サザビー (ガンダムシリーズ)

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サザビーは、アニメーション映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する架空の兵器

ネオ・ジオン軍のNT(ニュータイプ)専用MS(モビルスーツ)。本項では小説機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』に登場する発展機ナイチンゲールの概要も記述する。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 機体解説

諸元
サザビー
Sazabi
型式番号 MSN-04
全高 25.6m
頭頂高 23.0m
本体重量 30.5t
全備重量 71.2t
出力 3,690kW
推力 133,000kg
センサー
有効半径
22,600m
推進機関 姿勢制御バーニア×28
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 拡散メガ粒子砲
ビーム・ショット・ライフル
ビームトマホーク
ビーム・サーベル×2
シールド
ミサイル×3
ファンネル×6
搭乗者 シャア・アズナブル

新生ネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルの専用機として開発された機体。既存のジオン系MSの全ての技術を投入した集大成的存在。

設計は旧ネオ・ジオン(アクシズを前身とするハマーン・カーン指揮下のネオ・ジオン)の技術者が呼び集められ、彼らを中心として行なわれた。当初はギラ・ドーガをベースとして開発が進められていたが、ギラ・ドーガのムーバブル・フレームはサイコミュ関連の装備を内部に組み込むのにはサイズが不足しており、総帥専用機として開発部から要求された通りのスペックを満たす事は出来なかった。その後、何度かの試行錯誤を経た結果、より大型の機体を新規に開発する事が決定される。開発の際にはモビルアーマー (MA) 級のサイズを持つ機体も考案されたが、サイコ・フレームの採用により25m級という現在のサイズに落ち着いた。尚、この際に開発された機体はヤクト・ドーガとして完成し、2機が実戦に投入されている。一方、新規設計の際に考案されたMA級の機体は開発プロジェクトが別の部署に移管され、後にα・アジールが完成している。

新生ネオ・ジオン軍内では基礎設計は可能であったが、実機の製造・試験の為の施設が不十分であったため、開発自体はアナハイム・エレクトロニクス社に委託される事となり、かつての旧公国軍指揮下にあり、現在も影響が強いグラナダ工場において製造が行われた。

サザビーはMSとしての基本性能を高いレベルでまとめた上でニュータイプ専用機としての機能を付加させていくという理念の下開発され、その結果MS単体での基本性能とニュータイプ専用機としてのサイコミュ関連の性能が共に高く、双方のバランスが取れた優秀な機体として完成した。本来搭載に膨大なスペースを必要とするサイコミュ関連装置は、サイコ・フレームの採用により小型化されている。従来の重MSの様な多数の武装は施されておらず、大型化による内部スペースの余裕を利用して機体性能の総合的な向上が計られている。

コクピットは頭部にあり、緊急時には機体から分離させる事が可能。更にコクピットブロックには小型スラスターも内蔵されており、戦線を早急に離脱する事が出来る。また、他のMSと同様にリニアシートを標準採用している。本機のメインカメラにはモノアイが採用されているが、これはリック・ディアスに採用されていたものに改良を加えたものであり、性能も向上している。コクピットを頭部に置いた事による胴体部の内部スペースの大きな余裕を利用して高出力のジェネレーターとサイコミュのメインユニットを装備している。

ネオ・ジオンの指導者が自ら搭乗する機体である事を鑑み、可能な限り破壊され難い事が要求された為、機体の耐久性は非常に高い。装甲に用いているガンダリウム合金は技術発展により従来型よりも強度が増している為、機体の耐弾性を低下させる事無く装甲厚を削減する事が可能となり、軽量化と同時に運動性の向上ももたらした。更に装甲自体に姿勢制御スラスタープロペラント等各種機器を内蔵する余裕も生じた。バックパックのスラスターは機体の大きさと比べると小型で3基しか装備されていないが、この3基でリック・ドム1機分に相当する推進力を持ち、肩部にはフレキシブルショルダースラスター、機体全体に多数の姿勢制御用スラスターを装備する。また、オプションとして2基のプロペラント・タンクを装着する事が可能であり、最大戦闘出力の継続時間を90秒以上延長する事が可能。これにより大型の重MSでありながらも従来機を越える高い機動性・運動性を誇り、稼働時間も通常のMSを大きく上回る。アクチュエーターを始めとする機体制御システムも高性能なものを採用し、サイコ・フレームの装備により追従性も高い。手足の稼動範囲も広く、武装を使わずにマニピュレーターや脚部で直接敵を攻撃する事も可能。

ヤクト・ドーガと同型のファンネルを6基装備しているが、ヤクト・ドーガが肩アーマーに直接ファンネルを搭載していたのに対し、こちらはバックパックに設けられたファンネル・コンテナに収納されている。コンテナにはファンネルのエネルギー及びプロペラントの補給機能が備わっている為、連続使用が可能となり、ファンネルの運用能力の向上と使用可能時間の延長に貢献している。

機体は往年のシャアの乗機と同様赤を基調とした赤系統で塗装され、フロントアーマーにはキャスバル・レム・ダイクン(もしくは通り名としてのシャア・ダイクン)からト音記号風にアレンジされたCDの文字がマーキングされている。

[編集] 武装

ビーム・ショット・ライフル
サザビーの主兵装。本体下部に散弾銃のようなグリップを備えている。約14メートルと、MSの全高に匹敵する大型の武装で、この時代の携行用ビーム火器としては破格の10.2MWの出力を持つ。2つの銃口を持っており、それぞれ通常の収束ビームと拡散ビーム弾を選択発射出来る。拡散ビームは広範囲を攻撃する事が可能で、接近戦時に有効。
ビーム・サーベル
グリップに伸縮機構を採用した標準的なビーム・サーベル。アイドリング・リミッター機能に対応しており、デバイスや出力等は一般のMSに装備されているものと変わらない。キュベレイと同様左右の前腕内側に各一本ずつ収納されているため、素早く接近戦に対応する事が可能。当時のネオ・ジオン側に同じ形式のサーベルを装備する機体は確認されていない。
ビーム・トマホーク
専用の接近戦用兵装。ビーム・トマホークもしくは大型ビーム・サーベルとして使用出来るが、本体のみでもヒートホークとして機能する。ビーム・サーベルよりも威力が高く、マニピュレーターで保持して使用する他に投擲武器として用いる事も可能。大型ビーム・サーベルとしては広範囲に刃が形成される為使い勝手に秀でていて、通常はこの形態で利用される事が多い。映画劇中ではビーム・トマホークとしては使用されておらず、漫画版で一度だけ使用されている。
未使用時は柄を縮めた状態でシールド裏面に搭載され、スカート・アーマーに装備する事も可能。宇宙世紀0090年代のビーム・サーベルの標準的な機構であるアイドリング・リミッター機能を備える。νガンダムのビームサーベルと斬り結んだ際には、出力面で下回っている。
シールド
裏面にビーム・トマホークとマイクロミサイル3基を装備し、表面にはネオ・ジオンの紋章が施されている。他のネオ・ジオン軍MSが携行するシールド程の兵器架台化はされていない。装甲に使用されている物と同等のガンダリウム系合金が素材として用いられており、コーティングが施されている。腕部への固定箇所を中心にシールド本体の回転・スライドが可能であり、これによって腕の動きを著しく制約する事を防ぎ、防御面を有効に活用する事ができる。
拡散メガ粒子砲
腹部に内蔵された拡散メガ粒子砲。ジェネレーターに直結しており、そこから生み出される莫大なエネルギーを利用する為威力は高く、本機の火器の中では最大の火力を持つ。ビームが拡散するため攻撃範囲も広い。一撃で複数のMSを撃破したり、アクシズの岩盤を粉々に粉砕する事も可能だが、ジェネレーター直結式である為パワーダウン時は威力が大幅に低下する。砲口の左右からは胴体に沿うようにエネルギー供給用ケーブルが伸びている。
ファンネル
背面の2つのファンネルコンテナに3基ずつ、合計6基を格納している。ヤクト・ドーガに装備されているものと同型だが、機体に合わせて赤系統のカラーリングが施されている。従来のファンネルに比べビーム砲の威力の向上や稼働時間の延長が図られており、サイコ・フレームの採用により更に安定した稼動が行なえる様になっている。グリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争時のMSに比べ搭載数が減少しているのは、ファンネルの立場が「攻撃の主体」から「補助的な武装」へと変わったため。未使用時の本体は円筒形をしており、分離後スラスターカバーの四方展開・ビーム砲身の伸長が行なわれ攻撃態勢に移る。推進器部分は1基の大型スラスターの周囲を囲む様に小型のスラスターが配置される構造になっている。

[編集] 劇中での活躍

物語冒頭から最後までシャアの愛機として活躍し、序盤ではアムロが乗るリ・ガズィを圧倒し、ロンド・ベルがアクシズ破壊の為に放った核ミサイルを全て撃ち落している。

劇中においてギュネイ・ガスが搭乗するヤクト・ドーガのファンネルはアムロ・レイのνガンダムのフィン・ファンネルに一方的に撃墜されていたのに対し、サザビーの放ったファンネルはフィン・ファンネルと互角に渡り合っている。

サイコ・フレーム技術を流用し互角の性能となったνガンダムとの一騎打となるが、格闘戦の末アクシズ表面に激突する。この際に脱出装置が作動し、射出された操縦席ブロックはνガンダムに捕らえられた。

[編集] デザイン等

デザインは出渕裕。頭部はシャアのヘルメットがモチーフとなっている。企画段階の名称は「ザ・ナック」。

脱出装置作動後のシーンでは、コックピットが設定より異常に大きく作画されてしまっている。

2000年7月にバンダイよりプラモデル「1/100 マスターグレード サザビー」が発売されている。更に2008年6月にはHGUCキットが発売された。

[編集] ナイチンゲール

諸元
ナイチンゲール
Nightingale
型式番号 MSN-04II
全高 27.8m
頭頂高 22.5m
本体重量 48.2t
全備重量 105.7t
出力 6,760kW
センサー
有効半径
23,420m
推進機関 姿勢制御バーニア×42
武装 メガ・ビームライフル
隠し腕ビームサーベル
シールド
ファンネル×10
搭乗者 シャア・アズナブル

サザビーの強化発展機。背部バインダーにファンネル10基を搭載している。また、後部アーマーに2基、背部に3基、計5基のプロペラント・タンクが接続されており、稼働時間の延長が図られている。スカートアーマー内には、かつてのジ・Oに装備もされていた隠し腕が仕込まれており、MAクラスの巨躯を持つ機体でありながら、近接戦闘能力を備える。シールドはサザビーとほぼ同一形状のものを携行する。 また、ゲームなどで登場する際には胸部にメガ粒子砲が存在する、シールドにサザビーと同様にミサイルが装備されているとする場合もある。

劇中での活躍
劇中においてはνガンダム(Hi-νガンダム)と戦闘を行う。最終局面では赤熱化するアクシズ岩盤上にて、モビルスーツ史上初の長時間の肉弾戦を演じるも腕部フレームを粉砕され、頭部フロー・システムが作動する。射出されたコクピット・カプセルはνガンダムによって捕獲、岩盤に叩きつけられ、機体は沈黙している。
デザイン
デザインは出渕裕永野護の初期デザインを纏める形でデザインされた。企画段階の名称は、ドイツ語の「ナハトガル」。

[編集] ナハトガル

諸元
ナハトガル
Nahatgall
型式番号 MAN-104
全高 45.5m
重量 612t
出力 8,700,000kw/h(930,000hp)
推進機関 プロトンドライブ・モーター×8
バックロード・フレアエジェクター×68
装甲材質 ディアス・シリコン
武装 50mmガトリング・ビームキャノン
ファンネル×6
660mmプロトン砲
250mmビームマシンガン

永野護による初期デザインのナイチンゲールは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のスタッフを降板した際に後のデザインの原型になったが、全身のデザイン画は公開されておらず、月刊NewType1998年6月号付録の「まるごと富野」内にて「ナイチンゲール・ジオン」と言う名前で頭部デザインだけが公開されていた。これは、本項目のナイチンゲールと区別するために「永野版」などと呼ばれる事もある。

その後も全身像は不明のままだったが、月刊NewType2007年1月号にて「ナハトガル(Nahatgall)」という名称とともに、基本デザインは変えずに最新のラインで描き直されたものと、永野の想定した設定が公開された。

[編集] MSN-04B サザビー

漫画機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場。ファンネルポッドを排除した陸戦仕様機。腹部のメガ粒子砲以外は全て実弾兵器を搭載している。劇中には1機しか登場していないが、扉絵には4機程描かれており、劇場版の設定とは異なり、複数が存在したとされている。


[編集] 脚注

最終更新 2009年9月20日 (日) 18:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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