トヨタ・FT-86

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トヨタ・FT-86コンセプト
フロント
リア
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン 水平対向4気筒 2L
変速機 6速MT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ストラット
後:ダブルウィッシュボーン
全長 4,160mm
全幅 1,760mm
全高 1,260mm
ホイールベース 2,570mm
-このスペック表は試行運用中です-

トヨタ・FT-86とは、2009年に行われた第41回東京モーターショートヨタ自動車が出展した小型スポーツコンセプトカーである。

「クルマ本来の運転する楽しさ、所有する歓びを提案する小型FRスポーツのコンセプトモデル」[1]のスローガンを掲げ、富士重工業スバル)と共同で開発を進めている[2]


目次

[編集] 概要

[編集] デザイン

独立したトランクを有する3ボックス・ノッチバックスタイルでサッシュレスドアを採用しており、ED2(Toyota Europe Design Development)がデザインを担当。そのエクステリアデザインの特徴は、2007年の第40回東京モーターショーに出展されたトヨタのコンセプトカーであるFT-HSを彷彿とさせるものである。

前面はヘッドランプが細く鋭く切れ上がり、その下部にある縦筋の窪みはエンジンルームへのエアインテークになっている[3]。フロントバンパーと一体化させたフロントグリルは、大きく六角形に開口させて奥まったところに設置し、Aピラーと共にブラックアウトさせている。Aピラーについては、重視される衝突安全性能を達成するため、市販車の多数に倣って太くなっているが、それと引き替えに大きくなってしまう死角領域の対策として、分割してガラスをはめ込むことで外観を損ねることなく死角領域の低減を図っている。

背面は、スポイラー状に形成されたトランクリッドとカーボン製のディフューザーが空気の流れを意識した立体感ある形状[4]に仕立てられており、ディフューザーに埋め込まれたマフラーエンドが左右1本ずつのぞかせている。

パッケージングの特徴は、全長に対して長くとられたホイールベースである。前後のオーバーハングは極限にまで切り詰められているため、他の2L級クーペより短い全長ながら2+2シート・4人定員の居住空間を確保している。

FT-86およびAE86、国産クーペ(2L級)との寸法比較
車名 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ホイールベース
(mm)
オーバーハング
(mm)
トヨタ・FT-86 4,160 1,760 1,260 2,570 1,590
トヨタ・スプリンタートレノ (AE86型) 4,215 1,625 1,335 2,400 1,815
トヨタ・カローラレビン (AE86型) 4,180 1,625 1,335 2,400 1,780
日産・シルビア (S15型・スペックR) 4,445 1,695 1,280 2,525 1,920
ホンダ・インテグラ (DC5型・タイプR) 4,385 1,725 1,385 2,570 1,815
[例外[5]] マツダ・RX-8 (SE3P型・前期タイプS) 4,435 1,770 1,340 2,700 1,735

[編集] メカニズム

富士重工業製の水平対向・自然吸気の2リッター4気筒エンジンを縦置きに搭載して後輪を駆動するFR方式とし、これに3ペダル式の6速MTが組み合わされる。 ブレーキシステムは、トヨタの系列会社であるアイシンのグループ企業、アドヴィックスが開発した前4ポッド・後2ポッドの強力なものが搭載されている。また、ブレーキシステムの拡大に合わせ、225/40R19サイズのタイヤが装着される[6]

水平対向エンジンは、自然吸気4気筒という以外の詳細スペックは未公表。但し、21世紀のスポーツカーにふさわしい環境性能と高出力を達成するために、トヨタとスバルが持つ最新技術を投入する計画[7]。なお、富士重工業は開発中の新型水平対向ガソリンエンジンを2010年より順次投入するとしている[8]ため、市販化の際には、新開発のエンジンが搭載される可能性もある。

スバル「レガシィ」や「インプレッサ」の駆動方式は、4WDまたはFFであり、4WDのフロント駆動部分を取り除けばFRになるが、FT-86 Conceptではそうした安易な方法はとっていない。FR専用にトランスミッションを新開発して、エンジン搭載位置も見直しているという。 エンジン重心を前車軸よりも後方に搭載するフロントミッドシップ方式にして、運動性能に大きく影響する前後の重量配分にもこだわったいる。[9]

[編集] 水平対向エンジン+FRの事例

水平対向エンジンを搭載したFR方式の四輪自動車は、2009年10月時点で市販車は存在しない。過去の事例として、日本国内においては空冷水平対向2気筒であるU型エンジンを搭載したパブリカトヨタスポーツ800など、海外においてはタトラT11などが存在したが、自動車史上としてあまり例を見ない組み合わせである。

[編集] 販売

トヨタは2011年末の市販化を目指して開発を続行するとしている[10]

希望の販売価格は、「誰もが現実的に買える価格を実現したい」としたうえで、「そのころの大卒初任給と、今の初任給の比率くらいの値段で出したい」[11][12]としているが、これを換算すると220万(レビン GT比)~260万円(トレノ GT-APEX比)になる。

[編集] 年表

  • 2008年4月、小型FRスポーツ車をトヨタと富士重が共同開発し、両社で市場展開していくことで合意。
  • 2009年10月、第41回東京モーターショーに世界初出展。

[編集] 車名

[編集] 由来

  • Future Toyota - 86 Concept[13]から。

[編集] AE86との関係

車名から想像されるように、AE86型 スプリンタートレノカローラレビンが由来である[14]。しかしながら、ボディサイズやデザインは現代的なスポーツカーに進化を遂げていると考えたとしても、メカニズムはAE86のそれとはかけ離れたものであるため、あくまで「トヨタ製の小型FRスポーツ」の代名詞として、AE86をモチーフにしたものと思われる。

[編集] 脚注

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  1. ^ TOYOTA、東京モーターショーに小型FRスポーツ、プラグインハイブリッド車、都市型EVの新たなコンセプトカーを出展 - トヨタ自動車・2009年10月6日
  2. ^ トヨタ・ダイハツ・富士重、開発・生産における新たな協力関係に合意 - トヨタ自動車・2008年4月10日
  3. ^ トヨタ「FT-86 Concept」、新ハチロクの開発目標はドリフト性能世界一 (1/4ページ) - 日経トレンディネット・2009年10月26日
  4. ^ 【東京モーターショー09】トヨタ FT-86、造形のトライ - レスポンス・2009年10月21日
  5. ^ 4ドアクーペ。排気量は1,308cc(654cc×2)だが、ロータリーエンジンを搭載しているため、自動車税は1,962cc相当として扱われることから掲載。
  6. ^ ハチロク復活! 小型FRスポーツカー、「トヨタFT-86コンセプト」 - webCG・2009年10月6日
  7. ^ トヨタ「FT-86 Concept」、新ハチロクの開発目標はドリフト性能世界一 (2/4ページ) - 日経トレンディネット・2009年10月26日
  8. ^ 富士重、群馬で低公害型新エンジン生産 - 日経産業新聞・2009年5月11日
  9. ^ トヨタ「FT-86 Concept」、新ハチロクの開発目標はドリフト性能世界一 (2/4ページ) - 日経トレンディネット・2009年10月26日
  10. ^ 「運転の楽しさ」をトヨタ提案 東京モーターショーの出展車発表 - 中日新聞・2009年10月7日
  11. ^ トヨタ「FT-86 Concept」、新ハチロクの開発目標はドリフト性能世界一 (4/4ページ) - 日経トレンディネット・2009年10月26日
  12. ^ AE86が発売された1983年3月卒の大卒初任給は132,200円、2009年3月卒は208,300円。1983年比は1.58倍。
  13. ^ TOYOTA、東京モーターショーに小型FRスポーツ、プラグインハイブリッド車、都市型EVの新たなコンセプトカーを出展 - トヨタ自動車・2009年10月6日
  14. ^ 東京モーターショー:トヨタ:よみがえる伝説の「ハチロク」世界初公開 - 毎日新聞・2009年10月21日

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月14日 (土) 15:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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