ジキルとハイド (テレビドラマ)

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ジキルとハイド』は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの代表作「ジキル博士とハイド氏」をアレンジして、東宝が製作・フジテレビ系列で放送されたサスペンスドラマで、全13話。作品自体は1969年に完成していたが、放送されたのは1973年1月9日から同年4月24日。当初ゴールデンタイムに放送する予定で製作していたが、実際には深夜枠で放送された。 近年では2006年12月に丹波哲郎追悼特集の一つとしてCSファミリー劇場で再放送された。

目次

[編集] あらすじ

慈木留(ジキル)総合病院の副院長で医学博士の慈木留公彦は患者が調合した幻覚作用のある薬の改良に没頭していた。しかし自らが実験台としてその薬を飲んだ瞬間、彼は背奴(ハイド)という別人格の人間となってしまう。別人格である背奴は実に凶暴な性質で背奴となった慈木留博士は暴漢となり殺人・強姦を繰り返すようになるが元の人格に戻ると背奴の時の記憶が残っていない。やがて、慈木留博士の妻・美奈と頻発している殺人・強姦事件の捜査をする毛利刑事は慈木留博士の異変に気づくが……。

[編集] スタッフ

  • 原作:ロバート・ルイス・スティーヴンソン『ジキール博士とハイド氏』
  • 監督:五社英雄・石田勝心・山際永三
  • 演出:五社英雄
  • 脚本:長坂秀佳小川英山田正弘
  • プロデューサー:五社英雄・西国慶子・田畑慶吉
  • プロデューサー補:石井幸一・西村達
  • 音楽:泉光二・佐藤勝
  • 写真協力:篠山紀信

[編集] キャスト

[編集] サブタイトル・ゲスト出演者

話数 初回放映日
(1973年)
サブタイトル ゲスト
1 1月9日 けものの薬 富山真沙子、小川真司
2 1月16日 黒い花輪 山谷初男須賀不二男江角英明、愛川ルミ
3 1月23日 殺意の群れ 永山一夫、見明凡太朗、丘寵児、三崎千恵子
4 1月30日 記憶の恐怖 横山リエ中井啓輔
5 2月6日 石上ユリの場合…… 梅田智子武藤英司片岡五郎
6 2月20日 ある少年の…… 亀谷雅彦、河村祐三子、今福正雄(現・将雄)伊佐山博子(現・ひろ子)
7 2月27日 雨の慟哭 久里千春、中山克巳、沢りつお
8 3月6日 ある目覚め 太地喜和子関弘子伊達三郎、中沢治夫(現・剛たつひと)、山路義人
9 3月13日 天使の仮面 吉行和子佐田豊、福山象三
10 4月3日 二つの母の顔 池田昌子本山可久子
11 4月10日 愛は罪深くとも…… 森下哲夫石井富子赤塚真人畠山麦
12 4月17日 偽りの園 津田亜矢子、南左斗子、宇佐美淳、山谷初男
13 4月24日 永遠の標 小林重四郎、川島育恵、石田茂樹

[編集] 3年間店晒しになっていた理由

本作は、当時としてはまだ珍しかった外国小説を原作に持った作品として1969年から制作が開始され、1970年4月番組改編からゴールデンタイムでの放送開始を目指して製作された。1970年の3月には全13話完成していたが、上記の通り1973年1月9日に当時ノンスポンサー枠である23時台で放送開始されるまで3年間店晒しとなってしまった。これは製作当時のゴールデンタイムでの放映の限界を超えていた内容が原因とされる。

製作が完成しながらゴールデンタイムでの放送が実現しなかった理由の表向きは「ホラー番組が飽きられた」とされたが、真相は「広告代理店から敬遠された(試写の後、広告代理店の若手担当者から「わかりにくい」と敬遠された)」ことによる。本作は暴力とセックスを描写していた。五社は映画監督専業になってから暴力とセックスを描写させたら右に出るものなしと称されており、それは本作でもいかんなく発揮されていた。原作は人間の二面性の描写に重点を置いていたが、本作では「謎の薬による二重人格者」による犯罪、それも毎週のごとく殺人と強姦を繰り返すという筋立てに仕上げた。強姦シーンでは直接的な強姦そのものの映像描写ではなく、篠山紀信撮影のヌード(ヘアヌード写真ではない)をサブリミナル的にちりばめるという斬新なアイディアが施され、アート作品的なアプローチで表現されてはいたが、五社得意の暴力とセックス描写が売りの本作は、ホームドラマ全盛期の当時ではゴールデンタイムでの放映は受け入れがたいものであったとされる。

また、同じ時期に広告代理店がつかない事を理由に当該作品と同じ憂き目を見たドラマが存在し、それが恐怖劇場アンバランスである。

最終更新 2009年4月22日 (水) 12:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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