スープカレー
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スープカレーは、日本のカレー料理のひとつ。2002年ごろから北海道札幌市で大ブームとなり、その後全国に普及した。「ご当地カレー」の代表例のひとつである。
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[編集] 概要
家庭で作られる洋式のカレーや、日本のインド料理店でよくみられる乳製品と油を多用した北インド風のカレーとは異なる、とろみの少ないスープ状のカレーである。どちらかというと南インドや東南アジア諸国のカレーに近い。北海道の代表的な農作物であるジャガイモ・ニンジンなどの根菜を大ぶりに切って具とするのが特徴のひとつである[1]。
現在北海道には、札幌市を中心に200店以上のスープカレー店が存在すると言われている。ブームの始まりは、若年層の口コミによるところが大きい[2]。基本的にご飯とカレーは別の器で供される。
スープカレーがブームとなって以降、欧風カレーを薄めてスープ状にしたものや、従来からある東南アジアのカレーを「スープカレー」と称する例もあらわれ、ブームを促進した。
[編集] 特徴
各店において考案された多種多様なスープカレーがあるが、おもな特徴を挙げると次のようになる。
- 大ぶりの具。チキンレッグや豚角煮やラムチョップなどのメインの具のほかに、素揚げや湯通しされ大ぶりに切られたジャガイモ、ニンジン、カボチャ、ピーマン、オクラ、シメジなどの野菜・キノコ類が添えられる。これらはスープとは別工程で調理されることが多い。この点、単一の鍋で具を集中的に調理するインドやスリランカのカレーと異なる。
- 鶏・牛・豚などの骨肉や、野菜を煮込んだスープに、別に用意したスパイスペーストを合わせる(サッポロラーメンの影響)。
- 油で炒めたバジルをたっぷり浮かべる(イタリアン・フレンチの影響)。
[編集] 札幌スープカレーの起源
多くのスープカレー店の店主が「大きな影響を受けた店」として挙げるのが、「薬膳カリィ本舗アジャンタ」である[3]。1971年に開店し、漢方の薬膳スープとインドのスパイス料理を融合した「薬膳カリィ」を開発し、一日20食限定で出したところ口コミで評判となった。はじめは具無しだったが、1975年に「もったいないから出汁に使った鶏肉も出して」という客のリクエストにより具入りになったという。1984年には「スリランカ狂我国」が開店。スリランカ料理をベースにした「スリランカカレー」を出して人気となった。1985年には初めて素揚げ野菜を使った店として、またトマト系スープカレーの先駆として知られる「木多郎」が開店。1993年には初めて「スープカレー」という名前を考案した「マジックスパイス」が開店。インドネシアの「ソトアヤム」をヒントに開発した独特のカレーが評判となり、その後のスープカレーブームを牽引する役割を果たした。
[編集] ブーム
1990年代中ごろから札幌・道央圏を中心にスープカレー店が続々と開店し、いわゆる「ルーカレー」とは異なる「スープカレー」という新しい料理が認識され始めた。はじめはマニアに注目されるにとどまっていたが、徐々に一般人にも評判が広がり、2002年から2006年ごろにかけて大ブームとなった。マスメディアによって北海道の新名物料理として「スープカレー」が盛んに取り上げられたが、広大な北海道では、札幌・道央圏、道南圏、道北圏、道東圏の各地域で食慣習が異なり、「スープカレー」は札幌・道央圏の新名物料理という傾向が強い。
[編集] 注釈
- ^ ただし、どの店でもかならず北海道産の野菜が使われているわけではない。
- ^ 「北海道スープカレー読本」 樺沢紫苑、亜璃西社、2004年。
- ^ 「北海道スープカレー読本」 樺沢紫苑、亜璃西社、2004年。
[編集] 企業
- 新エヌケイフーズ - レトルトカレーを販売。
- ハウス食品 - 札幌らっきょ監修の「スープカリーの匠」(スープカレーの素)を全国販売。
- 明治製菓 - マジックスパイス監修のレトルトカレーを全国販売。
- CoCo壱番屋 - スープカレーを期間限定販売。
- エースコック - 北海道限定で「大吉スープカレー」を販売。
- 東洋水産(マルちゃん) - 「札幌スパイシー」シリーズとして「スープカレー味ヤキソバ」、「スープカレーラーメン」3種、「スープカレー ワンタン」を販売(終了)。
- JT - 自販機用スープ飲料としてスープカレーを販売。
- ベル食品 - 大泉洋がプロデュースした「本日のスープカレーのスープ」を販売。
[編集] 書籍
[編集] 食べ歩きガイド
- 「北海道スープカレー読本」 樺沢紫苑、亜璃西社、2004年。ISBN 978-4900541542
- スープカレーの歴史について詳説している。
- 「スープカレーナビ」 中村直也、アスペクト、2004年。ISBN 978-4757212220
- おもに首都圏のスープカレー店を紹介。
- 「札幌のスープカリー決定版 第三弾」 エムジー・コーポレーション、2007年。ASIN B000P12IE0
- 「スープカレーいますぐたべたい!/カレー賛昧'08-09 至福のスープカレー」 ティーツーワイジャム、2008年。ISBN 978-4902969849
[編集] エッセイ
- 「本日のスープカレー」 大泉洋、HAJ出版、2006年。ISBN 978-4902882001
[編集] レシピ集
- 「スープカレーキッチン」 水野仁輔、マーブルトロン、2006年。ISBN 978-4123901154
[編集] 関連項目
- カレー賛昧 - スープカレーのガイドブック。
- 大泉洋 - 自らを「スープカレー大使」と称し、様々なアピール活動を展開。
- ラッサム・サンバール - インド南部の香辛料を使ったスープ。
- ホワイトカレー - スープカレーと同じく、北海道発祥のカレーのバリエーション。
最終更新 2009年12月4日 (金) 18:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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