スバル・ドミンゴ

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スバル・ドミンゴ(SUBARU Domingo)は、富士重工業がかつて生産・販売していたキャブオーバー(ワンボックス)タイプの多人数乗りワゴン車。日本以外の国にも輸出され、欧州ではスバル・リベロ (Libero)、英国ではスバル・スモー (Sumo)として販売された。

目次

[編集] 歴史

[編集] 初代(1983年-1994年)

スバル・ドミンゴ(初代)
KJ5/8型
乗車定員 7人
ボディタイプ 5ドアキャブオーバーミニバン
エンジン EF10型SOHC直列3気筒 1.0L
EF12型・SOHC直列3気筒 1.2L
変速機 5速MT
駆動方式 RR / 4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:セミトレーリングアーム
全長 3,425mm
全幅 1,430mm
全高 1,870 - 1,900mm
ホイールベース 1,805mm
-このスペック表は試行運用中です-

1983年、同社のワンボックスカーであるサンバートライをベースに、1.0Lエンジンを搭載した7人乗りワゴン車として登場。 このクラスではトヨタ・ミニエースコーチの生産終了以来、8年ぶりとなる3列シート「7人乗り」の復活となった。 以来、ドミンゴはリッターカークラス唯一のワンボックスワゴンとして根強い人気を保ち、国産乗用車中、新車販売台数に占める市場残存率が最も高い車でもあった(富士重工業調べ)。 比較的廉価な小型車ながら、収容力の高さと狭隘路での機動性、勾配への強さを兼ね備えていたため、山間部の小規模な旅館ペンションの宿泊客送迎車としても重宝された。

エンジンは、同社のジャスティと共通のEF10型直列3気筒SOHC6バルブ、最高出力48PS)をリアオーバーハングに搭載。 駆動方式はRRとパートタイム式4WDの2種類で、組み合わされるトランスミッションは5速マニュアルのみ。 外観面では、大型バンパー、角型4灯式ヘッドランプなどを装備し、ベース車であるサンバーとの差別化を図っている。 発売当時の軽ワンボックスワゴンのエンジンは非力で、これに不満を覚えるユーザーの代替需要がそれなりにあった。

1986年6月には、サンルーフ車の肩部に明かり取り窓を追加した「サンサンウインドゥ」を設定。 同時にフルタイム4WDを追加、4WD車のエンジンを1.2Lに拡大し、更に吸排気弁を9バルブに増加させたEF12型に変更、最高出力は52PSとなった。 1991年以降、4WD車は全車フルタイム4WD・EF12型エンジンとなったが、2WD車は最後までEF10型エンジンのままであった。 なおフルタイム4WDには、日本ではほとんど採用例のないワンウェイクラッチ方式を採用している。

ベースとなったサンバーが1990年フルモデルチェンジした後も、初代ドミンゴはそのまま細部の改良を繰り返し、1994年まで生産が継続された。 同じエンジンを積むジャスティには後年、2ペダルのECVTパワーステアリングが追加されたが、これらの装備は初代ドミンゴには最後まで設定されなかった。

[編集] 2代目(1994年-1998年)

スバル・ドミンゴ(2代目)
FA7/8型
フロント
リア
乗車定員 6人 / 7人
ボディタイプ 5ドアキャブオーバーミニバン
エンジン EF12型・SOHC直列3気筒 1.2L
変速機 ECVT / 5速MT
駆動方式 RR / 4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:セミトレーリングアーム
全長 3,525mm
全幅 1,415mm
全高 1,925 - 1,995mm
ホイールベース 1,885mm
-このスペック表は試行運用中です-

1994年、登場以来11年ぶりにフルモデルチェンジを行い登場。初代同様に、車体は同社のワンボックスカー「サンバーディアス」がベースとなった。

大型バンパーにより全長は長くなっているが、このバンパーはフェイクではなく、シャーシフレームの前端を延長し、先端をY字形にすることで前面衝突安全を確保している。

エンジンは先代のEF12型を踏襲するが、燃料供給装置をキャブレターからEMPiに変更し、最高出力が61PSに向上している。また、これまでマニュアルのみだったトランスミッションECVTを加え、AT全盛期にATが設定されていない不利をようやく解消した。 フルタイム4WDについては、ECVTとの相性のため、試験的な性格の強いワンウェイクラッチ方式から、ビスカスカップリング方式へ変更したことで走破性が向上した。 また、欧州でのトレーラー牽引を考慮しオイルクーラーを搭載しているが、これは日本国内仕様にも省略されずに装備されている。[要出典]

リアクーラーもしっかりしたエバポレーター付のものになり、ようやくパワーウインドウ、パワーステアリング、集中ドアロックなどの時代に則した快適、便利装備が揃った。反面、先代の4WD車に装備されていたタコメーターは、2代目では省略されている。車重が1トン超となったため自動車重量税が上がってしまった事は、初代に対するほぼ唯一のウィークポイントである。

快適装備は初代に比べると進歩をしたものの、ドミンゴを取り巻く状況は刻々と変化をとげていた。ベースとなった軽ワンボックスカーが660ccに排気量アップされ、ターボスーパーチャージャーを搭載したことで、自主規制一杯の64馬力までのパワーアップを果しており、小型クラスのワンボックスワゴンも、安全性とフロントシートへの乗降性を重視した、セミキャブオーバースタイルのミニバンへの世代交代が始まっていた。従来の改良版である61馬力の3気筒1.2Lエンジン(この時点ではスバルの軽自動車でさえ4気筒エンジンを搭載していた)と、サンバーベースのキャブオーバーボディーでは時代遅れの感は否めなかった。2代目ドミンゴは開発費の都合上、既発売車をベースとせざるを得なかったうえ、発表時期がバブル崩壊のさなかであった為に初代ほどの人気は得られなかったが、11年前の基本設計を引きずっていた初代の末期に比べると、大幅なモデルチェンジを果たしている。

1996年、ルーフをポップアップ式とし、ベッドスペースを生み出すキャンピングカーとしての装備を加えた「アラジン」をラインアップに追加。

1998年10月、軽自動車の規格変更に伴うサイズアップで、オーバーラップが避けられないとの判断から、ドミンゴの生産を終了。翌年、三菱・タウンボックスワイドスズキ・エブリイプラスダイハツ・アトレー7という新規格軽自動車をべースとしたワゴンが登場した。しかし2009年現在、軽ワンボックスを基本に小型登録車向けに再開発したミニマムワンボックスワゴンの登場・販売はそれぞれ途絶えている。

[編集] 特記事項

クラス唯一、と言われがちだがそれはドミンゴの存在した時期を以っての表現である。それ以前には、トヨタ・ミニエースが存在する。

1990年代始めに、フランクフルト工科大学の教授が、ドイツの自動車雑誌に「SUBARU E series(ドミンゴの欧州名)のような効率的な市街地向けの車こそダイムラー・ベンツが開発生産すべきだ。」という記事を寄稿した事で、ダイムラーがメルセデス・ベンツ Aクラスの販売に踏み切ったとも言われている。[要出典]

初代からの熱心なファンが存在し、復活が熱望されている。[要出典] また、発売中からスーパーチャージャー車の設定が熱望されていた。[要出典]

軽自動車とほぼ同じサイズでありながら多人数で乗車可能という事と、「アラジン」については手軽なキャンピングカーとして利用出来ることから、中古車市場では現在も一定の人気がある。[要出典]

[編集] 車名の由来

Domingoスペイン語で「日曜日」の意味。「この車に乗れば、気分はいつでも日曜日」という意味が込められている。
輸出仕様車のLiberoイタリア語自由を意味する言葉。尚、三菱・リベロやヒュンダイ・リベロとの関係はない。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月11日 (水) 22:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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