ゾクチェン

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ゾクチェンとは、チベット仏教ボン教のいくつかの流派によれば、すべての人間を含むあらゆる有情の生きものの自然の状態または原初の状態のことである。ゾクチェンすなわち「大究竟」(大いなる完成)はニンマ派の中心教義であり、悟りへと通じる最上にして究極の道であると彼らは考えている。中観派空性の教義はゾクチェンの実践に完全に適合しており、欠かせないものである。

われわれの究極の本性は、純粋にしてすべてを包含する原初的な意識であるという。この「本来の意識」は無形のものであるが、あらゆるかたちを知覚・経験・反映・表現することができる。それらの形のありようがいかに究極的・恒久的であろうとも、それらに心動かされることなくただそうあるのが、本来の意識というものである。ゾクチェンの師らの喩えるところによると、ひとの本性とは、全開状態にあって何もかも映し出すがその影像に影響を受けない鏡のようなもの、もしくは、置かれた所の素材の色を呈するがそれ自体は変化しない水晶球のようなものである。師たちが用いる他の喚起的なフレーズはそれを「光彩」「あまねく広がる充満」「意識のある空間」と表現する。個人がゾクチェンの状態を継続的に維持することができれば、その人はもはやを経験することなく、すなわち日常生活において不満、緊張、不安を感じることがなくなる(涅槃と比較せよ)。

最終更新 2009年8月29日 (土) 08:27 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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