ダーク・ファンタジー
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ダーク・ファンタジーはファンタジー作品のジャンルの1つ。
ハイ・ファンタジー作品で、重苦しい雰囲気や悲劇的展開、残酷な描写や不条理な世界観などに重きを置いているもの。あるいは幻想文学作品で幻想・怪奇・ホラーの色合いが濃い物を言う。
日本では、漫画『ベルセルク』のヒットによって、前者の意味でのダーク・ファンタジーという言葉が広く知られるようになったが、それ以前からファンタジー小説ではそのような作品が多く知られていた。また、日本における本格的ファンタジー漫画の初期作品として著名である『クリスタル☆ドラゴン』(あしべゆうほ) などは正にダーク・ファンタジー作品であった。
大人・成人向けなファンタジーということでアダルト・ファンタジーと呼ぶこともある。 ただし、少年向けのダーク・ファンタジーもある。
[編集] ダーク・ファンタジーの特徴
一般的なファンタジー・幻想小説とダーク・ファンタジーとの明確な線引きは難しく、作風によって出版社が判断してジャンル分けしたり、[1]、読者が独自に判断したり、作者がコメントなどで明確に打ち出したりするなど、様々である。
ハイ・ファンタジー、いわゆる異世界ファンタジーの分類としてのダーク・ファンタジーでは、ストーリー全体がシリアスなトーンで進行しているのが大きな特徴で、その中で人間の残酷な心理や内面をえぐった表現や、予定調和的なハッピーエンドを嫌った展開(バッドエンド方針)、過激な戦闘とグロテスクな描写、性描写などに特徴的な作品を指すことが多い(ただしD.Gray-manなどでは、比較的残虐なシーンなどが少ないものもある)。それらの作品では児童文学やハリウッドが近代に入って作り上げた異世界ファンタジーで描かれる中世ヨーロッパ「風」世界のメルヘン・幻想的 (=非現実的) なイメージに対するアンチテーゼとして、現実の醜汚を世界観に反映させており、史実に基づいた戦争とそれに伴う略奪、魔女狩りや拷問、飢饉や疫病、政治の腐敗といったガジェットがリアリズム (場合によってはある程度の誇張表現も含む) により生々しく描写されることもある。また、グリム童話がダーク・ファンタジー作品に与えている影響も無視出来ない。原版に近いグリム童話には猟奇的殺人・異常性愛・軽視される(特に子供の)命など中世から近代の初期にかけての世相の実態と当時の価値観が描かれている。
一方、より広義のファンタジーとしての幻想文学の作品群でダーク・ファンタジーというラベリングをした場合、幻想と怪奇、ホラーの味付けの強い作品、ゴシック小説の流れを汲む作品などを指して呼ぶことが多い。現実世界に非現実の存在がクロスオーバーする現象、あるいはその体験を、恐怖として表現したもので、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトやホルヘ・ルイス・ボルヘスらの作品に特徴的である。
[編集] ダーク・ファンタジーを用いる作家
[編集] 脚注
- ^ 東京創元社はジョナサン・キャロルの作品群などを自社レーベル内で「ダークファンタジイ」というジャンルで扱っている。[1]
最終更新 2009年9月12日 (土) 21:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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