ティパサ

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ティパサ
アルジェリア

ティパサ
ティパサ
英名 Tipasa
仏名 Tipasa
登録区分 文化遺産
登録基準 文化遺産(3), (4)
登録年 1982年
拡張年  
備考 過去に危機遺産登録(2002年 - 2006年) 
公式サイト ユネスコ本部(英語)
世界遺産テンプレートを使用しています
  

ティパサ (تيبازة) は、アルジェリア沿岸部にあるティパサ県の県庁所在地。1857年に建造されたその近代的な町並みは、砂浜でひときわ目立っている。町の名前はアラビア語で「荒廃した都市」の意味である。その名前の由来となった古代ローマの遺跡群が町には残り、ユネスコ世界遺産にも登録されている。

目次

[編集] 歴史

[編集] 古代史

ティパサはフェニキア人によって建てられた。クラウディウス帝のときに古代ローマの軍事拠点とされたあと、市 (municipium) になった。その都市は海を見下ろす3つの小丘の上に建てられた。家々のほとんどは中央の丘に建てられたが、その痕跡は残っていない。かわりに、西の丘の大バシリカ (Great Basilica) とアレクサンデル大聖堂 (Basilica Alexander)、東の丘の聖サルサ大聖堂 (Basilica of St Salsa) の計3つの教会堂、2つの墓地、浴場、劇場、アンフィテアトルムなどの廃墟は残っている。また、城壁のラインは明瞭に辿ることが出来るし、東の丘のふもとには港跡がある。

バシリカ群は、モザイク模様に覆われた石棺が並ぶ墓地に囲まれている。ステファヌ・グセル (Stéphane Gsell) に発掘された聖サルサ大聖堂は、一つの身廊と二つの翼廊からなり、モザイク模様がなお残っている。大バシリカは何世紀にも渡って石切り場と化してはいたが、7つの翼廊に分かれていた教会のプラン(平面図)は見て取れる。教会の土台の下で、硬い石の地盤から墓石が切り出された。それらの切り出された跡には、24の石棺を納めるためのスペースの空いた直径18mの円形のものもあった。

キリスト教は早期に伝来し、3世紀にはティパサは司教座になっていたが、住民の多くは非キリスト教徒のままだった。4世紀にあったとされる出来事に、聖女サルサの殉教がある。伝説によれば、キリスト教徒の乙女サルサは、住民が信仰していたヘビの偶像の頭部を海に棄ててしまい、激昂した住民たちの石打ちに遭って、死んでしまったという。奇跡的に海から引き上げられた彼女の亡骸は、港の上の丘に葬られ、そこに小さな礼拝堂が建てられたという。これが後に聖サルサ大聖堂になったとされる。

484年には、ヴァンダルの王Hunericが、この地にアリウス派の司教を派遣した。それから程なくして、住民のほとんどはスペインへ逃げた。その一方で、残った住民たちは苛烈な迫害にさらされた。これ以降、古代都市ティパサは歴史から姿を消す。今も残る荒廃した有様が、後にやってきたアラブ人たちによるものであろうとなかろうと、どちらにしても彼らはこの町には定住することはなかった。

[編集] 近現代史

ティパサ近くには、ティパサラジオ局 (Tipaza longwave transmitter) があり、252kHzでフランス語によるラジオ放送を届けており、ヨーロッパの大部分でも受信可能である。

[編集] 世界遺産

アルジェリアの他のローマ都市遺跡であるジェミラティムガッドなどと同時に、ユネスコの世界遺産に登録された。登録されたのは、ティパサ西部考古学公園(Tipasa: Parc archaéologique ouest, 世界遺産ID193-001)、ティパサ東部考古学公園 (Tipasa: Parc archaéologique est, ID193-002) 、死者記念塔 (Mausoleum Kbor er Roumia, ID193-003) の3物件である。


[編集] 登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。

  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

[編集] 危機遺産登録

ティパサの遺跡群は、国立考古学公園となっているが、保護が行き届いておらず、環境の悪化が深刻となっていた。このため、2002年に危機遺産リストに加えられた。その後、保護に関する保護法制や計画はが整備されたことにより、2006年に危機遺産リストからは除去された[1]

  1. ^ この節は『世界遺産年報2002』『同2006』によった。

[編集] ギャラリー

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 同じ名前の他のローマ都市

古代ローマ時代にティパサ (Tipasa) と呼ばれていた都市は、コンスタンティーヌ県にもある。アンナバの真南88kmにある海抜957mのこの都市は、今はティフェシュ (Tifesh) と呼ばれている。そこの主要な遺跡は、壁の厚さが3mという驚異的な大城塞の遺構である。

[編集] 外部リンク

アルジェリアの世界遺産
World Heritage Sites in Algeria

文化遺産
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複合遺産
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最終更新 2009年8月26日 (水) 23:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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