セントエルモの火
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セントエルモの火(セントエルモのひ、英: St Elmo's fire、独: Elmsfeuer)は、悪天候時に静電気などが尖った物体に発生させる、青白いコロナ放電による発光現象。
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[編集] 原理
雷による強い電界が船のマストの先端(檣頭)を発光させたり、飛行船に溜まった静電気でも起こることがある。放電によるシューという音を伴う場合がある。
1750年、ベンジャミン・フランクリンが、この現象と同じように雷の嵐の際に先のとがった鉄棒の先端が発光することを明らかにした。
[編集] 歴史上の記述
セントエルモの火は、カエサルの『アフリカ戦記』 (De Bello Africo)、大プリニウスの『博物誌』(Naturalis Historia、メルヴィルの『白鯨』 (Moby-Dick)、ダーウィンがヘンズローに送ったビーグル号での経験を書いた書簡[1]、コールリッジの『老水夫行』 (The Rime of the Ancient Mariner)、マゼランの世界周航に随行したピガフェッタの航海記、カモエンスの叙事詩『ルシアダス』 (Os Lusíadas) などにおいて言及されている。
セントエルモの火の名は、船乗りの守護聖人である聖エルモ(St. Erasmus of Formia)に由来する。イタリアのセントエルモ教会 (Cathedral of Assunta e Sant'Erasmo) でよく見られたためにこの名がついたというのは俗説である。
大プリニウスによれば、古典期のギリシアでは、発光が一つの場合「ヘレナ」、二つの場合「カストルとポルックス」と呼んだ。アルゴー船の神話によると、同船に乗り組んでいたカストルとポルックスの頭上に光が灯ったところ嵐が静まったので、この双子は航海の守護神とあがめられ、船乗りの間ではセントエルモの火が二つ出現すると嵐が収まると信じられたという。
[編集] セントエルモの火の異称
- St. Elmo's light (セントエルモの光)
- ダーウィンによる[2]。
- カストルとポルックス/ヘレナ
- 上記のように、大プリニウスが『博物誌』においてギリシア古典期の呼称として記述している。
- corposant(コルポサント)
- 檣頭電光(しょうとうでんこう)
- セントエルモの火は大気電磁現象の一種であり、学問的にはこのように呼ばれる。
[編集] 脚注
- ^ Darwin Correspondence Project, Letter 178 — Darwin, C. R. to Henslow, J. S., [23 July –] 15 August [1832][1]
- ^ Darwin, Charles R., (1839) Narrative of the surveying voyages of His Majesty's Ships Adventure and Beagle between the years 1826 and 1836, describing their examination of the southern shores of South America, and the Beagle's circumnavigation of the globe. Journal and remarks. 1832-1836., London: Henry Colburn, pp. 619.
44頁でダーウィンは、"On a second night we witnessed a splendid scene of natural fireworks; the mast-head and yard-arm ends shone with St. Elmo's light; and the form of the vane could almost be traced, as if it had been rubbed with phosphorus." と述べている(強調:引用者)。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年9月8日 (火) 11:25 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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