セブルス・スネイプ
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セブルス・スネイプ(Severus Snape)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔法使いである。
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[編集] 概要
主人公ハリー・ポッターの母校ホグワーツ魔法魔術学校の教師。ハリーの両親とは同級生で、ハリーの父ジェームズ・ポッターとは犬猿の仲であった。その為、ジェームズに生き写しのハリーに対しても激しい嫌悪感を抱いている。
ヴォルデモートに従う死喰い人であると同時に、アルバス・ダンブルドアが組織する不死鳥の騎士団の一員でもある、いわゆる二重スパイ。その役回りに加え、彼自身の経歴から、このシリーズのキーパーソン、アンチヒーローと言える存在である。
[編集] 登場巻
[編集] 人物
[編集] 通称
学生時代、「半純血のプリンス」(Half Blood Prince)を自称していた。これは、自分がマグルと純血の間に生まれた「半純血」である事と、母の旧姓が「プリンス」であることに由来している。
一方、同級生で不仲であったジェームズやシリウス・ブラックからは、名前をもじって「スニベルス(泣き味噌)」と呼ばれていた。彼が泣き虫だったという描写は作中にはなく、単にからかう為だけに付けられた呼び名と思われる。
[編集] 外見
顔は土気色で、大きな鉤鼻が目に付く。髪は黒くねっとりとしており、肩まである長髪を左右に分けている。瞳の色も黒で、重たげな漆黒のローブを纏っている。作中ではたびたび「(育ちすぎた)コウモリのよう」と形容されている。
注意:以降の記述でセブルス・スネイプに関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 来歴
1960年1月9日、スピナーズ・エンドに住むスネイプ家に生まれる。スピナーズ・エンドは、廃墟となった工場と汚れた川の近くにある荒れ果てた袋小路の名。ペチュニア・ダーズリーは直接的な言葉はないものの「芳しくない場所だと考え」ており、また実際に訪れたベラトリックス・レストレンジは「マグルの掃き溜め」と評している。
9~10歳の頃、リリー、ペチュニアのエバンズ姉妹と知り合う。リリーには初めて会った時から惹かれており、マグル生まれのリリーに魔法界のことを教えるうち、互いに心を通わせるようになる。
1971年、ホグワーツ魔法魔術学校に入学、スリザリン寮生となる。入学時点で既に上級生よりも多くの闇の魔術を知っており、闇の魔術を嫌う生徒に疎まれ、スリザリン生の間でも異端児扱いされていた。一方、グリフィンドール寮生となったリリーとは距離が開いてしまったものの、友人関係は続いていた。その為、リリーに好意を持ち闇の魔術を嫌うジェームズ・ポッターと対立し、ジェームズと彼の友人であるシリウス・ブラック、リーマス・ルーピン、ピーター・ペティグリューの4人組に、執拗にいじめられた。
しかし学年を経るにつれ、リリーとの心の距離は次第に開いていった。リリーの心を取り戻すには、最も優秀な闇の魔法使いである死喰い人になるしかないと思い、更に闇の魔術へのめり込むようになる。しかし闇の魔術や純血主義へ傾倒した結果、マグル生まれのリリーを「穢れた血」と侮辱してしまい、リリーとの友情を失ってしまう。しかしスネイプは、リリーへの想いを捨て去ることができなかった。
ホグワーツ卒業後は死喰い人に加わり、不死鳥の騎士団をスパイする任務を与えられていたが、ヴォルデモートがリリーの命を狙っていると分かると、リリーの命を守る為に主君を裏切ってダンブルドアに従い、以降、闇の陣営の密偵も兼ねる「二重スパイ」となる。
しかし1981年10月31日、ヴォルデモートによってリリーは殺害されてしまう。リリーを守ることはできなかったが、ダンブルドアに諭され、リリーの遺志を継いで彼女の息子ハリーを守ることを誓う。ヴォルデモートの失踪後はダンブルドアの庇護下で母校の「魔法薬学」教授となり、スリザリンの寮監も兼任する。
1991年、ホグワーツに入学してきたハリーに恋敵ジェームズの面影を見たスネイプは、ハリーに激しい偏見を抱きつつも、「リリーの息子を守る」という誓いのもと、ダンブルドアに従い行動する。実際に1巻では、ダンブルドアの命を受けてクィリナス・クィレルをしばしば妨害し、ハリーを守っている。
1996年夏、ルシウス・マルフォイの息子で教え子の一人であるドラコが、死喰い人見習いとなる。それに懸念を抱いたルシウスの妻ナルシッサの依頼により、ドラコをバックアップすると約束を交わす。
同年、「闇の魔術に対する防衛術」教授に就任するが、翌夏、ダンブルドアを殺害してホグワーツから逃亡。その後、ヴォルデモートが魔法界を掌握すると、その力を背景にホグワーツ校長に就任する。表向きはヴォルデモートに従いつつも、裏ではダンブルドア(の肖像画)の命を受け、ハリー達を陰から支援する。
1998年夏、ホグワーツ防衛隊と死喰い人が戦う最中、ナギニに致命傷を負わされる。直後に現れたハリーに自分の記憶を託し、ハリーの目(リリーの目と同じ)を見つめつつ息を引き取った。(5月2日)
[編集] 性格・才能
前述の通り、スネイプはスリザリン寮の出身である。この寮は狡猾な者が集う寮とされ、実際にスネイプも、シリウスから「難を逃れるだけの狡猾さを備えている」と評されている。
しかし、リリーを失って以降、二重スパイという危険な立場に身を置き続けたことから、ダンブルドアから「イゴール・カルカロフよりずっと勇敢な男」「『組分け』が性急すぎるのではないかと思うことがある」と言われている。後にハリーも、自身の息子アルバス・セブルスに対し「おまえは、ホグワーツの二人の校長の名前をもらっている。その一人はスリザリンで、父さんが知っている人の中でも、おそらくいちばん勇気のある人だった」と告げている。
魔法に関しては、特に魔法薬の調合に長けており、学生時代は「魔法薬学」の教科書の間違いを見破って勝手に訂正していた程である。また闇の魔術にも詳しく、長年に渡って「闇の魔術に対する防衛術」の教授職を狙っていた。実際に3巻では教授を務めるルーピンの代役として授業を行っており、6巻で念願の職を射止めている。
魔法の開発者という一面もあり、実用性のある強力な呪文を幾つか開発している。ホグワーツ在学中に開発した呪文については「半純血のプリンス蔵書」(自分の「魔法薬学」の教科書)に書き残している。
幼い頃から閉心術を使っていたので閉心術に非常に長けている。他人の嘘を常に見破るヴォルデモートでも、彼の嘘は最後まで見抜けなかった。
[編集] 人間関係
父はマグルのトビアス・スネイプ、母は純血の魔女アイリーン・プリンス。兄弟姉妹についての記述は特にない。両親は不仲で、家庭環境はあまり良くなかった。その影響で感情を人前に晒す事を嫌い、幼い頃から閉心術を使うようになる。
結婚はしておらず独身。6巻で自宅が登場するが、「ふだんは人が住んでいないような雰囲気」という描写から、両親は同居していないと思われる(ただし両親の生死について明確な描写はない)。
エバンズ姉妹とは幼馴染だが、スネイプはマグルのペチュニアには関心がなく、美人で魔女のリリーに心惹かれていた。しかしスネイプは他人と親しく付き合うことが苦手で、好意を持つ人物(=リリー)に対しては恐ろしく不器用だった。結果、リリーへの想いが空回りして、より闇の魔術に傾倒してしまうようになり、最終的にはリリーと決別してしまう。しかしその後も密かにリリーを愛し続け、彼女の結婚後も死亡後もその愛情が変わることはなかった。彼の守護霊は牝鹿であり、これはリリーと同じである。
ルシウス・マルフォイはスリザリン寮の先輩にあたり、友人として交流があった。ルシウスはスネイプを高く評価していた模様。
ホグワーツの同級生であるジェームズ、シリウス、ルーピン、ペティグリューとは、ホグワーツ在学中から仲が悪く、卒業後も根強い恨みを抱いている。特にシリウスに対しては、過去に彼の悪戯で自身が殺されかけたこともあってか、3巻では彼に吸魂鬼の接吻が施されるのも厭わない様子を見せた。同じ不死鳥の騎士団の一員となってからも、顔を合わせるたびに険悪な雰囲気になっていた。
6巻ではヴォルデモートの命を受けたペティグリューを自宅に住まわせていたが、ここでもペティグリューをこき使っていた。ちなみにリリーが殺害されるきっかけを作ったのはペティグリューであるが、スネイプがこのことを知っていたかは不明である。
ただしルーピンに関しては事情がやや異なるようで、彼に対してはそこまで激しい嫌悪は見せていない。人狼というルーピンの秘密を長い間守っていたことからもそれは窺える(尤も全く恨みを抱いていないというわけではないようで、3巻終盤ではマーリン勲章を貰い損ねた怒りから、ルーピンが人狼であると生徒の前で洩らしてしまい、ルーピンを退職に追い込んでいる)。
ハリーに対しては、父親のジェームズ同様、傲慢不遜で生意気な少年と見なしている。一方でハリーも、スネイプに対して敵意を抱いていたが、「憂いの篩」でスネイプの過去や真意、そして背負ってきた苦しみを知ると、それまでの考えを改め、母を純粋に愛し抜いた人として敬うようになった。ハリーは後に自身とジニー・ウィーズリーとの間に生まれた次男(リリーの目を持つ)に、ダンブルドアとスネイプのファーストネームをとって「アルバス・セブルス・ポッター」と名付けている。
以上でセブルス・スネイプに関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 映画
「賢者の石」から登場し、アラン・リックマンが演じている。日本語版の吹き替えは土師孝也が担当。
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最終更新 2009年10月17日 (土) 14:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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