スズキ・キャリイ
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キャリイ (CARRY) は、スズキが製造、販売するトラック型の軽自動車(軽トラック)。
ネーミングはその名の通り、「運ぶ」の英語名からとって「CARRY」としている。
[編集] 概要
この車は、1971年〜2008年までの38年連続で、日本国内で販売されているトラック(軽・小型・普通)の車名別年間販売台数第1位である。
バンタイプのスズキ・エブリイと2002年までは共通の構造を多く有していた。スズキからマツダにOEM供給を行っているマツダ・スクラムのトラックタイプは、この車両を元に一部外装パーツの変更を行ったものである。またエブリイも1981年まではキャリイを名乗り、1991年〜1993年の間は上級車種以外の車種についてはキャリイバンの車名で販売されていた。
軽自動車の新規格に適合させるため1999年以降のキャリイはロングホイールベース、セミキャブタイプの仕様だったが、2005年11月におよそ7年ぶりにショートホイールベース、フルキャブタイプの仕様(キャリイFCシリーズ、ボディサイズはもちろん新規格で農耕用に特化した)が復活、追加された。ただし、OEM版のマツダ・スクラムトラックにはこの仕様は設定されていない。
なお、欧米や東南アジア、インド、オーストラリア等では排気量を拡大したモデルが生産、販売され、また大宇国民車(現:GM大宇)からは9代目(エブリイにおける2代目)が「ラボ(LABO)」(エブリイは「ダマス(DAMAS)」)と言う名称で登場。いずれも現在も生産されているが、ダマスはフェイスリフトを受けている。
[編集] 歴史
[編集] 初代 FB(1961-1965年)
1961年、初代は「スズライトキャリイ」の名で発売された。バン(「エブリイ」の前身)は1964年に登場。
[編集] 2代目 L20(1965-1969年)
1965年、フルモデルチェンジ。初代と同じくボンネットタイプ。
[編集] 3代目 L30(1966-1969年)
1966年、フルモデルチェンジし、名称を「キャリイ」に変更。キャブオーバータイプとなる。2代目と併売された。
[編集] 4代目 L40(1969-1972年)
1969年、フルモデルチェンジ。ジョルジェット・ジウジアーロがデザインを手がけた。しかしバンはリアビューに傾斜があったため、あまり扱いやすくはなかった。この弱点は5代目で幾分改善される。
[編集] 5代目 L50(1972-1976年)
- 1972年
- フルモデルチェンジ。水冷エンジンとなる。もちろん排気量はそのまま。バンは荷室面積が拡大、スライドドアが設定され、のちに5ドアも追加された。三角窓がなくなる。
- 1974年
- フロントグリルのデザインを変更。のちに現行の黄色ナンバーにも対応した改良が行われる。
[編集] 6代目 ST10(1976-1979年)
1976年、フルモデルチェンジ。軽自動車の規格変更に対応するため、550cc化。サブネームは「キャリイ55」。ボディは360cc規格から全長のみを少し延長する。当時ではクラス唯一の3気筒エンジン。機構は2サイクルのまま。ここから本格的に電動式ウインドーウォッシャーを採用した。
[編集] 7代目 ST20(1976-1979年)
1976年、フルモデルチェンジ。車幅が拡大され、「キャリイWide」の愛称が付く。「キャリイ55」で好評を得た電動式ウィンドーウォッシャーをこの「キャリイWide」にも採用させた。
[編集] 8代目 ST30/ST31/ST40/ST41(1979-1985年)
- 1979年
- フルモデルチェンジ[ST30]。
- 1981年
- マイナーチェンジ。4WD車登場[ST31]。副変速機を備えていた。4サイクルエンジン[F5A型]搭載車登場[ST40/ST41]。なお、型式表示の一桁目の数字は2WDであるか4WDであるかを区別している("0"=2WD:"1"=4WD)。
- 1982年
- マイナーチェンジ。前面デザイン及び内装を変更。初めて樹脂バンパーが採用される。キャリイST41(4サイクルエンジン[F5A型]のSDXへ初めてリミテッドスリップデフ (LSD) が標準装着される。また、バンがエブリイとして登場し、内蔵型クーラー(エアコン)のオプション設定と、ST40 (2WD) に限り極少ではあるがLSD(リミテッドスリップデフ)装着車もあった。
[編集] 9代目 DA71T/DB71T/DA81T/DA41T/DB41T/DA51T/DB51T(1985-1991年)
| スズキ・キャリイ(9代目) DA71T/DB71T/DA81T/DA41T/DB41T/DA51T/DB51T |
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|---|---|
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KC(DA71T)
660cc
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| 乗車定員 | 2人 |
| ボディタイプ | 2ドアキャブオーバー型トラック |
| エンジン | F5B型 水冷直列3気筒SOHC F5B型 水冷直列3気筒SOHCスーパーチャージャー(550cc) F6A型 水冷直列3気筒(660cc) |
| 変速機 | 4MT/5MT |
| 駆動方式 | FR/4WD |
| サスペンション | 前: マクファーソン・ストラット式コイルスプリング 後: リジッドアクスル式半楕円リーフスプリング |
| 全長 | 3,175mm(660ccは3,275mm) |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,675mm-1,785mm |
| ホイールベース | 1840mm |
| 車両重量 | 600-690kg |
| -このスペック表は試行運用中です- | |
- 1985年
- フルモデルチェンジ[DA71T/DB71T/DA81T]。2WDおよび4WD車の上級グレード「KC(標準ルーフ)」および「MC(ハイルーフ)」に限りフロントディスクブレーキを標準装備。4サイクルエンジンは先代に引き続き[F5A型]である。この型式より2WD車と4WD車は「D」の次に来るアルファベットの表示で区別するようになった。(DA=2WD:DB=4WD等)
- 1986年
- マイナーチェンジ。4WD車にはデフロック機構およびLSDが一部に設定。また5速MT(ただし4WD車はEL: エクストラ・ロー 付)やエアコン付きも設定された。 2サイクルエンジン搭載モデル (DA81T) を廃止
- 1987年
- マイナーチェンジ。スーパーチャージャー登場。スーパーチャージャー搭載モデルに限りSOHCのまま3バルブ化されたシリンダーヘッドが与えられている。
- 1989年
- マイナーチェンジ[DA41T/DB41T]。大幅なフェイスリフト。廉価グレードは丸型ヘッドランプを採用。エンジンはボア×ストロークを変更した[F5B型]となり、一部グレードを除き自然吸気エンジンがSOHCのまま4バルブ化。しかし、それとは対象的にスーパーチャージャー付きエンジンは2バルブとなる。4WD車は全車フロントディスクブレーキを標準装備化。
OEM版のマツダ・スクラム(マツダ・ポーターキャブの事実上の後継車種)が登場する。 - 1990年
- マイナーチェンジ[DA51T/DB51T]。2度目のフェイスリフト。全グレードに丸型ヘッドランプを採用。全車660cc化およびSOHC4バルブ化[F6A型]。スーパーチャージャー搭載モデル廃止。車体寸法の基準変更にはフロントバンパーの延長等で対応したため、キャビンの広さは前モデルと変化していない。
- 1991年
- マイナーチェンジ。自然吸気エンジンの出力向上。38馬力から42馬力に拡大。4WD車の「4WD」デカール表示が赤色から青色に変更。4WD車は全車オートフリーホイールハブが標準装備化。
[編集] 10代目 DC51T/DD51T(1991-1999年)
| スズキ・キャリイ(10代目) DC51T/DD51T |
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|---|---|
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DC51T
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| 乗車定員 | 2人 |
| ボディタイプ | 2ドアキャブオーバー型トラック |
| エンジン | F6A型 水冷直列3気筒SOHC F6A型 水冷直列3気筒SOHCターボ |
| 変速機 | 4MT/5MT |
| 駆動方式 | FR/4WD |
| サスペンション | 前: マクファーソン・ストラット式コイルスプリング 後: リジッドアクスル式半楕円リーフスプリング |
| 全長 | 3,295mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,715mm-1,805mm |
| ホイールベース | 1,855mm |
| 車両重量 | 650-720kg |
| -このスペック表は試行運用中です- | |
- 1991年
- フルモデルチェンジ。車体寸法の規格変更に対応してキャビン自体が広くなり、居住性が向上した。
先代に引き続き、オートザム・スクラムとしてマツダへOEM供給される。 - 1993年
- マイナーチェンジ。フロントブレーキが全車ディスクブレーキとなる。
- 1995年
- マイナーチェンジ。フロントコーナ部のターンシグナルランプのレンズ部分がホワイトからアンバーに変更される。ホイールのPCDが変更となる(114.3mm → 100mm)。
- 1997年
- KU系グレード(2WD/4WD共に)にEPI・ターボチャージャー付エンジン搭載車を設定。ただしSOHC2バルブ。搭載上の関係でインタークーラーは装備されなかった(60ps)。
[編集] 11代目 DA52T/DB52T/DA62T/DA63T/DA65T(1999年- )
| スズキ・キャリイ(11代目) DA52T/DB52T/DA62T/DA63T/DA65T |
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|---|---|
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DA52T
DA63T
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| 乗車定員 | 2人 |
| ボディタイプ | 2ドアセミキャブオーバー型トラック 2ドアキャブオーバー型トラック |
| エンジン | F6A型 水冷直列3気筒SOHC F6A型 水冷直列3気筒SOHCターボ K6A型水冷直列3気筒SOHC |
| 変速機 | 5MT/3AT |
| 駆動方式 | FR/4WD |
| サスペンション | 前: マクファーソン・ストラット式コイルスプリング 後: リジッドアクスル式半楕円リーフスプリング |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,755-1,800mm |
| ホイールベース | 1,905-2,350mm |
| 車両重量 | 650-780kg |
| -このスペック表は試行運用中です- | |
- 1999年1月9日
- フルモデルチェンジ[DA52T/DB52T]。
- 新規格に対応するため、車体を拡大すると共にセミキャブオーバータイプとなる。エンジンは先代と同じく[F6A型]。ターボ車に続き自然吸気の4WD車もEPI化するが、自然吸気の2WD車は従来のキャブレター仕様のままとなる。AT車は「ターボ(パワステ付)」のみに設定されている。ターボは60psから56psになった。[1]
- 1999年11月25日
- マイナーチェンジ。
- 荷台の長さが競合他車に比べ短く不評だったため、キャビンを短縮して荷台を延長。そのため居住性が若干損なわれる。排出ガス規制およびグリーン税制の強化に伴いキャブレター仕様が廃止され全車EPI化された。また、MT車にはクラッチスタートシステムを新たに装備した。グレード体系を見直し、「KA」はスタンダートタイプのみ。従来の「KA・パワステ付」、「KA・エアコン付」は「KD・パワステ付」、「KD・エアコン付」に変更し、パワステ・エアコンを装備した「KC」を追加。また、新グレードの「KD」、「KC」、既存の「KA」にAT車が設定される。[2]
- 2000年5月17日
- 一部改良。
- 従来の「KA」に代わり、ラジオ付で税抜55.5万円からのお買い得グレード「KU」を追加。また、先代から継続設定されていたターボエンジン搭載車(インタークーラー無し)の「ターボ」が廃止となる。[3]
- 2001年2月9日
- エアコン・パワステを標準装備し、上級仕様の内装を採用した特別仕様車「KUスペシャル」を発売。[4]
- 2001年9月4日
- 一部改良[DA62T]。
- エンジンが全車K6A型オールアルミDOHCとなる。これにより、軽トラックでは初の「優-低排出ガス車(☆☆)」認定を取得。防錆対策を強化、純正スチールホイールのリム幅の変更により(4.00B→3.50B)最小回転半径を小さく(4.1m→3.8m)し、インパネのデザインを一新。基本グレードは「KU」のみとなるが、従来の「農繁」を継承した「KU農繁セレクション」が新たに設定された。また、この型式より2WD車と4WD車の表示区別がなくなり、両方共"DA"となる。[5]
- 2002年5月16日
- マイナーチェンジ[DA63T]。キャビンの形状をそれまでのエブリイとほぼ共通なスタイルから大幅に変更。軽トラックでは唯一となる分離荷台を採用したことで衝撃を低減し、補修による交換も容易になった。また、1979年発売の[ST30]から長きに渡って使われてきたテールランプの形状が変更された。グレード体系に「KC」が復活。いくつかの仕様も設けられ、「KC」と「KCパワステ」の4WD・5速MT車には「農繁仕様」を、「KC」には穴あきサビ5年、表面サビ3年の長期サビ保証をつけた「重防錆仕様」、「KCエアコン・パワステ」の2WD・5速MT車には地上高605mmの低床荷台とした「低床仕様」を設定した。また、この代よりフロントバンパーには塗装はがれの心配がない白色樹脂を使用している。[6]
- 2005年11月30日
- 主に農家を対象とし、フルキャブ・ショートホイールベースを採用し、旋回等の取り回し性に優れた「FC」シリーズ[DA65T]を追加(全て5速MTのみ設定)。「KC」シリーズにはヘッドライトマニュアルレベリング機構を追加し、サイドターンランプの形状を変更、平成19年排ガス基準に適合した。[7]
- 2007年12月4日
- 「重防錆仕様」のベースモデルが「KC」から「KCエアコン・パワステ」に変更。これにより、4WD車が追加された。[8]
[編集] 関連項目
- スズキ・エブリイ
- スズキ・エブリイランディ
- ダイハツ・ハイゼット
- ホンダ・アクティ
- スズキ・APV(トラック仕様がキャリイの名で販売されている。)
- スバル・サンバー
- 三菱・ミニキャブ
[編集] 外部リンク
- スズキ キャリイ
- スズキ キャリイ ショートホイールベース車(FCの紹介ページ)
最終更新 2009年10月22日 (木) 01:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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