間程度なら生かしたまま輸送することが近年では可能になってきている。

[編集] 漁業

日本国内の水揚げ量の100%は駿河湾産で、主要な漁期は4月6月までと10月12月6月11日-9月30日までは繁殖期にあたり禁漁と定められている。

サクラエビ漁の歴史は浅く、明治27年(1894年)に由比漁師が、アジの網引き漁をしていたときに網が深く潜ってしまい、そのとき偶然にも大量のサクラエビが捕れたことが始まりとされている。主な水揚げ港は以下の通り。

由比漁港(静岡県静岡市清水区
期間限定で、漁港内でかき揚げ丼などが食べられる。サクラエビ・シラスなどの関連商品を取り扱う直売所も併設され、サクラエビ祭りが行われる。
大井川港(静岡県焼津市
1940年昭和15年)、蒲原町(現静岡市)の加工業者が大井川町(現焼津市)に工場を建設。

[編集] 利用

産地近くでは、軽く塩ゆでした釜揚げ桜えびとして鮮魚店に出ることもある。一般には生サクラエビ(冷凍)や干しエビ(干物)として流通する。 生でワサビ醤油で食べたり、釜揚げ、素揚げ、かき揚げなどで食べる。干しエビには独特の食感と味わいがあり、お好み焼きかき揚げなどに使われる。また、干しサクラエビをかき揚げなどの具に使う際、使用前にフライパンで軽く炒ると格段に香りが増すといわれ、このことはNHKためしてガッテンにも紹介された。

[編集] 近縁種

サクラエビ属 Sergia には以下のような種類がいる。

  • コザクラエビ S. bigemmea Burkenroad, 1940
  • トガリサクラエビ S. creber Burkenroad, 1940
  • マルツノサクラエビ S. filicta Burkenroad, 1940
  • ガーディナリーサクラエビ S. gardineri (Kemp, 1913)
  • シンカイサクラエビ S. inequalis Burkenroad, 1940
  • ヤマトサクラエビ S. japonica (Bate, 1881)
  • ヒロハサクラエビ S. laminata Burkenroad, 1940
  • ベニサクラエビ S. prehensilis (Bate, 1881)
  • ベニトゲサクラエビ S. regalis (Gordon, 1939)
  • コツノサクラエビ S. robusta (Smith, 1882)
    体長6cmほどで、サクラエビより大型。メキシコ湾周辺の西大西洋アイスランドから南アフリカまでの東大西洋に生息する。
  • ウスベニサクラエビ S. scintillansBurkenroad, 1940
  • トゲヒゲサクラエビ S. tallismani (Barnard, 1947)
  • オオサクラエビ S. tenuiremis (Krøyer, 1855)
    体長12cmに達する大型種。北大西洋、東大西洋に分布する。

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月5日 (木) 00:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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