ダイオウイカ
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| ダイオウイカ | |||||||||||||||||||||||||||
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ダイオウイカのイラスト(1879-1880年)[1] |
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| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Architeuthis Steenstrup et Harting, 1860 |
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| タイプ種 | |||||||||||||||||||||||||||
| Architeuthis dux | |||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
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| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| ダイオウイカ | |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Giant Squid | |||||||||||||||||||||||||||
| 下位分類群種 | |||||||||||||||||||||||||||
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ダイオウイカ(大王烏賊、学名:genus Architeuthis、英語名:Giant Squid 〈wikt〉)は、ツツイカ目-ヤリイカ亜目-ダイオウイカ科に分類される、巨大なイカの一種(1属)。本属の下位分類には複数種があると考えられている(詳しくは#下位分類を参照>)。
非常に大きなイカで、日本での発見例は外套長1.8m、触腕を含めると6.5mにもなるという。ヨーロッパで発見されたタイセイヨウダイオウイカで、特に大きなものは体長20mを超えたとも言われる。 ダイオウホウズキイカとともに、世界最大級の無脊椎動物(同時に、頭足類)として知られている(別項「世界一の一覧#その他の無脊椎動物」も参照)。 世界各地に存在する巨大なイカの伝説(クラーケン)はダイオウイカをモデルにしている、と考える人もいる。
目次 |
[編集] 呼称
属名 Architeuthis は、ギリシア語の「archi- (意:chief、重要な、主な、第1位の、長…)」と「teuthis (意:squid、烏賊)」を組み合わせてラテン語形化した合成語であり、「最高位の烏賊」との命名意図がある。
和名「ダイオウイカ」とその漢字表記「大王烏賊」も、学名とほぼ同様の含意と言える。 英語名「Giant Squid (仮名転写:ジャイアント・スクィッド)」は「巨大な烏賊」の意であり、中国語名「巨烏賊」はこちらと同じ含意の名称である(ただし、科名は「大王烏賊科」)。
[編集] 生物的特徴
[編集] 生態
北アメリカやヨーロッパ付近の大西洋、ハワイ島付近、日本では小笠原諸島などの広い範囲で発見例があるものの、深海に棲息するため、全体としては発見された数が少なく、しかも、台風によって浜辺に打ち上げられたり、死骸が漂着するなどの発見例がほとんどである。2006年(平成18年)12月、世界で初めて日本の研究家がダイオウイカの映像を撮影することに成功したぐらいで、生きている個体を見られることはほとんど例がない。そのため、生態については、とても強い力を持ち、深海で活発に動き回っているという程度しか判明していない。生きた個体の体色は赤褐色であることが確認されているが、標本や死んで打ち上げられた個体は、表皮が剥がれ落ち、白く変色する。
第一の天敵はマッコウクジラであると言われる。マッコウクジラの胃の内容物から本種が発見されることも多く、皮膚に吸盤の痕跡が残っていたりもする。ダイオウイカの吸盤には鋸状の硬い歯が円形をなして備えられており、獲物を捕獲する際にはこれを相手の体に食い込ませることで強く絡みつくと考えられている。 一方、ダイオウイカが捕食する獲物は、オレンジフィッシャーやホキといった魚や、アカイカ、深海棲のイカなどであることが、胃の内容物などから明らかにされている。
ダイオウイカの卵はクリーム色もしくは白色をしており、およそ1mm程度である。
[編集] 分類
[編集] シノニム
- Architeuthus Steenstrup, 1857
- Dinoteuthis More, 1875
- Dubioteuthis Joubin, 1900
- Megaloteuthis Kent, 1874
- Megateuthis Hilgendorf in Carus, 1880
- Megateuthus Hilgendorf, 1880
- Mouchezis Velain, 1877
- Plectoteuthis Owen, 1881
- Steenstrupia Kirk, 1882
[編集] 下位分類
本属の下位分類(種)は模式種である A. dux を始めとして8種があると考えられるが、個々に異説があって極めて近縁の異属ともされる。したがって、統一的見解は得られていない(異属である可能性がある種は、下記の一覧で学名の先に「?」を付けて示す)。
表記内容は、左から順に、学名、仮名転写、英語名(名が存在する種のみ)、特記事項。
- Architeuthis dux Steenstrup, 1857 アルキテウティス・デュクス Atlantic Giant Squid :模式種。
- ? Architeuthis hartingii Verrill, 1875 アルキテウティス・ハルティヌギイ
- ? Architeuthis japonica Pfeffer, 1912 アルキテウティス・ヤポニカ(ジャポニカ) :日本由来種。
- ? Architeuthis kirkii Robson, 1887 アルキテウティス・キルキイ
- ? Architeuthis martensi (Hilgendorf, 1880) アルキテウティス・マルテンシ North Pacific Giant Squid
- ? Architeuthis physeteris (Joubin, 1900) アルキテウティス・フィセテリス
- ? Architeuthis sanctipauli (Velain, 1877) アルキテウティス・サンクティパウリ Southern Giant Squid :セントポール島由来種。右の画像を参照。
- ? Architeuthis stockii (Kirk, 1882) アルキテウティス・ストクキイ(ストッキイ)
[編集] 食用
本種やダイオウホウズキイカのような巨大なイカ類の体組織には浮力を得るための塩化アンモニウムが大量に含まれている。そのため、これらのイカの身の味には独特のえぐみがあり、食用には適さないとされている。
過去の日本のニュース番組では、捕獲したダイオウイカを漁師が刺身にして食べる場面が放映されたこともあるが、食後の感想は「しょっぱくて食えた代物ではない」との否定的なものであった。また、窪寺恒己(後述)の証言によると「食えないことはない。だが、体を浮かせるために、水より比重が軽いアンモニアの入った袋が体内にあるため、アンモニア臭がある」とのことである[2]。
ただし、本種と同様に塩化アンモニウムを含む魚介類(フカヒレや他の大型イカなど)の加工技術を応用することで食された例もあり、近年では主に南米諸国が輸出のための本格的な食用化研究を進めている。
[編集] 最近のニュース
- ダイオウイカが深海で捕食する様子を、国立科学博物館の窪寺恒己(動物第三研究室長)らが史上初めて撮影に成功。2005年(平成17年)9月27日、科学雑誌『ネイチャー』に発表した。
- 2006年(平成18年)12月4日、同じく窪寺とNHKの調査チームにより、生きているダイオウイカが小笠原において捕獲された。その際、漏斗から海水を勢い良く噴き出して強い推進力を得ることが映像によって確認され、「深海をゆっくり移動して生活している」とする従来の説が否定された。
- 2007年7月10日、タスマニア島西岸のストローン近郊のオーシャンビーチに打ち上げられた。
- 2008年(平成20年)7月28日、国立科学博物館新宿分室にて、窪寺恒己・動物第3研究室長の監督の下、インターナショナル魚拓香房山本龍香会長および会員が、ホルマリン保存されていたダイオウイカを水槽から出して間接法によるカラー魚拓を制作した。触腕と足を伸ばした構図で、ダイオウイカが元気に水中を泳いでいる姿を色鮮やかに魚拓として完成させることに成功した。実物大のダイオウイカが生前の体色で詳細に再現された貴重な魚拓である。この魚拓作品は2枚制作され、1枚は科学博物館に教育用資料として活用されるべく贈呈された。制作状況はNHKテレビ番組『熱中時間』で取材され、2008年10月9日にNHK衛星第2放送にてドキュメンタリーとして紹介された。
[編集] 脚注
- ^ アメリカ北東部海岸で確保されたダイオウイカと思われる巨大なイカを、アメリカ人動物学者Addison Emery Verrill が描き写したもの。
- ^ 窪寺恒己の証言は、NHK総合テレビ 『爆笑問題のニッポンの教養』 2008年12月9日放送回に基づく。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年10月13日 (火) 23:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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