スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム

スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム (SCRP) とは、日本歯科医師会主催の歯学部学生の研究発表会のことである。

目次

[編集] 概要

スチューデント・クリニシャン・プログラム (SCP) は、1959年米国歯科医師会(ADA)が設立100周年を迎えるにあたり、世界最大手の歯科材料会社デンツプライ社に歯科学生による研究の実践発表という記念企画の後援を依頼したことに始まる。 現在では世界32ヶ国の各国歯科医師会主催により開催されており、世界の歯科界の発展を担う研究者・教育者・開業医を多く輩出している。

日本では1995年より毎年8月に、日本歯科医師会主催(デンツプライ三金株式会社後援)開催される。 各大学により選抜された歯学部所属の学生が、日々の研究成果を発表する場である。各大学1名が出場し、持ちブースで審査員への説明および質疑応答を行う。すべて英語を使用する。優勝者は、日本代表として、アメリカで開催されるアメリカ歯科医師会 (ADA) 学会中のSCP国際大会に参加する。

2007年よりスチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム (SCRP)へと名称が変更された。

[編集] 歴代の優勝者

1995年-2009年(第1回~第15回)

  • 2009年 第15回 日本大学歯学部 梶 佳織「撤去容易な熱膨張性矯正用ブラケット接着材の開発」
  • 2008年 第14回 日本大学松戸歯学部 曾田 悦子「携帯電話とパソコンを利用したブラッシング効果の検討」
  • 2007年 第13回 日本大学歯学部 秋山 祐子「視認性に優れたオリジナルshade guideの製作」
  • 2006年 第12回 北海道医療大学歯学部 大迫 利光「チェアサイドで使用可能な簡易型偏性嫌気性菌培養キットの開発」
  • 2005年 第11回 日本歯科大学新潟生命歯学部 宇波 雅人「デジタルカメラにおけるマクロ撮影の可能性(携帯カメラを含めて)」
  • 2004年 第10回 東京医科歯科大学歯学部 佐藤 智子「音声音響分析による開咬を有する小児の構音評価」
  • 2003年 第9回 鶴見大学歯学部 角田 衣理加「精油の歯周病原性細菌に対する抗菌効果および口臭抑制効果の検討」
  • 2002年 第8回 神奈川歯科大学 川越 俊美「ブラックスチェッカーを用いた睡眠ブラキシズム時のグラインディング運動パターンの分析」
  • 2001年 第7回 日本大学松戸歯学部 金親 あや乃「新規歯垢染色液の開発」
  • 2000年 第6回 大阪大学歯学部 中島 正裕「支台形成実習用デンタルミラーの改良」
  • 1999年 第5回 日本歯科大学歯学部 横山 享子「簡易血糖測定機器による不正咬合者の咀嚼能率の評価」
  • 1998年 第4回 東京歯科大学 阿部 修「要介護高齢者口腔内には肺炎起因菌が高頻度に検出される」
  • 1997年 第3回 東京医科歯科大学歯学部 五十川 伸崇「新しいチューインガムを用いた咀嚼機能の評価」
  • 1996年 第2回 日本大学歯学部 松山 智子「塩素濃度の異なる2種類の酸化水の殺菌効果および保存条件による経時的変化」
  • 1995年 第1回 東京歯科大学 黒田 俊太郎「口腔粘膜診断支援プログラムの作成 舌編」

[編集] メリット

  • 学生時代から研究の基礎および臨床への応用を学ぶことができる。
  • 語学力の向上に役立つ。
  • 他大学および歯学会とのつながりを持てる。
  • 日本代表者は、海外での学術発表ができ、少なからず国際感覚を体験できる。
  • 研究成果の世界的製品化の可能性を持てる。

[編集] その他

私立大学では、このプログラムにかなりの力を入れているところが多く、学内選抜や研究室の総力を挙げて対応するほどの熱の入れようである。他方、国立大学ではそれほど力を入れておらず、このプログラムの存在すら知らない学生・教員が大半である。また、選抜者も研究経験のある社会人編入者や教授に頼まれて仕方なくと言った学生が多く、私立大学と国立大学でかなりの温度差がある。これは、私立大学の学生は、大学の代表という名誉を勝ち得ることができる格好の機会であると考えるが、国立大学の学生は、このプログラムを利用せず、海外のインパクトファクターの高い雑誌に直接論文を投稿することの方が研究成果を広く公表できると考えているからである。事実、国立大学の中にはこのプログラムに参加しない大学もある。

このプログラムを使用しなくても、学生が海外の臨床系・基礎系の学会発表や論文に投稿するのが珍しくない為、必ずしもこのプログラムで選考される内容が日本代表レベルを選ぶ場ではないとする意見もある。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月28日 (土) 03:09 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム】変更履歴

ご利用上の注意