スリーコム
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スリーコム(3Com、NASDAQ: COMS)は、コンピュータネットワーク基板製品で知られる製造業者。ロバート・メトカーフらが1979年に設立し、本拠地はマサチューセッツ州マールボロにある。名称の由来は企業の主要業務を表す computers, communication and compatibility(コンピュータ、通信、互換性)である。
2009年11月11日、ヒューレット・パッカードはスリーコム社を27億ドルで買収すると発表。[1]
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[編集] 歴史
ロバート・メトカーフはパロアルト研究所でイーサネットを発明し、1979年にスリーコム社を設立した。スリーコムは1980年代前半、LSI-11、IBM PC、VAXなどのコンピュータシステム向けに多数のイーサネット・アダプタカードを製造した。1980年代中ごろ、スリーコムはイーサネット技術に EtherSeries というブランド名をつけ、一方でXNSプロトコルを使ったLAN上での各種サービスを提供するソフトウェアやPCベースの製品群を登場させた。その中には、EtherShare(ファイル共有)、EtherPrint(プリンタ共有)、EtherMail(電子メール)、Ether-3270(IBM端末エミュレーション)などがある。
同社のネットワークソフトウェア製品には以下のようなものがある。
- 3+Share: ファイルとプリンタ共有
- 3+Mail: 電子メール
- 3+Remote: PCのシリアルポート上での XNS プロトコルのルーティング
- NetConnect: 複数のイーサネット間での XNS プロトコルのルーティング
- 3+Open: マイクロソフトの LAN Manager をベースとしたファイルとプリンタ共有
- Etherterm: 端末エミュレーション
- Etherprobe: LAN解析ソフトウェア
- DynamicAccess: イーサネット上の負荷分散やリモートモニタリングのためのソフトウェア
また、システム製品としては以下のようなものがある。
- 3Server: 3+ サービス群が動作するサーバ型のPC
- 3Station: ディスクレス・ワークステーション
スリーコムは 1987年に Bridge Communications を買収するとその製品の品揃えを広げ始めた。MC68000プロセッサと XNS プロトコルを使った従来の Etherterm などと互換のある製品を提供し始めた。
- CS/1, CS/200 コミュニケーションサーバ(端末サーバ。シリアルI/Oしかないダム端末をイーサネットにまとめて接続するための機器)
- イーサネット・ブリッジと XNS ルータ
- GS/1-X.25 X.25 ゲートウェイ
- CS/1-SNA SNA ゲートウェイ
- NCS/1 (Sun-2 上で動作するネットワーク制御ソフトウェア)
[編集] 買収
スリーコムは Convergent Technologies(UNIXワークステーション業者)に買収されそうになったが、直前になって取りやめとなった(1986年)。後にスリーコムは以下の企業群を買収している。
- Bridge Communications(1987年)
- BICC Data Networks(1992年)
- Star-Tek(1993年)
- Synernetics(1993年)
- Centrum(1994年)
- NiceCom(1994年)
- AccessWorks, Sonix Communications, Primary Access, Chipcom(1995年)
- Axon, OnStream Networks(1996年)
- NBX(1999年)
- Kerbango(2000年)
- TippingPoint(2005年)
1997年、スリーコムはUSロボティクス社と合併(事実上吸収)した。同社はモデム製造の大手であり、Palm社を傘下に納めている。モデム市場は急速に縮小しているため、スリーコムはDSL機器事業に進出したが、成功には至っていない。
1998年8月、Bruce Claflin が COO(最高業務執行責任者)となった。2000年3月、シスコシステムズ社との厳しい競争からスリーコム社はハイエンド・ルーター事業から撤退したが、これは顧客だった大手企業の怒りを買った。
サーバ用ネットワークカード (NIC) 事業はNIC市場でも最も利益率が高いが、スリーコムはここでインテルに次ぐ2位のシェアを占めている。スリーコムはBroadcomとのジョイントベンチャーも行ったが、インテルを打ち負かすことはなかった。また、ギガビット・イーサネットカードの開発も社内で始めたものの、計画は中止された。後にBroadcomとジョイントベンチャーを始め、Broadcom の開発したASICを使ったアダプタを作り、スリーコムのブランド名で売ろうとした。そのベンチャーも後に空中分解し、スリーコムはギガビット・イーサネット製品を自力で開発する力を持っていない。
1999年、スリーコムは NBX というボストンの会社を買収した。これは中小企業向けのイーサネットベースの電話システムを販売している会社である。この製品はスリーコムの販売網で人気となり、目覚しい成長を見せた。完全なネットワーク電話システムを提供した最初の企業として、スリーコムはIP電話の技術の実用化に一定の貢献をしたと言えるだろう。
スリーコムは2000年6月、インターネットラジオの企業 Kerbango を8000万ドルで買収し、民生機器市場に参入しようとした。Audrey という機器を開発し、これはアメリカのテレビショーでも使われた。しかし、スリーコムは一年ほどでこれを捨てた。
[編集] 縮小
2001年1月、Bruce Claflin はCEO(最高経営責任者)となった。この時点で同社の主力であるネットワークカード市場は急速に縮小していた。主な原因はサウスブリッジのチップセットにネットワーク機能が組み込まれてしまったことにある。同社は部門を売却して会社規模の縮小を図り始めた。これにより、12000人だった従業員数が2000人になった。
2000年7月、スリーコムは Palm 社を独立させた。株式公開後もスリーコムは Palm の株式の80%を保有しているが、スリーコムの時価総額は Palm の時価総額よりも小さいのである。また、このとき同時にUSロボティクス社も独立させた。
2003年5月、本社をサンタクララからマルボロに移した。また、華為技術との合弁会社ファーウエイスリーコム(現H3Cテクノロジーズ)にスリーコム製品を供給するようになった。
2003年、スリーコムは子会社 CommWorks Corporation を UTStarcom 社に売却した。
2006年1月、Bruce Claflin は同社を離れることを発表した。
[編集] 製品
- LANインターフェイスカード、スイッチ、ファイアウォール
- WANルーター
- アクセスポイントなど無線LAN製品
- インターネット・アクセスゲートウェイ(有線と無線)
- モデム
- ネットワーク管理アプリケーション
- ネットワークセキュリティ製品
- IP電話関連製品(構内交換機、内線電話など)。Session Initiation Protocol (SIP) 製品など。
[編集] 参考文献
この記述は GNU Free Documentation License のもとに公開されているコンピュータ用語辞典『 Free On-line Dictionary of Computing (FOLDOC) 』に基づいています。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
- 3COM 公式ウェブサイト
最終更新 2009年11月11日 (水) 23:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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