スズキ・TS

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スズキ・TS(ティーエス)はスズキがかつて製造していた2ストロークオフロードバイクシリーズである。空冷のモデルは国内では「ハスラー」の愛称で知られる。

目次

[編集] 形式・スペック

TSシリーズは全車が2ストローク単気筒である。 1968年に発表されたTS250以後、1981年までは空冷。1982年以後のTS50R、1989年の125R、200Rは水冷となっている。

[編集] 空冷期

[編集] TS250

スズキ・ハスラーTS250
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排気量クラス
 
メーカー スズキ自動車
 
ブランド {{{ブランド}}}
 
親会社 {{{親会社}}}
 
製造国 {{{製造国}}}
 
設計統括 {{{設計統括}}}
 
デザイナー {{{デザイナー}}}
 
製造期間 1969年-1981年
 
車体型式
 
タイプ ネイキッド
 
フレーム セミダブルクレードル
 
エンジン 246cc
 
燃料供給装置 キャブレター (ミクニVM28SC)
 
最高出力 18.5ps/6000rpm
 
最大トルク 2.36kgf・m/5000rpm
 
最高速度 {{{最高速度}}}km/h
 
変速機 常時噛合式5段リターン
 
駆動方式 チェーンドライブ
 
サスペンション
前: テレスコピック式
後: スイングアーム式
 
ブレーキ
前: リーディングトレール式ドラム
後: リーディングトレール式ドラム
 
全長x全幅x全高 2120mm x 880mm x 1145mm
 
最低地上高 {{{最低地上高}}}mm
 
シート高 {{{シート高}}}mm
 
ホイールベース 1380mm
 
車両重量 {{{車両重量}}}kg
 
乾燥重量 136kg
 
総重量 {{{総重量}}}kg
 
乗車定員 2人
 
燃料タンク容量 9L
 
燃費 {{{燃費}}}km/l
 
本体価格 {{{本体価格}}}
 
備考 {{{備考}}}
 
タイヤサイズ(前) 3.25-19
 
タイヤサイズ(後) 4.00-18
 
先代 {{{先代}}}
 
後継 {{{後継}}}
 
姉妹車/OEM {{{姉妹車}}}
 
同クラスの車 {{{同クラス}}}
 
  • 1型は1969年4月に発表された。250単気筒ピストンバルブのエンジンは前年のワークスモトクロッサーRH68の技術をフィードバックしている。最高出力は18.5PS、最大トルクは2.36kgm-であるが、モトクロスの競技用には別売のきっとパーツを装着することにより最高出力を25psまで上げることができた。マフラーの取り回しはエグゾーストポートからそのままシリンダーの横を通りサイドカバーと一体となったフルアップマフラーで、これは当時のヤマハ・DT|ヤマハDT-1やホンダMT250エルシノアと同様のデザインであるが、「かまぼこ型」と言われる薄型ヘッドライトなど、全体のデザインは強く個性が強調されていた。
  • 翌年の1969年に発表された2型は11kg減という大幅な軽量化が図られている。
  • 1971年の3型からデザインが大きく変更される。マフラーカバーの大型化、グラフィックの変更など、細部にわたる見直しが図られるとともに、点火方式をPEIに変更するなどし、出力が22ps、トルクは2.5kgm-まで強化され、車重もさらに9kg減の115kgと熟成が進んだ。
  • 1972年の4型はフロントサスペンションのアルミ化やリアサスの5段階調整機能などの性能面の強化のほか、薄型ヘッドライトの廃止やツーリング用途を重視したヘルメットホルダーやキー付タンクキャップの採用など、このデザインは今なお人気が高い。また、仮面ライダーV3で無改造で使用された(後述)ことから2000年以後も「ライダーマンマシン」の商品名でミニカーが発売されている。
  • 1974年の5型からは前輪が21インチに大型化されている。
  • 1975年の6型は出力が23psに上げられる。
  • 1977年の9型はパワーリードバルブに変更されたが、最高出力は23psのまま。リアサスペンションが倒立となった。デザインが若干角型となっている。
  • 1980年の12型からは当時のモトクロッサー「RM」を意識したデザインに変更され、ゼッケンプレート風のサイドカバーやスズキワークスのチームカラーであるレモンイエローのグラフィックとなった。なお、最終型は翌年発表された13型であった。

[編集] TS400

  • アルミシリンダー、デコンプを装備し出力は34psを誇り当時のハスラーシリーズの文字通り旗艦であった。車重は135kg。
外見上の特徴はクランクケースの下を通り右ステップ下から斜めに上がるセミアップマフラーである。これは当時の競技用レーサーTMシリーズと共通のデザインである。
  • 1973年の2型は、前年の250に続いて薄型ヘッドライトを廃止、車重も9kg減の126kgとなった。
  • 1974年の3型ではダブルクレードルフレームとなり、前輪が21インチに大型化されている。
  • 1976年の5型はキャブレターが強制開閉式に改められ、前後輪ともアルミリムとなった。
  • 最終型は1980年の  型。

[編集] TS125

  • 1971年に発表された「小型ハスラー」。TS400と同様のセミアップマフラーを装備した。
  • 1973年の2型はフロントを18インチにホイールダウンし、ダウンフェンダーとオンロード用タイヤに換装したTS125T(ツーリングの意)も発表されている。これはいわば後のモタードの先取りである。
  • 1974年の4型は前輪が21インチ化されるとともにヘルメットホルダーやキー付タンクキャップ等のツーリング装備の充実が行われた。
  • 1977年のモデルチェンジからはエンジンがパワーリードバルブとなり、14PSに出力が強化された。また、エグゾーストポートからチャンバーが真上に上がりそのまま横を通るセンターアップマフラーに変更された。
  • 1978年にはミッションが6速となった。
  • 1981年のモデルチェンジで125もRM風デザインに変更されている。

[編集] TS50

  • TSシリーズの末弟として1971年から発売された。ロータリーバルブエンジンをパイプバックボーンフレームに搭載している。原付1種であるが前後輪とも17インチで車格が大きく、入門用オフロードバイクとして評価が高い。
  • 1978年に大幅なモデルチェンジが行われた。本格派のクレードルフレームに、RG50Eに採用されていたパワーリードバルブエンジンを搭載し、マフラーの取り回しもセンターアップになるなど、前年とはまったくの別物となった。
  • 前輪が19インチになる。
  • 1981年のモデルチェンジで50もRM風デザインに変更されている。

[編集] TS90/TS80

  • TS50と同時開発されたセンターアップマフラーの原付2種モデル。90は1970年から1979年まで生産された。
  • 1971年には125同様Tモデルが発表されている。
  • 1972年の2型ではダウンマフラー・アップフェンダーに変更された。
  • 1981年の大幅なモデルチェンジに伴い90は廃止され、替わりに50とフレームを共用する80が1982年まで生産された。
50との変更点は角型スイングアーム。

[編集] TS185

125と250の中間排気量モデル。主に輸出仕様で供給されたが1970年代中期の一時期に国内でも発売されている。このモデルのマフラーの取り回しは250と同じフルアップマフラーであるが右出しの250に対し左出しである。

もともと150~200ccクラスは125ccのボアアップで生産されることが多くあり、空冷のTS125と基本設計を同一とするTS185も生産されている。
なお、日本国内で2サイクルが発売中止となった後も空冷TS125最終型を基にしたモデルがオセアニアやアフリカ向けに輸出されており、2008年時点でも発売が確認されている。

[編集] 水冷期

[編集] TS50R(ハスラー50)

1981年のモデルチェンジを機に水冷化され、ハスラーの呼称が50ccのみ残された。 型番SA11Aではじまる。1型、2型、3型、4型、P型、S型がある。

  • ライバルのホンダMTX50やヤマハDT50と同様、フロント21インチ、リア18インチの車輪を持つフルサイズの車体とともにモノサス(当時のスズキは「フルフローターサスペンションと呼称」)を持つことから、長身の人でも比較的楽に乗ることができる。
  • 1986年の角型ライトへの変更など、5度のモデルチェンジを経たのち、1995年まで生産され、結果的に最後のハスラーの名を冠したモデル。
  • なお、スペインスズキには同型エンジンを搭載し、TS125と同様のフレームを用いた後継機種のRMX50とSMX50(モタード)が存在する。

[編集] TS125R/TS200R

  • 1989年のモデルチェンジで水冷化された。これを機に、名前に「R」が付くとともに「ハスラー」の愛称がされなくなった。当時はピーキーなエンジンを軽い車体に搭載したモデルが多く、125ccとフレームサイズが供用できる200ccが新設された。
水冷化以外の主な変更点はリヤサスペンションのモノサス化であり、サスペンションストロークと車高が大きくなった。
なお、エンジンは後にオンロードのRG125Γ、ウルフ125/RG200Γ、ウルフ200に流用されている。


[編集] 水冷のTS250

1982年の空冷モデルの生産終了後、TSの名を冠した250ccモデルは国内では発売されていない。(TS250Rの名で呼ばれるモデルは1971年のいわゆる3型を指す。この「R」は200R等の「レーシー」の意味ではなく、モデルチェンジ時に付けられた型番のアルファベットとして「R」が付いたもの)

ただし、TSの後継モデルとして発売されたRH250/RA125は輸出仕様ではTS250X/125Xの名となっている(ハスラーとは呼ばれていない)。RH250/RA125は同名のモトクロッサーと同時開発された水冷2ストロークのオフロードバイクで、RHはライバルのホンダ・CRM250Rランツァカワサキ・KDX250SRとほぼ同じ大きさである。
TSシリーズの後継となったのはエンデューロレーサーと同時開発されたRMX250Sであったが、環境問題などから2ストローク車の生産が縮小される中、1998年に生産終了している。この後、スズキのオフロードバイクは4ストロークのスズキ・DRに集約されていく。


[編集] 「ハスラー」の名称について

前述のとおり、空冷のTSシリーズ及び水冷のTS50Rについては「ハスラー」(hustler:ハッスルする者、転じて勝負師・売春婦のスラング)が愛称として使用されており、当時のカタログには「ハスラー250」とは書いてあってもTS250とは書いてないなど「スズキ・ハスラー」は「ヤマハ・DT」、「ホンダ・エルシノア」とならぶオフロードバイクのブランドであった。

ただし、ハスラーはスズキが以前から輸出時に使用していた名称であり、特にTS固有のものではない。TS250の発売以前にはオンロードバイクのT20もこの名で輸出されている。また逆に、国内ではいずれもハスラーとして知られているTS50、125、185、250、400は、輸出車はそれぞれガウチョ、ダスター、シェラ、サヴェジ、アパッチ等の愛称が使われていた。

[編集] ヒーロー番組の登場について

1972年からスズキ自動車がテレビ番組への車両提供を積極的に行った結果、70年代前半のいわゆる「変身ヒーローブーム」には仮面ライダーシリーズを始めとする特撮番組に多くのスズキTS(主には250)が登場している。

なお、前項のとおり「ハスラー」がスズキのオフロードバイクの代名詞として捉えられていたことから、一般的に「仮面ライダーに登場するバイクは全てスズキハスラー」として語られることが多いが、この表現は厳密には正確ではない。仮面ライダーシリーズで使用されているハスラーは3型250(新サイクロン号)、3型400(ハリケーン(後期))、4型250(ライダーマンマシン)、4型125(テントロー)と、いくつかの作品で変身前や怪人のバイクに使用されているのみであり、その他のバイクはモトクロッサー(スズキTM)やTS以外のオフロードバイクである(一部書籍で「輸出用ハスラー」と誤解されているものはSP370やRM250、DR250Sなど)。

また、水冷のTS200Rは1990年の特警ウインスペクターでバイクルの乗るウインチェイサー、及び1994年の仮面ライダーJで耕司のバイクに使用されている。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月3日 (土) 02:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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