シルバー仮面

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シルバー仮面』(シルバーかめん)は、宣弘社が製作し、1971年(昭和46年)11月28日から1972年(昭和47年)5月21日までTBS系で毎週日曜日19:00 - 19:30に全26話が放送された、特撮テレビ番組およびその劇中に登場する変身ヒーローの名。

放送初期は等身大ヒーロー物であったが、第11話から巨大ヒーロー物に路線変更され番組の題名も『シルバー仮面ジャイアント』に改められた。

2006年に『シルバー假面』と改題しリメイクされた。

目次

[編集] ストーリー

光子ロケットの設計者・春日博士は、設計図を狙うチグリス星人によって殺害され、家も燃やされてしまう。そのさなか、博士の5人の遺児達は父がロケットエンジンの設計図を何らかの方法で隠したことと、次男の光二にシルバー仮面に変身する能力(銀の力)を与えていたことを知る。 父の遺志を継いで光子ロケットを完成させることを決意した兄妹。光子ロケットを奪取して自らの宇宙制覇に利用しようとする、また人類の宇宙進出を脅威に感じて妨害しようと暗躍する様々な宇宙人と戦い、出会う人々の無理解や冷たい視線にも耐えながら、父の協力者たちに会うために日本各地を旅するのだった。 そんな彼らの努力の甲斐あって、ついに光子ロケットは完成し宇宙へ飛び立つことになった。 だが、サザン星人の襲撃に遭い、銀の力も抵抗及ばずロケットは破壊されてしまった。 その時あふれ出た光子エネルギーを浴びたシルバー仮面は、シルバー仮面ジャイアントとなりサザン星人を倒した。 こうして新たな力を得た春日兄妹は良き協力者・津山博士と共に新たなロケット開発と押し寄せてくる巨大宇宙人との戦いに情熱を燃やしてゆく…

[編集] シルバー仮面

父・春日勝一郎博士によって改造人間となった春日光二が変身する(改造の経緯は不明)。この変身能力は劇中では「シルバーの力」または「銀の力」と呼ばれている。右拳を左掌に当て、「アタック!」と叫ぶ事で変身する。第4話までは「えい!」と叫んで変身していた。ちなみに光二を演じた柴俊夫は後に『テレビ探偵団』にゲスト出演した際、この変身ポーズは撮影時までまだ決められていなかったため、自分がその場で考案したものだったと語っている。

タンクローリーを素手で動かすほどの怪力を誇る。しかし、基本スペック等は不明であり、劇中でも一切語られない。劇中で確認出来る限りでは、特殊能力を使用する時やその力をフルに発揮する時に目がごく一瞬発光するものの、特に光線技や飛行能力を見せることもなく力任せな戦い方がほとんどである。また敵宇宙人へのとどめも、敵自身の火炎放射を利用して自滅させる、光一とひとみの銃で倒す、松明で焼き殺す、交通事故に巻き込む、崖から投げ捨てる、敵の爆弾を投げ返す…等、特に一定してはおらず、自力で打倒するケースも少ない。主題歌の歌詞に存在する「シルバーキック」は、ピューマ星人とゴルゴン星人を倒してはいるものの、映像では特に得意の必殺技として描写されているわけではない。 公式設定でも強いヒーロー像は打ち出されていないようで、大抵のスチル写真においてもシルバー仮面=光二の戦う姿を見つめる兄弟達の表情はあまり頼もしそうにはしていない。近年の解説では「シルバー仮面の戦いを(不安げに)見守る春日兄弟達」等と明記され、半ばそのキャラクター性は揶揄されている傾向もある。

スーツは海外から特注したジャージで通気性抜群だったそうだが、替えが殆どなく、特に白い部分は汚れが目立つ回も多かった。 目は基本的に発光しておらず、前述の発光シーンの表現はフラッシュバルブを使用して行なわれた。このため画面上でもバルブの発光に伴う発煙が確認できる。またシルバー仮面の姿はミラーマンのパイロット版デザインに似ている。

口が露出している事から光二を演じる柴がスーツの中に入って演技するシーンも多い。


[編集] シルバー仮面ジャイアント

第11話から登場。シルバー仮面が、サザン星人に破壊された光子ロケットの光子エンジンから漏れたエネルギーを受け、50メートルに巨大化した姿。カラーリングだけでなく、等身大時は素肌が露出していた口の部分も口唇をかたどったマスクに覆われている等の変化が生じている。また光二の変身ポーズも変化し、両手を左右に広げてから降ろして「シルバー!」と叫んでから前方宙返りする事で変身する。

等身大時とは比較にならないほどの様々な武器や超能力を持ち、飛行も可能。目に録画可能なカメラアイを備えている。至近距離での核ミサイルの爆発にも動じない強靭な肉体を持つ(第23話)。

挿入歌「戦え!シルバー仮面」歌詞には「太陽」が「シルバー仮面のエネルギー」というくだりが存在するが、設定では体内に春日式原子炉を持つとされている。また、光子ロケットとの関連からシルバー仮面も同様に光子をエネルギーとしていることが窺える。ちなみにこの挿入歌の作詞は、第3話以降の脚本を手がけた上原正三によるもの(第23・25・26話では劇伴使用)。

その活動や正体は春日ファミリー以外にも、ある程度一般に周知されているようで、第23話ではシルバー仮面ジャイアントがフンドー星人の攻撃から両親を守れなかったことで、光二が少年に詰め寄られるシーンがあった。後続番組の『アイアンキング』を含め、仲間にすら正体を伏せる特撮ヒーロー作品が多い中、当時としては異色の存在かつ意欲的な試みといえよう。

初期のマスク造形物は顎が長かったが、後に修正されている。

第20話での光三の台詞によれば、変身後は光二の体内に内蔵されたコンピュータの意識が優先するようだ。

[編集] シルバー仮面ジャイアントの能力・武器

シルバーサーベル
ベルトから取り出す剣。投擲して使う事も多い。第11話、第13話、第15話、第19話、第21話、第22話、第24話と、頻繁に使用された。形状や動作的にフェンシングが用いられているようである。
シルバービュート
ベルトから取り出す、二又の鞭。振り回して炎を消す事も、敵を捕らえて電流を流す事も可能。サザン星人が発生させた火災を消し、ノーマン星人に電流でダメージを与えた他、フンドー星人2号の鎖分銅に対抗した。第24話ではベム5号の救助に使用。
シルバー手裏剣
ベルトから取り出す手裏剣。第11話、第13話、第15話で使用した他、第17話ではモーク星人に視力を奪われた状態で、音と風で敵の位置を掴んで手裏剣を3発放つシルバーめくら手裏剣で勝利した。
シルバー光線
頭の突起からから放つ、細い青色光線。サザン星人、バーナー星人を倒した。インバス星人にも使用。劇中では回によってシルバービームとも呼称。
空間移動
異空間を走る事で、離れた場所へ即座に駆けつける。第11話、第12話、第22話で使用、津山研究所で変身してから、敵の場所へと駆けつけた。
シルバージャック
額から飛び出すジャックナイフ。第13話で初使用。これでサソリンガにダメージを与えたうえ担ぎ上げて投げ飛ばし、倒している。その後も第16話、第17話、第19話、第21話、第24話で使用されるなど、シルバーサーベルに次いで使用頻度が高かった。
棒状火炎放射器
短い棒状の火炎放射器。先端から火炎を噴き出すが、射程は短い。ノーマン星人戦で使用したが、弾き飛ばされてしまった。
解凍能力
全身を赤く光らせて、凍りついた体を溶かす。ノーマン星人の吹雪で凍った体の氷を溶かした。
発火能力
目を赤く2度光らせて、敵を炎上させる。詳しい原理は不明。ノーマン星人を倒した。
雨雲発生能力
右手を天にかざし、雨雲を呼び寄せる。雨でボルト星人の動きを鈍らせた他、突き刺したシルバーサーベルに稲妻を落として敵を爆死させる技も存在。
シルバーライナー
技名を叫び、敵の頭を掴んで何度も振り回し、投げ飛ばす。モーク星人との戦いで使用するも、モーク星人は飛行能力でUターンして反撃してきた。
シルバーロープ
ベルトから取り出すロープ。途中で三又に分かれており、それぞれの先端に小さなトゲ鉄球が付いている。ヤマシロを拘束した。
シルバーハンマー
ピン状のロケット弾と柄の長いハンマーを出し、ロケット弾を宙に浮かばせ、ハンマーで殴って敵にぶつける。空中のエマー星人を倒した。
還元光線
頭の突起からから放つ、怪物にされた人間を元に戻す光線。エマー星人によって怪獣ヤマシロにされた山城キャプテンを元に戻した。
シルバー旋風斬り
ベルトから取り出した鎖分銅とシルバージャックを合体させた鎖鎌を使用した技。すれ違いざまに二回斬りつけてから、鎌を敵の頭に投げつけてとどめをさす。ギラスモンを真っ二つにして倒した。
ダム再生能力
インバス星人に破壊されたダムの水の流れを逆流させ、ダム自体も修復。念力によるものか時間を戻したのか、詳細は不明。
シルバーランス
ベルトから取り出す、長い三叉槍。インバス星人戦で使用したが、あまり効果が無かった。
シルバーミサイル
両腕を交差させてからベルトのバックルから放つ、2発のミサイル。エネルギーを吸収するインバス星人に対し、シルバー光線とベム5号のミサイルのエネルギーを吸収させてエネルギー飽和状態にしてから、これを使用する事で倒した。
シルバーシールド
両手を交差させて前方に出現させる、円形の大きな盾。ガイン星人戦で使用、盾で敵の矢を弾いてから、弾いた矢を超能力で遠隔操作して敵に命中させるシルバーアロー返しを腹に命中させて倒した。
ミサイルキック
ベルトから鉄球形爆弾を取り出し、それを蹴り飛ばして敵に命中させる。飛行して逃げるゾール星人を倒した。
シルバーアックス
ベルトから取り出す、柄が長く刃が小さい斧。フンドー星人1号、2号の首を切断して倒した。文献では「シルバーアックス」となっているが、デザイン的にはハルバードに近い。
口輪
敵に投げつけて、口を塞ぐ輪。アクリオン星人の吐くアクリオン放射能を封じるために使用。
ガスを押し戻す念力
念力でガス状の物体を押し戻す。アクリオン星人の吐くアクリオン放射能を押し戻した。
シルバードリル
上半身にかぶせるように出現させて、そのまま頭から敵に突進するように使用する巨大ドリル。アクリオン星人にダメージを与えた。
シルバーレインボー
頭から放つオレンジ色の光線。アクリオン星人を倒した。シルバー光線と似たような技だが、発射ポーズは異なる。
シルバーリング
大小2つのリングを敵に投げつける。敵に頭からはまって2つのリングが4つに分裂し、黄色の光輪を発して敵を砕く。ワイリー星人を倒した。

[編集] 主な登場人物

[編集] 春日5兄弟

宇宙の平和的開発のために光子ロケットを開発した科学者・春日勝一郎博士の子供達。宇宙人に殺された父の研究を引き継いでロケットを完成させ、地球を宇宙人の手から守るのが悲願である。光子ロケットエンジンの設計図は父によって5人の体に残されているらしいが、それを見る方法が不明なため、その方法を見つけることがロケット完成への大きな一助になると思い、父の知り合いを訪ねて旅を続けた。実際、ひとみ、光三、はるかの体に方程式や設計図の一部が何かの拍子で浮き上がる描写がある。だが、実は光子ロケットエンジンは既に完成しており、その隠し扉を開くにははるか以外の兄妹全員いなければ不可能というものであった。

春日 光一
春日兄弟の長男。父の意思と研究を引き継ぐ。父から白光銃を与えられている。
春日 光二
次男。5人の中で一番体力があり、そのために父に改造を受け、シルバー仮面に変身する能力を得た。彼が「父は車で自分と一緒に会議に向かう途中殺され、父が死んだ事が事実であるのは自分がシルバー仮面に改造されているのが何よりの証拠」と語ることから、父の殺害は常人なら間違いなく死亡する規模の暗殺計画であったにも関わらず自身はシルバーの力によって生き延びることができ、また、その時に秘められた力を初めて自覚したものと思われる。
春日 ひとみ
長女。母親代わりとして兄弟妹の面倒を見ている。父から赤光銃を与えられている。レーダーを開発した秋山という婚約者がいる。
春日 光三
三男。猪突猛進な熱血漢で、度々無茶を行ってピンチを招く。空手とナイフ投げが得意。宇宙人に殺された父を尊敬するあまり、全ての宇宙人達を敵と見なして激しく憎んでいる。しかも第1話でひとみの制止を撥ね退けて突出した為、チグリス星人に捕まって兄弟達の居場所を自白させられ、憑依された上に設計図も奪われるという大失態を犯した。父から人間に化けた宇宙人を見分けるスペクトルグラスを与えられているが、巨大宇宙人が登場するようになった第11話以降は使用しなくなった。
春日 はるか
末娘。春日兄弟のうち、彼女だけは血液型がO型である(他はA型)。特に対宇宙人用の装備は与えられておらず、体力的にも精神的にも弱い少女。そのあまりの打たれ弱さは逃避行を続けるうちに激しくなり、僅かな期間で心身共に限界を迎えた。結局、その身を案じた光一の配慮で、大阪東南大学の阿部博士の元に身を寄せることになる第8話を最後に登場しなくなった。劇中では解説のみで、第9話で殺人犯として春日兄弟を追っている刑事の口及び第10話の冒頭のナレーションでそのようにしか語られておらず、他に詳しい説明もなかったため、作中に違和感を持った者もいる。はるかの退場は演じる松尾の病気による降板のためだが、第9話のシナリオでははるかも登場し、第9話に登場するドミノ星人のデザインにもはるかの登場が考慮されている。また、第10話と第11話でも登場していないのにも関わらず、タイトルにははるかの名前がクレジットされている。

[編集] その他

春日 勝一郎
春日5兄弟の父で、ロケット工学の権威。高性能ロケット・光子ロケットを発明したが、光子ロケットを奪おうとする宇宙人達の存在を知り、エンジン部分を兄弟も知らない別の場所に隠した後、設計図を狙うチグリス星人(劇中においてあいつ等、宇宙人としか呼ばれないので具体的な宇宙人名は不明)に襲撃されて殺された。
生前から宇宙人の脅威を訴えていたようだが世間からは全く理解されないばかりか、狂人扱いされたらしく、第1話の冒頭に登場する春日宇宙研究所の看板には春の部分に「冬」、宇宙の部分に「キチガイ」と落書きされていた。
大原 道男
春日博士の弟で、兄弟からは「叔父さん」と呼ばれている。武器商人。
身勝手な性格で、金になりそうな光子ロケットの秘密を知りたがっている上、宇宙人に兄弟達を売るようなまねを行う事もあったため、兄弟達、特に光三からは嫌われている。一方で意外に明るく世話焼きな一面もあり、兄弟達を助ける事もあった。
自宅は二度に亘って描写されているが、それぞれ異なる邸宅が撮影されている。紀久男以外に娘が一人いる。
大原 紀久男
第25・26話に登場。道男の息子。最終話でべム5号の乗組員となって宇宙へ旅立つ。
津山博士
第11話から登場。津山宇宙研究所所長で、春日博士の教え子。消息を絶った探査機の捜索を春日兄弟に依頼したことがきっかけで、活動拠点を与えると共に兄弟を研究所の職員として迎え入れた。兄弟の良き理解者でもある。
津山 リカ
津山博士の娘。ややませていて、大人びた発言をすることもある。光二を兄のように慕っており、行動を共にする事も。最終話で光二について行きたい一心からべム5号の乗組員となり、光二とともに宇宙へ旅立った。

[編集] 光子ロケット

春日勝一郎博士が宇宙の平和的開発のために開発した、高性能ロケット。2基のエンジンによって動く。春日5兄弟の体に隠されたエンジンの設計図がなくては完成しないと思われていたが、実はエンジンは既に完成しており第10話で春日兄弟に発見され、第11話で試験飛行が行われたが、サザン星人に破壊される。この時エンジンから漏れた光子エネルギーによって、シルバー仮面はシルバー仮面ジャイアントとなった。

[編集] ベム5号

津山博士が開発した、新たなる光子ロケット。第20話で初登場。形状は第10話と第11話に登場した光子ロケットと同じだが、ミサイル、レーザー砲、捕獲用の鎖を装備。主にシルバー仮面の援護に使用されていた。最終話でアンドロメダ星と友好を結ぶために、太陽熱をエネルギーとして半永久的に飛行可能な補助装置を搭載され、光一・光二・光三・リカ・紀久男・アンドロメダ星人の赤子リンを乗せて、30年間の旅に出発した。到着予定は2001年

[編集] スタッフ

  • プロデューサー:橋本洋二 (TBS) 、小林利雄
  • 音楽:日暮雅信
  • 撮影:中堀正夫、小川大次郎
  • 美術:池谷仙克、桜井克彦、山口修
  • 照明:小林哲也、松丸善明
  • 助監督:中西源四郎
  • 編集:浦岡編集室、小出良介
  • 記録:鈴木徳子、知久さとみ
  • 撮影助手:大根田和美
  • 制作進行:小迫進
  • 制作担当:安木良信
  • 視覚効果:日本エフェクトセンター
  • 録音:東京スタジオセンター
  • 音響効果:小森護雄
  • 製作協力:コダイグループ(~第10話)、日本現代企画
  • 現像:東京現像所
  • 擬闘:高倉英二
  • 特技監督:大木淳(第11話~)
  • 特撮
    • 撮影:鈴木健二
    • 照明:小林哲也
    • 助監督:下村善二
    • 美術:山口修
    • 特殊効果:平鍋功
    • 撮影助手:房前満男
    • 記録:桧垣久恵
    • 制作進行:鈴木道朗
  • 製作:TBS宣弘社

[編集] キャスト

  • シルバー仮面/春日光二:柴俊夫
  • 春日光一:亀石征一郎
  • 春日光三:篠田三郎
  • 春日ひとみ:夏純子
  • 春日はるか:松尾ジーナ(1 - 8話)
  • 大原道男:玉川伊佐男(4、6、8、14、15、18話には出演せず)
  • 津山博士:岸田森(11 - 20、22 - 26話)
  • 津山リカ:北村佳子
  • シルバー仮面:久保田鉄男(1話、2話)、加藤寿(3 - 6話)、小坂生男(7 - 11話)
  • シルバー仮面ジャイアント:加藤寿(11 - 26話)
  • ナレーター:森山周一郎

[編集] ゲスト出演

[編集] 主題歌

本作のメインライターだった佐々木守による春日5兄弟の苦難の旅路を歌い上げているかのような悲愴感あふれる詞(ただし、3番目の歌詞はシルバー仮面のヒーロー性を力強く歌っている)に、演歌界の巨匠の一人であった猪俣公章による軍歌調の曲が見事に合致した、本作の作品世界を象徴した異色の名曲。なお、テレビサイズはテンポが若干早くなっており、タイトルが「シルバー仮面ジャイアント」と改題された11話以降は3番の歌詞に変更されている。OPの映像はそのまま本編に繋がるため毎回異なっている。特に序盤に於いては第1話で炎上する春日邸を、第9話では葬列を延々と映し出す等、これも特撮ヒーロー番組としては異色の演出が多々行われた。

[編集] 放映リスト

放送日 話数 サブタイトル 登場宇宙人・怪獣 スタッフ
1971/11/28 1 ふるさとは地球 チグリス星人(演:戸知章二) 監督-実相寺昭雄
脚本-佐々木守
1971/12/5 2 地球人は宇宙の敵 キルギス星人(演:甲斐武)
1971/12/12 3 父は炎の中に シャイン星人(演:石橋律、声:矢田耕司 監督-山際永三
脚本-上原正三
1971/12/19 4 はてしなき旅 ピューマ星人(演:甲斐武、声:辻村真人 監督-山際永三
脚本-市川森一
1971/12/26 5 明日のひとみは… ジュリー星人(演:久保田鉄男) 監督-樋口弘美
脚本-市川森一
1972/1/2 6 さすらいびとの荒野 ゴルゴン星人(演:戸知章二、井口義亨、声:飯塚昭三 監督-樋口弘美
脚本-上原正三
1972/1/9 7 青春の輝き キマイラ星人(演:井口義亨) 監督-大木淳
脚本-上原正三
1972/1/16 8 冷血星人の呼び声 ソロモン星人(演:黒田英彦、田村明彦) 監督-大木淳
脚本-石堂淑郎
1972/1/23 9 見知らぬ町に追われて ドミノ星人(演:久保田鉄男) 監督-佐藤静夫
脚本-市川森一
1972/1/30 10 燃える地平線 タイタン星人(演:井口義亮) 監督-佐藤静夫
脚本-上原正三
1972/2/6 11 ジャンボ星人対ジャイアント仮面 サザン星人(演:伊藤浩市、声:上田耕一 監督-田村正蔵
脚本-佐々木守
1972/2/13 12 恐怖のサソリンガ ローム星人(演:戸知章二、声:増岡弘
サソリンガ(演:伊奈貫太
監督-田村正蔵
脚本-上原正三
1972/2/20 13 サソリンガ東京猛襲
1972/2/27 14 白銀の恐怖 ノーマン星人(演:伊奈貫太) 監督-山際永三
脚本-市川森一
1972/3/5 15 怪奇宇宙菩薩 ボルト星人(演:伊奈貫太)
1972/3/12 16 爆発!! シルバーライナー モーク星人(演:井口義亮) 監督-外山徹
脚本-上原正三
1972/3/19 17 シルバーめくら手裏剣
1972/3/26 18 一撃! シルバー・ハンマー エマー星人(演:甲斐武)
怪獣ヤマシロ(演:諏訪竜二)
監督-山本正孝
脚本-市川森一
1972/4/2 19 逆転 シルバー旋風斬り キリー星人
ギラスモン(演:久保田鉄男)
監督-大木淳
脚本-上原正三
1972/4/9 20 必殺!! シルバーミサイル インバス星人(演:久保田鉄男) 監督-大木淳
脚本-市川森一
1972/4/16 21 シルバー アローがえし ガイン星人(演:甲斐武) 監督-田村正蔵
脚本-上原正三
1972/4/23 22 弾丸!! ミサイルキック ゾール星人(演:久保田鉄男) 監督-田村正蔵
脚本-上原正三
1972/4/30 23 東京を砂漠にしろ!! フンドー星人(演:荻原紀) 監督-福原博
脚本-市川森一
1972/5/7 24 標的はあなた!! バーナー星人(演:荻原紀) 監督-福原博
脚本-上原正三
1972/5/14 25 輝け!! シルバーレインボー アクリオン星人(演:伊奈貫太) 監督-田村正蔵
脚本-井上愉味子
1972/5/21 26 アンドロメダ 2001 ワイリー星人(演:伊奈貫太) 監督-田村正蔵
脚本-上原正三

17話は1990年代末のキッズステーションでの再放送時は「めくら」が放送禁止用語のため、題名が「大阪SOS」に変更されているが、DVDや2007年頃のファミリー劇場での放送時には本放送時のままの題名になっている。ちなみに「大阪SOS」は第17話の脚本の原題でもあった。

第3話に登場するシャイン星人は、月に5回氷風呂に入っているという事、第9話に登場するドミノ星人は、食べるとパンの味がするというなどの裏設定が存在している。

[編集] 映像ソフト化 

  • 2000年12月10日に全話収録のDVD-BOXが発売。
  • 2000年12月21日~2001年1月25日に単品のDVDが発売。全6巻で1~4、5と6は同時発売。
  • 2006年9月22日に廉価版の全話収録のDVD-BOXが発売。

[編集] 本作の評価

この番組が第11話から大きな路線変更をすることになったのは、視聴率的に大苦戦したことが挙げられる。

その要因としては、まず『ミラーマン』という強力な裏番組が存在したことが挙げられる。加えて暗躍する宇宙人に代表される怪奇要素や、「周囲に冷たく迫害されながらも父の残した光子ロケットの完成を夢見て各地を放浪する春日5兄弟の葛藤」が前面に出たストーリーが非常に暗く、さらに寺の塀に沿って奔走する宇宙人・墓地の卒塔婆で宇宙人に殴りかかるシルバー仮面・卓袱台を囲んで話し合う兄弟等、異色に異色を塗り重ねた演出描写の数々も当初予定したターゲット層に受けなかったことも低視聴率を招いたとされる。

特に第1話等は画面自体の照明が異様なまでに暗く、当時のカメラ技術の未発達さもあって、かなりアバンギャルドな演出手法がなされていたと言えるだろう。プロデューサーの小林も後年の回顧で「真っ暗でサ何も見えないわ、サイレンが鳴ってるわ、何が起こってるのか全く分からない。これでいいのかな~?と思った。」と述べた程である。また、第9話「見知らぬ町に追われて」の回に至っては、予告編からショッキングな映像を中心に構成し、結果的に全26話の中で最低の視聴率3.8%を記録している。

しかし、当時の怪獣・変身ブームの追い風もあり、本作は全く支持されなかったわけではなかった。ミラーマンの放送が休止した日の放送では、通常は5~6%前後であった視聴率も9%台を獲得。また、ミラーマンが各話の後半しか出てこないのに対し、シルバー仮面は前半、後半ともに登場するので、前半にシルバー仮面を見て、途中でチャンネルを変えてミラーマンを見る児童視聴者も多かった。そのため、統計的に見ればピーク時には完全に視聴率がミラーマンに圧倒されてしまう結果になった、という事情もあった。

この視聴率合戦を打破するため、シルバー仮面を巨大化させる事で(顔の全てを仮面で覆い、ウルトラマンの様に赤を配したデザインに変わった)、通常のヒーロー作品に多少なりとも近づける路線変更を行った。視聴率はやや上昇したものの(2話~10話の平均視聴率が6.0%に対し、11話~26話の平均視聴率は8.8%。16話から18話まで3週連続10%超えを果たす)、結局予定されていた26話をもって終了となった。

しかしながら、脚本家の一人である市川森一が後年「この作品は巨大な社会正義に押しつぶされそうになりつつも懸命に生きる兄弟の姿を描きたかった」と語っている通り、『逃亡者』や『インベーダー』を思わせる高いドラマ性が一部の層に受け、長年幻のヒーロー的に扱われた。後にCSデジタルテレビのパーフェクTV!(現・スカイパーフェクTV!)等で放送され、DVDも発売されるなど一定の再評価も受けている。「昔は地味に感じたが、今改めて見ると本当に面白い。」という意見はファン・当時の制作者サイドの双方に多い。

[編集] 初回制作の大混乱

1971年12月スタート予定の当作品は、同年11月4日にクランクインした。ところが突如初回放映が11月28日に繰り上がったため、第1話は異常なまでの短期間で制作しなければならなくなった。結果クライマックスのチグリス星人の炎上シーンを先に撮影してしまい、本編でスーツの焼け残りをぼかして使う等、撮影上の大混乱が生じ、その後も予告編のテロップミス等が生じてしまう。ちなみに第1話は、タイトルが出るまで実に6分強もの壮大なプロローグが入るという、当時としては斬新な構成だった。制作現場や初回の構成を知らなかったプロデューサー・宣伝陣の中には、何時まで経ってもOPテーマが流れないので「放送事故ではないのか?」と慌てて局に問い合わせをしようとした者さえいたという。

[編集] 余談

  • 円谷プロの『ウルトラシリーズ』初期のスタッフが参加しており本作を放送した時間帯はかつてウルトラマンが放送されている。
  • 主役の春日光二を演じた柴俊夫は裏番組であった『ミラーマン』のパイロット版の主役をも演じている。こちらも奇遇ながら口が露出したものであり、その上、巨大化の際もそのまま口が露出した状態のまま。また、ナレーターの森山も『ウルトラQ』、『ウルトラマン』にゲスト出演したことがあり、第1話にゲスト出演した村上冬樹も『ミラーマン』パイロット版に牧師役で出演している。
  • 企画当時のネーミングは「21世紀鉄仮面」。
  • 実相寺昭雄の自伝によると、1話のチグリス星人が炎上するシーンでは着ぐるみに仕込んであった火薬の炎が内部に逆流してしまい、中のスーツアクターが火傷する事故が発生している。撮影スタッフはその事に気づかず、熱さでのた打ち回るチグリス星人を迫真の演技だと思っていたそうである。尚、チグリス星人の着ぐるみは炎上するシーンで火をつけられ、その残骸が死骸の描写に使われた。
  • 1988年1989年、柴が古舘伊知郎と一緒に司会を務めていたフジテレビの『夜のヒットスタジオDELUXE』で、古館はよく本作をネタに柴をからかっていた。柴もまた同番組にて、当時すでにお宝グッズとなっていた、シルバー仮面の子供用お面を着けて登場したことがある。
  • 野球好きが影響してか、ナレーターである森山がジャイアント編の序盤において、ジャイアント仮面を「ジャイアンツ仮面」、「ジャイアンツ仮面にご期待下さい」と誤って連呼している。
  • 2007年NHKデジタル衛星ハイビジョンドラマとして制作された『怪奇大作戦 セカンドファイル』第二話「昭和幻燈小路」の劇中で『白銀假面』のポスターが貼られていた。この回は実相寺昭雄が生前監督を務める予定であった作品だった為、実相寺へのオマージュの意味も込められていた。
  • 2009年7月23日より、専門チャンネルホームドラマチャンネルにて再放送が行われている。(木曜24:30 - 25:00ほか)
TBS タケダアワー
前番組 番組名 次番組
シルバー仮面
シルバー仮面ジャイアント

最終更新 2009年11月23日 (月) 19:56 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【シルバー仮面】変更履歴

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