トヨタ・プロボックス
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プロボックス(Probox)は、トヨタ自動車が製造するライトバン型、およびステーションワゴンタイプの自動車である。カローラバン&アシスタ(←ビジネス)ワゴン/スプリンターバン&ワゴンの後継車として、バンとしての使い勝手を念頭に置いた専用設計を用いて開発されたモデルである[2][3]。
目次 |
[編集] 概要
2002年7月2日発表・発売。初代ヴィッツのプラットフォームを元に作られ、商用のバンモデルと、乗用5ナンバーモデルとしての役割を持つワゴンモデルが設定されている。姉妹車に、カルディナバンの後継となる、サクシードがある。
エンジンは、バンモデルは1.3Lの2NZ-FE型と、1.5Lの1NZ-FE型ガソリンエンジン、更に1.4Lの1ND-TV型 コモンレール ディーゼルエンジン、環境に配慮した1.5Lの1NZ-FNE型CNGエンジンも設定。ワゴンモデルは1NZ-FE型ガソリンエンジンのみ。 グレードはバンモデルが最上級グレードの[GL]、ベーシックグレードの[DX]がある。[GL]には電動格納式ドアミラー、前席パワーウィンドウ、ブラックアウト(窓枠が黒色塗装)が標準装備となっている。オプションで[カラードパッケージ]を選択するとミラーやバンパー、などが、カラードとなった。 [DX]には[コンフォートパッケージ]があり、電動格納式ドアミラー、前席パワーウィンドウなどをオプションで装着することができる。ワゴンモデルは最上級グレード[Fエクストラ]、ベーシックグレードの[F]がある。ワゴンモデルは全車ホーンパッドにオーナメントが付く。シートではバンモデルのフロントシートはヘッドレスト一体型シートが装着されるが、ワゴンモデルは、全席ヘッドレストが装着されており、リアシートも質がバンモデルより向上している。(バンモデルは4ナンバー登録や、使い勝手を考慮しリアシートにヘッドレストが装備されていない。) [F]のホイールはバンモデルと共通のスチールホイールが装着されるが、[Fエクストラ]はフルホイールキャップとなる。また、サイドモールも全車標準装備となる。[F]のサイドミラーも[DX]と同じく手動可倒式となり、[Fエクストラ]は[GL]と同じく電動格納式ドアミラーを装備する。[Fエクストラ]もカラードパッケージを選択できる。
シフトは1.3Lの2NZ-FE、1.5Lの1NZ-FE、1.5Lの天然ガスエンジン1NZ-FNEは4速AT、5速MT共に選択できるが、1.4Lのディーゼルエンジン1ND-TVは5速MTのみとなった。 ちなみに、オプションのフロントフォグランプの形状は前期、後期モデルで異なっている。(前期だ円、後期円形)
開発の背景としては以下のものが挙げられる。
- 前モデルであるカローラ/スプリンターバンの陳腐化。生産10年目の節目でもあった。
- カローラ バンとカルディナ バンの統合による合理化。
- 対抗車種の日産・ADバンのフルモデルチェンジによる、商用車市場でのシェア低下。
開発コンセプトとしては以下の通り。
- ADバンを凌駕する性能を確保。
- 商用車バン(4ナンバー)をメイングレードとして、使い勝手のよさを追求。
- 「シンプル イズ ベスト」。無用な加飾の排除による徹底したコストダウン。
フロントプラットフォームはコストを考慮した結果、カローラ系ではなく、初代ヴィッツ系のものを流用し、車両総重量に見合った衝突安全性を確保するため、前端部を延長した。リアフロアパンは、荷室容積を最大限確保するため、ショックアブソーバーを後傾させ、床下配置を可能とした専用品を新開発。後輪の足回りには、プロボックス&サクシード専用に開発された、4リンク式トーションビームアクスルを採用し、さらにラテラルロッドを加え、積載物による車高変動や、側方からの入力時にも、安定走行ができる様に配慮がなされている。前輪の足回りはヴィッツ用を流用したストラット式とした。ばね高さの短縮と積載重量を考慮し、ヴィッツ系では最大のばね定数となった。
インテリアについては、カローラバン、スプリンターバンの大口ユーザー等へのリサーチの結果、ドライバーの使い勝手が追求されている。A4ファイルやB5サイズのモバイルノートパソコンが入る大型ポケットや、カードホルダーやペンホルダー、大容量の灰皿、モバイルノートパソコンや弁当を置くための格納式テーブル、長距離走行でも疲れにくいシートなど、乗用車の派生ではない、商用バンをメイングレードとした、よい意味での割り切りが感じられる。
安全性については、他のトヨタ車同様、GOAボディーが採用され、国土交通省の自動車アセスメントで最高レベルの星6つとなっている。環境性能は、全グレードで超低排出ガス車認定を受けている。
ディーゼルエンジンの1ND-TV型搭載車はNox・PM法の規制対象となっており、2007年9月までに販売終了となった。ちなみに姉妹車のサクシード同様、事実上新車として販売されている国内向けの総排気量2,000cc以下のディーゼル車が消滅した。
改造扱いではない、超低排出ガス車の認定を受けた量産CNG車も設定されている。
車両開発は、カローラ/スプリンターバン・ワゴンと同様に、ダイハツとの共同開発で行われ、生産はグループ子会社のダイハツの京都工場で行われている。
2009年現在、国産ライトバンとしては、唯一5MTの設定がある車両でもある。
ちなみに、このクラスの3大車種[4]のなかで、唯一、設計段階から商用車専用に開発されたモデルである[5]。
[編集] サクシードとの相違
- フロントグリル、フロントバンパー、フロントフェンダー、クウォーター、リヤバンパー、テールゲート、ヘッドランプ、リアコンビランプが異なる。
- ボンネット、フロントウインドシールド、ルーフ、ドアは共通。また、全長が105mm短く、その結果、2名乗車時の荷室長は、サクシードの1830mmに対し1810mmで、3×6(サブロク)[6]の定尺ベニアの積載には向かない。また、カルディナ バンからの代替を担う450kg積のサクシードに対し、カローラバンと同じ400kg積となっている。
- 当初、サクシードワゴンのみにスーパーレッドV(3P0)の外板色が設定されていたが、これはカローラ販社側が必要ないと判断した結果であると言う。
- サクシードには、1300ccガソリン、および1500ccCNGエンジンの設定がない。
- 装備については、プロボックスではオプションのものが、サクシードでは標準装備である[7]。
同じ型式でありながら、サクシードとの間に10万円の価格差が存在するのは、これらの理由による。この格差は、販売チャンネルの差ともいえる。
意外な盲点ではあるが、プロボックスの場合はバンパーを擦ってしまうと多くの場合フェンダーまで損傷が波及し高額な修理となってしまうが、サクシードの場合は大型フロントバンパーを採用しているのでバンパーのみの交換で修理可能なことが多く、維持費の面ではプロボックスが不利な面もある。
[編集] 取扱い販売店
- トヨタカローラ店のみ取扱い
- プロボックスの発売当初は、従来のカローラバンを取扱っていたカローラ店とスプリンターバンを取扱っていた旧ネッツ店で併売されていた。
- 後に、レクサス店の発足によるトヨタの国内販売網の見直しにより旧ネッツ店と旧トヨタビスタ店が統合されて現在のネッツ店が発足以降からは、メーカー主導によるネッツ店の取扱車種の見直しによりネッツ店でのプロボックスの取扱が廃止されてカローラ店のみの取扱に変更されている。
- しかし、旧ネッツ店系のネッツ店では、前身のオート店時代からスプリンターバンやプロボックスを既納している法人オーナーの顧客を数多く抱えており、メーカー主導によるネッツ店の取扱車種の見直しによりプロボックスの取扱が廃止された事に、旧ネッツ店系のネッツ店はもちろんの事、前身のオート店時代からのネッツ店の顧客からもプロボックスの取扱い復活を望む声が続出しており、現在もメーカーに対してプロボックスのネッツ店での取扱い復活を望む声が根強くある。
- しかし、系列ディーラーがトヨタカローラ店のネッツ店ではプロボックスを、系列ディーラーがトヨタ店やトヨペット店のネッツ店ではサクシードを、また、系列ディーラーに関係なく地域のトヨタディーラー同士の相互協力によりプロボックスやサクシードを斡旋販売しているネッツ店も数多く存在している。
[編集] 車名の由来
- 英語で「プロフェッショナル」と言う意味の「Pro」と「箱」を意味する「box」を組み合わせ、「プロフェッショナルのための箱」と言う意味込めて作られた造語。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月20日 (金) 02:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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