タイガーマスク
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『タイガーマスク』は、梶原一騎原作、辻なおき作画のプロレス漫画およびアニメ作品。あるいは劇中に登場する架空の覆面レスラーである。
本作を元にした実在の覆面レスラーについては、後述の#現実のタイガーマスクを参照。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 漫画
1968年1月号から1969年10月号まで『ぼくら』、1969年1号から1971年23号まで『週刊ぼくらマガジン』、1971年26号から同年53号まで『週刊少年マガジン』に連載。
知名度の点では、「巨人の星」や「あしたのジョー」と並んで、梶原一騎の代表作に数えられる。しかし、連載開始時の掲載誌が『ぼくら』であり「悪役レスラー養成機関」などの現実離れした設定や、数々の奇抜なデスマッチ描写などから、上記2作より低年齢向けとみなされることが多い。
- 同じ孤児出身で格闘技の世界に身を投じる「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈と、本作の伊達直人の好対照
- 「大金を稼げるようになったのは虎の穴のおかげ、恩知らずは死ね!」と断じる“育ての親”との死闘という、「巨人の星」の星親子よりさらに壮絶なエディプスコンプレックスの物語としての側面
- あるいは、孤児に試練を与え、勝ち残ったものだけを育てる虎の穴と、孤児を無条件で支援する伊達直人の「孤児支援への姿勢」に関するイデオロギー対立
などが豊福きこうに指摘されている(『水原勇気0勝3敗11S』)。
なお作中、マスクから光線を放ち牙を剥いてくる虎の穴の覆面レスラーに対して、相手の出方を伺うようにタイガーがリング上に横たわるという、猪木アリ状態を先取りしていたかのような描写(覆面リーグ戦対ザ・ゴールデンマスク戦)が見られるが、直接的な関連は不明。
[編集] ストーリー
孤児院ちびっこハウスの伊達直人は動物園の虎の檻の前で喧嘩をしたのがきっかけで、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされる。 虎の穴での殺人トレーニングをこなす日々の中で、自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに、同じような苦しみを味わわせたくないという想いを抱くようになり、虎の穴を卒業、「タイガーマスク」としてプロレスデビューをしてからは、収入の一部を孤児院へ寄付するようになった。 当初は虎の穴へのファイトマネーの半額という上納金は支払った上で、自分の手取り分の範囲内での援助を考えていたが、自分の出身施設である孤児院「ちびっこハウス」の窮状を知り、虎の穴へ納める分まで寄付せざるを得なくなる。虎の穴はタイガーを裏切り者とみなし、タイガーを倒すための刺客を次々と送って来る。
同じ裏切り者となるなら、せめて後輩となる「ちびっ子ハウス」の子供たちに恥じない戦いをしたいと、正統派スタイルへ転向。当初は、身についた悪役ファイトが抜けきれず、また正攻法では大物レスラーを相手に通用しないので、苦闘の連続だった。レフェリーの目を盗んだ喉笛へのトウキックなどの隠し技を使うこともあったが、ジャイアント馬場にあっさりこれを見抜かれ、以後封印する。
やがて、ウルトラ・タイガー・ドロップ、フジヤマ・タイガー・ブリーカー(アニメでは「ウルトラ・タイガー・ブリーカー」)、タイガーVなど、独自の必殺技を開発している。 しかし、虎の穴が次々と送り込んでくる悪役レスラーたちとの死闘の中、反則に反則で応えてしまうこともしばしばあり、「虎の穴」で身についた悪役スタイルと正統派でありたい意識の中でながく葛藤した。彼がこの苦悩から解放されるのは、ミル・マスカラスの弟、エル・サイケデリコから、正統派のイメージにこだわるあまり、ルールで認められた5カウント内の反則まで否定してしまった兄の苦悩を聞かされてからである。
この助言を受けて、ようやく「虎の穴」の呪縛から逃れ、テクニックでも反則技でも一流だったルー・テーズの再来を目指すこととなる。ドリー・ファンク・ジュニアとの世界タイトルマッチが実現、ぎりぎりまで追い詰めるものの、ジュニアはセコンド・シニアの指示でレフェリーの沖識名を殴打、苦し紛れの反則負けにもちこまれタイトル奪取ならず。大阪での再戦当日、車にひかれそうになった子供をかばって死亡する。最後の力で虎の覆面を近くの川へ投げ捨てたため、伊達直人の事故死とタイガーマスクの失踪はむすびつけて考えられることはなかった。
[編集] タイガーマスクと戦った実在レスラー
実在のプロレスラーも作品に登場しタイガーマスクと戦っている。
- グレート・ズマ
- ザ・コンビクト
- ミル・マスカラス
- フレッド・ブラッシー
- ドン・レオ・ジョナサン
- ディック・ザ・ブルーザー
- キラー・コワルスキー
- ドリー・ファンク・ジュニア
- アブドーラ・ザ・ブッチャー
- ザ・デストロイヤー
この中では、ドン・レオ・ジョナサンは、得意技のハイジャック・バックブリーカーでタイガーマスクに勝利した唯一の実在レスラーである。また、ミル・マスカラスやドリー・ファンク・ジュニアも、三本勝負のうちの一本をタイガーから奪っている。ただし、これらエピソードは、現在読めるほとんどの版で欠番になっている。
[編集] タイガーマスク・ザ・スター
梶原一騎没後、『東京スポーツ』において実弟である真樹日佐夫原作、風忍作画によるコミック『タイガーマスク・ザ・スター』が1993年から1994年にかけて連載された。
この作品はリメイク的な内容となっており、「孤児院で育った青年・紅血勇児(くれない・ちゅうじ)が、謎のマスクマン『タイガーマスク・ザ・スター』としてアメリカの闇プロレス組織から抜け出し、表舞台のWWF(現WWE)に転進、やがて日本マット界へと舞台を移していく」という話。「孤児院」「実在レスラーとのからみ」「闇レスラー出身」など共通点は多いが、掲載紙がスポーツ新聞だったこともあり内容はかなりアダルト向けであり、アメリカが舞台であることなどが異なる。
単行本は2巻まで出て、いよいよ日本を舞台にして日本人レスラーと絡んでいくところまで進展していたが、『タイガーマスク』の作画担当である辻なおきが「自分に無断ではじめた連載」と連載差止めを要求し、未完で中止された。
[編集] アニメ
[編集] 1作目
- 『タイガーマスク』
- 東映動画製作、よみうりテレビ・NTV系列で1969年10月2日から1971年9月30日まで放映。全105話。
- 伊達直人/タイガーマスクの声は富山敬(第32話 - 第39話は森功至が代役)。
- アニメ版は、漫画版の連載とほぼ同時進行で放送されていたが、中盤で、アニメの進行が漫画連載に追いついてしまったため、徐々にオリジナルストーリーが目立つようになっていき、終盤では一部原作の要素は取り入れているものの、全く別の展開となった。
- 原作と比較すると、「虎の穴」からの刺客と対決するという大筋は原作と同じだが、原作が荒唐無稽な「虎の穴」との対決と、リアルだが地味な実在レスラーなどとの対決が混在した、いささかバランスの悪い内容になっているのに対し、アニメ版は「虎の穴」との孤独な戦いと、より深い人間関係をドラマティックに描いたストーリーで、大人の観賞にも堪える出来となっている。但し覆面ワールドリーグ戦の面々、ミスター・カミカゼ(原作では虎の穴出身レスラーで空手家あがりだが、アニメ版では嵐虎之介門下の柔道出身の非虎の穴レスラーと設定が異なる)、レッドデスマスク(赤き死の仮面)など原作に準拠したキャラクターも多数登場している。原作よりはジャイアント馬場以外のアントニオ猪木、大木金太郎等にもスポットが当たっており、終盤には坂口征二も登場した。反面、原作の覆面デスマッチシリーズは散発的に虎の穴および虎の穴の雇われレスラーとの対決に変更され、少々間延びした印象になったことは否めない。原作と異なり、ザ・ピラニアンが虎の穴出身レスラーとなっている。
- 本作は日本のテレビアニメで初めて、原画からセルへ絵を転写するトレースマシンを導入した作品である。このため線の多い劇画をアニメ化することに成功した。
- 原作と最も大きく異なっているのが最終回である。原作では、当時、プロレス界では世界最高峰と考えられていたNWAヘビー級チャンピオンだったドリー・ファンク・ジュニアとのタイトルマッチが決定するが、その試合直前に直人が交通事故にあい、朦朧とした意識の中で自分がタイガーマスクであることを知られてはならないと思い、そばの川にマスクを投げ捨てて、そのまま絶命し、タイガーマスクは謎の存在のまま突然に消えてしまうという、ある意味、非常に呆気ない終わり方をする。これは、諸事情により打ち切りになったためと言われている。対してアニメ版の最終回は、悪役レスラー「タイガー・ザ・グレート」(正体は「虎の穴」の総帥)との試合で幕を閉じる。試合の流れは、タイガーマスクは、最初はいつものように反則技に耐えてクリーンな試合をするが、タイガー・ザ・グレートは極めて悪辣な反則技を連発する。そして、タイガーマスクは、タイガー・ザ・グレートの顔面への凶器攻撃を間一髪で避けるが、マスクが完全に脱げてしまって、正体が伊達直人であることがばれてしまう。逆上したタイガーマスクこと伊達直人は、タイガー・ザ・グレートに対し、「虎の穴で教えられた全ての反則技をお前に返す」と宣言し、リング上で高々に笑い、容赦ない反則攻撃を繰り出し、試合を見ていた人達を唖然とさせ、そして、ついにはジャイアント馬場の制止すら無視して、タイガー・ザ・グレートに止めを刺してしまう(タイガー・ザ・グレートが絶命したと受け取れる描写が存在する)。だが、試合後、冷静になり、リングにおける自らの行いを恥じた伊達直人が、飛行機で国外へ旅立つところで終わる。ちなみに、この最終回は通常の3倍の作画枚数が費やされたという。制作サイドは後半部がかなりオリジナルストーリーになっていた上に、原作とはかけ離れた、かなり大胆な結末にしたことで、原作者である梶原一騎の反応を非常に気にしていたが、梶原一騎はこのアニメ版の最終回を非常に気に入り、「こういう最終回が書きたかった」と語ったという。
- 主題歌の歌詞にある顔面への拳による攻撃は、プロレスでは基本的にルール違反である。しかし、一般的なプロレスでは5カウント以内の反則はルールで認められており、梶原作品ではベビーフェイスのレスラーもよくパンチを使う。
- 作画も、漫画版とは違ったタッチになっているが、DVDの特典として収録されているパイロット版の作画はマンガ版と酷似している。
- 脚本家の辻真先によると、当時は「テレビアニメは滅んだかもしれない」という大変な時期だった。これは1968年のマルサン商店、1969年の今井科学の両社の倒産が影響している。両社はキャラクター玩具で業績を拡大したが、キャラクター玩具の急速な需要の変化に耐えきれず倒産した。このため玩具業界では「キャラクターは危険」という認識が根付いた。鉄腕アトム以来、アニメ制作会社は高額なテレビアニメ制作費の赤字を、玩具などの関連商品の商品化収入で補っていたが、玩具業界が商品化してくれないため、制作費が調達できずテレビアニメの制作本数は減っていた。だが本作は約2年間と長期間放映された。これは本作の高視聴率もあるが、中嶋製作所のタイガーマスクのソフト人形がヒットしたためで、本作は当時のアニメではトップレベルの商品化収入を誇った。この成功が仮面ライダーに影響を与えた。仮面ライダーは仮面の主人公、悪の組織からの逃亡者であること、環境破壊を訴えること、バンダイから発売された仮面ライダーのソフト人形が中嶋製作所のタイガーマスクのと同じギミック(人形のマスクを外すことができる)を持つ、などの影響を受けた。なお、仮面ライダースーパー1の終了で仮面ライダーシリーズが一旦終了したのと同時期に仮面ライダーと同じスポンサーであるポピーの提供を受けてタイガーマスク二世の放映がスタートしている。
- 原作では実在外人レスラーは実名で登場させているが、アニメでは若干アレンジされている。例えば、バディ・ロジャースは「ラジャー」、ボボ・ブラジルは「ポポ・アフリカ」に名前が変更されている。
- なお関東地区では、放送終了直後の1971年10月3日から翌1972年3月26日まで、毎週日曜日の12:15~13:15に、本放送時の2本をまとめて再放送した。半年で2本立ては1年分になるため、放送しない回もあった。ただし、すでにスポ根ブームが下火になった事、更に裏番組が『NHKのど自慢』、『ロッテ 歌のアルバム』(TBS)、『大正テレビ寄席』『がっちり買いまショウ』(以上NET。『がっちり』は毎日放送制作)と強豪揃いだったため、見た人は少なかった。
- 前述の通り原作とアニメでは結末で相違があるが、続編「タイガーマスク二世」では原作の結末が採用されており、タイガーマスク=伊達直人は既に故人とされている。
- 主題歌
- オープニング『行け!タイガーマスク』
- エンディング『みなし児のバラード』
- 作詞:木谷梨男、作曲:菊池俊輔、唄:新田洋/スクールメイツ
| ytv・日テレ系 木曜19時台前半 (1969年10月 - 1971年9月) |
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|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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タイガーマスク
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[編集] 2作目
- 『タイガーマスク二世』
- 東映動画製作、テレビ朝日系列で1981年4月20日 - 1982年1月18日に放送。全33話。
- キャスト
- 亜久竜夫/タイガーマスク二世:堀秀行
- アントニオ猪木:田中崇(現:銀河万丈)
- 日の出スポーツデスク/宇宙プロレス連盟盟主(アーマー・ハッサン):大塚周夫(二役)
- 有吉みどり:川島千代子
- 立花純子:小山茉美
- 立花一也:間嶋里美
- 石松記者:塩沢兼人
- 才賀記者:田中秀幸
- ギラド
- 宇宙仮面SF
- 吸血仮面ザ・バット
- Mr.WHO1号&2号
- ヘル・ホークス
- リタ
- 青銅マッスル
- 死神シルバー
- SPI長官ゲラー
- アナウンサー/ナレーター:矢田耕司
- アニメ版ではなく、漫画版の続編である。協力は新日本プロレスでタイガーマスクの後見人はアントニオ猪木のみ。猪木はテーマソングまで作られるほどにクローズアップされていた。ジャイアント馬場は登場しない。また初期には実在のレスラーを使うことを避け、多数のオリジナルのレスラーを登場させていた。外人レスラーでは新日本に移籍したばかりのアブドーラ・ザ・ブッチャーのみ実名で登場している。日本人レスラーでは藤波、坂口が実名で登場している。
- 主人公は新聞記者という正業を持ち、覆面で正体を隠してタイガーマスクとなっている。前回の同様に全員に正体を隠しており、秘密の特訓基地である富士山麓樹海のタイガーピラミッダーを共同で使用している。猪木には素顔はみせて自身の生い立ちは語っているものの、その正体は猪木にすら知られていない。しかし、最終回を待たずに新聞社での同僚・有吉みどりと敵の首謀、アーマン・ハッサン(後述参照)には正体を知られてしまう。前作との共有点は、主人公の出身である「ちびっこハウス」と「虎の穴」のみである。
- 敵組織は「虎の穴」から大富豪にして某国の実権者であるアーマン・ハッサンが組織した「宇宙プロレス連盟」に変わった。この某国は中近東にあるとされており宇宙プロレス連盟幹部であるギラドのコスチュームもそれを思わせるものであるが、ただし正確に中近東、アラブと明言されてはいない。
- 「虎の穴」については、総帥が「正統派プロレスで、自分を超える者を『最強のレスラー』として輩出させたいという本心を持っていた」という設定がなされており、他にも女子であるリタの入門を許すなど相当に印象が変わっている。ミスターXなどの「虎の穴」の暗部を担う存在も登場せず、本作に関する限り悪の組織としての印象は全く感じられなくなっている。
- その代わり、宇宙プロレス連盟側にミスターXと容貌が酷似したSPI長官ゲラーが登場しており、ミスターX同様に汚い仕事を担っている。また、宇宙プロレス連盟は敗北した宇宙仮面SFを猛獣との格闘刑で、吸血仮面ザ・バットを次なる刺客のデモンストレーションで処刑する、ミスター・フーを毒殺するなど多数の殺人も犯しているが、暴力のみならず「金で人を縛る」手法を多く使用しており、社会的地位を失墜したヘンリー少佐を死んだ仲間の遺族に支払う金に困っているところに目をつけ宇宙仮面SFとしてスカウトする、アメフトチームを丸ごと買い取りタイガーへの刺客に使うなどの描写も見られた。これにのっとり、タイガーが宇宙プロレス連盟に「買われそうに」なった高校生を救うため前払いされた契約金を肩代わりして返すなど、金で解決を図ったケースも登場した。
- 実在の初代タイガーマスクと並列している為、番組の終盤に実写の技が紹介されている。タイガーをはじめとする登場レスラーの必殺技には現実には不可能な技(タイガーの必殺技としてキン肉ドライバーに酷似した技が登場している)、真空と無重力を誤解するなどトンデモな解説がつけられた技も登場した。
- ドリルマンなど漫画版のみに登場のレスラーも何人か存在する。
- 主題歌
- オープニング『タイガーマスク二世』
- 作詞:保富康午、作曲:菊池俊輔、唄:水木一郎/コロムビアゆりかご会
- エンディング『いのちをかけて』
- 作詞:保富康午、作曲:菊池俊輔、唄:水木一郎/こおろぎ'73
[編集] 漫画
- 増刊少年マガジン 1981年9月11日号-1983年1月6日号連載 作画:宮田淳一
- テレビマガジン 1981年5月号-1982年1月号連載 作画:あもん桂
- テレビランド 1981年4月号-1982年2月号連載 作画:つはらよしあき
[編集] その他
- アニメ第1作で作画監督を務めた小松原一男は最終回「去り行く虎」の放送日当日、新婚旅行で青森に行っていた。地元の青森放送で同時ネットされていることを知らなかった彼はそのことをテレビ欄で知り、新婚旅行そっちのけで急遽、タクシーを使って宿泊先の旅館へ駆け込んで最終回を見たという。その騒ぎがもとで旅館の関係者、宿泊客からのサイン攻めにあった。
- アニメ版の1作目は、絶頂期には視聴率が40%を超える程の好評を得たため、日本テレビではホテルでの祝賀パーティを開いて梶原を接待した。しかし、後に二世と(現実の)初代タイガーマスクがテレビ朝日で好評を得た頃、日本テレビ関係者は梶原に対し「ウチで生まれたタイガーマスクがテレ朝さんに養子に行ってまんな」などと、かなり皮肉を言ったらしい。そのため、2代目タイガーマスクがデビューする事になった際、日本テレビ関係者は「生まれ故郷に戻って来た」と、かなり力を入れてアピールを行なった。その一環として2代目のデビュー戦では、当時日本テレビ所属の徳光和夫アナウンサーを駆り出し、登場前に「タイガーマスクが帰ってきました!」と紹介させた。
- 格闘家の勝村周一朗は「リアルタイガーマスク」のニックネームで紹介される事がある。これは彼が児童養護施設に勤務している事に由来する。ただし(フィクションの)タイガーマスクは孤児院から飛び出しながらも出身施設の窮状を救うために寄付している設定であり、かなり差違がある。
- パロディとして、週刊少年ジャンプに連載されたジャングルの王者ターちゃんに「タスマニアタイガーマスク」という名のレスラーが登場している。
- 関連商品として珍しい物としては、「タイガーマスク二世」の劇中に登場するタイガーハリケーンのミニカーがポピーより発売された。タイガーマスクの専用車からカモフラージュ用の一般車両へと変形するというギミックが搭載されている。「チェンジマシン」シリーズ全3種のうちの1つとして発売され、他の2種類は「タイガーマスク二世」との関連は無い。のちにこの玩具のコンセプトを引き継ぐ形で「特警ウインスペクター」のウインスコードが企画・製品化されている。
- 2007年、中央競馬にデビューした競走馬タイガーマスク(父・キングマンボ)は馬主が獲得した賞金及び調教師が獲得した進上金を全額児童養護施設に寄付する、と発表して話題になった。なお、同馬のメンコ(覆面)はタイガーマスクのものをモチーフにしている。
- 劇中で語られる「虎だ、お前は虎になるのだ」のフレーズは、数多くのマンガ、アニメ、ドラマや小説などで、引用されたり改変されたりしてたびたび使用される。
- テーマ曲は現在も非常に人気が高く、テレビ番組で虎やそれにまつわる事物を題材にしたコーナーがあると、よくBGMとして使用されている。2008年のTBSスーパーサッカー内「ボレーの虎」では、OP曲だけでなく、失敗した際にED曲の物悲しいメロディーが流れている。
- 作詞の木谷梨男はプロデューサーの斉藤 侑のペンネームである。
[編集] 現実のタイガーマスク
新日本プロレスは、アニメ・タイガーマスク二世とのタイアップで1981年に覆面プロレスラーとしてタイガーマスクをデビューさせた。その為、コスチュームは二世のものが採用されている。その後、全日本プロレスやみちのくプロレスにおいても登場し、2009年現在までに正式にタイガーマスクを名乗ったレスラーは4人いる。現行のタイガーマスクは4代目となる。その他にもタイガーマスクのライバルとして登場したブラック・タイガーや、非公式に名乗ったタイガーマスク、さらにはタイガーマスクを模したレスラーも存在している。
[編集] 初代
イギリス遠征中だった佐山聡が、新日本プロレスの意向を受け極秘帰国し、タイガーマスクに扮して1981年4月23日蔵前国技館でダイナマイト・キッドを相手にデビューした。ジュニアヘビー級戦線で活躍、空中殺法が人気を博し、一大プロレスブームを巻き起こした。当時の子供達はタイガーの正体が誰かと噂しあった。タイガーマスクの権利者だった梶原一騎は漫画『プロレススーパースター列伝』の原作者として作品に現実のタイガーマスクを登場させ、一部にフィクションを織り交ぜながらタイガーマスクの人気に拍車をかけた。
しかし、人気絶頂期だった1983年8月10日、佐山は突如として新日本プロレスへ契約の解除を一方的に申し入れ、現役引退を表明した。
その後再びプロレス復帰し、現行のタイガーマスクとの混同を避けるために「初代タイガーマスク」「ザ・マスク・オブ・タイガー」「タイガー・キング」などのリングネームを使用した。
詳細は「佐山聡」を参照
[編集] 2代目
初代タイガーマスク引退の約1年後、1984年8月26日全日本プロレス田園コロシアム大会で、当時メキシコ遠征中だった全日本所属レスラーの三沢光晴が2代目タイガーマスクとなり、ラ・フィエラを相手にデビューした。ジュニアヘビー級戦線で活躍していたが、1985年10月にヘビー級へ転向した。2009年現在、ヘビー級で活動した経験があるのは、2代目タイガーマスクのみである。
若手選手のリーダー格として若手の奮起を促し、さらに田上明、仲野信市、高木功、高野俊二等と共に決起軍を結成し、さらなる若手の台頭を狙った。
1990年に天龍源一郎等の大量の選手が全日本プロレスを離脱したため、残った選手による全日本マット活性化のために素顔に戻る事を決意し、5月14日東京体育館大会のタイガーマスク&川田利明対谷津嘉章&サムソン冬木戦の試合中に、突如としてパートナーの川田に自身のマスクの紐を外すよう指示、自らの手でマスクを脱ぎ捨てた。奇しくも自らマスクを脱いで最終戦で正体を明かしたアニメ『タイガーマスク二世』と同じ結末を向えた。
詳細は「三沢光晴」を参照
[編集] 3代目
新日本プロレスの1992年3月1日横浜アリーナ大会において、新日本プロレス設立20周年の企画として、3代目タイガーマスクが登場した。正体は当時新日本所属の若手ジュニアヘビー級選手だった金本浩二。当初は記念試合として1回限りの企画の予定だったが、好評なため、その後数度の単発登場を経て、1993年5月3日の福岡ドーム大会において獣神サンダー・ライガーを相手に正式デビューを果たした。
しかし、自らが得意とする(あるいは理想とする)ファイトスタイルと、タイガーマスクとして求められるファイトスタイルの差に苦しみ、思うような結果が出せず、1994年1月4日の東京ドーム大会における獣神サンダー・ライガー戦の後にマスクを脱ぎ捨てた。正デビュー前の単発登場期間を除けば、歴代の内でもっとも活動期間が短いタイガーマスクである。
詳細は「金本浩二」を参照
[編集] 4代目
2009年現在、現行のタイガーマスクは4代目となる。スーパータイガージム出身でみちのくプロレスを経て現在は新日本プロレス所属のタイガーマスクである。 正体は山崎佳宏。
初代タイガーマスク・佐山聡自身の指導を受けた唯一のタイガーマスク。また、他のタイガーマスクは最初は素顔でデビューしたのに対し、4代目は唯一、デビュー時から「タイガーマスク」を名乗っている。
1995年7月15日の後楽園ホール「'95格闘技の祭典」興行において、ザ・グレート・サスケを相手にデビュー。当初はフリーランスで、以後、みちのくプロレスに入団して活動する。
2002年頃から新日本プロレスに参戦し、同年12月16日付けで新日本プロレスに移籍、現在に至る。
詳細は「タイガーマスク (4代目)」を参照
[編集] エピソード
- 1997年10月12日に両国国技館で開催された梶原一騎没後10年追悼記念興行「'97格闘技の祭典SPECIAL」において、4人のタイガーマスクが一堂に会するタッグマッチ(初代、4代目対2代目、3代目)が行われた。その際、2代目タイガーマスクの三沢光晴はスケジュールの都合で不参加となり、代わりに同じ全日本プロレス所属の金丸義信が2代目として代理出場した。この場合、5代目とは呼ばず「2代目の2代目」「2代目代理」などと呼ばれる。
- 現実のタイガーは、リングネームこそタイガーマスクではあるものの、初代タイガーはアニメ『タイガーマスク二世』とリンクしたキャラクターである。そのため、正確な呼称は“タイガーマスク2世”となるが、実在のタイガーマスク(佐山聡)のインパクトの方がアニメ版二世のそれよりも圧倒的に大きかったため、現在に至るまで、そのことについてあまり世間に知られていない。
- 初代タイガーマスクの成功から、タイガーマスクに扮したレスラーは、皆ジュニアヘビー級で戦っている。2代目の三沢も、変身して1年あまりジュニアヘビー級で戦い、その後ヘビー級に転向した。漫画のタイガーマスクは体格こそジュニアヘビー級の選手と大差ないが、対戦相手はヘビー級に属するレスラーばかりであり、事実上ヘビー級のレスラーであるといえる。
- タイガーマスクを助ける謎の覆面レスラーとして『ザ・グレート・ゼブラ』(正体はジャイアント馬場)が登場する。現実でも、これをモチーフにした同名のレスラー(正体は高野拳磁)がみちのくプロレスに登場している。
[編集] 非公式その他のタイガーマスク
新日本プロレスには、タイガーマスクのライバルとして、黒い虎のマスクをかぶったブラック・タイガーが登場した。
またプロレスリング・ノアにおいてタイガー・エンペラーが登場。正体は鈴木鼓太郎だと言われている。
なお、佐山聡以前にも、1971年にサムソン轡田が韓国で、虎のマスクをかぶって登場、対上田馬之助戦と対大木金太郎戦の2試合に出場した。劇画の人気に着目して虎の覆面でリングにあがったものだが、梶原一騎らの権利者の認可も得ていないものであり、歴代のタイガーマスクには数えられない。
佐山聡が新日本プロレスを退団したのち、新日プロの韓国遠征でプロモーターから『韓国もタイガーマスク人気があるので』タイガーマスクを出して欲しいと要請されて急きょブラック・キャットが虎の覆面をかぶって出場している。リングネームは「タイガーマスク」ではなく、単なる「タイガー」だったと言われている。
大阪プロレスにはタイガースマスクが在籍する。公式には阪神タイガースにちなんだ名前である。
[編集] 関連項目
- タイガーマスク (4代目)
- 新日本プロレス
- 全日本プロレス
- みちのくプロレス
- プロレス
- ベビーフェイス (プロレス)
- 覆面レスラー
- 梶原一騎
- 辻なおき
- 虎の穴 (タイガーマスク) - タイガーマスク(伊達直人)を養成し、後にタイガーマスクを裏切り者とみなして死の制裁を与えるべく悪役レスラー達と対戦させた組織。
[編集] 外部リンク
- 東映アニメーション『タイガーマスク』
- 楽譜2003(『行け!タイガーマスク』の譜割と歌詞に関する情報)
- 平成虎の穴 (ジャック清井によるタイガーマスク研究サイト)
- TIGERMANIA
- 新日本プロレス
最終更新 2009年11月14日 (土) 03:12 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【タイガーマスク】変更履歴



