スバル・EJエンジン
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EJエンジンとは、富士重工業の水平対向4気筒ガソリンエンジンの系列である。EA型エンジンの後継機種として、現在に至る。現在、EJ15、EJ16、EJ18、EJ22は製造終了し、このうち、EJ15はDOHC・ロングストローク設計を用いた後継のEL15に引き継がれた。また、残りのEJ20、EJ25のDOHCエンジンは可変バルブタイミング機構・AVCSを搭載、EJ25 SOHCエンジンには可変バルブリフト機構・i-AVLSを搭載している。ボアピッチは113mm。
ここではスバル・アルシオーネSVXに搭載された発展バージョンであるEG33型水平対向6気筒エンジンも併せて記述する。
目次 |
[編集] 概要
- 生産期間
- 1989年2月 -
EA型エンジンがクランクシャフトを支持するベアリングが3つであったのに対して、EJ型エンジンでは5つとなり高出力化へと対応した。しかし、このためにクランクシャフト長が延び、ボアピッチが広くなっている。ボア拡大により排気量を大幅に上げることが可能となったが、実際の性能との関連によらず『ショートストロークのために低回転域のトルクが細い』と評されることが多い。
[編集] 構造的特徴
直系の先祖となるEAエンジン(スバル1000から搭載)と同じく水冷方式を採用し、コンパクトネスを重視したため隣接するシリンダー間が比較的狭くクランクシャフトは薄いウェブ、大きなクランクピン-ジャーナルのオーバーラップを持つ形状をしており、俗に剃刀クランクと呼ばれることもある。切れ角を伴うフロントタイヤ間に搭載されるため、横幅へのサイズ的要求もありストロークをあまり大きくすることはできず、ショートストローク・ビックボアなプロフィールを持つ。[1]
一般的なエンジンにあるメインベアリングキャップは存在せず、対向するシリンダーブロックがこれを兼ねるため、支持剛性は高いものとなる。開放口は下側のオイルパン取り付け部のみである。左右シリンダーブロックはクランクシャフト軸にて分割され、一般的なエンジンにおけるハーフスカート形状をしており、ボルト結合されている。
この構造によりコンロッドキャップをシリンダブロック内で分離することが困難であり、コンロッド-ピストンを一体でシリンダーから抜くことは難しいため、シリンダーブロックの前後にはピストンピンの脱着を行うサービスホールが設けられている(ピストンピン取り外し用に専用工具が設定されている。)。分解・組み立ての際にはここを通してピストンとコンロッドを分離し、コンロッドはクランクシャフトに組み付いた状態で脱着する。
動弁機構はSOHC、DOHCでタイミングベルトを介しクランクシャフトより駆動されるが、左右バンクを1本で駆動するため非常に長いベルトを採用している。バルブ自体の駆動方法は年式によって変わり、特にDOHCでは内点支持型ロッカーアーム駆動に始まり、ダイレクトプッシュ式に変わってからも、HLA[2]による自動弁隙間調整機構付から、アウタシム調整式、インナシム調整式と変更され、近年では動弁系の軽量化と精度向上、部品点数削減のためバルブリフタが弁隙間調整用のシムをかねるタイプが標準となった[3]。
[編集] 型式
[編集] EJ15
- 出力・トルク
- (1)71kW(97ps)/6,000rpm 129.4Nm(13.2kgm)/3,600rpm
- (2)75kW(102ps)/5600rpm 136.3N・m(13.9kg・m)/4000rpm
- (3)70kW(95ps)/5200rpm 140.2N・m(14.3kg・m)/3600rpm
- (4)74kW(100ps)/5200rpm 142N・m(14.5kg・m)/4000rpm
- 搭載車種(車両型式)
- インプレッサ(E-GC1)
[編集] EJ16
- 出力・トルク
- 74kW(100ps)/6000rpm 138.3N・m(14.1kg・m)/4500rpm
- 搭載車種(車両型式)
- インプレッサ(E-GC4)
[編集] EJ18
- 出力・トルク
- (1)81kW(110ps)/6000rpm 149.1N・m(15.2kg・m)/3200rpm
- (2)85kW(115ps)/6000rpm 154.0N・m(15.7kg・m)/4500rpm
- (3)88kW(120ps)/5600rpm 163.8N・m(16.7kg・m)/3600rpm
- 搭載車種(車両型式)
- インプレッサ(E-GC6)
- レガシィ(E-BC2/3,E-BD2/3)
[編集] EJ20
スバル・EJ20を参照。
[編集] EJ22
- 出力・トルク
- NA
- (1)99kW(135ps)/5500rpm 186.3N・m(19.0kg・m)/4000rpm
- (2)99kW(135ps)/5500rpm 186.3N・m(19.0kg・m)/4500rpm
- ターボ
- (1)206kW(280ps)/6000rpm 362.8N・m(37.0kg・m)/3200rpm
- 搭載車種(車両型式)
[編集] EJ25
「スバル・EJ25」も参照
- 出力・トルク
- NA
- (1)118kW(160ps)/6000rpm 210.8N・m(21.5kg・m)/2800rpm
- (2)129kW(175ps)/6000rpm 230.5N・m(23.5kg・m)/3800rpm
- (3)123/125kW(167/170ps)/6000rpm 235.4/238.0N・m(24.0/24.3kg・m)/2800rpm
- (4)121kW(165ps)/5600rpm 226N・m(23.0kg・m)/4400rpm
- (5)130kW(177ps)/6000rpm 229N・m(23.4kg・m)/4400rpm
- (6)125kW(170ps)/5600rpm 229N・m(23.4kg・m)/4000rpm
- ターボ
- (1)195kW(265ps)/5600rpm 378N・m(38.5kg・m)/3600rpm
- (2)195kW(265ps)/5600rpm 350N・m(35.7kg・m)/3600rpm
- (3)210kW(285ps)/5600rpm 392N・m(40.0kg・m)/2000-4800rpm
- (4)210kW(285ps)/6000rpm 350N・m(35.7kg・m)/2000-5600rpm
- 搭載車種(車両型式)
- レガシィ(E-BD2/3,TA-BE9/GF-BH9,DBA-BL9/DBA-BP9, DBA-BM9/DBA-BR9)
- アウトバック(UA-BP9)
- フォレスター(NA:GF-SF9 ターボ:TA-SG9)
[編集] EG33
スバル・アルシオーネSVXの専用エンジンとして設計された水平対向6気筒エンジン。スバル・アルシオーネに用いられたER27エンジンと同じく、既存の水平対向4気筒エンジンをベースに2気筒を追加する形で拡大再設計を行い誕生した。ベースとなったエンジンはレガシィ ブライトン220用のEJ22型水平対向4気筒SOHC16バルブ2200ccで、シリンダーヘッドとバルブトレーンには後のEJ25Dエンジンでも用いられる狭角DOHC化した物が採用された。
- 出力・トルク
-
- 240ps/6000rpm、31.5kg・m/4800rpm
- 搭載車種(車両型式)
[編集] 脚注
最終更新 2009年11月10日 (火) 23:12 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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