スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

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スター・ウォーズ
エピソード4/新たなる希望
Star Wars Episode IV: A New Hope
監督 ジョージ・ルーカス
製作総指揮 ジョージ・ルーカス
製作 ゲイリー・カーツ
(特別編:リック・マッカラム)
脚本 ジョージ・ルーカス
出演者 マーク・ハミル
ハリソン・フォード
キャリー・フィッシャー
アレック・ギネス
ピーター・カッシング
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ギルバート・テイラー
編集 ポール・ヒルシュ
マーシア・ルーカス
リチャード・チュー
配給 20世紀フォックス
公開 1977年5月25日アメリカ合衆国の旗
(特別篇:1997年1月31日
1978年7月1日(6月24日一部劇場で先行公開)日本の旗
(特別篇:1997年5月31日
上映時間 121分(特別篇:126分)
製作国 アメリカ
言語 英語
興行収入 $797,900,000
次作 エピソード5/帝国の逆襲
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(スターウォーズ エピソードフォー あらたなるきぼう、Star Wars Episode IV: A New Hope)は、1977年アメリカ映画SF映画

アメリカ国内のみでの総合興行収入は歴代2位(最高興行収入映画の一覧参照)。1989年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。

目次

[編集] 概要

シリーズ第1作。当初はタイトルが『スター・ウォーズ』のみだった。「エピソード4/新たなる希望」というのは「大河ドラマの一部」という前提で製作されたための便宜上の副題であったが、シリーズ化に成功したため各作品を区別するために、特にリバイバル公開時からこのサブタイトルがクレジットされるようになった。1997年には最新CG技術などを使ってシーンの差し替えなどが施された『スター・ウォーズ 特別篇』が公開された。現在発売されているDVDは、さらに変更が加えられている。

全シリーズが映像化された現在ではこのエピソード4がスピンオフを含めてスターウォーズサーガを語る上での中心となっている。

この作品が製作された1970年代中盤のアメリカ映画は、ベトナム戦争終結等の社会風潮を受け、内省的なアメリカン・ニューシネマが代表であった。ベトナム戦争以前の「古きよきアメリカ」を描いた『アメリカン・グラフィティ』で一定の成功をおさめた[1]ジョージ・ルーカスは、かつてのアメリカ娯楽映画の復権を意図し、古典コミック『フラッシュ・ゴードン』の映画化を企画する。が、様々な問題が絡みこの企画の実現が不可能となり、その設定を取り入れて自ら『スター・ウォーズ』の脚本を執筆した。そのため、一般的にはSF映画というジャンルに分類されている本作であるが、内容は正に娯楽映画の見本市であり、戦争映画をはじめ、西部劇、海賊映画、ラブロマンス、ヒューマン、ミュージカル、果ては日本時代劇の要素まで盛り込まれている。

製作にゴーサインが出たとはいえ極端に予算が少なく、ルーカス本人が忙しさの余り入院したほどであった。このため、撮影終了後ルーカスはアラバマ州で『未知との遭遇』を撮影していた友人のスティーブン・スピルバーグを訪ね、「もう大作はこりごりだ」と言っていたという(その後ルーカスは、『スター・ウォーズ』シリーズ全6作や『インディ・ジョーンズ』シリーズなどの大作を次々と手がける事になる)。

その上、アメリカの各映画館は当時このような子供やマニア向けとしか考えられないSF映画を上映する事を渋り、配給会社である20世紀FOXも他の映画作品との抱き合わせる形で売り込みを行わざるを得なかった。そのためルーカス本人は完全に自信を失い、公開当日にはハワイ旅行に出かけ、電話もテレビもない別荘にこもってしまった。

結果として、良質な娯楽映画とポジティブなストーリーに飢えていた大衆は「スター・ウォーズ」に熱狂し、そのヒットは世界的な社会現象となった。それまでの興行収入も一挙に塗り変え、B級映画という扱いだったSF映画に対する評価を一挙に引き上げるまでになる。この事を伝えるためスピルバーグはルーカスがこもっているハワイの別荘へ行き、そこでインディ・ジョーンズの構想が生まれたといわれる。なお、本作をもってルーカスは監督業からは一時期離れることになる。

製作にあたっては黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を元にしたとも言われる。特に物語のキーパーソンとなるC-3POR2-D2という2体のドロイドのモデルは『隠し砦の三悪人』に登場した戦国時代の2人の百姓、太平(千秋実)と又七(藤原釜足)であると、ルーカス自身が認めており、同じく姫から褒美をもらうというラストシーンも双方の作品に見受けられる。作品に登場する「ジェダイ騎士」は時代劇の「時代」という言葉から転じたものといわれている。彼らが「ライトセイバー」という光の刀で戦う姿はまるで武士の姿そのものである[2]。中盤にデススター内でハン・ソロの船の床に隠れるというシーンは「椿三十郎」の若侍を三十郎が隠すシーンに見受けられる。 オビ=ワン・ケノービ役(もしくはダース・ベイダー役)で三船敏郎に出演依頼があったが、三船が断ったという話もファンの間ではよく知られた逸話である。

[編集] 受賞

受賞 人物
編集賞 リチャード・チョウ
ポール・ヒルシュ
マーシア・ルーカス
美術賞 ジョナサン・バリー
ノーマン・レイノルド
レスリー・ディリー
ロジャー・クリスティアン
衣装デザイン賞 ジョン・モロ
作曲賞 ジョン・ウィリアムズ
録音賞 レイ・ウエスト
デレク・ボール
ドン・マクドゥーガル
ボブ・ミンカー
視覚効果賞 リチャード・エドランド
ジョン・スティアーズ
ジョン・ダイクストラ
ロバート・ブララック
グラント・マックーン
ノミネート
作品賞 ゲイリー・カーツ
監督賞 ジョージ・ルーカス
助演男優賞 アレック・ギネス
脚本賞 ジョージ・ルーカス

[編集] ストーリー


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


遠い昔、遥か彼方の銀河で…

ジェダイ騎士が滅亡して久しい時代、かつて平和だった銀河系銀河帝国による圧政下にあった。そんな中、反乱同盟軍のスパイが帝国の誇る最終兵器であり宇宙要塞であるデス・スターの極秘設計図を盗み出す事に成功した。銀河帝国皇帝パルパティーンが最も信頼を置くダース・ベイダー卿は設計図奪還と同盟軍本拠地の早期発見を命じられる。

帝国軍の戦艦に襲われた反乱同盟軍の宇宙船の中には反乱同盟軍の指導者の一人レイア・オーガナ姫がいた。レイアは養父の友人のオビ=ワン・ケノービに助けを求めるべくドロイドR2-D2に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し、R2-D2は相棒のC-3POと共に船から脱出する事に成功する。

R2と3POは砂漠の惑星タトゥイーンに漂着する。その後原住生物ジャワに捕まえられバザーに出され、2体はオーウェンベルーのラーズ夫妻と甥の農場手伝いの青年ルーク・スカイウォーカーに購入された。ルークによって整備されたR2はふとした拍子にレイアのメッセージを再生してしまう。R2は夜中にラーズ家を抜け出し単身でオビ=ワンにそのメッセージを届けようとするが、後を追ったルークらと共にタスケン・レイダーの襲撃に遭い、突然現れた老人ベン・ケノービに助けられる。

ベンはジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービだった。ベンはルークらを自宅へ招くとルークに彼の父アナキンライトセーバーを渡し、自身とアナキンの過去を話す。そしてレイアのメッセージを受けてルークと共に彼女の故郷の惑星オルデランへ行く事を希望するが、ルークは叔父が許してくれないと断り、ベンをアンカーヘッドの街まで送ろうとする。その途中ルークらはドロイドを売ったジャワ達が帝国軍に襲撃された現場を見てラーズ家の危機を察知し、ラーズ家へ駆け戻るが、既にオーウェンとベルーは帝国軍に殺害され、農場は焼き払われていた。一人になったルークにはもはやこの惑星に留まる理由はなくなり、父のようにジェダイの騎士になる事を誓って、ベンとオルデランへ行く事を決意する。

一行はモス・アイズリー宇宙港でパイロットのハン・ソロチューバッカを雇い、彼らの宇宙船ミレニアム・ファルコンで帝国軍の追跡を振り切ってオルデランへ向かう。一方レイアはグランド・モフ・ウィルハフ・ターキンに故郷のオルデランを破壊すると脅されて、やむなく既に放棄された反乱軍の基地の所在を教えるが、ターキンは見せしめとしてオルデランをデススターの究極兵器・スーパーレーザーによって破壊してしまう。その瞬間、ファルコン号内でルークにフォースを教えていたベンはフォースに異常な乱れが起きた事を感じた。ファルコン号がオルデランに到着すると既にオルデランは星屑と化しており、トラクター・ビームによってファルコン号はデス・スターに拿捕されてしまう。

ルークたちはファルコン号の二重床を使ってストーム・トルーパーの装甲服を奪って変装し、管制室へ逃れる。R2にデス・スターのコンピュ-ターから情報を引き出させ、トラクター・ビームは複数の電源のうち1つを切るだけで停止することを知ると、ベンは一人で電源を切りに向かった。その後、R2の解析によりレイアがここに監禁されている事が分かり、ルークはハンとチューバッカを説得し救出に向かう。帝国軍の猛追を受けながらも三人はレイアの救出に成功、ファルコン号へと急ぐ。トラクタービームの電源を切り終えてきたベンは、ファルコン号の目前でベイダーと再会、剣を交える。ファルコン号へ乗り込もうとするルーク達を見たベンは突然戦いを放棄。ベイダーのライトセイバーがベンのローブを切り払うが、そこにベンの死体はなかった。

TIEファイターの追撃を振り切り、ファルコン号はレイア姫の案内で反乱同盟軍の基地のあるヤヴィン第4衛星へたどり着く。その後デス・スターの設計図からは、反応炉の排熱口は地表に直結しておりそこにプロトン魚雷を撃ち込めば破壊できるとのデータが得られ、直ちにデス・スター攻撃計画が立てられる。その頃、ファルコン号に追跡装置を仕掛けておいた帝国軍はヤヴィン4に反乱軍の基地があることを突き止め、デス・スターをもってヤヴィン4を破壊せんとする。スクランブルする反乱軍の戦闘機隊。パイロットとして出撃するルークに、ベンの声が語りかける…

[編集] スタッフ

本作品の製作をきっかけにジョン・ダイクストラにより開発されたDykstraflex(コンピュータによるモーション・コントロールカメラのシステム。「ダイクストラ・カメラ」とも呼ばれた)はその後の特撮映画に大きな影響を与える。使用料(同様の撮影システム開発に支払いが見込まれる特許使用料、またはILMからの同システムのレンタル料)の高額さに二の足を踏み、導入・活用が遅れた特撮邦画は特撮CG技術の確立・台頭の時代まで、人工臨場感演出技術で大きく差を開かされた。
※吹替え版では戦争映画、アクション、SFのジャンルを多く手がける平田勝茂の翻訳版がエピソード4だけ作られていない。同氏は本作を除く5作品で吹替翻訳を担当した。

[編集] キャスト

[編集] 日本語吹替

  • 「THE STORY OF THE STAR WARS」(日本語版)(映画本編のダイジェスト版ともいうべきレコード)

※製作順

[編集] トリビア

  • スター・ウォーズの舞台は地球とはまったく関係のない遥か遠くの銀河系だが、劇中のトラクター・ビーム制御装置にアルファベットが表記してあった("POWER"と"TRACTOR BEAM")。その後、旧三部作がDVD発売時に再編集された時にオーラベッシュ(Aurabesh、スター・ウォーズ世界のアルファベット)に差し替えられた。デス・スター攻撃シーンにおいても、反乱軍戦闘機部隊の照準装置に目標までの距離がアラビア数字で表示されていたが、観客にカウントが読めないと緊迫感が伝わらないため、敢えてこの部分は修正されずにそのまま使われている。
  • 上記のシーンから裏設定が追加され、「スター・ウォーズ エピソード2」にも賞金稼ぎのジャンゴ・フェットが自身の宇宙船に乗り込む際に頭をぶつけるシーンがある。ジャンゴはクローン・トルーパーのベースとなったため、その後継であるストームトルーパーも同じ癖を持っていたのではないか?という説がささやかれているが、ストーム・トルーパーにもジャンゴのクローンが使われているかについてはファンの間では今なお議論が続いている。
  • 小説版にも存在する、ルークが冒頭の宇宙戦を地上から観察する場面があるが、この場面は元々「映画が始まってから20分もの間主人公が不在なのはおかしい」という当時の考えからとりあえず撮影だけはされたものの、編集段階でカットされている。なお、この場面では本編では一切使用することの無かったチューリップハット調の帽子を被ったルークを見ることが出来る(この帽子を被ったルークのシーンは、日本公開時のパンフレットにモノクロのスチル写真として掲載されていた)。
  • 日本公開時、本作の配給会社である20世紀FOX社の重役、アラン・ラッド・ジュニアは来日して日本の劇場を訪れたが、上映中と上映終了後、場内のあまりの静けさに深く落胆した。本国アメリカではスターウォーズに限らず、映画館で映画が面白ければ拍手と歓声、口笛等で賞賛し、つまらなければブーイングを浴びせることも珍しくなかったため、今まで味わったことのない沈黙の反応に言い知れぬ不安を覚えたという。直後に日本人は映画館で騒がないし、静かにじっと鑑賞する事が彼らの賞賛の形だと聞き、ほっと胸をなでおろした。
  • 劇中の撮影用のミニチュア(プロップ)の表面のディテールはプラモの部品を張り付けている。これは一々、彫刻するのが面倒だからである。当時、アメリカで高評価だったタミヤハセガワバンダイなどの日本製のプラモが多用されている[3]。これは当時のアメリカSF映画では広く普及していた手法である。

[編集] 脚注

  1. ^ ただし、ルーカスが「スター・ウォーズ」の企画を始めたのは『アメリカン・グラフティ』の完成直後の1973年4月であり、映画会社側から「失敗作」と思われていた『アメリカン・グラフティ』が公開されて「大成功」したのは1973年8月1日からである。ゲリー・ジェンキンス『ルーカス帝国の興亡』扶桑社より。
  2. ^ ルーカスが監督を担当しなかった第二作、第三作で、俳優たちがフェンシングのような立ち回りをすると、それを知ったルーカスはそれを激しく否定したという。
  3. ^ 猪俣謙次,加藤智『ガンプラ開発真話』メディアワークス

[編集] 外部リンク

星雲賞映画演劇部門
第9回 1978年度
惑星ソラリス
アンドレイ・タルコフスキー監督
第10回 1979年度
スター・ウォーズ
ジョージ・ルーカス監督
第11回 1980年度
エイリアン
リドリー・スコット監督

最終更新 2009年10月28日 (水) 09:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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