テクノデリック
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| テクノデリック | |||||
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| YMO の スタジオ・アルバム | |||||
| リリース | 1981年11月21日 | ||||
| 録音 | STUDIO "A" | ||||
| ジャンル | テクノ | ||||
| 時間 | 43分45秒 | ||||
| レーベル | アルファレコード | ||||
| プロデュース | 細野晴臣+YMO | ||||
| 専門評論家によるレビュー | |||||
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| チャート最高順位 | |||||
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| YMO 年表 | |||||
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テクノデリック (TECHNODELIC) は、日本の音楽グループであるイエロー・マジック・オーケストラ (YMO) の6作目のアルバム。
1981年11月21日にアルファレコードからリリースされた。
目次 |
[編集] 解説
- 『テクノデリック』は世界最初期にサンプリングを利用したアルバムで「世界初の本格的サンプリングアルバム」と言われることがある(詳細は後述)。
- アルバム全体として、ミニマル・ミュージックが取り入れられているのも特徴であるが、後年細野晴臣は「YMOの中で唯一、可能性を秘めたまま発展し損ねた音楽のスタイルがミニマル」とのコメントを残している。
- 前作『BGM』ではほとんど使用されていなかった生楽器が多用されているのもこのアルバムの特色である。
- アルバムのタイトルは「テクノ+サイケデリック」の造語である。
- 細野がこだわっていたプロデュースのクレジット名が今回は「細野晴臣+YMO」となった。
- 前作『BGM』作成中に心身不調だった坂本が韓国旅行をきっかけに元気になった。そのときインスパイアされた内容が「京城音楽」で表現されている。しかし逆に細野が不調に陥り、その状態が「灰色の段階」という曲名で表現されている。
[編集] サンプリング
- 前述の通り、『テクノデリック』は「世界初の本格的サンプリングアルバム」と言われることがある。しかし、実際には、オーストラリアで発売されていたサンプラーを含むワークステーション「フェアライトCMI」の初期タイプをトレヴァー・ホーンやルパート・ハインがすでに所有していた。たとえば、イエスの「ドラマ・ツアー」(1980年)で、ジェフ・ダウンズがステージにフェアライトCMIを持ち込んで実際に使用していた。アルバムでも、前述のイエスの『ドラマ』、ケイト・ブッシュ『魔物語』(共に1980年)、バグルス『モダン・レコーディングの冒険』、ルパート・ハイン『イミュニティ』、キース・エマーソン『ナイトホークス』(いずれも1981年)で、一部ではあるが使用されている。
- 同じく、ほぼ同時期にスティーリー・ダンのエンジニアであったロジャー・ニコルズがサンプラー(名称:WENDEL)を開発しており、アルバム『GAUCHO』で使っていた。同アルバムの発売が1980年であるので、1981年リリースの『テクノデリック』よりも早いことになる。ただし、WENDELの使用はドラムの細かい補正に限られており、またLMD-649に比べ原始的な機材であった(インターフェイスもなく、変更するときにはわざわざそのたびにプログラム・コードを書かねばならなかった)。
- 一方YMOは、ハンドメイドのサンプラー「LMD-649」を用い、人の声やガムラン、工場の音などをサンプリングし、それらで本作のリズムトラックのほとんどを構成している。
- しかし、LMD-649をスタジオに搬入した松武秀樹は、当初これを「高くて買えなかったLinn Drum LM-1(当時、約300万円)の代用品」としか考えていなかった。(LMD-649は村田研治らが製作し、松武の依頼でシーケンサーのトリガー信号を利用できるよう改造された)
[編集] レコーディング
- レコーディングは前作『BGM』の発売日(1981年3月21日)から開始され、10月13日まで長期間行われている。
- 録音に関しては『BGM』ではデジタル録音を導入したが、デジタル特有のエラーノイズの問題や編集効率の問題から「体操」を除きアナログ録音に戻した[1]。
[編集] アルバムジャケット
アルバムジャケットは二種類存在し、最初にできたのは通常盤、現在の再発CDで使われている女性の肖像のデザインだが、「メンバーの顔が入っていない」という理由でメンバー三人の写真があしらわれたものが作り直された(これが初回盤のジャケットとなる)。
[編集] 収録曲
[編集] A面
- ジャム PURE JAM
- イントロの高橋のコーラスに関して細野はサイケデリックであるとコメントしている。曲の最後では逆回転で録音したモチーフが使われている。タイトルと歌詞の内容は当時アルファレコードの1階にあった喫茶店「BAN」のメニューにあった、とても分厚いパンにジャムののったトーストが不細工だったことを意味している(彼らはレコーディング中のスタジオから喫茶店に軽食をよく注文していた)。細野や坂本によれば、欧米のミュージシャン達はこの他愛もない詞を深読みして「何か意味深なことを語っているのではないか」とよく質問したそうである。作曲は高橋名義ではあるが、サウンドの大部分は細野が担当している。シンセサイザーが「うねうね」しているのはそのためである。「ジャムデショ」「ソレジャムデショドーゾ」の声はピーター・バラカンで、実際にスタジオ内でトランシーバーを使って喋っている。これは「完璧じゃない日本語」が欲しかったため[2]。この曲はアルバムでは最初に収録されているが、録音は最後に行われた(トラックシートではM-8)。
- 新舞踊 NEUE TANZ
- 作曲:細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏/作詞:細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏
- 階段 STAIRS
- 作曲:高橋幸宏/作詞:高橋幸宏、ピーター・バラカン
- 京城音楽 SEOUL MUSIC
- 作曲:坂本龍一、高橋幸宏/作詞:坂本龍一、ピーター・バラカン
- ガムランと声(パーッ、フク、チキ)によるパーカッションが印象的な曲。アルバムの3番目に録音された(トラックシートではM-2)。途中のヴォイスはトランシーバーの声を録音したもの。プリペアド・ピアノが使われている部分もある。坂本が韓国取材をした際の印象を元にしたもので、軍政下の韓国の事情をうかがわせる。
- 灯 LIGHT IN DARKNESS
- 作曲:坂本龍一、高橋幸宏
[編集] B面
- 体操 TAISO
- 作曲:細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏/作詞:細野晴臣・坂本龍一・高橋幸宏
- シングルカットされた曲。詳細は「体操 (YMO)」を参照。アルバムの中では最初に録音された。
灰色 の段階 GRADATED GREY- 作曲:細野晴臣/作詞:細野晴臣
- 細野がリズムをループ仕立てにして作った曲。また細野は歌い方を工夫し「ジョージ・ハリスン的な発声法をしてみた」と語っている。
- 手掛かり KEY
- 作曲:細野晴臣・高橋幸宏/作詞:細野晴臣、ピーター・バラカン
- 細野、高橋は、この曲について「CUEの続編」と語っている。坂本によると「YMO版ハイスクールララバイ」。シングル『体操』のB面にも納められている。スネアは石油缶を叩いた音をサンプリングしたもの。このアルバムではシンセサイザーはほとんどプロフェット5を用いているが、この曲のみアープ・オデッセイをベースとして使っている。
- 前奏 PROLOGUE
- 作曲:坂本龍一
- 後奏 EPILOGUE
- 作曲:坂本龍一
- 機械の音の上に、鉄工所の音のサンプリングが重なった後、分厚いストリングスが重なる。仮タイトルは「おやすみミュージック」。録音は前曲「前奏」と同時に行われている(トラックシートではM-6)。
[編集] 参加ミュージシャン
[編集] 参考文献
- 田中雄二 『電子音楽 in JAPAN』アスペクト、2001年
- 『イエロー・マジック・オーケストラ』アスペクト、2007年
[編集] 出典
- ^ サウンド&レコーディング・マガジン 1999年11月号
- ^ 2009年6月5日TOKYO FM「Tokyo Midtown presents The Lifestyle MUSEUM」で放送されたピーター・バラカンと高橋幸宏との対談より
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最終更新 2009年11月29日 (日) 17:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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