タラ

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タラ科 Gadidae

タイセイヨウダラ Gadus morhua
分類
界: 動物界 Animalia
門: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱: 魚上綱 Pisciformes
綱: 硬骨魚綱 Osteichthyes
目: タラ目 Gadiformes
亜目: タラ亜目 Gadoidei
科: タラ科 Gadidae
下位分類
本文参照

タラ(鱈、大口魚)は、タラ目・タラ科(Gadidae)に分類される魚の総称。おもに寒い地域のに分布する底生の肉食魚で、重要な水産資源となる魚を多く含む。

日本では北日本沿岸にマダラスケトウダラコマイの3属3種が分布する。単に「タラ」と呼んだ場合はマダラを指すことが多い。

目次

[編集] 概要

北極海とその周辺を中心に12属25種が知られる。ただしラニケプス科(Ranicipitidae)の1属1種Raniceps raninusLinnaeus, 1758)をタラ科に含めることもあり、この場合は13属26種となる。

温帯に分布するものや汽水域に入るものもいるが、ほとんどは寒帯亜寒帯に分布する。背びれが3つ、尻びれが2つに分かれていて、これが他の魚と一線を画す特徴となっている。他には口が大きく、下あごにひげをもつ種類が多い。全長は数十cm、種類によっては1mを超える大型魚もいる。

他に同じタラ目の魚としてチゴダラ類やソコダラ類、メルルーサなどもいるが、タラ類とは外見が異なる。また、ギンダラはタラ類とよく似ているが、タラ目ではなくカサゴ目に属し、タラとは全く別の魚である。

水底近くで生活する底生魚で、いわゆる深海魚が多い。大規模な回遊は行わないが、季節によって浅場と深場を往復するものもいる。背中側の体色は灰色や褐色で、水底に紛れる保護色となる。

肉食動物で、多毛類貝類頭足類、小魚など、いろいろな小動物を捕食する。自分の体の半分くらいの動物にも襲いかかり、大きな口で捕食してしまう。非常に貪欲なことから、腹いっぱい食べるという意味の副詞「たらふく(鱈腹)」の語源となったといわれている。しかし本当の語源は「足(た)らい脹(ふく)くるる」で「満足して(腹が)脹れる」という意味であり、「鱈腹」は当て字である。タラを解剖すると少なからぬ胃潰瘍の病巣が認められ、これがこの過食によるものだとする説がある。この話は魚類学者末広恭雄のエッセイにも書かれ、人口に膾炙することとなった。

産卵期はから早にかけてで、分離沈性卵を産卵し、卵は海中を漂いながら発生する。タラ類の一度の産卵数は数十万-数百万個に及び、魚類の中でも多産の部類だが、親魚は卵を保護せず、成長の途中でほとんどが他の動物に食べられてしまうので、生き残るのはごくわずかである。

[編集] 利用

ほとんどの種類が重要な水産資源となっており、冬には底引き網、延縄釣りなどで大量に漁獲される。イヌの品種の一つラブラドール・レトリーバーは、網からこぼれたタラの回収(=英語でretrieve)を業としていた犬が始まりである。

ただ単に「白身魚のフライ」と書いてあるとき、メルルーサなどを材料としていることが多い。

タラ類は傷みが早く、生の状態では冷蔵しても品質が悪化することが知られている。「タラは船の上で食え」という言葉さえある。これは酵素活性が低下する低温の環境に生息するため、多量の酵素を持つことで酵素活性の低さを補っていることが原因である。死後は多量の酵素によって自己融解が進み、急速に傷んでしまう。

身は脂肪が少なく柔らかい白身で、鍋料理や、棒鱈などの干物バカラオなどの塩蔵品かまぼこおよび魚肉ソーセージなどの魚肉練り製品などに利用される。身の他にも肝臓肝油を採取する他、オイル漬けにしたものはコッドレバーとして缶詰とされる。また、スケトウダラ卵巣たらこ)、マダラ精巣白子)、韓国料理の食材チャンジャ)なども食材として珍重される。

  • 料理法
鍋料理みそ汁煮つけ唐揚げ、バター焼き、フライムニエルホイル焼き

[編集] 分類

  • Arctogadus
  • Boreogadus
  • コマイ属 Eleginus - コマイ
  • Gadiculus
  • マダラ属 Gadus - マダラ、タイセイヨウダラ
  • Melanogrammus
  • Merlangius
  • Microgadus
  • Micromesistius 属 - M. australis はタラ科の中で唯一南半球に分布する
  • Pollachius
  • Raniceps 属 - R. raninus
  • スケトウダラ属 Theragra - スケトウダラ(スケソウダラ)
  • Trisopterus

[編集] おもな種類

マダラ Gadus macrocephalus(Tilesius, 1810
全長は1mを超える。上顎が下顎より前に出ていて、体側にまだら模様がある。また、頭身が小さく、腹部が大きく膨らむ。
タイセイヨウダラ G. morhua(Linnaeus, 1758)
全長2mほどに達する大型種。北大西洋に分布する。
スケトウダラ Theragra chalcogramma(Pallas, 1814
スケソウダラともいう。全長70cmほど。下顎が上顎より前に出ていて、体側には褐色の縦帯模様がある。マダラに比べて体が細長い。
コマイ Eleginus gracilis(Tilesius, 1810)
全長30cmほど。上顎が下顎より前に出る。また、下顎のひげが短い。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年10月31日 (土) 00:09 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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