ソケットレンチ

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ソケットレンチ

ソケットレンチSocket Wrench )とは、ボルトナットの頭に嵌めるソケットとハンドル、場合によってはアクセサリーを組み合わせて使用するレンチの一種。アメリカ人でスナップオン創業者のジョー・ジョンソンによって発明された。

それまでのレンチはソケットとハンドルが一体になったものしか存在せず作業者は異なるサイズと形状のレンチを何本も用意しなければならなかったが、ソケットレンチの登場によって少ない工具で多くの作業状況に対応することができるようになった。

目次

[編集] 差込角

ソケットとハンドル、アクセサリーを組み合わせるために、ハンドル側に差込角と呼ばれる凸部、ソケット側に凹部が設けられている。使用中のソケット脱落を防ぐため、差込角には一側面に通常裏からスプリングで支持する小さいボールが、ソケット側には凹部内側四面のそれに応じた位置に窪みが設けられている。

[編集] 差込角の種類

同じ差し込み角であればメーカー間で互換性がある。

  • 1/4"(6.35mm) - コンパクトにできるため狭い場所で使用される。
  • 3/8"(9.5mm) - エンジン廻りをはじめ乗用車の整備にはこのサイズが主に使用される。
  • 1/2"(12.7mm) - 乗用車の足廻りや大型車の整備に使用される。
  • 3/4"(19.0mm) - これ以上のサイズは大型機械・建設機械・船舶などの整備で使われる。
  • 1"(25.4mm) - これ以上のサイズはギヤレンチ(通称倍力レンチ・パワーレンチ)を介してラチェットハンドルなどで回すか、高圧空気または電動モーターを利用するインパクトレンチを使用し、通常は人の腕の力だけで回して使うことはない。
  • 1-1/2"(38.1mm)
  • 2"(50.8mm)
  • 2-1/2"(63.5mm)

[編集] 種類

ソケットもハンドルも各社工夫して製品を製造しており、ここに挙げるものに限定されない。名称も統一されていないので注意が必要である。

[編集] ソケット

ソケット
単にソケットという場合、通常は六角形のボルト・ナットを回すためのものを指す。ボルト・ナットの山にかける部分が12箇所のものと、6箇所のものとがある。奥まった箇所では長いディープソケットが使用される。
ビットソケット
ボルト・ナット用のボックス部のかわりに六角穴付きボルトに使う六角棒スパナのようなビットが打ち込んである。
ユニバーサルソケット
ボックス部とソケット部の間にユニバーサルジョイントが入っているタイプ。アダプターのユニバーサルジョイントより使いやすいが沢山揃えるには高価なので、最もよく使うボルト・ナットのサイズのみを揃えるのが普通。

[編集] ハンドル

Tハンドル

必要は手段を正当化するとはいえ、腕の力で回らない時にハンドルにパイプをかぶせて長さを延長して使ったり、足で蹴って回すことは正しい使い方ではない。とくにラチェットハンドルには避けた方がいい。

ラチェットハンドル
ラチェット機構を用いて往復運動のみでボルトの締め・緩めを行うことができるハンドル。ラチェットの向きはレバー等で簡単に切り替えられるようになっている。ソケットに組み合わされるハンドルとして最も一般的。またハンドルの中で最も高価である。ラチェットとギアの入る部分が長円形ないし小判形で小さい切り替えレバーで回転方向を切り替えるタイプと、丸形で大きなダイヤルで切り替えるタイプがある。前者は一般的に30〜36枚とギア数が少なく[1]、後者は60〜72枚とギア数が多いため、狭い場所などでは後者の方が使いやすい反面、耐久性は前者に劣るとされる。
スピンナーハンドル
長いハンドルの先に太いピンを介して差込部を連結したもの。連結部を真っ直ぐにしてドライバーのように早回しに使うことも、90度ほど曲げてテコの原理を利用して大きい力をかけることもできる。
スライドヘッドハンドル
短いエクステンションバーの上端に水平方向に貫通した孔があり、そこに長い丸棒を通してある構造。Tハンドル状にし早回しをしたり、Lハンドルのようにして大きい力をかけることができる。
ドライバーハンドル
ドライバーのような握りの付いたまっすぐで単純なハンドル。1/4"や3/8"などの小さい差込角のソケットに使われる。
Tハンドル
長目のまっすぐな軸の、差込角とは反対側の端に丸棒を垂直に固定したもの。差込角側にユニバーサルジョイントを持つもの、T字の横棒部分が折り畳めるものがある。
Lハンドル
L字型の丸棒の両端に差込角を有するハンドル。差込角がL字の短い棒のみにつくものもある。
トルクレンチ
一般にトルクレンチは多種サイズの対象に対応するためにラチェットハンドルの形態を採っている。

[編集] アクセサリー

ハンドルとソケットの間に入れて使うもの。

エクステンションバー
ボルトが機械の奥の方にあってハンドルを振るスペースがない場合などに使用する。各種の長さのものがある。
ユニバーサルジョイント
ソケットとハンドルの直結や普通のエクステンションバーを介した状態では回すことのできない狭い場所や障害物のある場合にソケットとハンドルの間に使用する。連結ピンの部分が弱いのであまり大きな力をかけるには向かない。
首振り (ウォブル) ジョイント
ユニバーサルジョイントほど大きい角度には曲がらない。コーケン製品などエクステンションバーの差込角にこの機能を持たせたものもある。
アダプター
あまり好ましいことではないが、3/8"のソケットに1/2"のハンドルというように、差込角サイズが異なるハンドル類とソケットを組み合わせて用いる場合に使用する。
スピンナーディスク
緩んでいるボルトナットの早回しに使用する。これも1/4"や3/8"などの小さい差込角のソケットによく使われる。

[編集] 主なメーカー

[編集] 脚注

  1. ^ 例外的にスナップオンから80枚の高トルク対応のラチェットハンドルFLF80がある。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月27日 (金) 05:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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