ダッジ・バイパー
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ダッジ・バイパー、ヴァイパー (Dodge Viper) とはクライスラー社のブランドである北米のダッジから発売されているスポーツカーである。
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[編集] 概要
1980年代の終わりにコンセプトカーが発表され、1992年に市販モデルが登場した。バイパーの開発コンセプトは、1960年代後半に登場したスポーツカーシェルビー・コブラ を意識したものと言われており、開発にはコブラを造ったキャロル・シェルビーも関わっていた。
アメリカ車ならではのOHVエンジンを搭載するが、よく見られるV8ではなくV10エンジンで、その排気量は8リッターと、市販車の中では最大級である。そのエンジンはピックアップトラック(ダッジ・ラム)に搭載されていたもので、ランボルギーニが出力重視にチューンした。また、ランボルギーニは足回りにも手をつけており、ブレーキもV10のハイパワーに対応すべくブレンボを選定している。 デザイナーは日本人である。
[編集] 歴史
[編集] コンセプトカー
ダッジ・バイパーは1989年クライスラーが発表したVM-01コンセプトカーが進化したものである。当時はV10ではなく、5.9リッターV8が搭載されていた。その後1990年4月、クライスラーは8リッターV10エンジンを搭載したコンセプトカー、VM-02を発表した。出力は300馬力(約304ps)、トルクは450lb・ft(約62kg・m)を発揮していた。
[編集] 初代
販売開始は1991年12月、当初は8リッターV10、400hp(約406ps)初代バイパーRT/10はオープンだったが、後にバイパーGTSというクーペモデル(450hp(約456ps)までパワーアップ)が追加された。また、バイパーGTS-Rという名を与えられたレーシングカーがル・マン24時間やニュルブルクリンク24時間をはじめとするレースに次々に出場、優勝するなどポルシェ等の強豪を抑えた活躍を見せた。そして、排気量を0.5L拡大させたバイパーVenom 600、Venom 600Rというモデルに加え、排気量はGTSそのままに、ツインターボで馬力、トルクをアップさせたVenom 800TTという初代バイパー最強モデルが存在する。尚、Venomシリーズはすべてバイパーチューナーであるヘネシーモータースポーツ(Hennessey Motorsports)がチューンした改造車である。日本では1997年に「クライスラー・バイパー」(但し、フロントのエンブレムはオリジナルの物を使用)として正規輸入が行われた。初期はRT/10が導入され、1999年からはGTSも追加された。当時のクライスラー車の中では1000万円を超す車種であったが、2002年12月に正規輸入車としての導入は中止され、2代目が投入された現在でも導入されていない。
[編集] 2代目
2003年にバイパーはモデルチェンジが行われ、バイパーSRT/10という二代目が登場している。V型10気筒エンジンは8.3Lまでボアアップされ、パワーも510hp(約517ps)にまで高められている。こちらもオープンとして登場したが、2006年にクーペが追加された。
2008年モデルでは、エンジンをマクラーレン・パフォーマンス・テクノロジーおよびリカルド社の協力を得て、ボア径を1mmほど拡大。これにより8.3Lから8.4Lへと排気量をスープアップさせ、600hp(約608ps)へと高められた。無論、この90psもの向上は単なる排気量の拡大だけではなく、インテークマニホールドのポート形状をよりスムーズな形にモディファイしたり、エアフィルターをより吸気効率の良いものに変更など細かい部分にも改良が施された結果である。さらに、細かな部分ではオイルポンプをよりハイボリュームのものに変更したり、重くて辛いクラッチを18%ほど軽減し、少ない踏力で扱えるように改善するなど、パフォーマンスの向上に合わせて全体的な見直しが図られている。また、搭載エンジンの改良に伴い、エクステリアも若干の変更が行われた。ボンネット上にエアアウトレットが追加された他、外装色のバリエーションも増加した。この結果、2008年モデルは、ベノムレッド、スネークスキン・グリーン、バイパー・バイオレット、バイパー・オレンジ、ブライト・ブルーの5色をベースに、オプションでホワイト、ブラック、シルバー、グラファイト、ブルー、レッドの6カラーのレーシングストライプを組み合わせることが可能になっている。2007年にダッジブランドが日本に導入される際に検討されたものの、日本の車検に適合していない(マフラーが車体の横側に向けられている)為に見送りとなった。日本には並行輸入で数台が輸入されている。
また2008年モデルからはバイパーSRT-10・ACRというレーシーな仕様がオプションで選べるようになった。 ACRとは"American Club Racer"の略で、元々600馬力を誇るバイパーSRT10であるため、ACRといっても動力性能的なアップデートはほとんどなく、エアロダイナミクスの向上(フロントデュフューザー・カナード、GTウイング)、レーシングサスペンションの採用。足回りはKWのサスペンション、軽量化ホイールがACR専用パーツ。 さらに追加オプションのハードコアパッケージ(HCP)はオーディオシステム、トランクカーペット、リアキャビンサウンドインシュレーション、タイヤ補修キット、フードインシュレーター、スチールバッテリーカバーも取り除かれ18kgの軽量化。
またレース専用車としてバイパー・コンペティションクーペが販売されている。
[編集] ニュルブルクリンク・北コースでの記録更新
2008年8月18日、ドイツ・ニュルブルクリンク北コース(1周20.8km)の走行テストにおいて、オランダ人レーシングドライバートム・コロネルが運転するバイパーSRT-10・ACRが7分22秒1というタイムをマークしニュルブルクリンク市販車最速の称号を得た。 当日、何箇所かセミウェットの箇所はあるもののほぼドライ。最初の2周を7分42秒と7分35秒でラップ。そして3回目のスティントは、7分24秒台をマーク。4回目のアタックで、この日のベストタイムである7分22秒1をマーク。 シボレー・コルベットC6 ZR-1が6月に叩き出した7分26秒4、日産・GT-Rが4月に達成した7分29秒3のタイムを大幅に短縮した。参考にパガーニ・ゾンダFは7分27秒8、ポルシェ・カレラGTは7分28秒を叩き出している。 コンピュータによるシミュレーションではACRは7分10秒台で走れることが検証できていた。
[編集] シェルビー・コブラとの類似点
よく言われているのが、コンパクトなボディーに巨大なエンジンを積んでいるという点である。共に、トラック用のエンジンをスポーティーなボディーに積んでいる、バイパーにいたっては約1tのボディーに8.0Lのエンジンを載せている。
そしてオープン→クーペという順でモデルをラインナップさせている点、シェルビー・コブラはオープンという印象が強いが、後にレースマシンとしてクーペモデル(コブラデイトナ)も出てきたのである。
クーペモデルのコブラとバイパーのダウンフォースの得かたも同じである。リアのトランクの部分にくぼみをつけることで、空気の流れを下向きに変え、ダウンフォースを得ている。
また、名前にも類似点がある。バイパー、コブラ共に毒蛇の意味である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ダッジによるバイパーの公式サイト(英語)
- ニュルブルクリンクで記録更新した時のビデオ(YouTube)http://www.youtube.com/watch?v=o2mFEC2H0cY&feature=related
最終更新 2009年9月23日 (水) 17:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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