デジタルカメラ
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デジタルカメラ(Digital camera)とは、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータとして記録するカメラである。
本来「デジタルカメラ」というのは、デジタルスチルカメラ(Digital still camera=静止画カメラ)及びデジタルビデオカメラ(Digital video camera=動画用カメラ)の総称である。ただし一般的にはデジタルスチルカメラを指す事が多い。現在ではスチル撮影機能を搭載したデジタルビデオカメラや、反対に動画撮影機能を搭載したデジタルスチルカメラが一般的となってきており、双方の性能の向上も手伝って、その差異が徐々に無くなりつつあるが、デジタルカメラはそのうちより高画素の静止画を高画質に撮影することに特化したものといえる。
一般に「デジカメ」と略称されるが、「デジカメ」は三洋電機株式会社の登録商標である[1]。三洋は「デジカメ」単体での使用は不問だが、「○○のデジカメ」(○○はメーカー名)のような記述は認めない、と表明している[要出典]。
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[編集] 構造
デジタルカメラの構成要素は、従来のフィルムカメラ(銀塩カメラ)と同等の部分とそれ以外の部分に大別できる。フィルムカメラには外箱に相当するボディ、光を集め焦点を結ぶために必要なレンズ、光量を決定する絞り、決められた時間に限って感光体(フィルム)に光を当てるシャッター、撮影対象を確認するためのファインダが必要である。デジタルカメラにおいてもレンズは必要であり、通常のカメラと同等のレンズを用いる。機械的な可動部品としてのシャッターをもつものも多いが、コンパクトなものなどでは電子シャッターを採用するものも少なくない。ファインダは高級機種を除き副次的なものとなりレンズと反対側に設けられた液晶ディスプレイで代替する。
画像を記録する際、デジタル処理のために、撮影後に一定の書き込み時間を必要とする。このことは、フィルムカメラに比べてデジタルカメラの弱点とされていたが、画像処理チップの高性能化に伴い改善されてきている。しかし、高画素化が進み、データの容量が膨らんだ結果、記録媒体(CFカード、SDカード、SDHCカードなど)の書き込み速度にも影響されるようになってきている。この為、各社とも記録媒体について高速のものを推奨している。
画像の撮影枚数は、その写真の撮影モードやサイズによって異なる。概ねエコノミーモードで画像サイズが小さいものほど多く画像が撮れ、逆に撮影モードを標準や高画質、画像サイズも大きくなるに連れてその撮影枚数が少なくなっていく。近年発売されているデジタルカメラにおいては、メモリーカードを装着しなくても画像を記録できる内蔵メモリーが装着されているが、メモリーカードを使用している時に比べて撮影出来る枚数は限られる。
最近の製品では、記憶メディアの容量にもよるが、数分程度までの動画を記録できるタイプのものが多い。さらに、動画を主体に撮影という観点にたって、MPEG-4等の動画圧縮技術を取り入れた長時間録画が可能な製品も発売されている。但しクイックリターンミラーを使った一眼レフは構造上動画を記録することは不可能であるとされてきたが、ニコンD90など、これを可能にする製品も現れた。
[編集] 光学設計
基本的な光学設計はフィルムカメラと大差ない。しかし撮像素子が35mmフィルムに比べて一般に小さいので、撮影レンズをよりコンパクトに設計可能な場合が多い。また、撮像素子が小型である事により、レンズの造る像が小さくなるため、焦点距離が短いレンズでも倍率が高くなる。このため、特に撮像素子の小さいコンパクトデジタルカメラでは望遠レンズの製作が容易になり、35mm判換算で数百ミリを超えるようなレンズをコンパクトな機種に搭載する事が可能となった。その反面、広角レンズは作りにくく、多くの機種において広角側が35mm程度(35mm判換算)となっている。さらに、被写界深度が深くなる(より広範囲でピントが合う)ため、対象物だけにピントを合わせて背景から浮き上がらせる「ボケ」のテクニックが難しくなる。APS-Cサイズの受像体を用いたデジタル一眼レフにおいては、35mmフィルム向けのレンズは全て望遠よりになる。
デジタルカメラのレンズでは、イメージセンサとレンズとの間で発生する光の反射が問題となる。そのため、レンズ設計ではこの点を考慮して設計する必要がある。
[編集] 撮像素子
フィルムは用いず、CCDやCMOSなどの光学センサ(撮像素子)を用いて生成されたデジタル画像データを、内部メモリや記録メディアに記録する。受光部であるセンサの大きさは通常の35mm判よりも小さいものがほとんどである。コンパクトタイプでは1/3インチから2/3インチが、一眼レフタイプではAPS-Cタイプが多く用いられる。一部の高級機種や業務用機種には35mmフルサイズや中判といったフィルムと同程度のサイズの受像体を搭載する物もある。一般に受像体が大きい程、色再現性や感度に優れ、低ノイズであるが、その一方で高価になる。光学センサの種類は長年CCDが支配的であったが、近年は低消費電力や低価格といった特徴を持つCMOSの採用が、携帯電話内蔵型や一眼レフタイプを中心に増えつつある。
[編集] 記録媒体
撮影された画像データの記録・保存には、主にフラッシュメモリやハードディスクを用いたメモリーカードが使われる。かつてはコンパクトフラッシュとスマートメディアが中心であったが、カメラ本体の小型化に併せてメディアも小型化し、現在ではSDメモリーカードやSDHCカードがよく利用される。また、業務用の機種では大容量が必要な事からPCカードタイプのハードディスクが利用されたが、その後のマイクロドライブの登場やフラッシュメモリの大容量化に伴いこちらが用いられるようになった。大容量のフラッシュメモリーが一般化・低価格化するにつれ、記録媒体の交換なしにカメラ内に数千枚の画像を保持できるなど、フィルムカメラ時代には考えられなかった状況になった。反面、画像一枚あたりの記録単価が安く、しかも古い画像を消去して再利用できるため、「一写入魂」のような真剣な撮影意識が薄れ「数写せば当たる」的な撮影態度が増えたとの指摘もある[要出典]。
画像データの記録形式は、一般的にExif仕様に則ったJPEGが使用される。高性能機では、TIFFやRAW画像でも記録できる物がある。
[編集] 内部処理
撮像素子から出力されたアナログデータはA/D変換された後、画像処理プロセッサ(画像エンジン)によって補完・色空間変換・ガンマ特性変換などの様々な処理を受け、パソコンなどによる利用が可能なデジタルデータ(JPEG/RAWなど)へ変換され、最終的に記録媒体に保存される。これらの処理の精度やアルゴリズムによって色調・コントラスト・ノイズの量などが大きく変わるため、各社ともに開発にしのぎを削っている。このため、内部処理のチップをブランド化しているメーカーも存在する。画像エンジンを参照。
[編集] RAW現像
一方、一連の処理を受けたデジタルデータ(特に非可逆圧縮されたJPEG)は手動による調整などの後処理をしにくい(処理するたびに画質が劣化する)ため、撮像素子からのデータを最低限の処理のみでデジタルデータにしたRAW画像として記録し、パソコン上やカメラ内部で専用ソフトウェアを使って後処理したうえでJPEGやTIFFファイルとして保存することも行われる。この処理の過程を「現像」といい、それに用いられるソフトウェアを現像ソフトという。
[編集] 電源
1990年代、フィルムカメラに対してデジタルカメラの持つ最大の弱点は、消費電力が大きく、電池の電力消耗が激しいことであった。特にバックライトを持つ液晶ディスプレイは消費電力が大きく、ディスプレイをOFFにすることで電池寿命を伸ばす、といった工夫がメーカーおよびユーザーによってされていた(初期のデジタルカメラはこの理由により、コンパクトタイプでも撮影対象の確認のための光学ファインダを備えているのが普通であった)。その後、デジタルカメラ内部の電子回路の低電圧動作による低消費電力化、アルカリ電池の性能向上、リチウム一次電池の普及、さらには高電圧を安定供給できるリチウムイオン二次電池の積極的な採用によって、2006年時点では電池寿命はほぼ問題にならなくなった。それにともない、多くのメーカーにおいて、コスト高でありカメラ小型化の制約にもなっていた光学ファインダーの省略が進められている。デジタルカメラの電池寿命は撮影可能枚数としてカタログなどに表記されるが、メーカー間で条件を統一するため、CIPAによって実使用状況をシミュレートした測定シーケンスが策定されている。
[編集] ファインダの切り離し
カメラではレンズから入った光をそのままファインダで確認するため、それらの間が光学的につながっている必要があった。デジタルカメラの場合も同様の構造が可能であるが、他方で光信号を電気信号に変えるのだから、それをファインダの代用に使用することも可能である。このような観点から、カメラ本体から自由なファインダを設定する試みも行われた。もっとも極端なものはミノルタのディマージュシリーズの初期に見られたカメラ本体とレンズ部分を切り離し、ケーブルでつなぐ、というものである。この型はこのシリーズ以外には使われなかった。また、カメラ本体とレンズ部分が関節のようにつながり、互いに回転することで方向を変えるような構造も開発され(ニコン900シリーズ)、これはスイバルと言われた。これらは一部のユーザには好評であったが、いずれも従来のカメラと大きく姿を異にし、扱いづらかったためか次第に姿を消した。
カメラ本体は従来の形に近く、裏面に液晶を置きながら、これを可動としたのがいわゆるバリアングル液晶である。これにより、ローアングル(低い位置からの撮影)やハイアングル(高い位置からの撮影)など、従来困難の伴ったアングルからの撮影が容易になった。これはコンパクトデジカメではある程度普及し、一眼においても一定の商品が生み出されている。
[編集] 他のデバイスとの連携
デジタルカメラで撮影・記録される画像については、CIPAによってJPEGファイルのヘッダーなどの規則であるExifが規定されている。現在の多くのデジタルカメラおよびカメラ付き携帯電話はExifに準拠しており、PCなど他のデバイスからはデジタルカメラメーカーの差異を意識せず同様に取り扱うことができる。一方、撮影時の生データとなるRAWや可逆圧縮のフォーマットであるTIFFが採用されている場合があるが、これらは完全に互換性があるわけではない。また、変化の激しい動画フォーマットについてはメーカー間での互換性を保証する規格が存在しない。
同じくCIPAによってファイル名などの規則であるDCFが規定されている。メモリーカードの基本ディレクトリ上に作成される「DCIM」フォルダ、その下のサブフォルダの命名法などがメーカー間で統一されているため、メモリーカードをメーカーが異なるデジタルカメラに入れて画像を表示させること、メモリーカードをプリンタに入れてパソコンを介さずに印刷を行うことも可能である。
パソコンへの画像データの転送については、記録したメモリーカードによる方法の他、多くの機種ではUSB接続による方法もサポートしている。この場合、デジタルカメラ付属のソフト(最初にインストールが必要)やWindows XP等一部のOSの機能を用いてデジタルカメラから画像データを読み出す形を取るもの(PTP等)と、単なる外付けの大容量記憶装置(マスストレージ)として、自由に画像ファイルの出し入れが可能なものがある。USB普及以前は、シリアルインターフェイスやSCSIを使用する物もあった。またUSBがまだ十分な転送速度を持っていない頃には、プロ向けの機種の中にはIEEE 1394を採用する物もあった。さらに近年は無線LANを使用する物も登場しているが、メーカーによりまちまちの実装である。
2003年頃からは、デジタルカメラ本体と対応プリンタをUSBケーブルで直接接続して印刷できる「PictBridge」などの規格も制定された。→#印刷についてを参照。
[編集] メーカー
「カメラ」という名称が付いてはいるが、電子機器的な要素もあるため、ニコン、キヤノン、オリンパス、ペンタックス、リコー、富士フイルムなどのカメラ(光学機器)メーカーの他、ソニー、パナソニック、三洋電機、カシオ計算機など家電・電子機器メーカーからも発売されている。
競争の激化にともない、2005年に京セラが日本国内のデジタルカメラ事業から撤退。2006年には、コニカミノルタがデジタルカメラを含むカメラ事業全般から撤退し、一眼レフカメラ部門をソニーに譲渡した。また、イーストマン・コダックも消費者向けデジタルカメラの生産から撤退し、デジタルカメラ製造部門をフレクストロニクス・インターナショナル社に売却している(開発・設計・販売は継続)。 このように、従来からの光学機器メーカーの凋落が目立っている。
2008年のデジタルカメラの出荷台数は、日本向けが約1,100万台、日本向け以外が1億860万台とされている(カメラ映像機器工業会調べ)。2007年のデジタルカメラの国内販売シェアは、キヤノン 21.2%、松下電器産業(現・パナソニック) 14.9%、ソニー 13.4%、カシオ 12.2%、ニコン 10.7%となっている[2]。
電気機器メーカーの場合、光学系の設計が比較的弱いため、レンズメーカーよりレンズ部品の供給を受けて組み込む場合もある(実例ではキヤノンやペンタックスのレンズを組み込んだカシオ製品などの例がある)。さらに、光学機器メーカーに比べて劣る技術ブランド力を補うため、「ライカ」や「カール・ツァイス」といったドイツの有名カメラブランドを冠したレンズを採用することもある(パナソニック、ソニーなど)。しかしながら、メーカーに拠ってはOEMとしてレンズの供給を受けるのではなく、同ブランド名を冠するレンズを自社内やレンズメーカーでライセンス生産している場合がある。
また光学機器メーカーの場合、電気機器メーカーにレンズを供給して、OEM委託をしていることが多い(ニコン・クールピクスシリーズなど)。OEM委託先として三洋電機や台湾のメーカーなどがあり、実際の製造メーカーで見たシェアはOEM製品も含めると販売シェアとは大きく異なる。
従来、デジタル一眼レフカメラは技術的な課題と、交換レンズを始めとするオプション類も販売する必要があるため、これまでの技術や歴史の蓄積のある光学機器メーカー(ニコン・キヤノン・ペンタックス・オリンパスなど)以外では製品を出せない状況にあった。しかし2007年4月現在では、写真部門から撤退したコニカミノルタの一眼レフ部門を引き継ぐ形となったソニーや、オリンパスと協業しフォーサーズ・システムへ参入したパナソニック。ペンタックスとの提携を発表し、OEM製品を販売しているサムスン電子など、電機メーカーの参入も本格化している。
また上記のメーカー以外にもセイコーエプソンや、ライカで有名なライカカメラ社などがレンジファインダー式デジタルカメラの製造を行っている。(R-D1、M8など)ただし、ライカカメラ社のM8以外のデジタルカメラは、パナソニックにOEM委託しているものである。
[編集] 販売動向
[編集] トイデジカメ
売価1万円程度以下で、機能が制限されていることから「トイデジカメ」と呼ばれていたカテゴリーが存在した。玩具流通ルートで売られていることが多い。トイデジカメとしてはタカラのSTICK SHOTやニチメンのChe-ez!等が著名だった。こうしたトイデジカメの大半はWEBカメラとしても利用でき、画質より多様性、汎用性を売り物にした製品が多い。このためWEBカメラ代わりにトイデジカメを購入するパソコンユーザーも増えた。後年になり、防水を売り物にしたり、液晶モニターを搭載したり、中には500万画素を超えるCCDモジュールを搭載したトイデジカメも発売された。しかしながら、そうした高性能を謳う製品でも同画素クラスの一般的デジタルカメラと比較すれば性能は明らかに見劣りするものであるし、安価でもあるが従来のトイデジカメほどコスト的なアドバンテージは得られなかった。この様な状況から気軽に買えるはずの「トイデジカメ」という概念そのものが薄れてしまった。
[編集] 一般的デジタルカメラ
日本国内における一般的なデジタルカメラの中心価格帯は3万円~5万円が主流である(2008年現在)。売れ筋のキーワードは2003年頃までは画素数など、2004年には動画撮影性能や多彩なシーンモードなど、2005年には大型液晶・高感度・手ブレ補正などであった。2007年には人間の顔を判別してピントや露出を合わせたり、笑顔が発生するとともにシャッターが切れる機能なのが売りとなった。
消費者がデジカメを選ぶ際に重視するのは画素数であるという答えが多い。また市場占有率はコダック社を除くとほぼ日本企業のブランドが占めており、2003~2004年にはおよそ80%であった。
[編集] 印刷について
当初は、記録した画像をパソコンに転送して、パソコンに接続したプリンタを用いて印刷するのが一般的であったが、2000年頃からDPE店などでデジタルデータから印画紙に焼き付けるサービスが行われている。これは、デジタル処理のミニラボ機の機能を利用したもので、フィルムスキャナによる入力の代わりにデジタルカメラなどで得られたデジタルデータ(JPEGなど)を焼き付けているものである。この場合、オリジナルデータの画質を超えることはできないものの、原理的には最終的なプリントの品質自体はフィルムから焼き付けた場合と同等であるとされる。ただし、デジタルプリントの需要がそれほど大きくない店舗などでは、デジタルミニラボ機の導入コストの問題があるため、昇華型プリンタやインクジェットプリンタなどを使って印刷する場合もあり、銀塩印画紙へのプリントに比べ耐久性などの点で見劣りする場合も多い。そのほか、コンビニや駅などで、セルフサービスで写真印刷を行なう機械も設置されている。そのような機械では、単に印画紙への出力だけではなく、シール印刷機能のような付加価値を持たせている物もある。しかしながらセルフサービス機でのプリントは一般的に銀塩印画紙へのプリントではなく昇華型やインクジェット方式のプリンタを使用する形式であるため、DPE店での印刷に比べて耐光性や耐ガス性に劣り、長期間の保管には向かないとされる。また、インターネット経由で画像ファイルをアップロードし、印刷したプリントを店頭や郵送で受け取るサービスもある。
さらに、個人がプリンタで印刷する方法においても、プリンタ本体の性能向上に加え、印画紙と同等の画質を謳う写真出力専用のプリンタ用紙や、耐光性や耐ガス性に優れたインクの開発が行われている。また、2003年頃から、PictBridge(カメラ機器工業会)、USB DIRECT-PRINT(セイコーエプソン)、DIRECT PRINT(キヤノン)、BUBBLE JET DIRECT (キヤノン)というデジカメとプリンターを直接接続する通信規格が登場し、これに基づいて製造されたデジカメとプリンタを組み合わせると、パソコンを用いずに、デジカメとプリンタだけで印刷することが可能である。 またカメラ付き携帯電話においては、富士フイルムのpivi等、インスタント写真方式を用いたプリンタ製品の人気も高い。
一般的にはL判やDSC判への印刷であれば150万画素程度の画素数で必要十分である(というよりも、これ以上大きな画素数であっても、一般的な出力解像度300dpi程度のプリンタでは違いが表現できない。尚、インクジェットプリンタでの9600dpi等の数字は、1つのドットが1色しか表現できないため、実際の解像度は大きく落ちる)が、それより大きなA4やA3判等のサイズに印刷する場合には、より高画素数のデータ(A4判で800万画素程度)を用意した方が綺麗に印刷できる。
[編集] 歴史
1975年12月、Kodakの開発者Steve Sassonが世界初のデジタルカメラを発明する。画像サイズは100×100の10000ピクセルで、撮影した映像をテレビに映す事も出来た[3]。
静止画をデジタルで記録するいわゆる「デジタルカメラ」の前に、アナログ記録を行う「電子スチルビデオカメラ」という製品群が存在した。これは、2インチのビデオフロッピーディスクを記録媒体としてこれにアナログFM記録する電子カメラで、1986年~1988年頃に販売されていた。現在の「デジタルカメラ」を単に「電子スチルカメラ」と呼ばないのは、このアナログ記録の製品との混同を避けるためである。
画像をデジタル方式で記録する初めてのカメラは1988年に富士フイルムから発売された「FUJIX DS-1P」である。 画像を記録する媒体にフラッシュメモリを初めて使用したのは1993年に同じく富士フイルムから発売された「FUJIX DS-200F」である。 デジタルカメラの一般向け普及の口火を切ったのは、1995年にカシオから発売された初のデジタルカメラ「QV-10」である。液晶搭載で6万円台の価格を実現して大当たりし、デジタルカメラが市民権を得た。これはカシオが以前フロッピーディスク形式で保存する電子スチルビデオカメラを発売したものの、競合製品として同価格で8ミリビデオが登場したため売れ残り、これに苦慮し再開発を行った結果とも言える。QV-10の成功を皮切りに多くの電機企業が一般消費者向けデジタルカメラの開発・製造に乗り出した。QV-10発売の二ヶ月後にリコーから発売されたDC-1には動画記録機能があり、その記録方法として初めてJPEGの連続画像(後にMotion JPEGと呼ばれる方式)を用いた。その後、1999年末頃から始まった高画素数化競争や、キヤノンのIXY DIGITALの大当たりによる小型化競争など、市場拡大を伴った熾烈な競争により性能は大幅に上昇し、価格もフィルムカメラ並みとなった。当初は、画質の問題や使い勝手から、デジタルカメラに疑問を持っていた消費者も、画質と使い勝手が改善されるにつれて抵抗がなくなり、フィルムカメラからデジタルカメラへの置き換えは確実なものになりつつある。
また、報道関係やプロカメラマンの間でもデジタルカメラは急速に普及した。業務用のデジタルカメラは古くから存在していたが、それらは高画質でも大型で可搬性のないものであったり、一眼レフタイプでも専用のレンズ群が必要で価格も数百万円になるなど、一部の大手報道機関などが少数保持しているだけの特別なカメラであった。しかし、1998年から1999年にかけてキヤノンやニコンなどが、従来型のレンズをそのまま利用でき、かつカメラとしての完成度も高いデジタル一眼レフを相次いで投入、デジタル一眼レフの完成度は急激に向上し、価格も100万円を切るようになった(2008年現在では、エントリークラスの機種なら標準ズームレンズ付きで5万円台で手に入るものもある)。2000年のシドニーオリンピックなどを契機として報道各社を中心にデジタルカメラの導入は急激に進んだ。フィルムの現像やデジタル化の手間がなく、フィルム代もかからないためコスト的にも優れたデジタル一眼レフは、現在ではフィルムカメラを駆逐して、報道カメラの中心的な存在となっている。
2000年頃から光学機器メーカー、電気機器メーカーが一般向けデジタルカメラ事業に続々と参入し、価格や性能の激しい競争が起こった。安価なトイカメラを中心に台湾や中国、韓国等のメーカーが加わり、さらにはカメラ付携帯電話も加わって、店頭では激しい販売合戦が展開されている。現在では多くのメーカーが赤字を出すなどして撤退しており、業界の再編が進んでいる。
- 1994年2月 - アップル、QuickTake 100を発売。内蔵1MBのフラッシュメモリに記録する方式、35万画素。
- 1995年5月 - リコー DC-1を発売。41万画素、後にMotion JPEGと呼ばれる事になる連続JPEG画像記録方式を採用する。
- 1997年 - ニコン、COOLPIXシリーズ発売開始。
- 1998年 - オリンパスCAMEDIA C-1400 が、カメラグランプリの記者クラブ特別賞に選ばれる。デジタルカメラが同賞を受賞したのはこれが初めて。
- 2000年 - 世界初のデジタルカメラ内蔵携帯電話「J-SH04」がJ-PHONE(現ソフトバンクモバイル)より発売される。以後の携帯電話はカメラ内蔵が主流となる。キヤノンがIXY DIGITALを発売。
- 2005年 - 松下電器産業がオリンパスと、ソニーがコニカミノルタと、ペンタックスが韓国サムスン電子グループのサムスンテックウィンと、一眼レフデジカメの開発で提携することを発表。また、京セラのデジタルカメラを含めたカメラ事業(京セラ、コンタックスブランドとも)からの撤退が報じられた。今後光学機器、電気機器メーカー双方の業務提携による競争の激化も予想されよう。
- 2006年 - 競争は一層激化し、ニコンはデジタルカメラに生産資源を集中し、フィルムカメラのラインナップを大幅に削減、コニカミノルタはデジタルカメラを含むカメラ・フィルム・写真関連事業全般から撤退、一眼レフカメラ部門をソニーに譲渡した。コダックも消費者向けデジタルカメラの自社生産から撤退するなど、業界の再編も進んでいる。
[編集] 関連項目
[編集] ファイル規格
[編集] イメージセンサー
- Super HAD CCD(ソニー株式会社)
- スーパーCCDハニカム (富士写真フイルム株式会社)
- Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー(米Foveon Inc.)
- LBCAST(ニコン株式会社)
- νMAICOVICON/Live MOS(パナソニック株式会社)
[編集] 記録媒体
- フロッピーディスク(初期製品の一部)
- PCATAカード(SRAMタイプとフラッシュタイプがある)
- メモリースティック(主にSONY製品で使われるメディア)
- スマートメディア(オリンパスや富士製品で使われていたが、技術上の限界からxDピクチャーカードに移行)
- SDメモリーカード(2004年頃からの主流メディア)
- コンパクトフラッシュ(一眼レフタイプなどハイエンドモデルで多く使われる)
- マイクロドライブ(一眼レフタイプなどハイエンドモデルで多く使われる)
- xDピクチャーカード(オリンパスや富士製品で使われる)
[編集] 脚注
- ^ 特許庁電子図書館「商標出願・登録情報」より
- ^ 2008年1月11日 日経産業新聞 3頁 BCN調べ
- ^ PluggedIn - We Had No Idea
30年以上前に登場した世界初のデジタルカメラ - GIGAZINE
[編集] 外部リンク
- DigitalCamera.jp(総合情報サイト)
- デジタルメディアトラブル対策(写真消失対策、消失予防情報サイト)
- ガバサク談義(撮像素子のサイズを比較したページがあります)
最終更新 2009年10月27日 (火) 01:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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