サメ

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サメ

イタチザメ Galeocerdo cuvier
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii

サメ)は、軟骨魚綱板鰓亜綱に属する魚類のうち、裂が体の側面に開くものの総称。鰓裂が下面に開くエイとは区別される。世界中に約500 種が存在する。世界中の海洋に広く分布し、一部は淡水域にも進出する。また、深海性のサメも知られている。

体の大きさは種によって異なり、最大のジンベエザメ(体長14 m)から最小のツラナガコビトザメ(体長22 cm)までさまざまであるが、平均的には1 ~3 m のものが多い。サメを意味する言葉として、他にワニ(鰐)やフカ(鱶)が使われることもある(詳細は下記の、#神話におけるサメを参照)。

目次

[編集] 概要

一般に、サメは獰猛で危険な生物というイメージが定着しているが、人に危害を加えるおそれのある種は20~30程度とされ、サメ類全体の1割にも満たない。残りの9割以上は、よほど怒らせたりしない限り人には無害である。本来サメは海中で人と遭うと、餌でないと分かって去ってしまう。サメが人を噛むのも、ほとんどが人側に責任があると言って良い(例えば、魚突きで出る血でサメを誘う、サメを怒らせる、サメに餌付けする、など)。サメにとって人間は餌ではない。ホホジロザメなどに代表されるような鋭い歯と力強いあごを持つ種は危険であるが、その多くは外洋性で人との接触の機会はあまりない。まれに海水浴場など人のいる沿岸域にそのようなサメが現れると、安全の為そこは遊泳禁止になったり、サメよけネットが張られるなどの対策が講じられる。

一部のサメは絶滅の危機に瀕しているがイメージが悪いせいか鯨に比べ保護はあまり進んでいない。詳細は本記事の#保護の項目を参照。

サメの起源は約4億年前の古生代デボン紀に遡る。最初のサメは浅い海で進化したといわれている。初期のサメは淡水に適応していたという説もある。古生代後期の石炭紀になると、様々なグループが現れた。古生代に現れたサメの多くは、石炭紀からペルム紀にかけて絶滅し、現代のサメの原型は中生代に現れたといわれる。サメは出現したときにはすでに現在とほぼ同じような姿をしており、以来あまり大きく変化していない。そのため、サメは生きた化石と言えるかもしれない。エイ類は、ジュラ紀にサメの一部が派生し進化したと考えられている。そのため、カスザメのようにエイ類とほとんど区別がつかないような種も存在する。現代型のサメの多くは白亜紀に原型が出来上がり、新生代に現代型のサメが世界中の海に放散して種類を増やし、特にメジロザメ類が繁栄したと考えられている。サメは多様な環境に適応したために、その生態は非常に多岐にわたる。サメ類の性質については軟骨魚類の項目も参照のこと。

海中における捕食繁殖に特化した生物と言え、4億年前から現在に至るまでほとんど形態に変化がないのは、すでにこの形態が捕食・繁殖に最も適合した究極の進化形態であるからとする見方もある。 尚、同様に数億年間そのままの形態でいる生き物にゴキブリワニがいる。

「サメ」の語源は諸説あるが、その体のわりに目が小さい事から、小さい目→小目→サメとされる説がよく知られている。また、同様の理由で、狭い目(狭い眼)→狭目(狭眼)→サメという説もある。

[編集] 特徴

[編集] 形態

  • 体の形は種によって異なる。外洋に生息し回遊を行う種ではマグロ類のような流線型、海底に生息する種では細長い形や上下に平べったい形など、様々である。
  • 背鰭、胸鰭、腹鰭、臀鰭、尾鰭を備える。背鰭はカグラザメ目を除き、2基。尾鰭は通常、上の方(上葉)が下の方(下葉)よりも長い異尾である。これにより後方ではなくやや斜め下に水を押し出すことになる。これはサメは浮き袋がないため肝油を考慮しても水より密度が高く、高度をたもつには常に下方向に力を発生させる必要があるためである。この重心後方の尾鰭による直接下方推力と、重心前方の胸鰭による揚力により姿勢を保つ。そのため鳥同様一定速度以下になると胸鰭が失速し溺れる。[1]

上葉には切れ込みが見られる。外洋性のホオジロザメアオザメなどは三日月型をしている。サメ類の鰭はマダイなど一般の魚のように膜状ではなく、皮膚で覆われて厚みがある。

  • 体表は歯に由来する(楯鱗、皮歯ともいう)で覆われる。サメの体を撫でると、頭から尾にかけては滑らかであるが、尾から頭にかけてはザラザラしている。俗にいう鮫肌である。これは泳ぐときにできる水流の乱れを少なくし、水の抵抗を減らして効率の良い遊泳を行うのに適しているといわれている。
  • 頭の先端は尖り、口は通常その後方下側に開く。口には鋭い歯が並んでいるものが多い。サメの歯は何列にも並び、いま使われている歯列のすぐ後ろには新しい歯列が用意されている。獲物を襲ったりして歯が1本でも欠けると、新しい歯列が古い歯列を押し出して、歯列ごと新しいものと交換される。歯列は何回でも生え変わり、1匹のサメが生涯に使う歯の数は最大で数千にのぼると考えられている。
  • 縞模様を嫌う。

[編集] 生殖

  • 体内受精を行い、雄の臀鰭には交尾器(クラスパー)を備える。
  • 魚類の中では珍しく交尾をする。そのことから、漢字では魚偏に交で鮫と書く。
  • 卵生胎生である。胎生は狭義には、哺乳類のように胎盤を形成する型のものを指すが、魚類では子宮の中で卵を孵化させる、いわゆる卵胎生も胎生に含める。卵生の種ではパッケージされた卵を生む種が多い。
  • 一部のサメでは子宮内で孵化した仔魚が産まれてくる卵や他の仔魚を食べて育つ。これは共食いと呼ばれる行動の一種で、肉食性のサメに見られる。
  • 一部のサメでは子宮内で孵化した仔魚が母体からの分泌物を吸収して育つ。
  • 一部のサメでは子宮内で胎盤様の器官を形成して母体から養分等の供給を受けて育つ(へその緒を持つ)。
  • 単為生殖する個体が稀におり、2007年シュモクザメ[2]2008年にカマストガリザメが[3]、それぞれ1匹ずつ単為生殖で妊娠、出産していることが遺伝子解析によって確認された。ただし、カマストガリザメの方は妊娠中に死亡した。

[編集] 食性

  • 肉食性のものが多いがプランクトン食性のもの(ウバザメなど)もいる。大型の種はプランクトン食性の傾向が強い。肉食性の種は魚介類や海産哺乳類、海産爬虫類、海鳥などを獲物とする。大きな獲物を狙うものでは人間が対象になる事もあり人食い鮫と恐れられる。海底に生息し貝等を狙う種は大人しく人が攻撃を受ける事は殆どない。
  • 魚類の中でも最大級の部類に入るジンベエザメウバザメは歯が小さく口を開けながら泳ぎ海水と共に飲み込んだプランクトンを鰓で濾過して食べる。このような摂食行動はマンタ(オニイトマキエイ)などにも見られる。

[編集] 分類と代表的な種

現生のサメ類は9目に分類され、上位分類として2上目を設ける。Nelson (2006) の分類によれば、現生サメ類は全てサメ亜区 Selachii の中に含まれる。板鰓亜綱における、化石種も含めた分類の全体的な概観を以下に示す。

  • Infraclass(下綱) Cladoselachimorpha (化石種)
  • Infraclass(下綱) Xenacanthimorpha (化石種)
  • Infraclass(下綱) Euselachii
    • Division(区) Hybodonta (化石種)
    • Division(区) Neoselachii
      • サメ亜区 Selachii
        • ネズミザメ上目 Galeomorphi
          • ネコザメ目
          • テンジクザメ目
          • ネズミザメ目
          • メジロザメ目
        • ツノザメ上目 Squalomorphi
          • カグラザメ目
          • キクザメ目
          • ツノザメ目
          • カスザメ目
          • ノコギリザメ目
      • エイ亜区 Batoideaエイ

以下、目のリスト。

[編集] ネコザメ目 Heterodontiformes

1科1属 - ネコザメ目

  • ネコザメ科 Heterodontidae
    • ネコザメ Heterodontus japonicus
    • ポートジャックソンネコザメ Heterodontus portusjacksoni

[編集] テンジクザメ目 Orectolobiformes

7科14属 - テンジクザメ目

[編集] ネズミザメ目 Lamniformes

7科10属 - ネズミザメ目

[編集] メジロザメ目 Carcharhiniformes

8科49属 - メジロザメ目

[編集] カグラザメ目 Hexanchiformes

2科4属 - カグラザメ目

[編集] キクザメ目 Echinorhiniformes

1科1属 - キクザメ目

[編集] ツノザメ目 Squaliformes

6科24属 - ツノザメ目

[編集] カスザメ目 Squatiniformes

1科1属 - カスザメ目

[編集] ノコギリザメ目 Pristiophoriformes

1科2属 - ノコギリザメ目

[編集] 食材としてのサメ

サメは食材としても用いられ、身肉は擂り潰してかまぼこはんぺんなどの魚肉練り製品に加工されることが多い。サメの肉は低カロリー、低脂質、高タンパク質、骨は全て軟骨質なので子供から老人までが食べられる食材であり、これまで食用の習慣のなかった地域でも見直される動きもある[4][5]。サメは体液の浸透圧調節に尿素を用いており、その身体組織には尿素が蓄積されている。そのため、鮮度が落ちるとアンモニアを生じてしまい、一般の魚のような料理には向かない。ただし、アンモニアがあるために腐敗が遅く、冷蔵技術が進む前の山間部では海の幸として珍重されていた場合もある[5]。幼魚は蓄積された尿素の量が少ないため意外と美味である。

古代の日本では三河国から平城京へサメを送った木簡が出土しており、愛知県知多郡南知多町の北地古墳群や篠島貝塚などからサメ漁に用いられたと考えられる釣り針やサメの歯などが出土[6]している。『ものと人間の文化史35 鮫』(矢野憲一著、法政大学出版局発行)によれば『延喜式』にサメを食材とした記述があり、斎宮寮鮫の楚割 (さめのすわやり、干物と考えられている)が支給された記録がある[7]という。この鮫の楚割が伊勢神宮神饌として供えられる干鮫であり、後述する三重県のサメのタレと同じものという話があるが、市販されるサメのタレの大部分は20世紀に改良された加工法で作られているのでまったく同じものではない。『ものと人間の文化史35 鮫』によれば、伊勢土産としてのサメのタレは、安永2年の『宮川夜話草』に記され、サメを神饌とする神社は伊勢神宮のほかに千葉県香取市香取神宮愛知県津島市津島神社があるという。

近年の日本では、マグロなどの延縄漁の外道として水揚げされるサメを有効に利用するため、後述する中華料理フカヒレに加工し、国内消費のほかに主に中国に輸出することが多くなった。中国の経済発展に伴い出荷量が増え、これに合わせフカヒレの材料となるサメの水揚げが増えたため、近海物の減少など資源の枯渇が懸念されている。詳細は本記事の#保護の項目を参照。

[編集] 広島県のわに料理

広島県三次市などの備北地域(山間部)では昔から腐りにくい海のとしてサメを用いた(ワニ料理)が好まれている(但し、「ワニ料理」には幼魚も成魚も関係なく、根強い人気がある)。この地方では刺身で食べるのが主流であったが、最近では、わにバーガーやワニ丼といったサメを使った商品も販売されるようになってきている。 この外にも、日本各地では、古くから天日干しなどで保存食としサメが用いられているが、現在では漁獲技術が向上しており、鮮度が良いまま市場に出回ったり、漁獲後急速冷凍され市場に出回る。

[編集] 三重県のサメ消費

三重県伊勢市[8]鳥羽市沿岸部全域[9]ではサメのタレ(「さめんたれ」とも)と呼ぶサメの干物を食べる風習がある。鳥羽市では主にハモタイ延縄漁外道として水揚されたサメから生産され消費もされるが、伊勢市では消費のみで、サメの水揚量が多い勝浦漁港などの和歌山県[10]気仙沼漁港のある宮城県[11]で水揚あるいは加工された干物が流通している。三重県以外の生産地ではサメのタレと呼ばず、さめしお・さめみりんなどと呼ぶことが多い。原料が外道であることもあり、加工するサメの種類は特に問わず、ホシザメシュモクザメトラザメネコザメなど様々である[12]

サメのタレは味のものと大正時代に考案されたというみりん味の2つに大別される。いずれも基本的に短冊状にサメの身を薄く切り出す。小魚と違い、魚の形をとどめない。直火で軽くこげる程度にあぶって食べることが多いが、ほかにも様々な利用法がある。

伊勢神宮の神饌を下げたあとに食べた(直会参照)ことによりサメの干物を食べる風習が残ったとする説があるが、この説では神宮神職と縁のない庶民や、鳥羽市全域に残ったことを説明できない。

サメのタレ以外では、鳥羽市では鮮度の高いサメを3枚におろし刺身で食べるが、タイに似た味がするという[13]志摩市志摩町ではサメをなますにして食べるさめなます(「さめのなます」とも)という郷土料理があるが、ネコザメに限るという。[14]

[編集] 栃木県のサメ料理

栃木県ではサメはモロと呼ばれ煮つけやフライなどにして食べられる。県内では非常にポピュラーな食材だがモロがサメだということを知らない県民も多い。 モロの多くは宮崎県気仙沼港で水揚げされたネズミザメで、尾びれと背びれは高級食材のフカヒレ、頭は健康食品のコラーゲンやコンドロイチンになる一方、魚肉は関東地方などに出荷される[5]。 サメは死後、時間が経つと臭いがきつくなり、漁師町では敬遠されているが、内陸県の栃木では昔から重宝されてきた[5]

[編集] フカの湯引き

九州愛媛、または山陰地方や大阪の泉州地方の一部ではぶつ切りまたは切り身にしたサメを湯引いて酢味噌などに付けて食べるところもある。主にアンモニア臭の少ないシロザメネコザメを用い、漁獲量の多い地方(下関など)のスーパーマーケットなどで手ごろな価格で求めることが出来る。長崎県では「ノーソ」、山陰では「ワニ」などの俗称を用いることが多い。湯引きにするとサメのアンモニア臭が緩和され、白く淡白な肉になる。

[編集] フカヒレ

中華料理におけるフカヒレは鱶(サメ)のヒレを乾燥させたものである。フカヒレの総称を中国では魚翅(ユイツー)とも呼ぶ。その種類は大きく以下の2つに分けられる。

排翅(パイツー)
扇形のような形をしているもの。基本的に姿煮として提供される。主に背びれと尾びれが使われる。ヒレの大きさ·形·厚さで値段が大きく変わる
散翅(サンツー)
一本一本ばらばらにほぐしたもの。基本的にスープとして提供される。主に胸ヒレの部分が使われる。排翅と比べると値段は比較的安い。

コラーゲンが豊富で美容に良いと女性に人気である一方、水銀やその他の重金属が含まれていることがあり、特に妊婦への危険性があることはあまり知られていない。サメは食物連鎖のトップにいるため、小魚を大量に食べ重金属の蓄積量が多い。また、特にフカヒレは前処理として乾燥させるため、重量あたりの水銀濃度が高くなってしまうためである[15]

特にメチル水銀により汚染されたフカヒレを食べ続けることにより水俣病などの発症の可能性があり、実際に報告例もあるが、この危険性は感受性の高い胎児に対しては特に高くなる。一方で一般成人に対しては危険性は比較的低い[16]。水銀による汚染レベルにもよるが、ただちに症状として現ることは少なく、様々な精密な検査ではじめて検出されるものである。

[編集] 材料としてのサメ

鮫皮のおろし金
サメの皮には独特の凹凸が有り、この為、ヤスリ等の材料として用いられる。最も身近な物ではわさび専用のおろし金等がある。金属製のおろし金と異なりワサビの植物細胞をより多く潰すためワサビ独特の風味がよく出る。この為、料亭や寿司屋などで多用されている。
内臓・軟骨
サメの肝臓からはスクアレンと呼ばれる物質が採取され肝油として珍重されている。この外、軟骨などから、コンドロイチンが採取され健康食品などに利用されている。

[編集] 漁業

[編集] 陸揚げ漁港

日本国内で水揚げされるサメ類のうち、約9割は気仙沼漁港が占める[4][5]

[編集] 保護

サメのヒレはフカヒレとして多くのアジア諸国で珍重されており、また前述のようなサメ製品もあり、その需要が世界中で高まるにつれて、サメ絶滅の危機はしだいに深刻化している。サメは海洋生態系の頂点に位置するので元来数が少なく、サメは成長が遅く、子供を少ししか生まないため繁殖率が低いことも要因である。しかし、サメは鯨に比べて保護が進んでおらず、減少の一途をたどっている[17]

[編集] サメの保護の沿革

1997年以降、19種のサメ(ホホジロザメ、ジンベエザメ、カリビアン・リーフ・シャーク(Carcharhinus perezi、メジロザメ科)、ウバザメ、シロワニ、ビッグアイ・サンドタイガー(Odontaspis noronhai、シロワニの仲間)、バケアオザメ、ドタブカ、ナガハナメジロザメ、ハビレ、ガラパゴスザメ、クロヘリメジロザメ、ハチワレ、カグラザメ、ビッグアイ・シックスジル(Hexanchus nakamurai、カグラザメの仲間)、エビスザメ、カリビアン・シャープノーズ(Rhizoprionodon porosus、ヒラガシラの仲間、メジロザメ科)、スモールテール(Carcharhinus porosus、メジロザメ科)、アトランティック・エンジェル・シャーク(Squatina dumeril、カスザメの仲間))をアメリカに水揚げすることが全面的に禁止される。

  • 2002年9月24日 - 80近い加盟国がある「渡りと行う動物たちのためのボン会議」(CMS)で、ホホジロザメが保護種になる。
  • 2002年11月 - オーストラリアのニューサウスウェールズ州がシロワニのために、海岸沿いに新たに10個の保護区を設ける。この海域では、いかなる漁やダイビングも禁止されている。
  • 2002年11月 - ジンベエザメとウバザメが、ワシントン条約会議(CITES)で『付属書2』に登録され、保護種になる。
  • 2003年7月4日 - EUが、フカヒレを目的にしたサメ漁を禁止するとを発表。
  • 2003年7月17日 -  中央アメリカにあるベリーズ付近の海域(ベリーズ南東沖のリトル・ウオーター・キーとその周辺海域の1360ヘクタール)が、ジンベエザメの保護区に指定される。この海域は毎年、ジンベエザメが群れをつくって集まってくることで有名。
  • 2003年9月18日 - ポリネシアの環境大臣が、フカヒレ漁が禁止の方向に向かっていると発表。
  • 2003年9月24日 - パラオ政府が、本島を中心とする半径93キロメートルの海域での外国船によるフカヒレ漁を禁止。
  • 2003年12月16日 - アメリカ領サモア諸島の知事が、フカヒレ漁、およびフカヒレの陸揚げの禁止を決定すると発表。
  • 2004年10月12日 - ホホジロザメのワシントン条約の『付属書2』への登録が決定。ワシントン条約でも保護種になる。
  • 2004年 - アメリカ大西洋岸のスポーツフィッシングが規制されて、一隻の船で捕獲できるサメは、1航海で1尾までになる。しかもサメは体長135センチメートル以上でないと捕獲できない(ウチワシュモクザメだけは例外)。この「1隻につき1尾のサメ」の対象となるのは、コモリザメ、ニシレモンザメ、オオメジロザメ、イタチザメ、シュモクザメ類、メジロザメ、カマストガリザメ(メジロザメ科)、そしてハナザメ(メジロザメ科)など。
  • 2009年9月28日 - パラオ共和国のジョンソン・トリビオン大統領が商業的漁業を禁止したサメの保護区設立を表明。

[編集] 神話におけるサメ

鰐(ワニ)や、鱶(フカ)という呼称も古くから使われており、日本の古典では『古事記』や『風土記』にも「ワニ」として登場する(現在でも、出雲弁ではサメのことをワニと言う)。

『古事記』では、大国主因幡の白兎の伝説に登場する。また、のちに山幸彦こと火遠理命が娶った海神の娘、豊玉毘売(トヨタマビメ)も、出産の際に八尋和邇(ヤヒロワニ)の姿と化していた。 このほか、志摩市磯部町には、鮫は『龍宮の使い』であり、川を遡り、7匹の鮫が伊雑宮に参拝するという伝承がある。

また、『出雲国風土記』の安来郷のくだりには、語臣猪麻呂(かたりのおみゐまろ)の娘が岬に遊んでいた折、和爾(ワニ)が現れて食い殺されたという記事がある。そのことを知った父猪麻呂は激しく嘆き悲しんでいたが、ある日、思い立って矢や鋒を鋭く研ぎ澄まして天神地祇に祈ったところ、百余匹の和爾が一匹の和爾を囲み猪麻呂のところに連れてきた。そこで猪麻呂はその真ん中にいる一匹の和爾めがけて鋒で刺し殺した。殺した和爾を捌くと、体内から娘の脛が出てきたので、仇討ちとしてその和爾を道端に串刺しにして晒したという。

このように、日本神話においてサメは縁深い存在であった。

琉球の神話や伝承では、サメは海神の使いであるとされ、神聖な生き物とされていた。人間に襲い掛かり喰らうと云う獰猛なイメージよりも、溺れた人間を救ったり、神の意思に背き悪事を働いた者を喰い殺すと云う伝承が多く、海の平穏を守る番人の様なイメージが大きい。病気の母親に滋養を付けさせる為に、悪天候の中無理をして漁に出た親孝行な若者の舟が波に飲まれ沈没し溺れた時に、海神の使いである黄金色のサメが現れ、背鰭に若者を捕まらせて無事に村まで送り届けたと云う昔話も残っている。

[編集] 古代サメ

古生代デボン紀頃より化石が出るが、大部分はの化石である。骨格が軟骨性なので、全身の化石が出る事は極めてまれである。従って、復元は想像に頼る点が大きい。カルカロドン・メガロドン(ムカシオオホオジロザメ)などの巨大な歯は天狗の爪と呼ばれる。

古代サメの化石を用いたアクセサリー

[編集] 関連作品

  • ジョーズ
  • 『シャークウォーター 神秘なる海の世界』

[編集] 鮫を含む語句

サメ肌
荒れてザラザラしたヒトの皮膚を指す。鮫の皮は滑り止めとして日本刀の柄に巻いたりワサビおろしに用いることから、古来の日本の生活では身近に目に触れた。また競泳用の水着の素材や模様を形容している。
鮫トレード
トレーディングカードなどにおいて、片方が一方的に損をするトレードを指す。

英語圏ではあたり構わず物事を遂行する行為や、その時得ることが出来る全ての利益を総取りする行為を「シャーキング(Sharking)」と呼ぶ。派生語も存在し、悪徳な高利貸し闇金融を指すローン・シャーキング(loan-sharking)が有名。また街角で見知らぬ人物に対して突然殴りかかる、着ている服を脱がせるなどの行為を撮影したビデオはシャーキング・ビデオ(Sharking-video)と呼ばれ、それの愛好者による専門サイトも存在する。勿論これらの行動は暴行罪などの罪に問われる可能性が高いのだが、近年模倣行為が頻発していることからイギリスなどで社会問題化している。

[編集] 脚注

  1. ^ 誤解が多いが泳ぎ続けないと溺れるといっても鰓への酸素供給を主因とするマグロなどとは異なる。
  2. ^ 2007年5月22日付「Biology Letters」電子版。Demian D. Chapman et al., "Virgin Birth in a Hammerhead Shark," Biology Letters, DOI 10.1098/rsbl.2007.0189 (2007). [1]
  3. ^ 謎の妊娠:サメの単為生殖を確認
  4. ^ “[[2]]”. MSN産経ニュース (産業経済新聞社). (2007-12-14). http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/miyagi/071214/myg0712140230002-n1.htm 2009-09-04 閲覧。 
  5. ^ “[食べるって何だ? 郷土の味 知恵凝縮]”. 朝日新聞栃木版 (朝日新聞社). (2009-01-01). http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000360901010002 2009-08-10 閲覧。 
  6. ^ 『南知多町 歴史・文化財』 - 南知多町
    『愛知 三河 篠島 しのじま.インフォ』
  7. ^ 『三重大学教育学部研究紀要 第52巻 人文・社会科学(2001)』P.36「斎王は何を食べていたか」(成田美代) - 三重大学
  8. ^ 『さめのたれ』 - 伊勢志摩きらり千選
  9. ^ 『鳥羽市史 下巻』(平成3年3月25日発行、編集:鳥羽市史編纂室、発行:鳥羽市役所)P.537
  10. ^ 『宮城県水産研究報告 第3号 (2003)』「遠洋ヨシキリザメ加工品の試作」(宮武哲朗、尾形政美、鈴木金一、小松博志) - 宮城県水産加工研究所
  11. ^ 『ヨシキリザメ 天日干し 古座町の水産加工会社で』 - 紀伊民報
  12. ^ 『鳥羽市史 下巻』P.537
  13. ^ 『鳥羽市史 下巻』P.537
  14. ^ 『さめなます』 - 伊勢志摩きらり千選
  15. ^ 水銀は筋肉、脂肪中に蓄積されヒレ金糸中には入っていないとされている。また、フカヒレは乾燥状態で食されることは無い。水銀は自然界に存在する重金属の一つである。食物連鎖の頂点に位置するサメは、多くの餌を長期間摂食することにより海水中の水銀を生物濃縮すると考えられている。
  16. ^ メチル水銀を多く体内に蓄積している魚介類には、マッコウクジラ、ツチイルカ、ゴビレゴンドウ、クロマグロ、インドマグロ、メバチマグロ、メカジキ、キンメダイ、サメ(筋肉)などがあげられる。サメ(筋肉)とあるのは、フカヒレにはいっていないことを指していると思われる。
  17. ^ FAOによると、およそ1億匹のサメが毎年死んでいる。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

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最終更新 2009年11月7日 (土) 09:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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