ソーラーカー
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ソーラーカー (solar car) は、太陽電池を電源とし電気モーターで走る自動車である。
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[編集] 概要
太陽からの光エネルギーを太陽電池によって電気エネルギーに変換し、それを電気モーターに投入することで動力としタイヤを回転させて走行するのがソーラーカーである。太陽高度、温度、雲・樹木・電柱などによる影などの影響を受け、太陽電池モジュールの出力が変化するため、"太陽電池"と"電気モーター"以外にソーラーカーには、太陽電池モジュールの電圧を負荷に合わせて調整するための"最大電力点追従回路(Maximum Power Point Tracker)"や、停車時など太陽電池で発電した電気エネルギーをためたり、道路のアップダウンに対応するための電気エネルギーの過不足を補うための"蓄電池"が搭載されている。これ以外にも蓄電池をの電圧、電流、積算電流量などを監視・制御する"制御装置"などが組み込まれている。狭義には車体に搭載した太陽電池のみで必要な電力を全てまかなうものを指す。
石油枯渇問題の啓発、地球温暖化の抑止を広めるためのキャンペーンの題材や、太陽電池の技術開発をテーマとした競技などに使われ、しばしば注目を集める。車体に搭載できる太陽電池から得られる電力は、最大でも2000W程度以下(=3馬力以下)と限りがあるため、車体設計のみならず制御回路やバッテリーの運用などを含めた効率的なエネルギー利用技術が求められる。
太陽電池から走行用電力を得るが、不足分の電力を商用電源等からまかなえるようにしたものもしばしばソーラーカーと呼ばれる。
日本国内でナンバープレートを取得して公道を走れるものとしては日本テレビ系列(NNN)で放送されている『ザ!鉄腕!DASH!!』に登場する中古軽自動車(ハイゼット)のソーラーカー改造車だん吉やトヨタのRaRa IIが知られている。だん吉はコンバートEV(電気自動車)に対してソーラーパネルを取り付けたものであり、走行電力のほとんどがコンセントからの充電によるもので電気自動車に分類できる。
近年では太陽光と風力から電力を得る市販品(Venturi社のEclectic)も登場している。
[編集] ソーラーカーの技術的要件
レースで用いられるソーラーカーの場合、太陽電池の電力を最大限に利用するために下記のような技術が求められる。
- 高効率な電力制御回路 - 太陽電池用のMPPT(最大電力点追従回路)の変換効率など。
- 軽量で高効率な電気モーター - モーター(電動機)のダイレクトドライブ化、重量低減や出力特性の改善、回生ブレーキなど。
- 日照角度を考えた太陽電池の配置 - ボディの空力デザインと太陽光発電量の両立を図る。
- 二次電池の性能向上およびその効率的運用 - 補助的に搭載される鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンポリマー二次電池のエネルギー密度、パワー密度の向上と、そのエネルギーマネジメント技術。
- 空気抵抗、走行抵抗の抑制 - 流線形ボディ、低転がり抵抗タイヤ。
- 車体の小型化・軽量化 - ジュラルミン、CFRPなどの軽量素材の応用。
- 耐久性、メンテナンス性 - レースによってはWSCのように総走行距離が3000kmを超えるものもある。
[編集] ソーラーカーレース
世界各地でソーラーカーによるレースが行われている。
特にここに登場するソーラーカーをレーシングソーラーカーなどと呼んで、コミュータ目的の実験的なソーラーカーと区別することがある。
主な大会としてオーストラリアで開かれるワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)やアメリカのサンレース、スイスのツール・ド・ソル、日本の鈴鹿サーキットで行われるFIAカップのソーラーカーレース鈴鹿、大潟村にあるソーラースポーツラインで行われるワールド・ソーラーカー・ラリー(WSR)&全日本ソーラー&FCカーチャンピオンシップ(JISFC)、南アフリカ共和国の南アフリカ・ソーラー・チャレンジなどがある。
このうち、大潟村のWSR、オーストラリアのWSC、アメリカのサンレースを合わせて「世界三大ソーラーカーレース」と呼ぶこともある。
[編集] ソーラーカーチーム
[編集] 日本
ワークスマシン
- HONDA DREAM(WSC1993・1996優勝)
- TOYOTA RaRa10
- NISSAN Sun Favor
- 京セラ SON OF SUN、Blue Eagle
- 三菱マテリアル Sun Challenger
大学・高専
- 芦屋大学 Sky Ace TIGA(World Solar Challenge 2007クラス優勝)
- 大阪産業大学 OSU model S, OSU model S'
- 金沢工業大学 KIT Golden Eagle
- 玉川大学 White Dolphin
- 東海大学チャレンジセンター Tokai Challenger, Tokai Spirit, Tokai Trysol, Tokai Falcon(South African Solar Challenge 2008優勝、Global Green Challenge 2009優勝)
- 和歌山大学 Δ
- 早稲田大学 Sky Blue WASEDA
- サレジオ(旧育英)高専 SALESIO
プライベート・その他
- Zero to Darwin Project Be-Pal III
- Sofix Sofix III
- 紫紋
[編集] アメリカ
- GM サンレーサー(WSC1987優勝)
- ミシガン大学
- マサチューセッツ工科大学
- スタンフォード大学
- ミズーリ大学ローラ校 (Missouri University of Science and Technology)
[編集] イギリス
[編集] インド
- ネタジ・スバス工科大学 (Netaji Subhas Institute of Technology)
[編集] オーストラリア
- オーロラ(WSC1999優勝)
[編集] オランダ
- Nuna(WSC2001・2003・2005・2007の4連覇)
[編集] カナダ
[編集] スイス
- Biel工科大学(WSC1990優勝)
[編集] ベルギー
[編集] マレーシア
- マレーシア工科大学
[編集] 台湾
[編集] 参考文献
- エコ電気自動車のしくみと製作, 日本太陽エネルギー学会編, オーム社, ISBN 4-274-20291-7
- The Winning Solar Car, Douglas R. Carrol, SAE International, ISBN 0-7680-1131-0
- A Solar Car Primer, Eric F. Thacher, ISBN 978-1590333082
- The Leading Edge: Aerodynamic Design of Ultra-Streamlined Land Vehicles, Goro Tamai, ISBN 978-0837608600
- Speed of Light: The 1996 World Solar Challenge: David M. Roche, Antony E. Schinckel, John W. Storey, Clive P. Huphris, Michelle R. Guelden, ISBN 978-0763415273
- チャレンジザソーラーカーソラえもん号発進!, ISBN 978-4091107817
- 光の国のグランプリ, 中部博, ISBN 978-4087830835
- レッドシャイン, 濱野京子, ISBN 978-4062153836
[編集] 関連項目
- 電気自動車
- ハイブリッドカー
- ソーラープレーン
- 太陽電池
- ザ!鉄腕!DASH!!
- ワールド・ソーラー・チャレンジ (en:World Solar Challenge)
- 南アフリカン・ソーラー・チャレンジ (en:South African Solar Challenge)
- ワールド・エコノ・ムーブ
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年10月28日 (水) 05:32 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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