スズキ亜目

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スズキ亜目 Percoidei
シイラ Coryphaena hippurus
分類
: 動物 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
下位分類群
  • Percoidea 上科 - 約70科
  • Cirrhitoidea 上科 - 5科
  • Cepoloidea 上科 - 1科

スズキ亜目(すずきあもく)Percoidei は、スズキ目の下位分類群の一つ。魚類最大の約10,000種を抱えるスズキ目の中でも最大のグループで、3,000種以上が分類される。

スズキ目をいくつかの目に細分する分類法もあり、その場合にはここでいうスズキ亜目か、それに近い形のものがスズキ目となる。「スズキ類」という言葉も使われるが、これはスズキ属・スズキ科・スズキ亜目、あるいはスズキ目全般と、様々な範囲に使われる。

スズキ目の亜目・科の分類は、分類基準とする形態に変異が大きく、不確定なものが多い。科をどの亜目に含めるか、科の分離・統合などが未だ検討されている。ここに示したものはその一例である。

3上科に分けられるが、Cepoloidea 上科はアカタチ科のみ、Cirrhitoidea 上科はタカノハダイ科ゴンベ科など5科だけで、残り70余りの科は全て Percoidea 上科に分類される。約500種のハタ科や約300種のテンジクダイ科などがある一方で、1種のみで構成される科も多い。

目次

[編集] Percoidea 上科

  • アカメ科 Latidae - アカメバラマンディナイルパーチなど11種
  • アクタウオ科 Lactariidae - 1種
  • アゴアマダイ科 Opistognathidae - カエルアマダイなど約60種
  • アジ科 Carangidae - コバンアジ、イケカツオ、マアジブリなど約140種
  • イサキ科 Haemulidae - イサキ、コロダイ、コショウダイ、シマセトダイなど約150種
  • イシダイ科 Oplegnathidae - イシダイイシガキダイなど7種
  • イスズミ類 - 約50種 イスズミ科に統一する説もある
    • イスズミ科 Kyphosidae - イスズミ
    • メジナ科 Girellidae - メジナ
    • タカベ科 Scorpididae -タカベ
    • カゴカキダイ科 Microcanthidae - カゴカキダイ
  • イトヨリダイ科 Nemipteridae - イトヨリダイ、ヒトスジタマガシラなど約60種
  • オニガシラ科 Ostracoberycidae - 3種
  • オニハタ科 Centrogenyidae - 1種
  • カワビシャ科 Pentacerotidae - カワビシャ、ツボダイなど14種
  • カワリハナダイ科 Symphysanodontidae - 5種
  • キス科 Sillaginidae - シロギス、アオギス、ホシギスなど約30種
  • アマダイ・キツネアマダイ類 - 約40種 キツネアマダイ科に統一する説もある
    • キツネアマダイ科 Malacanthidae - ヤセアマダイ、キツネアマダイ
    • アマダイ科 Branchiostegidae - アカアマダイ、シロアマダイ、キアマダイ
  • ギンカガミ科 Menidae - 1種
  • キンチャクダイ科 Pomacanthidae - 88種
  • キントキダイ科 Priacanthidae - キントキダイ、クルマダイなど18種
  • クロサギ科 Gerreidae - クロサギダイミョウサギなど約50種
  • コバンザメ科 Echeneidae - コバンザメ、クロコバン、シロコバンなど8種
  • サンフィッシュ科 Centrarchidae - オオクチバスコクチバスブルーギルなど32種
  • シイラ科 Coryphaenidae - 2種
  • シキシマハナダイ科 Callanthiidae - 13種
  • シマイサキ科 Terapontidae - シマイサキ、コトヒキなど約50種
  • シマガツオ科 Bramidae - シマガツオ、ヒレジロマンザイウオ、ベンテンウオ、リュウグウノヒメなど約20種
  • スギ科 Rachycentridae - 1種
  • スズキ類 - 「スズキ科 Percichthyidae」に統一する説がある
    • スズキ科 Lateolabracidae - スズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキ
    • ケツギョ科(ペルキクティス科)Percichthyidae - オヤニラミ、オーストラリアンバス、コウライケツギョなど約30種
    • ホタルジャコ科 Acropomatidae - ホタルジャコ、アカムツ、オオメハタ、スミクイウオなど約30種
    • イシナギ科 Polyprionidae - オオクチイシナギ、コクチイシナギなど6種
    • モロネ科 Moronidae - ヨーロピアンシーバスストライプドバスなど6種
  • スダレダイ科 Drepaneidae - 3種
  • ソコニシン科 Bathyclupeidae - 7種
  • タイ科 Sparidae - マダイ、チダイ、キダイクロダイヘダイなど約120種
  • タカサゴ科 Caesionidae - タカサゴ、クマザサハナムロ、ウメイロモドキなど20種
  • タカサゴイシモチ科 Ambassidae - グラスフィッシュ(グラスパーチ)40種以上
  • タナバタウオ科 Plesiopidae - タナバタウオなど約50種
  • チョウセンバカマ科 Banjosidae - 1種
  • チョウチョウウオ科 Chaetodontidae - 120種以上
  • ツバメコノシロ科 Polynemidae - ツバメコノシロなど約40種
  • テッポウウオ科 Toxotidae - 7種
  • テンジクダイ科 Apogonidae - マトイシモチ、クロイシモチ、テンジクダイ、ネンブツダイなど300種以上
  • ニベ科 Sciaenidae - ニベ、シログチ、オオニベなど約280種
  • ハタ科 Serranidae - キンギョハナダイ(コンゴウハナダイ)、サクラダイクエ、マハタ、アカハタ、ホウセキハタ、ヒメコダイ、ヌノサラシなど約500種
  • ハタンポ科 Pempheridae - キンメモドキ、ミナミハタンポなど26種
  • ハチビキ科 Emmelichthyidae - ハチビキなど17種
  • ヒイラギ科 Leiognathidae - ヒイラギ、オキヒイラギ、コバンヒイラギ、ネッタイヒイラギなど44種
  • ヒメジ科 Mullidae - ヒメジ、ヨメヒメジ、オジサン、ウミヒゴイなど66種
  • ヒメツバメウオ科 Monodactylidae - 6種
  • フエダイ科 Lutjanidae - フエダイハマダイ、スジタルミ、アオチビキなど100種以上
  • フエフキダイ科 Lethrinidae - ハマフエフキ、シロダイ、ノコギリダイ、メイチダイなど約40種
  • マツダイ科 Lobotidae - 2種
  • ムツ科 Scombropidae - 3種
  • メギス類 - 約100種 メギス科に統一する説もある
    • メギス科 Pseudochromidae - メギス
    • タナバタメギス科 Pseudoplesiopidae
    • センニンガジ科 Congrogadidae
  • ヤエギス科 Caristiidae - 6種
  • ヤセムツ科 Epigonidae - 約30種
  • ユゴイ科 Kuhliidae - ユゴイ、オオクチユゴイ、ギンユゴイなど13種
  • Arripidae - 4種
  • Centracanthidae - 9種
  • ケントロポムス科 Centropomidae - 12種
  • ダトニオイデス科 Datnioididae - 5種
  • Dichistiidae - 2種
  • Dinolestidae - 1種(ロングフィンパイク)
  • Dinopercidae - 2種
  • エノプロスス科 Enoplosidae - 1種(オールドワイフ)
  • Glaucosomatidae - 4種
  • Grammatidae - 12種
  • Howellidae - 8種
  • Inermiidae - 2種
  • Leptobramidae - 1種(ビーチサーモン)
  • ナンドゥス科 Nandidae - 9種
  • Nematistiidae - 1種(ルースターフィッシュ)
  • Parascorpididae - 1種
  • ペルカ科(パーチ科)Percidae - ヨーロピアンパーチ、イエローパーチ、ザンダーなど200種以上
  • Perciliidae - 2種
  • ポリケントルス科 Polycentridae - 2種(リーフフィッシュ
  • ポマトムス科(ブルーフィッシュ科)Pomatomidae - 1種(ブルーフィッシュ)

[編集] スズキ科(ペルキクティス科)

学名 Percichthyidae
オーストラリアンバス、スズキオヤニラミ、ホタルジャコ

小型-大型の肉食魚で、第一・第二背鰭は連続的。スズキ科の魚は以下のようなグループに分かれる。

ペルキクティス類・ケツギョ類
オーストラリアンバス、ケツギョ、オヤニラミなど
淡水、まれに汽水にも生息する温帯性スズキ類。ケツギョ類はアジア、ペルキクティス類はオーストラリアと南アメリカの各大陸に分布する。
スズキ類(ラテオラブラクス類)
東アジア沿岸に分布する大型魚。汽水・海水域に生息する。スズキ・ヒラスズキ・タイリクスズキの3種と、交雑による地域個体群とみられる「有明海産スズキ」を含む。
ホタルジャコ類
ホタルジャコ、アカムツ、オオメハタ、スミクイウオなど
温帯の深海に生息する比較的小型のグループ。世界で40種ほどが知られる。ホタルジャコ属は腹部に発光器官をもち、肛門が腹鰭の基部に近い位置にある。便宜的にここに分類されている種もある。
イシナギ類
オオクチイシナギ、コクチイシナギなど深海性大型魚のグループ。
モロネ類
北大西洋・地中海沿岸に分布し、淡水・汽水・沿岸海域に6種が棲み分ける。

スズキ科の分類には何通りかあり一定していないが、上記のグループをいくつかの科に分ける分類法が多く用いられるようになっている。また、アラ Niphonius spinosus は、スズキ科にする説とハタ科にする説とがある。

[編集] タナバタウオ科

学名 Plesiopidae
タナバタウオ

インド太平洋に分布。大きな口と細長い体を持つ。沿岸の岩礁に生息する。

[編集] キントキダイ科

学名 Priacanthidae
キントキダイ 、ホウセキキントキ、クルマダイ

世界中の熱帯・亜熱帯海域に18種が知られる。眼球が大きい。口は大きく斜め上に開く。鱗は小さく硬い。食用にする。

[編集] テンジクダイ科

学名 Apogonidae
マトイシモチ、クロイシモチ、テンジクダイ、ネンブツダイ

海水魚が多いが淡水・汽水魚もおり、世界中に300種以上を含む。10cm 以下の小型種が多い。動物性プランクトンなど小動物を捕食し、一般に夜行性。マウスブルーダーで、卵はオスが口の中で保護する。

[編集] キス科

学名 Sillaginidae
シロギスキス)、アオギス、ホシギス

インド太平洋に30種ほどが知られるグループ。口が小さく、体つきが細長い。背鰭は二つに完全に分かれ、尻鰭が前後に長い。海岸近くに生息し、主に底生動物を食べる。食用種が多い。

[編集] キツネアマダイ科

学名 Malacanthidae
キツネアマダイ、アカアマダイ

ほとんどすべてが海水魚で、水深 50-200m 程度のやや深い海底に生息する。海底の穴に居住し、たいていは自分でやわらかい砂地に穴を掘る。動物性プランクトンや底性の無脊椎動物を食べる。額が突出し、背鰭が前後に長く連なり、尻鰭もやや長い。

アマダイ亜科とキツネアマダイ亜科に分けられるが、これらの2つのグループは形態も異なっており、系統的には別の科にするのが望ましいという説があり、その場合には、アマダイ科 Branchiostegidae をキツネアマダイ科から分ける。

[編集] クロサギ科

学名 Gerreidae
クロサギダイミョウサギ

暖海性で、小型-中型の海水魚。沿岸性で汽水域にもよく入る。体側は銀色に光り、唇は前方に長く突き出せる。これで砂中の無脊椎動物を吸い込んで食べる。

[編集] イサキ科

学名 Haemulidae
イサキ、コロダイ、コショウダイ、シマセトダイ

熱帯の海を中心に約150種が知られる大きなグループ。体は平たく、背鰭は前後に分かれず連続的。尾鰭はV字状で胸鰭が尖る。尖った歯が並ぶ口は小さく、口唇が厚い。昼は物陰で過ごし、夜に底生の無脊椎動物を食べる。

[編集] タイ科

学名 Sparidae
マダイ、チダイ、キダイクロダイヘダイ

ほとんどが海産魚で、世界中の熱帯から温帯の海に生息する100種以上を含む大きな科。体長 1m を超えるものもいる。背ビレは二つに分かれず連続的。貝など硬い殻をもつ海底の無脊椎動物を食べる。雌雄同体か、成長とともに性転換をする。

[編集] フエフキダイ科

学名 Lethrinidae
ハマフエフキ、シロダイ、ノコギリダイ、メイチダイ

太平洋西部からインド洋の熱帯の海に数十種が知られる。主に沿岸部の岩礁に生息する。夜行性で貝などの海底の無脊椎動物を食べる。

[編集] イトヨリダイ科

学名 Nemipteridae
イトヨリダイ、ヒトスジタマガシラ

温暖な海域のサンゴ礁や深海底に60種以上が知られる。尾鰭上端が細長く伸びる。底生動物や動物プランクトンを食べる。

[編集] ニベ科

学名 Sciaenidae
ニベシログチ、オオニベ

世界中の海に生息し、200種以上を含む。背鰭が前後2つに分かれ、前部が発達する。海底で小動物を食べる。

[編集] ハタンポ科

学名 Pempheridae
キンメモドキ、ミナミハタンポ

太平洋、インド洋、大西洋の西部に生息。平たい体・大きな眼球・前後に短い背鰭などが特徴。昼は物陰に隠れ、夜に動物性プランクトンを食べる。

[編集] シマイサキ科

学名 Terapontidae
シマイサキ、コトヒキ、ヒメコトヒキ

インド太平洋に約50種が知られ、海水・汽水・淡水で棲み分ける。小動物を幅広く捕食する。

[編集] イスズミ科

学名 Kyphosidae
メジナイスズミ

全世界の海に生息し、藻類を食べる植物食性と、海底の無脊椎動物などを食べる動物食性のグループがいる。タカベやカゴカキダイなどもイスズミ科に近縁とされ、これらが単一の系統に含まれるか検討されている。

[編集] ユゴイ科

学名 Kuhliidae
ユゴイ、オオクチユゴイ、ギンユゴイ

インド太平洋域に分布し、13種がそれぞれ淡水・汽水・沿岸浅海に棲み分ける。淡水生の種は降河回遊をおこない、汽水域や海で産卵すると考えられている。

[編集] イシダイ科

学名 Oplegnathidae
イシダイイシガキダイ

7種が日本・オーストラリア・タスマニア・ガラパゴスなどの沿岸に局地的に生息する。歯が融合し、短いくちばしの様になる。貝類やフジツボなどを食べる。成体の背鰭は前部が狭く後部が幅広い。

[編集] Cirrhitoidea 上科

  • ゴンベ科 Cirrhitidae - オキゴンベ、サラサゴンベ、クダゴンベなど約30種
    インド太平洋・大西洋沿岸に生息する。沿岸部の岩礁やサンゴ礁に多く、鮮やかな体色の小型種が多い。甲殻類や小魚を食べる。
  • タカノハダイ科 Cheilodactylidae - タカノハダイ、ユウダチタカノハ、ミギマキなど26種
    亜熱帯・温帯海域に分布する。体は側扁し、厚い唇と小さな口をもつ。昼行性で底性の無脊椎動物を食べ、夜間は穴に隠れる。
  • Aplodactylidae - 6種
  • Chironemidae - 6種(ケルプフィッシュ)
  • Latridae - 5種

[編集] Cepoloidea 上科

  • アカタチ科 Cepolidae - アカタチ、イッテンアカタチ、ソコアマダイなど21種
    大西洋ヨーロッパ沿岸・地中海・インド太平洋に分布。細長い体で、背鰭・尻鰭も長い。深海底の砂地に穴を掘って棲み、動物性プランクトンを食べる。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 岡村収・尼岡邦夫監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』 ISBN 4-635-09027-2
  • 川那部浩哉・水野信彦・細谷和海編『山渓カラー名鑑 改訂版 日本の淡水魚』 ISBN 4-635-09021-3
  • Perciformes - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(10/2008).

最終更新 2009年9月29日 (火) 14:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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