スペクトルマン
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『スペクトルマン』は、1971年(昭和46年)1月2日から1972年(昭和47年)3月25日にかけてフジテレビで土曜日19:00-19:30に全63話が放送された、ピー・プロダクションが企画、制作した特撮ヒーロー番組の題名。およびその番組に登場するヒーローの名称。
開始当初の題名は、悪役を冠にした『宇宙猿人ゴリ』。その後『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』を経て、最終的には『スペクトルマン』へと改題された。第二次怪獣ブーム(または『変身ブーム』)の魁でもある。
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[編集] 概要
宇宙からの侵略者「宇宙猿人ゴリ」の送り出す怪獣対ネヴュラの星のヒーロー・スペクトルマンの戦いを描く。
怪獣に対して主人公が変身して戦うことは他の特撮テレビ番組と同じだが、当初は悪役が主役、正義のヒーローが脇役という逆転の演出となっていた。また、スペクトルマンがネビュラ71遊星の指令により常にその行動を管理されていてその指令がないとスペクトルマンに変身できず、地球防衛のためとはいえ非情な命令を下されて苦悩したり、さらに無敵のヒーローではなく強敵怪獣に圧倒されて敗北することも少なくないなど、独自の作品世界を決定付ける新機軸が盛り込まれていた。前後編がストーリーの基本とされ、1話完結は全63話中3回だけである。
[編集] 内容
本作品は、その展開の変化とともに番組名が3回変更されていた。
- 『宇宙猿人ゴリ』(1 - 20話)
- 急な製作決定から放送開始まで1ヶ月しかなく、一部にパイロットフィルムを流用した映像があるなど、急ピッチで撮影を行う異例な状況でスタートした。放送当時社会問題となっていた公害がストーリーに盛り込まれ、怪奇SF色の強いハードな展開がなされた。毎回の怪獣にも公害が盛り込まれ、ヘドロを元に生み出され、人間を骨だけにしてしまう猛毒ヘドロを撒き散らす第1話と第2話の前後編のヘドロ怪獣へドロンを皮切りに、第3話登場の人間を溶かす青ミドロを吐く青ミドロ怪獣ミドロン、鳩と溝鼠を合成させて生み出され、人間を食い殺すばかりか恐ろしい病原菌を持つ第9話と第10話の前後編登場の合成怪獣ネズバートン、新築住宅に潜み、その新築住宅に住んだ人間を襲い血を吸って操り、その血を吸われて操られた人間もほかの人間を襲い血を吸い仲間にしてしまうようになる第19話の吸血怪獣バクラーに代表される、まさに魑魅魍魎そのもの怪奇性を強調した怪獣が少なくない。そればかりでなく、第3話と4話の前後編に登場のゼロンや大地震を起こす第15話と第16話の前後編に登場のモグネチュードンといったパワフルな正統派の怪獣も登場した。また、スペクトルマンに変身する主人公である蒲生譲二が所属する組織は、公害の取り締まりが仕事の公害Gメンである。人間側に怪獣退治専門の組織はない。また、低予算ながらも、それを逆手に取った作劇や特撮の工夫もなされていた。また、第15話と第16話の前後編の大地震の特撮シーンは、低予算にもかかわらずかなり大掛かりな見ごたえのあるものとなった。
- しかし、公害問題を題材にすることが放映局側の反感を買い、悪役であるゴリをメインタイトルにした『宇宙猿人ゴリ』という番組名も問題視され、番組名の変更と内容の変化を余儀なくされた。
- 『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』(21 - 39話)
- 公害問題を題材にすることを放映局側のクレームで断念したスタッフは、番組名の変更とともに公害という題材から離れたパワー重視の純粋な怪獣を登場させ、正統派の怪獣バトル路線を目指していくこととなる。当初の低予算が嘘のように思えるくらい、人気が上がるとともに予算も充実したらしく、迫力のある特撮シーンが続出した。しかも、2体の怪獣が出てきて対決したり、第30話と第31話の前後編でザリガニンドとスピンコブラーという2体の強敵怪獣がタッグを組んでスペクトルマンをピンチに追い込んだりという展開が幾度となくなされた。古代怪獣マグラーとゴリが呼び寄せた宇宙怪獣サタンキングの対決を描く第25話と第26話の前後編に代表される、迫力の怪獣バトルの傑作も少なくない。さらに公害Gメンが第36話から怪獣Gメンとなり本格的な防衛組織へと発展したりと、主役側も大きく変化した。また、東映作品を中心に活躍する矢島信男が特撮で参加し、さらに見ごたえのある特撮シーンを生み出した。また、逃げ遅れた病院の人々を守ろうとするスペクトルマンの苦闘を描いた第28話と第29話の前後編などの重厚なドラマの名編も少なくなかった。
- 『スペクトルマン』(40 - 63話)
- ゴリと戦う正義のヒーロー・スペクトルマンをメインタイトルに据え、さらに内容が変化した。怪獣よりもゴリによって地球に呼び寄せられた悪の宇宙人との戦いがメインとなり、当時の『仮面ライダー』人気を意識した等身大での戦闘シーンも増えたが、本来の悪役であるゴリの存在感が薄くなった。こうした展開は賛否両論あるものの、毎回スペクトルマンこと譲二の孤独な戦いを軸に重厚なストーリーが展開され、ゴリの悪質な地球侵略作戦、ゴリと手を組んだ悪の宇宙人の陰謀に巻き込まれた罪なき人々が犠牲になる過酷なドラマが続出し、第48話と第49話の前後編に代表される名編が生み出された。また、第59話と第60話の前後編におけるゴリと手を組んだ悪の宇宙人ジェノス星人が、死体を凶悪な殺人鬼として蘇生させて操る薬品によって生み出された殺人鬼が街中で道行く人々を惨殺していくなど、ショッキングな展開も相次いだ。それが宿敵ゴリが片腕のラーをスペクトルマンに倒されて失望し、スペクトルマンの説得も聞き入れず自害してしまうという壮烈かつ悲惨な最終回にて結実することとなる。
[編集] ストーリー
惑星Eから追放された悪の天才科学者・宇宙猿人ゴリは地球に到達した。美しい地球に魅せられるゴリだったが、公害による地球汚染を見て憤激、自分が人間にとって代わって地球の支配者になろうと考える。彼は公害などを利用して次々と侵略怪獣を送り出すが、ネビュラ71遊星の指令で地球に派遣されたエージェント、スペクトルマンがその前に立ちはだかる。
[編集] スペクトルマン
人工遊星ネビュラ71から来た金色のサイボーグ戦士。普段は地球人の姿に変身して蒲生譲二(がもう じょうじ)と名乗り、政府機関である公害調査局第8分室・通称「公害Gメン」(後に再編成され怪獣Gメン)にかなり強引に加入し、所属している。勿論正体は秘密であり、第1話ではネビュラに「正体がばれたら解体する」と厳命されている。しかしこの設定は末期は殆ど使われず、第62話でラーにばれた時(ラー配下のサイボーグにしびれガスを浴びせられたのにしびれなかった事から判明)はともかく、最終話で木戸口二郎や倉田室長に正体を知られても、何のお咎めも無かった。
変身に際して特にアイテムを用いることはないが、独断で変身することは出来ず、ネビュラからの許可が必要である。一般的には右腕を斜め前方に突き出し、上空に見えるネビュラに変身許可を求め承認を受けるか、逆にネビュラからの変身指令によって変身する。なおネビュラが目視できない場合は変身は不可能である。変身プロセスは不明確だが、第2話でゴリの円盤からの攻撃でスペクトルマンのマスクが外れて捕獲され、それが転送光線で回収された事から、ネビュラ71からパーツを転送装着するものと思われる(『光速エスパー』の「イーエスパー」、『宇宙刑事ギャバン』の「蒸着」などと同様)。変身後は自在に(場合によってはこれもネビュラ71の指示により)巨大化できる。第20話では富士山よりも巨大化して、数個のガスタンクを火口に投げ込むという荒技を披露した。
作劇が1エピソード2話完結が基本のせいか、怪獣に苦戦して引き分けるか、あるいは一度もしくは数度にわたり敗北するケースも多く、1エピソードの2話中に数回に渡って1体の怪獣と対戦しやっと倒せることが多い。また後述するように必殺技がスペクトルマンの体力を著しく消耗させ、怪獣を倒しても倒せなくてもバッタリと俯せに倒れ込んでしまい行動不能になることが多く、故に弱いヒーローであるとの印象を持つ者も少なくない。
- 身長:0~∞
- 体重:0~∞
- 飛行速度:マッハ8
[編集] アクション
- ファイティングポーズは指を握らず手刀を基調としており、片腕は前方、もう片腕は顔面に構え、両足を内股気味に閉じた独特のポーズで立つ。これは、スーツアクターの上西弘次が以前演じていたウルトラセブンとの差別化のためだという。
- 格闘戦のアクションにおいても、常に内股気味で立ち回りが目立つ。
- チョップ攻撃を多用する。
- 豪快な投げ技もまれに披露することもあるが、ついには怪獣に力負けして苦戦に陥入り苦し紛れに必殺技を放つパターンであり、格闘戦は苦手と言える。
- 格闘戦で苦戦すると、苦し紛れに大木やパイプラインなどを拾い上げ、武器として振り回して使用する事が多々ある。
[編集] 武装
- ネビュラスライス
- 上腕部のギザギザの飾りが垂直に立ち、刃物として使用される。怪獣の急所を切断するなどで倒した事もあるが、基本的には格闘戦でダメージを与える使われ方が多い。
- ネビュラギムレット
- 上腕部のギザギザの飾りを高速回転させてドリルとし、主に地中に潜るのに使われる技。攻撃に使われることもある。
- スペクトルバックル
- 第13話にて初使用。腰のバックルから取り出されるカラフルな手裏剣。スペクトルフラッシュとの連接技として使用する事が多い。ネオへドロンには全く通用しなかった。戦果は芳しくないが、ズノウ星人戦では効果があり、スペクトルフラッシュとの連接技で彼を葬った。
- スペクトルビッグバックル
- 第51話にて初使用。腰のバックルが巨大化し(ウルトラマンの八つ裂き光輪の如く)、切断武器としての威力を発揮する。一峰大二の漫画版では、TVよりずっと先に登場している。
- スペクトルガン
- 第26話のみの使用。サタンキングに完敗したスペクトルマンにネビュラ遊星から転送された超兵器。ミサイルの数百倍もの破壊力を発揮する。その為、市街地での使用で住人に多大な被害を与えることを懸念したスペクトルマンは、山中における射撃訓練を行った上での実戦を余儀なくされた。MP40のモデルガンから銃身とストック、弾倉を撤去し銀色に塗装したプロップが使われている。
- 剣と盾
- 第22話のみ使用。ズノウ星人が乗り移った事で戦闘力がアップしたギラギンドに対して、素手で対処不可能になったスペクトルマンに対し、ネビュラより突然転送されてきた。盾はギラギンドのドリルで破壊されたが、剣で見事に首を跳ねて倒した。
[編集] 必殺技
- 体当たり技
- 第2話でへドロンを倒した技。高速飛行しながら、文字通り敵に体当たりする。巨大化せず、ネビュラスライスを出さず、回転もしてない所を見ると、ネビュラギムレットの元となった技だと思われる。
- 七色の光線(一部の書籍、及び劇中のTVアナウンサーによる命名では「スペクトル光線」)
- 第4話でスペクトルフラッシュの使用が許可されるまで多用された技。ミドロンにはキメ技として使用し、爆発させずに溶解させ白骨化した。連続で発する使用法から、エネルギーを一気に消費しない(=威力を押さえた)スペクトルフラッシュの一種と推察される。
- スペクトルフラッシュ
- 発射パターンがいくつかあるが、エネルギー光線を指先から照射して敵を爆発させる。スペクトルマンの代表的な必殺技。
- 第4話でゼロンに格闘戦で苦戦するスペクトルマンに対し使用許可が降りた。最大威力で発射すると力尽き倒れ果ててしまうため、「失敗すれば命はない」とネビュラより宣告される程の必殺技。放送当時の雑誌の記事には一発で全エネルギーの90%を消耗すると紹介されている。番組後半では作風が変わったせいか、フラッシュを放った後でも力尽きて倒れなかったり、連発したりしていた。
- なお第62話では、構えに入ってから発射するまでの時間が2.5秒であり、この間のスペクトルマンは無防備になる事をゴリに見抜かれてしまう。そこで、2.48秒でフラッシュを発射出来るディサイトマンとの戦いでは、ジャンプし回転しながらフラッシュを発射した。結果はディサイトマンと同タイムの2.48秒で発射したため、ディサイトマンに命中し、相打ちにならず倒す事ができた。
- スペクトルサンダー
- 全身から超高熱を発して相手を吹き飛ばしてしまう技。稲妻を吸い寄せて電撃を敵に浴びせる説もある。劇中ではネオヘドロンを倒した稲妻状の光線や、シルバーロボを倒した頭部から発射する絶対零度の冷凍ガス、といろいろなバリエーションがある(設定が決まっていなかったのかもしれない)。こちらもエネルギーの消費が激しく、使用後はスペクトルフラッシュ同様に力尽きてその場にバッタリと倒れ伏してしまうことが多い。
スペクトルエース
第52話で、マウントドラゴンに対して使用された光線技。怪獣が人間を飲み込んでいるため、これを照射して怪獣を静止させた。これにより、マウントドラゴンは死亡したようだ。
[編集] タイトルの変化
- 1-20話 :宇宙猿人ゴリ
- 21-39話 :宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン
- 40-63話 :スペクトルマン
タイトルの変化は、うしおそうじによれば、フジテレビ側からの「悪玉が主人公なのはおかしい」という意見による。
なお地上波再放送では1話から『スペクトルマン』のタイトルで放送。この際、以下のような変更が行われた。
- オープニングは40話以降のものと差し替えた。主題歌は1話から39話(アレンジ曲がBGMとしてよく使われる)と40話以降は違う為、1話から39話の主題歌は聞けなくなった。
- エンディングはラストカットの『宇宙猿人ゴリ』や『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』のタイトル部分のみ『スペクトルマン』と差し替えられた(これは現在ソフト化・CS放送されているものも同じ)。また、地上波再放送のEDでは、楽曲は「宇宙猿人ゴリなのだ」のボーカルなしメロオケバージョンが多用されている(他のバージョンがあるのかは未確認)。
[編集] 主題歌
- OP1 スペクトルマン・ゴーゴー(第1話~第39話)
- ED1 宇宙猿人ゴリなのだ(第1話~第35話・第63話)
- 作詞:雨宮雄児、作曲:宮内國郎、歌(コーラス):ハニー・ナイツ、スタジオ・オーケストラ
- OP2 スペクトルマン・マーチ(第40話~第63話)
- ED2 ネビュラの星(第36話~第62話)
- 作詞:うしおそうじ、作曲:宮内國郎、歌(コーラス):みすず児童合唱団、ボーカル・ショップ
オープニングの歌詞字幕では「ネビュラ」ではなく「ネヴィラ」と表記されている。
[編集] キャスト
[編集] スペクトルマン
- 蒲生譲二:成川哲夫
- この作品の主人公で、公害Gメンの一員。ネビュラ71からの指令を受けて、スペクトルマンに変身し、怪獣と戦う。変身は他人に見られてはならず、もし見られた場合は解体されることになっている。(しかし、一般人に正体を見破られたり、人前で変身したりすることもあった)。性格は温厚で、子供と接することも多い。
- スペクトルマン(スーツアクター):上西弘次
[編集] 公害Gメン(怪獣Gメン)
蒲生譲二が(強引に)所属した組織。第35話までは公害調査局第八分室、通称「公害Gメン」で、文字通り公害を調査する組織だったが、怪獣と関わった事が多い事から、第36話から「怪獣Gメン」に変更、これに伴い、公害Gメン時代は一貫して私服姿で、移動には一般乗用車だったのが、怪獣Gメン時代は出撃の時はサファリルック風の隊員服とヘルメット(女性用は何故かパトライト付き)を着用、移動にはジープや「ボントトルエカ」というヘリコプターを使用する様になった。
なおGメンは、蒲生・倉田を含めて都合9名が登場。この内男性Gメンは変わらなかったものの、女性Gメンは都合4名が入れ替わり登場。その入隊・除隊理由は語られていない。
- 倉田室長:大平透
- 譲二たちが所属する公害調査局第八分室(公害Gメン)の室長。
- 加賀信吉:渡辺高光(本編の殺陣・擬斗も担当)
- 公害Gメンの一員で、怪獣Gメンとなった後は、現場でのリーダーを務めた。宮崎出身。
- 太田高志:新井一夫
- 公害Gメンの一員。軽率さでは譲二に負けない。
- 有藤年夫:尾崎孝二
- 公害Gメンの一員。誠実で行動的。また、格闘戦にも優れている。
- 遠藤理恵:小西まち子
- 初代女性Gメン(第1話~第12話)。かなり行動的な女性。なぜかラーにも好かれる。
- 立花みね子:親桜子
- 2代目女性Gメン(第19話~第35話)。初登場は第17話で、譲二と同じアパートに住んでいたが、第19話より公害Gメンの一員となる。理恵よりも性格はおとなしいが、無茶をする譲二をたしなめたりする事もある。父親(上西弘次)はサンダーゲイに殺されている。進(江藤博利)という弟がいる。
- 沢みどり:後藤留美
- 3代目女性Gメン(第36話~第39話)で、「怪獣Gメン」になってから初の女性Gメン。登場したのは4回と一番少ないが、ゴリの秘密基地を見つけた事が有る。
- 柳田弘美:桜井妙子
- 4代目女性Gメン(第40話~第63話)で、一番多く登場した女性Gメン。
[編集] 宇宙猿人
超高度文明を誇るガイシテス太陽系第5惑星、通称「惑星E」に住む宇宙人。サルの様な姿をしている事からそう呼ばれる。
- 地球侵略を企てる宇宙猿人。IQは300。
- かつては、ガイシテス太陽系・惑星Eの天才科学者だったが、軍の一部と図って惑星の独占を計画。それが発覚し、惑星Eの皇帝から精神改造刑を言い渡される。しかし、副臣のラーに救われ、彼の円盤に乗ってガイシテス太陽系を脱出。地球にたどり着いた。そして、美しい地球を公害によって汚染する人類に怒り、自らが地球の主導者になろうと画策する。
- 普段は、円盤内の万能椅子に座っており、ラーに指令を下している。手話に似たポーズを取るのが特徴。また、他の宇宙人と手を組み、侵略活動を依頼することも度々ある。なお第44話・45話では、ラー共々全く登場せず、以後も前編のみ登場しない事が多くなる。
- ラー(スーツアクター、声):上西弘次
- 惑星Eの軍人。以前からゴリに使えており、ゴリが惑星Eを脱出する時の手引きとなった。知能はゴリはおろか、人間よりも遙かに劣るが、力には自信を持つ。ゴリには忠誠を誓ってはいるが、失敗の度に怒鳴り散らすため僅かながら反感を持っている。度々地球に現れて、情報採集を行う。
[編集] その他
- ネビュラの声/ナレーター:小林恭治
[編集] スタッフ
- 原作:うしおそうじ
- 企画:的場徹
- プロデューサー:鷲巣富雄、別所孝治(フジテレビ)
- アシスタント・プロデューサー:柴田健治、篠原茂
- 製作主任:黒田達雄、成田五十六
- 製作進行:伊藤貞幸
- 撮影:柿田勇
- 照明:石井大和、近藤勝、大西顕正、高橋勝也
- 美術:飯田公夫、池田康彦
- 助監督:石黒光一、堺武夫、坂本保彦、石川裕一
- 特殊撮影:細川正司、エキスプロ、下田久
- 特殊照明:吉田一夫(畠山電気)
- 特殊美術:窪野博朗、深田達郎、井上泰幸、井上繁
- 操演効果:中島徹郎、平鍋巧
- 合成作画:渡辺善夫、鷲巣富雄
- 記録:福島勇子、
- 美粧:田口のり子
- 衣装:京都衣装
- 編集:香園稔(光映社)
- 主題歌作曲:宮内国郎
- 劇版作曲:寺島尚彦
- 選曲:吉田征雄
- 効果:中山太三(石田サウンドプロ)
- 録音:アオイスタジオ
- 現像:ソニーPCL
- 人形アニメーション:藤森誠代※第3話のみ
- 制作:ピー・プロダクション、フジテレビ
[編集] 登場怪獣
- 公害怪獣へドロン
- 第1話、2話登場。
- ゴリの公害怪獣第1号で、スペクトルマンが地球で最初に戦った怪獣。富士の浦に堆積したヘドロの中から誕生した。恐竜タイプの怪獣ではなく、どちらかといえば植物や虫のような形態である。
- 武器は、口から吐き出す毒ガスで、これはあらゆる物体を腐食させてしまう。体から伸びる何本もの触手で敵を巻き取ることもできる。
- スペクトルマンとの初戦で、ゴリの攻撃で火だるまになったスペクトルマンに激突され炎上。一時撤退した後、ヘドロのエネルギーを吸収して戦力をアップした。しかし、スペクトルマンの体当たり攻撃でボディを貫通されると、元のヘドロに戻っていった。
- 囮怪獣ミドロン
- 第3話登場。
- 口から毒性の青ミドロの息を吐き出す怪獣。全身が緑色で四足歩行、頭に3本の角が生えている。巨大化・縮小が可能。普段は40センチほどの身長で、ラーが持ち歩いている。巨大化時に吐くガスが不足すると縮小し、汚染された青ミドロを食べることでガスを補充する。
- スペクトルマンの戦闘では、ネヴィラスライスで前足を傷つけられたが、噛み付き攻撃で人間大のスペクトルマン銜え上げ地面に落とし一時失神状態に陥れる等苦しめたが、スペクトル光線を浴びて白骨化した。
- 地中怪獣ゼロン
- 第3話、4話登場。
- ゴリの秘密基地建設を進めるため、ミドロンに次いで送り込まれた怪獣。基地が地下にあるため、地中を掘り進むことのできるゼロンが主な工事をしていた。外見は、恐竜スティラコサウルスに酷似している。本来、土木工事が専門の怪獣なので、特殊能力は一切持ち合わせていない。
- スペクトルマンには、当初、初巨大化戦闘のスペクトルマンに対し、組み付くスペクトルマンを3度に渡り圧倒的に投げつけ、あげく押し倒し一時は失神状態に陥れる。スペクトルフラッシを許可されたスペクトルマンに形勢逆転され、以降は、終始圧倒され、スペクトルフラッシュで結局爆破された。その後、スペクトルマンはエネルギーを使い果たしバッタリと俯せに倒れて果てるシーンを初めて披露することとなる。腕力が強いという印象と外見上の怪獣らしさから、人気は高い。また、オープニングやエンディングにも出演しており、知名度もある。
- 改造猿人
- 第4話登場。
- 公害人間
- 第5話、6話登場。
- ゴリが、たけし少年とその両親を拉致して作り上げた恐怖の生物兵器。外見上は普通の人間だが、彼らの吐く息にかかると公害伝染病になり、やがて死んでしまう。公害Gメンの遠藤も、この犠牲者の一人となった。
- 事態を重く見たネヴィラ71の指令により、スペクトルマンに殺されることになるが、彼の放った特殊なスペクトルフラッシュで、もとの人間に戻された。同時に遠藤の病状も回復した。
- 改造ゴリラ・ラー2号
- 第5話、6話登場。
- 動物園のゴリラを、ゴリが改造したもの。言葉を喋り、IQはラー以上と言われる。スペクトルマンのネヴィラギムレットの如く、高速で地中を掘り進むことが可能。
- ラーと協力し、ネヴィラ71へ送還されるスペクトルマンを奇襲。青い遊星で激闘を繰り広げた。ラーと同等の怪力を武器に、スペクトルマンを苦戦させたが、思わぬ反撃を受けてしまう。最後は、青い惑星に取り残され、結局ゴリの元へ帰ることはできなかったようだ。
- 巨大ラー
- 第5話登場。
- ゴリが、ラーを巨大化させた姿。ゴリの秘密基地を探ろうとするスペクトルマンの目をそらすため、新宿に出現して暴れた。航空自衛隊を一掃し、スペクトルマンと格闘戦では互角に戦うが、卑怯な戦術でスペクトルマンのみぞおちにパンチをたたき込み馬乗りに殴りつけ失神させる。しかし、防衛隊戦闘機の攻撃に気を逸らせた隙にふらふらと立ち上がった゜スペクトルマンのフラッシュを浴びて重傷をおび、退散した。ラーが巨大化したのは、この一度きりである。
- ゴキブリ怪獣ゴキノザウルス
- 第7話、8話登場。
- 無数のゴキブリの中から、ゴリが最も元気な個体を選んで怪獣化したもの。発信機が取り付けられており、ラーの持つ操縦器で操られる。飛行能力と強靭な皮膚を持っている。また、ゴキブリからできているため、生命力も非常に強く、フラッシュも通用しなかった。
- スペクトルマンが片手フラッシュを浴びせたが通用せず倒れ果て敗北し、その間に、羽の筋肉を強化されて再び出現した。しかし、発信機の破損により操縦者を失い、スペクトルマンに反撃される。最後は、羽を引きちぎられ、空中から落下して死亡。
- 合成怪獣ネズバートン
- 第9話、第10話登場。
- ネズミと鳩が合成されて誕生した怪獣で、首が二つある。首と胴体、足などはネズミで、背中には鳩の羽がある。首を何度切断されても死なないという不死身の怪獣でもある。過疎地域の鬼里村に出現し、運動能力や闘争心をテストされた後、ラーの乗った列車に導かれ街へと進撃を開始。ネズバートンの持つ病原菌を蔓延させ、街をゴーストタウンにすることが、ゴリの作戦なのだ。
- スペクトルマンと3度に渡って戦い、2度もスペクトルマンを敗北させた。、最後は列車の油送車を掴んだスペクトルマンに激突され、爆死した。
- 第9、10話での登場時は「ネズバートン」と呼ばれていたが、第27話で復活した際は「ネズバードン」と呼ばれた。
- 改造人間ダストマン
- 第11話、12話登場。
- トラックの運転手・岡田が、ラーの怒りを買って拉致され、改造された姿。と言っても、ラーが機械の操作を誤って誕生させてしまった偶然の産物である。当初は人間ほどの身長だったが、ごみを食べて巨大化し、遂には何百メートルもの巨体となった。プラスチックからおが屑まで、様々な廃棄物を食べ続ける。体を傷つけられても修復が可能で、ネヴィラギムレットで腹部を貫通されても、すぐに再生した。
- 巨大な怪獣ではあるが、人間としての意思が残っている。そのため、家族に会おうと家に帰ったり(もちろん人間大の時)、自分を倒すようスペクトルマンに懇願したりもした。スペクトルマンが攻撃を躊躇すると、炎の中へ飛び込んで自滅。しかし、残された手首から再生し、再び怪獣の姿となってしまう。スペクトルマンとの2度目の戦いで、ショベルカーで自分を刺して倒れた。この時、岡田の強い意志で人間に戻ることができた。
- 身長が無限大という設定の怪獣は、サンダーゲイ、バクラー、デサイトマンなどがいる。
- 再生怪獣ネオへドロン
- 第13話、14話登場。
- 東京湾のヘドロから誕生した、第二のへドロン。初代へドロンとは違い、緑色のキノコのような姿である。ヘドロを研究していた大垣博士の知能を移植され、さらに強化された。博士に変身して言葉を喋るなど、知能がかなり高くなったようだ。ネオへドロンが排出した有機体は、水道の蛇口など、どこからでも侵入し、人々を襲撃した。巨大化後は、防衛隊のナパーム弾やスペクトルフラッシュも受け付けず、交通機関を破壊して東京を大混乱に陥れた。
- 唯一の弱点は高圧電流であり、新技スペクトルサンダー(偶然の落雷という説もある)を全身に浴びて死滅した。
- ちなみに、人間大のネオへドロンが蒲生譲二と格闘しているが、生死は不明。
- 合成怪獣モグネチュードン
- 第15話、16話登場。
- モグラとナマズの合成怪獣。上半身はモグラで、尻尾にあたる部分が巨大なナマズの顔になっている。この上下の頭は、それぞれが意思を持っているようで、個別に攻撃を仕掛けてくる。大地震や津波を起こす恐るべき能力を持っている。
- 上越の山奥でマグニチュード5の地震をひき起し、地底でマグマのエネルギーを補充すると、続いて東京を襲撃。壊滅状態に追い込む。この時、地上へ出現してスペクトルマンと対決するが、エネルギー不足のため退散。再びマグマを吸収し、東京湾で津波を発生させた。スペクトルマンとの再戦では、フラッシュを弾き返す優勢ぶりを見せるが、エネルギーを使い果たしたのを見計らって再度フラッシュを放たれ、撃退された。この後、この大地震が人工的な物と判断したネビュラによって、東京は地震発生以前の状態に戻された。
- ユニークな姿をしているため、人気、知名度はともに高く、最も好きな一体としてモグネチュードンを挙げる人も少なくない。
- サイボーグ怪獣サンダーゲイ
- 第17話、18話登場。
- 「空飛ぶ鯨」の異名を持つ怪獣で、その姿は普通の鯨と変わりはない。しかし、それは外見上のことで、実際はゴリの作ったサイボーグだった。スペクトルマンと戦った怪獣の中で、最も多くの能力を持っていると思われる強敵である。その一つに飛行能力があるが、他にも、雷撃を放つ、体を透明化する、敵の攻撃を跳ね返す、島に擬態するなど、様々な特殊能力を有する。中でも最も手強いのが、敵の行動を真似るというもの。敵に合わせて身長が変化し、フラッシュ、バックルのような武器もすべてコピーしてしまうのだ。そのため、スペクトルマンは誤ってビルや車を破壊し、人々から非難を浴びた。
- スペクトルマンを退けると、悠々と海へ引き上げ、島に擬態。身を潜めながら、日本中の電気エネルギーを吸収していった。それを終えると、空へ飛び上がって地上へ攻撃を開始。再挑戦してきたスペクトルマンを追い詰める。だが、サンダーゲイの性質を見抜いたスペクトルマンは、砂浜に寝転がり、サンダーゲイもそれを真似て行動を停止する。その隙に、Gメン達はサンダーゲイの体内に爆弾を仕掛け、これを粉砕するのだった。
- 白蟻怪獣バクラー
- 第19話、20話登場。
- 東京郊外のニュータウンに新築された一軒屋に住み着いた吸血怪獣。目が一つで、足が6本。一軒家へ引っ越してきた人間の血液を吸収し、インベーダー人間に変えてしまう。普段は人間大で、戦闘時には巨大化する。第20話では、富士山よりも巨大化したスペクトルマンと格闘したことから、ダストマンやサンダーゲイのように、身長は「無限大」とされている。また、スペクトルマンに一体が倒されると、同時に別の個体が出現しており、雄と雌の関係であるとも思われる。
- スペクトルマンとの戦闘では、羽を羽ばたかせて起こす突風と、手から発する念力で善戦。1体がフラッシュで倒されるが、続いて出現した個体がインベーダー人間とともに姿を消した。その後、各地に卵を産み落とし、その本拠を富士山の火口へ移動する。だが、Gメンたちにそれを察知され、スペクトルマンの活躍で富士山の卵は全滅。巨大化して戦いに挑む。
- バクラーの弱点は、腹の中に潜んでいる原始生物。これをスペクトルマンによって引きずり出されると、バクラーは息絶えた。
- 外見は気味悪いが意外と人気はあるようで、フィギュアなども多数発売された。
- インベーダー人間
- 第19話、20話登場。
- バクラーに血液を吸い取られた人間が変貌した怪人。最初にインベーダー化された男性は、耳が異様に拡大していた。
- 両手を広げて右手の親指を口に付け、右手の小指と左手の親指を繋げると、敵の血液を吸い取ることが可能。これによって、インベーダーの仲間を増殖させるのだ。Gメンの加賀隊員とその妻もインベーダーとなるが、血液を入れ替えたため回復した。第20話で、バクラーとともに富士山の火口へ移動し、登山客を襲撃した。最後は、スペクトルマンの攻撃を受けて火口へ消え、その後の消息は不明である。
- 原始生物
- バクラーの腹の中に潜んでいた古代の生物で、奇怪な形状をしている。寄生虫の一種で、カマキリに寄生するハリガネムシのような存在。これを体外へ出されるとバクラーは死滅する。
- 寄生宇宙人ズノウ星人
- 第21話、22話登場。声は八代駿。
- 宇宙を探検していた異星人。脳のような形の赤い体に目が一つあり、足が生えているというグロテスクな姿をしている。宇宙船が地球に不時着して故障し、ズノウ星へ帰る手段を失ったため、地球人に乗り移って周辺の様子を探った。他の地球人にそれを知られるのを恐れ、証拠隠滅のため、憑依した人間を自殺させてしまう。その際、死体はガラスのように砕け散り、衣服だけを残して消滅する。また、テレポートなどの能力も持っており、自分を捕獲しようとしたラーを翻弄した。しかし、腕力はなく、ラーの怪力で圧倒されていた。
- ゴリの円盤を利用して星へ帰ることを思いつき、ラーに憑依して円盤に乗り込むが、ゴリに正体を見破られてしまう。ゴリに光線銃を向けられたズノウ星人は、怪獣ギラギンドの頭脳となってスペクトルマンと戦う羽目になる。ギラギンドが倒されると、スペクトルマンに憑依して地球を脱出しようと考え、彼に迫った。だが、やはりスペクトルマンには敵わず、バックル、フラッシュの連続攻撃を受けて爆発した。
- ドリル怪獣ギラギンド
- 第21話、22話登場。
- ゴリが作った新怪獣。肩幅ほどもある頭に、二つの巨大な目がある。口などの器官は見られない。
- 戦闘開始前には、東南アジア風のダンスをするという、一風変わった性質がある。肘に装着されたドリルと剣で戦うところから、二刀流怪獣とも呼ばれる。このドリルは、スペクトルマンが新たに装備した盾を突き破るほどの破壊力を持つ。見た目に似合わず、とてつもないパワーの持ち主だが、頭が非常に悪い。故に、武器を適切に使えなかった。しかし、ズノウ星人が憑依したことにより、知的な戦法が身に付いた。
- 浅間山を噴火させる作戦を実行したが、スペクトルマンの妨害で失敗に終わる。2度目の対決では、ズノウ星人の協力で、戦いを優位に進めた。最後は、ネヴィラ71からスペクトルマンに贈られた剣で首を切断された。
- 交通事故怪獣クルマニクラス
- 第23話、24話登場。
- 交通事故に遭った勝男少年の車を憎む心が、怪獣として実体化したもの。信号機のような三色の目があり、胸から腹にかけて深いタイヤ痕が走っている。車に轢かれた彼の恨みが滲み出ているようだ。両手は鎌状になっており、これで相手を殴りつける。また、神出鬼没のテレポート能力を持つ。
- 元々は一般公募作であったが、採用作は「ダンプラニクラス」となっており、目は単眼で、車線状の模様は無かった。なお勝男少年が入院しているシーンには、選考漏れの作品の絵が貼られている。
- 拘束怪獣バロンザウルス
- 第23話、第24話登場。
- 地球人(鴬巣富雄)に変身して調査したラーが、勝男少年の怪獣イラストを写真に撮り、それを元にゴリが作った怪獣。武器は口からの静止光線。
- 街で暴れている最中、クルマニクラスが現れたため、クルマニクラスのテレポート能力の秘密を探るべく、仲間のふりをして誘い、ゴリの円盤へ捕獲した。だがクルマニクラスは脱出したため、再び捕まえようとするも、最後はスペクトルフラッシュで倒された。
- 隕石怪獣サタンキング
- 第25話、26話登場。
- 宇宙の彼方にある「悪魔の星」から、隕石に乗って飛来した凶悪な怪獣。破壊と殺戮しか能がなく、ゴリに人類皆殺しを命じられて暴れ回った。全身が赤く、起こると頭部が発光する。皮膚は頑丈で、ネヴィラスライスも受けつけない。
- スペクトルマンを倒した後、隕石の落下によって覚醒した怪獣マグラーと格闘したが、3本の角に苦戦し、退却する。ゴリは、不協和音でサタンキングを発狂させ、再び東京へ放った(発狂したとされるが、より知能的になったようにも見える場面もある)。最後は、スペクトルマンの新兵器スペクトルガンで木っ端微塵に粉砕された。
- サタンキングの着ぐるみは、後にテングドン、ブラックドラゴンへ改造された。
- 地底怪獣マグラー
- 第25話、26話登場。
- サタンキングの乗った隕石の衝突の影響で覚醒し、地底より出現した怪獣。全身が灰色で、哺乳類的な顔立ちだが、頭には3本の鋭い角が生えている。
- 隕石の落下による地殻変動で卵が地上へ露出。中の子供が死んでしまったため、悲しみのあまり暴れた。そのパワーは、スペクトルマンやサタンキングも退却させたほどだ。また、サタンキング戦で傷ついたスペクトルマンの右腕を執拗に攻めるなど、知的な戦いぶりを見せた。この戦いの後、防衛隊の猛攻撃を受けて地底へ姿を消す。そして、東京を攻撃し、再びスペクトルマンと対決する。事情を知っているスペクトルマンは、マグラーを倒すことができず、共に海へ飛び込んだ。マグラーの生死は不明で、そのことについて、譲二は何も語らなかった。
- マグラーの着ぐるみは、改造されてムーンサンダーになった。
- ロボット怪獣シルバーロボ
- 第27話登場。
- スペクトルマンを徹底的に調査して誕生した怪獣。別名「X」。手からのフラッシュや手首からのスライスといった、スペクトルマンと同じ武器の他、指からのミサイルといったオリジナル武器も有る。体は頑丈で、スペクトルバックルも効かない。
- 人里離れた山奥で、モッグスと再生怪獣軍団5体の内3体を倒し、更に強化改造しようとしたが、スペクトルマンが現れたため急遽戦闘となり、実力伯仲で善戦するも、弱点のかかとが高圧電線に触れて赤熱化した所を、スペクトルサンダーを浴びて凍りづけとなり、バラバラになってしまった。
- なお「シルバーロボ」という名称は、ケイブンシャの「大百科シリーズ」などの文書で付けられた名前であり、劇中では「X」となっていたが、第61話の回想シーンでは、なぜか「シルバーロボ」と呼ばれていた。
- スモッグ怪獣モッグス
- 第27話登場。
- シルバーロボの能力テスト相手として出撃した怪獣。口からスモッグを吐いて敵の目を眩ます。しかしシルバーロボには全く適わず、スライスで切られ、岩にぶつかり絶命。
- 隕石怪獣再生サタンキング
- 拘束怪獣再生バロンザウルス
- ゴキブリ怪獣再生ゴキノザウルス
- 合成怪獣再生モグネチュードン
- 合成怪獣再生ネズバートン
- 以上、第27話登場。
- モッグスと共に、シルバーロボの能力テスト相手として、ゴリが再生して出撃させた。身長・体重・能力は、いずれも再生前と同じ(ただしゴキノザウルスのみ目と羽が新調された)。
- ゴキノザウルスは空中攻撃するも、シルバーロボのフラッシュに倒され、モグネチュードンとネズバードンは首をシルバーロボのスライスで切られる。なおサタンキングはバロンザウルスの頭の角で傷つき逃亡、そのバロンザウルスはモグネチュードンの火炎攻撃で倒された。
- 古代怪獣サラマンダー
第28話、29話登場
竜ヶ峰に生活拠点を置く怪獣。付近一帯の住民からは、「主」と呼ばれ、恐れられていた。山奥で長い眠りについていたが、その強靭な生命力に目を付けたゴリの手で覚醒する。武器は、口から吐く猛烈な火炎と、どこまでも伸びる舌。山で猟師の与吉を惨殺した後、火炎を吐いて村を焼き払う大暴れをするが、防衛隊のジェット機編隊に攻撃され、倒れたかに見えた。しかし、公害Gメンが背中にテントを張ったため再び目を覚ました。
スペクトルマンとの戦いでは、火炎で目を焼き、視力を奪って勝利を収める(後にも、スペクトルマンが視力を失って苦戦する場面が見られた)。勢いづいたサラマンダーは松本市へ進撃。松本城を破壊し、譲二のいる病院を襲った。そして、再び挑んできたスペクトルマンを火炎攻撃で炎上させるが、スペクトルマンが高圧線に触れて視力を回復したため、形勢は逆転。投げ技を喰らい、フラッシュで留めを刺された。
- ザリガニ深海獣ザリガニンド
第30話、31話登場。
その名の通り、巨大なザリガニの怪獣。同じ深海獣スピンコブラーの子分で、これを守る役目を果たしている。、またスピンコブラーも、ザリガニンドがピンチに陥ると助太刀に現れる。武器は両手のハサミで、火が弱点だ。
無数の卵を産み、仲間を増殖しようとするが、海岸に住む人間たちに卵を奪われ、怒って海上に姿を現した。漁村で破壊活動を行い、スペクトルマンと対決。スライスでハサミを切断されて劣勢となるが、スピンコブラーの加勢で逆転勝利する。ザリガニンドの卵は、Gメンの手でほぼ全て焼却されたが、港の灯台に卵がいくつか残っており、これを奪い返そうと灯台を破壊する。ここで、スペクトルマンの焼き討ちを受け、殻に逃げ込んだところへ、フラッシュを放たれて爆死した。
- 海草深海獣スピンコブラー
第30話、31話登場。
ザリガニンドの親分格である海草の怪獣。ザリガニンドとは一種の共生状態にあり、互いに助け合っている。全身が昆布に覆われたような姿をしており、二つの飛び出した目が特徴。長い触手による締め付け攻撃が強力だ。
相模湾で船舶を次々と襲い、沈没させていった。海底が生活圏であるが、ザリガニンドがスペクトルマンに苦戦したため、上陸して共に戦った。自慢の締め付けでスペクトルマンを敗北に追い込み、灯台を襲撃。ザリガニンドの卵の奪回を図る。スペクトルマンとの再戦で、殻へ逃げ込んだザリガニンドを守ろうと海へ逃げるが、フラッシュを浴びて爆発、炎上した。
- 古代怪獣三つ首竜
第32話、33話登場。
新潟の地層に眠っていた、三つの首を持つ怪獣。恐竜の時代から長期間に渡って生息し、300年ほど前に絶滅したとされていた。ゴリの手で復活し、それぞれの首から毒ガスや岩石を吐き出して暴れた。好物は石油で、吸盤状の尻尾で石油を吸収する。しかし、火に弱いようで、油田を襲撃した際、石油タンクが爆発すると海へ逃走している。また、背中に羽があるが飛行能力はない。スペクトルマンに引きちぎられても平気だったことから、特に必要はないものと思われる。両手はかなり退化している。
石油パイプラインに沿って移動し、先回りしていた防衛隊に落とし穴を仕掛けられた。ここに落下した三つ首竜は、スペクトルマンとの戦闘の末、地中へ姿を消す。その後、海底油田を目指して海上を進撃。追ってきたスペクトルマンに、スライスで全ての首を切断されてしまう。それでも活動を停止しなかった三つ首竜だったが、石油を吸収する尻尾を切断されると絶命した。
人気怪獣の一体で、その人気は現在でも衰えない。
- 月世界獣ムーンサンダー
第34話、第35話登場。
月面に住む宇宙怪獣。人類がアポロ計画で持ち帰った月の石を取り戻すべく、アポロ27号を追って地球へ飛来した。この月の石は、ムーンサンダーの卵だったのだ。大気圏でアポロ27号を破壊し、その卵の一つを手に入れると、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリに分散した卵を追って飛び続けた。
短時間で地球を一周するほどの高速飛行能力と行動力の持ち主で、飛行時には、肉眼では赤い火の玉のように見える。体は、硬質の鎧に包まれており、バックルも跳ね返した。しかし、フラッシュでこの鎧を吹き飛ばされると一気に弱体化し、地球を脱出できなくなるほどになってしまった。結局、卵を取り戻すことはできたが、月へ帰還できず、途方に暮れて人間に怒りをぶつけようと暴れた。これに責任を感じたスペクトルマンも攻撃ができず、共に火山の火口へ飛び込んで心中。ムーンサンダーは爆死するのだった。
このようなお人好しなところが、スペクトルマンの人気の要因とも言えるだろう。
ちなみに、ムーンサンダーの戦いぶりはゴリに強い感銘を与え、続く第36話では、ゴリがムーンサンダーに黙祷を捧げていた。
- ムーンサンダーの子供
第35話登場。
ムーンサンダーが守り抜いた卵から誕生した、5体の子供怪獣。親怪獣の死後、5体揃って月へ飛び立っていった。
- 墓場怪獣ベガロン
第36話、37話登場。
宇宙の怪獣墓場に眠っていた怪獣。ここにいる怪獣たちの中でも、ベガロンは最も凶暴な一体であり、その性質をゴリに買われ、地球へ送り込まれた。ワニのような顔つきで、背中に襟巻きがある。戦闘時にはこれを広げて、敵を威嚇する。人間や動物も食べてしまう肉食怪獣だ。
公害Gメンが怪獣Gメンとなってから、最初に戦った怪獣として記録されている。スペクトルマンがムーンサンダー戦で行方不明となった隙に、地球へ襲来した。箱根に出現し、Gメンと交戦。大いに苦しめる。しかし、死んだと思われていたスペクトルマンが帰還すると、防戦一方となり、フラッシュで粉砕される。
後日、恐るべき再生能力が発動し、復活を遂げるが、スペクトルマンとの2度に渡る戦いに敗れた。最後は、尖った岩に串刺しになり、バックルで両手を固定された後、フラッシュを浴びて爆発。二度と再生することはなかった。
- マイナス人間
第37話登場。
ゴリの円盤基地を警護していた、白ずくめの怪人。劇中では、3人が確認されている。奇怪な声を発し、独特なアクションをとる。
基地へ侵入したGメンの沢を捕らえ、ゴリのもとへ連行した。続いて突入してきた譲二たちにも攻撃を加えるが、全員が撃退された。
- ネヴィラ遊星人
第36話登場。
ネヴィラ遊星の宇宙ステーションに待機していた、スペクトルマンの仲間。全身のフォルムはスペクトルマンに酷似している。他星へ派遣されるネヴィラ遊星人は、サイボーグ手術を受けていると言われ、スペクトルマンも例外ではない。しかし、この宇宙ステーションで確認された人物は、派遣の予定がなく、手術は施されていなかったと見える。
ムーンサンダーとの戦いで傷ついたスペクトルマンを、宇宙ステーションで保護。彼の体を気遣い、地球へ戻るのをやめるよう忠告するが、地球の防衛に命を懸けるスペクトルマンの熱意に負け、地球への帰還を許す。
この時、交代の人員が地球へ派遣されていたが、スペクトルマンの帰還により、トンボ帰りとなった。
- 遺跡ロボット・スフィンクス
第38話登場。
エジプトのスフィンクスが、ゴリの手で改造されたもの。外見上は、スフィンクスそのものである。ロボットとなって活動を開始したスフィンクスは、海を渡って日本の岩手県へ上陸。西北西に向かって一直線に進撃していった。その目的は、プラニウムという新燃料を保有する原子力発電所だった。
ラー率いる数人のエジプト怪人に操られる。陸上では四足歩行だが、水中移動能力、飛行能力も持っている。外部の装甲も頑丈で、怪獣Gメンの磁気地雷も受け付けなかった。しかし、橋を爆破されて谷底へ落下すると、活動を停止。より凶暴なスフィンクス怪獣へと変貌し、スペクトルマンに挑んだ。
- 遺跡ロボット・スフィンクス怪獣
第38話登場。
活動を停止したスフィンクスが変化を遂げ、凶暴化した姿。顔つきがより怪獣らしくなり、四足歩行から二足歩行となる。姿は変わってもその目的は同じで、原子力発電所へ前進を続ける。スペクトルマンと戦い、空中に持ち上げられると自爆。スペクトルマンに大ダメージを与えた。
スフィンクス怪獣は、さらなる改造を受け、クモ怪獣となって再び活動を再開した。
- 改造ロボット・クモ怪獣
第39話登場。
スペクトルマンと相打ちを狙って自爆したスフィンクス怪獣が、3度目の改造によって進化した最終形態。8本の手足をムチのように振り回して攻撃。また、口から吐く糸で巨大な巣を作り、Gメンや防衛隊の動きを封じた。この巣は強力なバリヤーとなり、戦車隊でさえ破ることができない。
スペクトルマンも苦戦させたが、スライスで腕や触角を3本切断され、空中へ逃亡を図ったところを、フラッシュで撃墜された。
- エジプト怪人
- ミイラ男
- ガス怪獣メタノドン
- 溶岩怪獣マグマザウルス
- 太陽マスク
- 幻想怪獣テングドン
- 先生怪獣カバゴン
- 宇宙吸血鬼キュドラー
- 宇宙警備隊員パル遊星人
- 宇宙両生類ガマ星人
- ガマガエル怪獣
- 巨大犬怪獣ボビー
- 天才怪獣ノーマン
- 第49話登場。
- 頭が良くなりたいと願う三吉青年(鶴田忍)が、IQを高める手術を受け、突然変異で怪獣化した姿が、このノーマンだ。三吉は、「7+8」の計算もままならない状態だったが、手術によって大天才となった。しかし、この手術にはボビーの時と同様の手が加えられており、三吉は徐々に怪獣の姿へ変貌していった。
- ノーマンの頭部は、人間の脳そのものである。色も、紫と緑の斑模様で、グロテスクな造形となっている。体は白く、牙と、両手両足の爪が非常に鋭い。この牙と爪で人間を襲い、脳髄を貪るのだ。
- 三吉はの心はノーマンに支配され、全人類を廃人にするゲラニウム爆弾を完成させる。そして、三吉の抵抗も空しく巨大化。爆弾を手に暴れまわる。しかし、僅かに残っていた人間の心で爆弾の使用を阻止し、スペクトルマンに殺してくれと懇願した。最後は、すれ違い様のネヴィラスライスで斬られ、絶命する。その後の映像でははボビーと三吉の墓が映し出されたので、三吉の姿に戻って死んだとおもわれる。
- この前後編は、シリーズ屈指の名作と言われる一方、トラウマストーリーとして記憶している視聴者も多い。
- 集団宇宙人イゴール星人
- ロボット怪獣ブラックドラゴン
- にせスペクトルマン
- 原始怪獣マウントドラゴン
- 暗黒惑星バンドの鳥人
- コンピューター怪獣
- 怪獣集団 草人間
- 合体怪獣巨大草人間(オープン)
- 殺し屋宇宙人キラー星人
- 殺し屋宇宙人マーダラー3兄弟
- 殺し屋宇宙人流星仮面
- 宇宙の魔女グレートサタン
- まぼろし宇宙人サタン星人
- まぼろし怪獣ゴルダ
- 凶悪宇宙人ジェノス星人
- 人殺し怪獣ドクロン
- 奴隷宇宙人ミゲル星人
- チビッコ怪獣キートット
- 再生怪獣モッグス2
- サイボーグ怪獣デサイトマン
[編集] 着ぐるみ造形
- スペクトルマンの造形は、予定していた高山良策が多忙のため、高山の紹介で『ジャイアントロボ』などを手掛けた鈴木徹主宰の異人館工房に委ねられた。鈴木は、井上繁と共に、鷺巣富雄、的場徹、別所孝治の立会いの下、彼らの意見を参考に、1日弱でマスクの粘土原型をデザイン画なしに完成させた。胴着の部分は当初、FRPが使われていたこともあって、撮影時のアクションに不都合が生じたことから、後にウエットスーツへと素材が変更され、マスク造形にも若干の修正が加えられた。第1話における、実物大のアップ用ヘドロンも同工房の作である。また、同工房に所属していた井上繁は、過去にも『ジャイアントロボ』などのミニチュアセットを任されていた経歴があり、本作でも第46話から特殊美術を手掛けることになった。スペクトルマンのスーツは、動きやすさなどの点から何度かマイナーチェンジがされている。腕の付け根はノースリーブであり、特に足の付け根はアクション時にプロテクター(茶色い胴着の部分)の両脇の切れ込みが浅いと太腿に裾があたってしまうため、現在のハイレグに近い、深い切れ込みになっている。そのため、中盤までは臀部の約半分が露出したハーフバック、後期は臀部の大半が露出したTバックになっている。
- ゴリとラーの造形は、『ウルトラマン』などを手掛けた高山良策主宰のアトリエ・メイが担当。高山は本作でもゴキノザウルス、ネズバートン、モグネチュードンなど、3分の2近くの怪獣造形を手掛けた。ちなみにコンピューター怪獣は、高山が独自に制作した「かなぶんおやぶん」という作品を、撮影用に拝借していたことでも知られている。ミドロンも、以前にうしおの依頼で高山がモデルアニメーション用に作ったものである。
- ヘドロン、ゼロン、ダストマンなどの造形を手掛けたのは、小野善次郎主宰のゼン工芸である。ヘドロンは徹夜して一晩で仕上げたという。完成度はともかく、耐久性に優れた造りは撮影現場において好評だったことから、次番組の『快傑ライオン丸』では怪人造形の殆どを担当することになった。小野は辻村ジュサブローのグループにいた美術家で、ピープロで美術監督を務め、ミニチュアセットなども手がけている。
[編集] 補足
- 主人公の名「蒲生譲二」は、理論物理学者のジョージ・ガモフをもじって命名された。うしおそうじはこの名がお気に入りで、のちにのこの「蒲生譲二」名義で漫画も執筆している。
- うしおによると、成川の起用は「マグマ大使」でマモル役を演じた江木俊夫がジャニーズ事務所所属していた縁で、メリー喜多川に頼んで紹介してもらったものだそうである。
- パイロットフィルムに登場する蒲生譲二役の俳優は諸説あるが、うしおは団時朗であると断言している。しかし団本人はパイロット版で蒲生を演じたことを否定し、成川も団とは別人だと断言している。このパイロットフィルムはアミューズより発売されたDVDに収録されており、これにより別人である事が確認できる。なお、演ずる俳優については不詳。また成川は自身の起用の経緯についても、別所孝治プロデューサーから成川の所属する事務所の社長で別所の個人的知り合いだった小川幸子のところに話が持ち込まれたのがきっかけらしいと語っており、うしおの証言とかなりの食い違いがある。後にキッズステーションで放映された「うしおそうじ物語」でうしお本人が思い違いだったと発言している。
- 『ウルトラセブン』終了後、約2年ぶりの怪獣と戦うヒーローの番組となった。偶然にも、ウルトラセブンのメインスーツアクターの上西がスペクトルマンのスーツアクターを担当した。上西は他にも、ラーのスーツアクターや声、更に素顔で第17話の立花船長(まだGメンになる前の立花みね子の父)などを演じている。
- うしおそうじが『宇宙猿人ゴリ』の企画を思いつくきっかけの1つは映画『猿の惑星』があったという。
- 企画段階でのゴリは、完成作品でのラーの着ぐるみを使用している。又IQについては、「もともと50だったが、円盤内で万能椅子の操作を誤り下半身不随になるも、IQは300へアップする」というものだった。完成作品でゴリが円盤やエアカーで移動する事が多いのは、その名残である。なお「敵首領が下半身不随」という設定は、1974年放送の『電人ザボーガー』の悪之宮博士で生きる事となった。
- 『スペクトルマン』以前にピープロは『豹マン』『ジャガーマン』といった企画を提出していたが通らず、『スペクトルマン』もパイロットフィルムは制作されたものの、シリーズ化は微妙だった。しかし、TBSの『帰ってきたウルトラマン』の企画を知ったフジテレビ側が、これに先んじて新年早々からの放映開始に間に合わせることを条件に制作にGOサインを出した。しかしこの時点で既に1970年11月末であり、結果として準備期間わずか数週間のあわただしいスタートとなった。このため、初期はパイロットフィルムの流用を含め、かなり荒っぽい作りになってしまっている。その後もウルトラシリーズ等に比べ格段に少ない予算のため、光学合成などできない制作環境だった。しかしそれでも人気シリーズとなり、遂には『巨人の星』の視聴率を逆転するほどとなり、放送も延長された。
- ゼロン(マグマザウルス)の着ぐるみとミドロンの人形アニメ用モデルは『ジャガーマン』のグレートマグモンとマンドラーの流用である。
- 「宇宙猿人ゴリ」の1月2日放送開始に併せ、うしおそうじは号外風の番宣チラシを印刷し、大晦日に息子の詩郎とともにタクシーを借り、世田谷~練馬近辺の新聞配達所を回り、新聞に折り込んでもらった。この号外でうしおはうっかり、日付を昭和47年としてしまっている(本来は昭和46年)。
- 複数話で完結としたのは1966-67年にピープロが製作した『マグマ大使』と同様である。
- 第7・8話で撮影に使用されたゴキブリは、フジテレビのプロデューサー別所孝治が番組宣伝も兼ねて視聴者に公募した。その結果、生きたゴキブリを封入した封筒が大量に届いたそうで、編成局長は激怒したらしい。ちなみに劇中の「公害調査室」は、フジテレビの社屋内における空き部屋を借りて撮影されていた。
- 特撮班の撮影は『マグマ大使』と同様に栄スタジオが使われていたが、守衛室さえない老朽化した施設で、児童が侵入してスペクトルマンの飛行用ミニチュアが盗まれた事もあった。犯人は警察官の子どもだったそうである。このこともあり、第30話からは別所の手配によって、新築されたばかりの仙川スタジオで撮影が行われるようになった。またこの頃から、円谷プロ・東宝・東映系の特殊美術スタッフを積極的に起用することで特撮場面の強化も図られている。
- 第53話は1972年1月1日に放送。本来なら元日恒例『新春スターかくし芸大会』が放送されるところが、この年は『8時だョ!全員集合』(TBS)が裏番組の一部になる関係上、翌1月2日に放送される事となったため、元日でも放送出来た。なお元日に特撮番組が放送されたのは、『ウルトラマン』が放送された1967年以来5年振りで、1972年はこの後MBS『仮面ライダー』も放送されたため、元日に2つもの特撮番組が放送される事になった。
- 1話完結のエピソードのうち第61話は、最終回のクランクアップ後に話数調整として制作されたことから、ロケーション中心の内容になった(角川書店版スペクトルマン第4巻P422より)。
- スケジュールは最後まで厳しかったようで、主演の成川はフジテレビ721での『ピープロ魂』に出演した際、スペクトルマンで印象に残っているエピソードを問われて「撮影のスケジュールが厳しくて忙しかったことの方が印象に残っている」と発言している。
- オンエア当時、静岡地区のテレビ静岡では、本来のオンエア枠である土曜夜7時には当時NET(現・テレビ朝日)系列だったMBS系の『仮面ライダー』をオンエアしていたため、本作は火曜夕方6時からのオンエアとなっていた。
- 第48話と第49話の前後編は、「アルジャーノンに花束を」の非公式な翻案である。
- 第59話と第60話の前後編は、驚異的な予知能力を持つ少年と譲二の交流のドラマの中で、ゴリの配下の宇宙人が死人を特殊な薬品で蘇生させて生み出した凶悪な殺人鬼たちが街中で次々と人を殺していったり、失明して戦えないスペクトルマンを助けるべく超能力を使い果たした少年が死んでしまうというショッキングな展開だった。後に『イナズマン』の第18話でリメイクされた(ただし『イナズマン』版では少年は助かる)。なおこの話に登場する少年を演じたのは、この1ヵ月後に、次番組『快傑ライオン丸』と同時に開始した裏番組『海のトリトン』(ABC・TBS系)で声優デビューする塩屋翼である。
- 企画時のタイトル名は「超人エレメントマン」
[編集] 全放送リスト
| 放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | メインスタッフ |
|---|---|---|---|---|
| 1971. 1. 2 | 1 | ゴリ・地球を狙う! |
|
監督-土屋啓之助 特撮監督-的場徹 脚本-辻真先 |
| 1971. 1. 9 | 2 | 公害怪獣ヘドロンを倒せ! | ||
| 1971. 1.16 | 3 | 青ミドロの恐怖 |
|
監督-土屋啓之助 脚本-藤川桂介 |
| 1971. 1.23 | 4 | ラー地球人をさぐる |
|
|
| 1971. 1.30 | 5 | 恐怖の公害人間!! |
|
監督-土屋啓之助 脚本-小池一雄 |
| 1971. 2. 6 | 6 | 美くしい地球のために!! |
|
|
| 1971. 2.13 | 7 | 黒の恐怖 |
|
監督-土屋啓之助 脚本-辻真先 |
| 1971. 2.20 | 8 | 決斗!!ゴキノザウルス | ||
| 1971. 2.27 | 9 | 恐怖のネズバートン |
|
|
| 1971. 3. 6 | 10 | 怪獣列車を阻止せよ!! | ||
| 1971. 3.13 | 11 | 巨大怪獣ダストマン出現!! |
|
|
| 1971. 3.20 | 12 | よみがえる恐怖!! | ||
| 1971. 3.27 | 13 | ヘドロン大逆襲 (前編) |
|
監督-石黒光一 脚本-辻真先 |
| 1971. 4. 3 | 14 | ヘドロン大逆襲 (后編) | ||
| 1971. 4.10 | 15 | 大地震東京を襲う!! |
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監督-土屋啓之助 脚本-ねもとしょうじ |
| 1971. 4.17 | 16 | モグネチュードンの反撃!! | ||
| 1971. 4.24 | 17 | 空とぶ鯨サンダーゲイ |
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監督-堺武夫 脚本-辻真先 |
| 1971. 5. 1 | 18 | 怪獣島に潜入せよ!! |
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| 1971. 5. 8 | 19 | 吸血怪獣バクラー現わる!! |
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監督-石黒光一 特撮監督-堺武夫 脚本-ねもとしょうじ |
| 1971. 5.15 | 20 | 怪獣バクラーの巣をつぶせ!! | ||
| 1971. 5.22 | 21 | 謎のズノウ星人対ギラギンド |
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監督-土屋啓之助 特撮監督-堺武夫 脚本-高久進 |
| 1971. 5.29 | 22 | 二刀流怪獣ギラギンド大あばれ! | ||
| 1971. 6. 5 | 23 | 交通事故怪獣クルマニクラス!! |
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監督-石黒光一 脚本-辻真先 |
| 1971. 6.12 | 24 | 危うし!!クルマニクラス | ||
| 1971. 6.19 | 25 | マグラー、サタンキング二大作戦!! |
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監督-土屋啓之助 特撮監督-堺武夫 脚本-高久進 |
| 1971. 6.26 | 26 | 二大怪獣東京大決戦!! | ||
| 1971. 7. 3 | 27 | 大激戦!!七大怪獣 |
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監督-土屋啓之助 特撮監督-矢島信男 脚本-ねもとしょうじ、鶴見和一 |
| 1971. 7.10 | 28 | サラマンダー恐怖の襲撃!! |
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監督-樋口弘美 特撮監督-堺武夫 脚本-辻真先 |
| 1971. 7.17 | 29 | 兇悪怪獣サラマンダーを殺せ!! | ||
| 1971. 7.24 | 30 | タッグマッチ怪獣恐怖の上陸!! |
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監督-石黒光一 脚本-ねもとしょうじ |
| 1971. 7.31 | 31 | あの灯台を救え!! | ||
| 1971. 8. 7 | 32 | よみがえる三つ首竜!! |
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監督-土屋啓之助 特撮監督-矢島信男 脚本-辻真先 |
| 1971. 8.14 | 33 | SOS!!海底油田 | ||
| 1971. 8.21 | 34 | ムーンサンダーの怒り!! |
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監督-樋口弘美 特撮監督-矢島信男 脚本-ねもとしょうじ |
| 1971. 8.28 | 35 | スペクトルマンが死んだ!? | ||
| 1971. 9. 4 | 36 | 死斗!!Gメン対怪獣ベガロン |
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監督-石黒光一 脚本-高久進 |
| 1971. 9.11 | 37 | ゴリの円盤基地爆破大作戦!! |
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| 1971. 9.18 | 38 | スフィンクス前進せよ!! |
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監督-土屋啓之助 脚本-辻真先 |
| 1971. 9.25 | 39 | 怪獣地区突破作戦!! |
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| 1971.10. 2 | 40 | 草笛を吹く怪獣 |
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監督-樋口弘美 特撮監督-矢島信男 脚本-伊東恒久 |
| 1971.10. 9 | 41 | ガス怪獣暁に死す!! | ||
| 1971.10.16 | 42 | 宇宙から来た太陽マスク |
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監督-土屋啓之助 脚本-伊東恒久 |
| 1971.10.23 | 43 | 怪獣カバゴンの出現!! |
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| 1971.10.30 | 44 | 宇宙の通り魔キュドラー星人 |
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監督-石黒光一 脚本-高久進 |
| 1971.11. 6 | 45 | パル遊星人よ永遠なれ!! | ||
| 1971.11.13 | 46 | 死者からの招待状 |
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監督-土屋啓之助 脚本-山崎晴哉 |
| 1971.11.20 | 47 | ガマ星人攻撃開始!! | ||
| 1971.11.27 | 48 | ボビーよ怪獣になるな!! |
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監督-樋口弘美 特撮監督-矢島信男 脚本-山崎晴哉 |
| 1971.12. 4 | 49 | 悲しき天才怪獣ノーマン |
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| 1971.12.11 | 50 | イゴール星人を倒せ!! |
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監督-石黒光一 脚本-辻真先 |
| 1971.12.18 | 51 | コバルト怪獣の謎 | ||
| 1971.12.25 | 52 | マウントドラゴン輸送大作戦 |
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監督-土屋啓之助 脚本-高久進 |
| 1972. 1. 1 | 53 | 恐怖の鉄の爪 |
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監督-石黒光一 脚本-伊東恒久 |
| 1972. 1. 8 | 54 | 打倒せよ!!コンピューター怪獣 | ||
| 1972. 1.15 | 55 | スペクトルマン暗殺指令!! |
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監督-長谷部安春 脚本-山崎晴哉 |
| 1972. 1.22 | 56 | 宇宙の殺し屋流星仮面 | ||
| 1972. 1.29 | 57 | 魔女グレートサタンの復活 |
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監督-土屋啓之助 脚本-高久進 |
| 1972. 2. 5 | 58 | まぼろしの怪獣ゴルダ | ||
| 1972. 2.12 | 9 (再放送) |
恐怖のネズバートン |
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監督-土屋啓之助 脚本-辻真先 |
| 1972. 2.19 | 10 (再放送) |
怪獣列車を阻止せよ!! | ||
| 1972. 2.26 | 59 | 地獄の使者ジェノス星人 |
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監督-樋口弘美 特撮監督-矢島信男 脚本-高久進 |
| 1972. 3. 4 | 60 | 怪獣ドクロン死の踊り | ||
| 1972. 3.11 | 61 | 恐怖の怪獣ショー |
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監督-大塚莞爾 脚本-伊東恒久 |
| 1972. 3.18 | 62 | 最後の死斗だ猿人ゴリ!! |
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監督-土屋啓之助 脚本-山崎晴哉 |
| 1972. 3.25 | 63 | さようならスペクトルマン |
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[編集] 注記
- 話数によっては、予告篇のサブタイトルとナレーションの不一致がみられる。
- 第54話までは表記されていたサブタイトル上の話数が、第55話以降からは省略されている。
- 登場怪獣・宇宙人の欄は、造形物などを用いた敵側のゲストキャラクターのみに限定した。名称についても、劇中での呼称やエンディング・脚本などにおける表記を一次資料として最優先し、文献などにおける表記は二次資料へと分類。第9-10話の「ネズバートン」が、第27話では「ネズバードン」と表記されているのは、そのような事情による。ちなみに第9-10話の脚本における名称は、「マウスバード」と記述されていた。
- 初期設定におけるラーは3号まで存在しており、初期の脚本上において惑星E出身のラーは「ラー1号」と記述されていた。第4話の「猿人」達も、脚本では「ラー2号」「ラー3号」といった具合に記されている。
- 第36・56話にはネヴィラ遊星人も、造形物を用いたゲストキャラクターとして登場している。
- 第44-45話のエンディング表記は「吸血鬼キュドラー」と記されていた。「パル遊星人」も造形物を用いたゲストキャラクターだったが、主人公側の宇宙Gメンの設定のため割愛した。
- 第49話の劇中では実際に「天才怪獣ノーマン」と呼ばれているが、脚本では「宇宙人怪獣」もしくは、「ジューニアス・モンスター」と記述されていた。
- 第62-63話の劇中や脚本における怪獣名は「ディサイドマン」と呼ばれていたが、文献における名称は「デサイトマン」と表記されている。
- エンディングにおける第5-6話の脚本は辻真先と記されているが、ピープロに現存する脚本は手書きで小池一雄の名が記されている。同社公認の文献やDVDソフトに収録された解説資料も、同話数が小池による執筆だったことを肯定している。
[編集] 特撮監督の無表記箇所
- 土屋啓之助は講談社発行の文献において、同一話数で特撮監督も兼任していたことを遠回しに証言している。しかし、当時のTV界は同一話数における脚本や特撮監督の兼任を好まぬ風潮だったことから、特撮監督の表記は総話数の3分の1程度に留まっている。
- 石黒光一は朝日ソノラマやソニー・マガジンズ発行の文献にて、同一話数で特撮監督を兼任していたと自ら明言している。土屋啓之助が監督を担った第15-16話では、特撮監督に近い職務を任されていたそうだ。
- 堺武夫は過去にマグマ大使の特撮監督を経験しており、本作の第17-18話で本編班における監督デビューを果たした。しかし、完成作品が不評だったことから以降は特撮監督に専念することで、土屋啓之助の特撮演出を無表記で支えていた。これを示唆する証言も、白夜書房などの文献に掲載されていた。DVDソフトに収録された解説資料では、第38-39話などを例に挙げて堺の特撮演出に対する考察が述べられている。
[編集] 劇場版
- 『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』(1971年7月18日公開) - 東映まんがまつりの一編として、『宇宙猿人ゴリ』時代の第9・10話の再編集版を上映時のテレビタイトルに改題して上映。
- 『スペクトルマン』(1972年3月18日公開) - 東映まんがまつりの一編として、『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』第27話を改題上映。
- 同一作品が2回上映されるのは、ピープロでは唯一。
- 併映は、『ながぐつ三銃士』『仮面ライダー対ショッカー』『さるとびエッちゃん』『ムーミン(新)』の4本。「長編アニメ」「スペクトルマン」「仮面ライダー」「魔女っ子」「カルピスまんが劇場」のローテーションは不変。しかし今度は、『仮面ライダー対ショッカー』の方がウエイトは上になった。
- ピープロ作品が劇場で公開されたのは、これが最後である。
[編集] 映像ソフト化
- 2002年3月22日、スペクトルマンの頭部を模ったケースの全話収録DVD-BOX発売。
- 2007年6月22日、廉価版の全話収録DVD-BOXが発売。
単品DVDは未発売。
[編集] 漫画版
漫画の秋田書店サンデーコミックス版でも同様に、第1巻は『宇宙猿人ゴリ』、第2・3巻は『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』、第4~7巻は『スペクトルマン』とタイトルが変化する。
一峰大二の作画で週刊少年チャンピオンと冒険王(共に秋田書店)に連載された。大筋ではテレビ版に忠実ながら、多くのエピソードで細部に独自の解釈が加えられている。また、テレビ版の最終話が1エピソードとして消化され、それとは全く異なる漫画版独自の最終話が描かれた。
漫画内ではスペクトルマンはエネルギーを使い果たしてTV版のようにうつ伏せに倒れてしまう描写は殆ど無く、怪獣を倒したり、スペクトルフラッシュでエネルギーを使い果たしたりすると、次第に透明化して消えて蒲生の姿に戻る、といった描写が多用されている。そのためTV版初期と比べても「弱い」イメージは見られない。その代わりTV版に比べて怪獣も強いような描写も見られ、敵の攻撃で全身ボロボロに傷ついたり、流血してピンチに陥るような頻度が高くなっている。また、頭の角が高熱で溶けて半ば欠損したり、自分の投げたカッターが戻ってきて胸元に刺さる場面もあるなど、戦闘場面は相対的にハードである。
放送当時に発売された単行本には最終話を含め幾つかの未収録エピソードが存在したが、1999年、角川書店から全話収録を謳った単行本が発売された。しかし実際には、編集者のチェック漏れで1話分が未収録になっている。これはその後発売された『快傑ライオン丸』の単行本で補完された。この角川版では、雑誌掲載時には意図的に最後の戦いを描いていなかった最終話に加筆が施され、ゴリとの戦いに明確に決着が付けられる形になった。また、2006年には特撮エース(角川書店)の最終号に後日談が掲載された。
[編集] 関連項目
- 探偵物語
- 第9話に劇中番組としてスペクトルマンが登場。ただし全く設定の異なる人間サイズのヒーローで、ゴリとラーや怪獣は登場しない。
- 魁!!クロマティ高校
- 西部警察
- 本作の楽曲が頻繁に流用されている。この事については『ピー・プロ70'sヒーロー列伝(1)スペクトルマン』にも書かれている。
- あばしり一家(永井豪)
- 蒲生譲二が登場するエピソードがある。「痴漢怪獣エッチラー」の出現に、ネビュラに変身許可を願うが、しかも「駄目だ、あれはピープロの怪獣ではない」と却下される落ちまでついていた。蒲生の絵柄は一峰風。
- キン肉マン(ゆでたまご)
- 原作担当の嶋田隆司が小学5年生の時に描いた同名作品が本作をモチーフとしていた。
- パワーパフガールズ
- 悪役の天才チンパンジー・モジョ・ジョジョが喋る時に行う手話のような手つきは、宇宙猿人ゴリのオマージュ。
[編集] 参考文献
- ピー・プロ70'sヒーロー列伝(1)スペクトルマン
- 1999年初版、発行:ソニー・マガジンズ
- ピー・プロ70'sヒーロー列伝(2)快傑・風雲ライオン丸大全
- 2000年初版、発行:ソニー・マガジンズ
- マグマ大使 パーフェクトブック
- 1999年初版、発行:白夜書房
- テレビマガジン特別編集 巨大ヒーロー大全集
- 1988年初版、発行:講談社
- ファンタスティック・コレクションNo.17 ピー・プロ特撮映像の世界
- 1980年初版、発行:朝日ソノラマ
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
[編集] 同時間帯における番組の変遷
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最終更新 2009年11月22日 (日) 10:02 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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