シデ
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![]() セイヨウシデ |
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シデ(四手)は、カバノキ科クマシデ属(Carpinus)の落葉高木の総称[1]。木は比較的小さく、材木は比較的硬い (Hardwood) 。多くの植物学者がカバノキ科(Betulaceae)に分類しているが、ハシバミ属、アサダ属と合わせてハシバミ科として扱う学者もいる。
北半球の温暖な気候で育つ30~40種が知られており、東アジア、とりわけ中国に多い。ヨーロッパで2種、北アメリカ東部で1種が知られている。
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[編集] 特徴
葉には落葉性があり、葉脈は規則正しく交互に伸びており、長さ3~10センチメートルである。花は風媒花で、付き方は尾状花序になっており、春に咲く。雄花と雌花は別の尾状花序となるが、同じ木に両方できる雌雄同株である。実は長さ3~6ミリメートルのナッツ状であり、苞がわずかに非対称形の翼になっている。このため、落下する時に風を受けて周囲に広がりやすい。この翼の形でシデの種類を見分けることができる。翼の形は分け方にもよるが10~30タイプに区別できる。
シデの木は別名iron-wood(鉄の木)の通り、非常に堅いので、木材として用いるのは難しく、あまり使われていない。ただし、特に堅い材料を必要とする切断台、工具の柄、車軸などに使われることもある。フローリングに使われることもある。
シデはチョウ目の幼虫の食料としても重要であり、アキナミシャク (Autumnal Moth) 、キバラヒメアオシャク (Common Emerald) 、カバエダシャク (Feathered Thorn) 、Svensson's Copper Underwing、ナミスジフユナミシャク (Winter Moth) などがセイヨウシデで見つかっており、ツツミノガ科 (Coleophora) )のC. currucipennella や C. ostryaeもこれを食する。
[編集] 名称
和名のシデは、尾状花序となっている花の付き方が、注連縄などに付ける四手に似ているからである[2]。
英名hornbeamは動物の角に似た硬い枝と、木を意味する古英語 beamに由来する。アメリカシデはblue-beech, ironwood, musclewoodなどとも呼ばれる。blue-beechはアメリカンビーチ (American Beech) と似ていることから、後の2つは硬いこと、枝が筋肉のように見えることから付けられている。学名Carpinusはセイヨウシデのラテン語名に由来する。
[編集] 種
- 日本に産する[2]クマシデ属
- クマシデ (Carpinus japonica)
- イヌシデ (Carpinus tschonoskii)
- アカシデ (Carpinus laxiflora)
- サワシバ (Carpinus cordata)
- イワシデ (Carpinus turczaninowii)
- その他のクマシデ属
- セイヨウシデ (Carpinus betulus)
- アメリカシデ (Carpinus caroliniana)
- Farges' Hornbeam (Carpinus fargesii)
- Oriental Hornbeam (Carpinus orientalis)
クマシデ (Japanese Hornbeam, Carpinus japonica)は種の形はOriental Hornbeamに似ているが、葉が8~10センチメートルと大きい。
セイヨウシデ (Carpinus betulus)の木の大きさは小型から中型程度で、普通は10~20メートルくらい、高いものは30メートルぐらいになる。ヨーロッパではほとんどの国に自生するが、アイルランド、北部ブリテン、スカンジナビアには見られない。葉の大きさは5~9センチメートル、種の大きさは3本の翼を含めて3~4センチメートルである。
アメリカシデ (Carpinus caroliniana)は北アメリカの種で、葉の形や大きさはセイヨウシデに似ている。種の形も似ているが、翼はさほど大きくない。幹や大枝は伸びる方向に筋が付いていることから、盛り上がった筋肉を思わせる。木の皮は青っぽい灰色でツルツルとしており、その点はアメリカンビーチ (American Beech) に似ているが、きめが細かい。iron-woodとも呼ばれるが、この名はOstrya virginianaの異名でもあり、日本の材木でアイアンウッドと呼ばれているのもOstrya virginianaである。
Oriental Hornbeam(Carpinus orientalis)はヨーロッパ南東からアジア南西原産で、セイヨウシデよりも乾燥していて高度が低い場所を好む。高さは10メートルほどの低木である。葉も長さ3~5センチメートルと小さい。種の翼は1本だけであり、長さ約2センチメートルである。



