トヨタ・ブレイド
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ブレイド (BLADE) は、トヨタ自動車が生産・販売する、ハッチバック型の自動車である。
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[編集] 概要
ブレイドは「大人しくない大人に、ショート・プレミアム」というコンセプトのもと、高級車の上質さを兼ね備えたアクティブな大人のためのハッチバック車として設定され、トヨタ店とトヨペット店の2系列で販売される。オーリスとは姉妹車の関係にあるが、両者のコンセプトとターゲットは明確に異なる。そのため、主として前部のエクステリアデザインやテールライトの意匠がオーリスとは異なり、リアサスペンションも日本仕様オーリスの2WD車で標準となるトーションビーム式ではなく、欧州仕様オーリス、同社のT250型アベンシス、T240型およびT260型プレミオ / アリオン(4WD仕様)、E120型およびE140型カローラシリーズ(4WD仕様)、E150型オーリス(4WD仕様)等とほぼ共通の機構を持ったバイザッハ・アクスル型ダブルウィッシュボーン式が2WD車、4WD車を問わず標準設定される。
ボディフレームや内装の一部はオーリスと共通となるが、エンジン排気量の拡大に伴いボディの一部とブレーキが強化される。装備も上級車種として見合うようダッシュボード表皮にスウェード調表皮が奢られるなど見た目の品質感の向上が図られるほか、横滑り防止装置(VSC)が装着されるなどより上級の装備が標準装備される。
オーリスとは異なり、日本国内専用車として販売される。
[編集] 歴史
[編集] 初代 E150H型(2006年-)
- 2006年12月21日 - 2.4Lエンジンを搭載したハッチバックとして発表・発売。
- 2007年8月1日 - V6・3.5Lエンジンを搭載した「ブレイドマスター」を新設定。
- 2008年10月7日 - ブレイドG・ブレイドマスターGに「Version L」を新設定。あわせて一部改良(ラゲージルームの容量を拡大)。
[編集] 位置づけ
2006年10月に先行発売されたオーリスとともに、その成り立ちを見ればカローラランクス / アレックスの後継車種として捉えられがちだが、実際にはクラウンなどの大型サルーンからのダウンサイジング需要などにも対応できる“小さな高級車”としてかつてのプログレや現行のレクサス・ISといった車種に代表される「プレミアム・コンパクト」として誕生した車種である。 2006年のカローラシリーズのモデルチェンジでは、国内および北米、途上国向けカローラ後継車(E140型)と中国・欧州向けカローラ後継車(E150型)は、それぞれ別の型式番号を持ち、国内では両者の型式が併売された。これは、中国向けカローラセダンの後継車(卡羅拉)と欧州向けカローラハッチバックの後継車(オーリス)が、現地の市場動向に応じて大型化されたことによる。
オーリスとその姉妹車であるブレイドは先にモデルチェンジを果たした10代目カローラシリーズとは異なり、オーリスから採用された新MCプラットフォームをベースとして開発され、特にブレイドについては前述したように大排気量エンジンやそれに見合った装備や質感を備えた国産車初となる「プレミアム・ハッチバック」として開発された。
ブレイドの開発コンセプトは「ショート・プレミアム」。姉妹車のオーリスは欧州市場でCセグメントハッチバック車(なおヴィッツ/ヤリスはBセグメント、アイゴはAセグメント)に分類され、それら同格車と競合する世界戦略車であるのに対し、ブレイドは遊び心を忘れないおしゃれな団塊の世代(2009年現在、50~60歳代のユーザー層)の上位車種からの乗り換え(ダウンサイジング)をターゲットとした国内専用モデルとして、また子育てを終了した一部のポスト・ミニバンユーザー層もターゲットとし、スタイリング、室内空間、走行性能、それぞれを融合させた新しい上級車として新規提案された。生産はオーリス同様、関東自動車工業の岩手工場(岩手県胆沢郡金ケ崎町)が担当する。
一般的に、高出力エンジンを搭載したコンパクトカーは“ホットハッチ”と呼ばれその過激なスポーツ性能がクローズアップされる場合が多いが、ブレイド・マスターの場合は過激な走りの為というよりはむしろ「上級セダンのような、より一層のラグジュアリー性およびプレミアム感を向上させるという意味で高出力エンジンを搭載した」と捉えるのが正しいといえよう(だが実際、ブレイド・マスターのパワーウェイトレシオは5.25ps/Kgと、トヨタFRスポーツの最高峰であったJZA80系スープラの最強モデルであるRZグレードと同等であるため、見方によっては“ホットハッチ”とも捉えられなくはない)。
[編集] エンジンとプラットフォーム
エンジンは2.4Lは直列4気筒の2AZ-FE型、3.5LはV型6気筒の2GR-FEが搭載される。プラットフォームは、オーリスと共通でRAV4やエスティマに用いられた新MC(ミディアム・コンパクト)プラットフォームをベースに開発され、トランスミッションは2.4Lは全グレード7速マニュアルモード付きCVT(SuperCVT-i)、3.5Lはスーパーインテリジェント6速オートマチックとなる。
フロントサスペンションはマクファーソンストラット式、リアサスペンションはダブルウィッシュボーン式を2WD・4WD(マスターはなし)全グレードに採用。主要なボディフレームとサイドパネル、内装の一部はオーリスと共通となるが、エンジン排気量の拡大に伴いボディの一部とブレーキが補強される。機構的にはヒルスタートアシストコントロール、ホイールスピンを防止するTRC(トラクションコントロール)、VSC(横滑り防止装置)、EBD付ABS、ブレーキアシストが設定されている。
[編集] デザイン・コンフォート
フロントマスクデザインはオーリスとの差別化が図られ、プレミアムセダンのようにやや押し出しの強いグリル(オリジナルのエンブレム付き)とL字型ヘッドライトなどは日本的な高級感を強調したデザインを採用し12代目クラウンとかなり似通ったものになった(オーリスでは欧州販売を主眼とした世界戦略車として欧州トヨタの現地デザイン案が採用された)。一方、リアデザインは専用のクリアテールランプが与えられるほか、リアフェンダーからテールにかけての豊かな曲面により接地感の高いデザインが与えられる。
ブレイドは、トヨタ製上級車種を意識した塗装品質規格が採用されるほか、ライバルをしのぐ静粛性が確保される。内装では、基本造形では中世欧州建築様式にヒントを得た「フライングバットレス」(飛梁)など、オーリスとの共通の特徴を持つほか、ダッシュボード表皮にスウェード調表皮を用いるなど一部部品の表面素材は、オーリスと比べ良質のもの(スエード調インテリア)が採用される。インテリアカラーは標準色のダークブルーの他、上級グレードには、アイボリーの専用色も設定され、人工皮革・アルカンターラシート(運転席8ウェイパワーアシスト付)が標準で装備される。標準グレードはダークブルーファブリック。
[編集] グレード
2.4Lエンジンでは、標準グレード(ブレイド)・上級グレード(ブレイドG)・最上級グレード(ブレイドG Version L)の3つで販売展開され、それぞれFF(2WD)と4WDが用意される。全グレードは、基本機構は共通で装備品目が異なる。全車CVT(SuperCVT-i)が搭載される。また、オーリスよりも上級志向のモデルになるため、標準グレードでも通常のコンパクトカーの最上級グレードと同等の装備が標準装備になっている。SRSエアバッグ(運転席・助手席)、SRSニーエアバッグ(運転席)、サイドエアバッグ(前席のみ)、サイドカーテンエアバッグ(前後席)、リアセンターヘッドレストなどの安全装備をはじめ、本革製シフトグリップ、フォグランプ、コンライト(自動点灯ヘッドライト)、サイドターンランプ付き電動格納式カラードドアミラー、常時発光式メーター、スマートエントリー・スタートシステムなど。 標準搭載されるエアコンはセカンダリベンチレーション付オートエアコンで、上級グレードは左右独立温度設定が可能となる。ディスチャージヘッドランプは標準グレードはオプション、上級グレードで標準装備となる。
3.5Lエンジンでは、標準グレード(ブレイドマスター)・上級グレード(ブレイドマスターG)・最上級グレード(ブレイドマスターG Version L)で展開される。駆動方式はFF(2WD)のみである。トランスミッションはスーパーインテリジェント6速オートマチックが搭載される。 サスペンションは専用チューニングされ、16インチのディスクブレーキと17インチアルミホイールとタイヤが採用された。 ステアリングにパドルシフト、内外装にはフロントグリル、リヤエンブレム、本革巻きシフトレバーノブ、シフトゲートパネルなどが専用品となる。 ブレイドマスターGでは、レーダークルーズコントロールとミリ波レーダー方式プリクラッシュセーフティシステム(ブレイドマスターではオプション)、助手席4ウェイパワーシートが追加される。
なお、最上級グレードの「Version L」では、ブレイドG・ブレイドマスターGの装備に加え、レッドローズ色のフル本皮シートを採用したほか、内装の一部にも本皮を使用。外装でもスーパークロムメッキで塗装されたアルミホイールやスモーク加飾フロントヘッドランプを標準装備。ボディカラーにもグレード専用色として「マルーンマイカ」を追加した。
日本国内専売となるブレイドは輸出仕様との共通化を意識したオーリスと異なり[1]、寒冷地仕様に装着可能となるリヤフォグランプは販売店装着オプションのバンパー右下部埋め込み型となっているが、これは現行E140系カローラ・シリーズやT260系プレミオ/アリオンなど、リヤフォグランプの装備が義務化されている地域への輸出を考慮していないトヨタ車によく見られる対応である。(ただし、輸出を考慮していない車種にも、アルファード/ヴェルファイアやプロボックス/サクシードのようにメーカーオプションのリヤフォグランプを用意している車種が存在する。)
[編集] 車名の由来
「ブレイド」は英語で刃(やいば)を意味し、「人を魅了する鋭さを持ったクルマ」の意。スタイルや走りにおいて人を魅了する鋭さを持ち、新しいマーケットを切り拓きたいという開発者の想いがこめられている。 尚、V6・3500ccにつくサブネームの「マスター」(Master)は師匠という意味ではなく、英語のmasterpiece(傑作車両)から来ている。
[編集] ブレイドと共通のプラットホームを使用する車種
- トヨタ・カローラ(E150型)
- トヨタ・カローラルミオン
- トヨタ・マトリックス
- トヨタ・オーリス(姉妹車)
- トヨタ・カムリ
- トヨタ・マークXジオ
- 3代目トヨタ・RAV4
- トヨタ・ヴァンガード
- 3代目トヨタ・エスティマ
- 2代目トヨタ・アルファード
- トヨタ・ヴェルファイア(アルファードの姉妹車)
[編集] 取り扱いディーラー
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 注釈
- ^ 2009年10月に行われたオーリスのマイナーチェンジで、オーリスのリヤフォグランプも販売店装着オプションのバンパー中央下部埋め込み型に変更されている。
最終更新 2009年11月6日 (金) 12:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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