トヨタ・G型エンジン (2代目)
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トヨタ・G型エンジン (2代目)(トヨタ・Gがたえんじん (2だいめ))は、トヨタ自動車が乗用車用として開発し、1980年から生産した直列6気筒エンジン。
1980年代から1990年代にかけ、多様なチューニングや設計変更を受けながら多くのトヨタ製乗用車に搭載され、この時代のトヨタを代表するエンジンとして知られる。
目次 |
[編集] バリエーション
開発当時のトヨタにおいて、日本の小型乗用車規格の最上限であった2000cc級モデル向けの6気筒エンジンとしては、1960年代に開発されたM型が用いられていたが、日本で2リッター級乗用車に6気筒エンジンが普及し始めた初期からの旧世代エンジンであり、刷新が模索されていた。
これに伴い代替エンジンとして開発された新世代エンジンのG型は、日本市場の需要にフォーカスし、2リッター級のみに対象を絞った特異な位置付けのエンジンで、M型のような排気量拡大は行われなかった。全て排気量1,988ccで、内径×行程は75.0×75.0のスクエアタイプで型式は「1G」のみである。2.0リッターに照準を絞って開発されたため、排気量の拡大は難しく、3.0L級の直6はJZ型の登場までM型を使わなければならなかったが、2.0Lに割り切られて開発されたため、直列6気筒エンジンとしては極めて軽量コンパクト(1JZ型よりも約70kg軽量)である。この点が、後に強みになり、軽快なハンドリングや車体の軽量化などの面で後継となるJZ型登場後も、引き続き1G型が採用され続けられた。
G型は日本の税制上有利な2000ccクラスに排気量を限定して大量生産が図られ、中級人気車種のマークII系各車をはじめ、上級車のクラウンの廉価モデル、スポーツモデルなどに広く搭載された。動弁機構はSOHC、DOHCの両タイプがあり、更にはスーパーチャージャーやターボチャージャー、電子デバイスなどによるチューニングをも施されて、排気量拡大以外のあらゆる手段によるバリエーション展開が行われた。
回転がスムースで高級感のある直列6気筒モデルを比較的廉価に提供できることで「大衆向けの6気筒エンジン」として販売施策上でも多大な成功を収めたG型であったが、前面衝突対策面で直列6気筒の不利さが指摘されるようになった2000年代以降は、主力エンジンの地位を退いている。
初代クレスタが最初の搭載車種であり、その後クラウン、マークII、チェイサー、ソアラ、セリカXX、スープラ、アルテッツァ等にも搭載された。
[編集] 1G-E(U)
- 1988cc、2バルブSOHC(弁配置はカウンターフロー) EFI。
- M型に代わる新世代エンジンとして軽量・小型化を重視して開発されたが,M型に比べ耐久性に劣るという評も存在した。
- 後に1G-GEなどバリエーションモデルで採用されたエンジン制御方式を移植し1G-II型に進化する。
- 参考スペック:92kW(125ps)/5,400rpm 172N・m(17.5kg・m)/4,400rpm(グロス値 クラウンGS110後期,GS120前期)
- 96kW(130ps)/5,400rpm 172N・m(17.5kg・m)/4,400rpm(グロス値 マーク2・チェイサー・クレスタGX71 ソアラGZ10後期)
- 77kW(105ps)/5,200rpm 157N・m(16.0kg・m)/4,000rpm(ネット値 ソアラGZ20前中期 クラウンGS120後期,GS130初期)
[編集] 1G-GE(U)
- 1988cc,4バルブDOHC EFI。トヨタでは初の4バルブ6気筒DOHC。(3M~6M型は2バルブ)
- 1Gに各部の強化を施し,ヤマハの協力を得て4バルブDOHC化。レッドゾーンは2000rpm近く引き上げられ7700rpmに設定。
- 高回転化の弊害で低回転域のトルクがかなり落ち込んでしまい、低回転域での非力さが目立った。
- 参考スペック:118kW(160ps)/6,400rpm 181N・m(18.5kg・m)/5,200rpm(グロス値 マーク2,チェイサー,クレスタGX70前期 クラウンS120 ソアラGZ10)
- 103kW(140ps)/6,200rpm 162N・m(16.5kg・m)/4,600rpm(ソアラGZ20 1986.1-1986.12 スープラA70 1986.2-1986.12)
- 103kW(140ps)/6,200rpm 173N・m(17.6kg・m)/4,000rpm(マークII,チェイサー,クレスタGX70後期 ソアラGZ20 1987.1-1988.12 スープラA70 1987.1-1988.8 クラウンS130 1987.9-1988.9)
- 参考スペック:110kW(150ps)/6,200rpm 182N・m(18.6kg・m)/5,600rpm (マークII,チェイサー,クレスタGX81 クラウンS130 1988.9-1990.8 ソアラGZ20 1989.1- A70スープラ1988.8-)
[編集] 1G-GTE(U)
- 日本初のツインカム・ツインターボ車(GX71型GTツインターボ)1988cc,4バルブDOHC EFI(水冷インタークーラーターボ)。
- ツインターボを装着し大出力と好レスポンスの両立を計った。
- 後にハイオクガソリン仕様,水冷インタークーラーから空冷インタークーラーへの変更などのチューンが施されネット値で185PSから210PSにパワーアップ。
- 参考スペック:136kW(185ps)/6,200rpm 235N・m(24.0kg・m)/3,200rpm(GX71系マークII,チェイサー,クレスタ)
- 136kW(185ps)/6,200rpm 240N・m(24.5kg・m)/3,200rpm(ソアラGZ20前期 スープラA70前期)
- 147kW(200ps)/6,200rpm 275N・m(28.0kg・m)/3,400rpm(ソアラGZ20後期1988.1-1988.12)
- 154kW(210ps)/6,200rpm 275N・m(28.0kg・m)/3,800rpm(GX81系マークII,チェイサー,クレスタ ソアラGZ20後期1989.1- スープラA70後期)
[編集] 1G-GZE
- 1988cc,4バルブDOHC EFIスーパーチャージャー。
- 1G-GTEUの設定のないクラウンや,マークII3兄弟の上級グレードなどセダンタイプの車種に設定。
- 1G-GEのトルクアップには貢献したが,パワーと燃費のバランスを崩す結果となった。
- 参考スペック:118kW(160ps)/6,000rpm 206N・m(21.0kg・m)/4,000rpm(クラウン GS120 レギュラーガソリン)
- 125kW(170ps)/6,000rpm 226N・m(23.0kg・m)/3,600rpm(マークII GX81 プレミアムガソリン)
[編集] 1G-FE
- 1988cc,ハイメカツインカム。2本あるカムシャフトの一方のみを駆動し,シザーズギヤを用いて連結することで2本を動かす。
- 形式上は4バルブDOHCであるが,トヨタでは「TWIN CAM24」の表現は使わず単に「24VALVE」と表記される。
- のちにBEAMS,VVT-iなどのエンジン技術を導入し最近までクラウンセダンなど現行車種に搭載されていた。(2007年8月廃止。)
- クラウンセダンにはマイルドハイブリッド(THS-M)が組み合わされた1G-FEも存在する。
- ちなみに歴代のトヨタの1G系エンジンの中で、最も多く生産され最も長生きしたエンジンでもある。(1988年8月の登場以来、20年間生産された。【2008年4月生産終了】)
- 参考スペック:99kW(135ps)/5,600rpm 177N・m(18.0kg・m)/4,400rpm(クレスタ GX90)
- 103kW(140ps)/5,600rpm 181N・m(18.5kg・m)/4,400rpm(マークII,チェイサー,クレスタGX100前期 クラウンS150後期1997.7-1998.8)
- VVT-i仕様 118kW(160ps)/6,200rpm 200N・m(20.4kg・m)/4,400rpm(マークII GX110 アルテッツァ GXE10)
- THS-M仕様 105kW(143ps)/5,500rpm 196N・m(20.0kg・m)/4,400rpm(クラウンセダン GBS12)
[編集] 1G-GP
- 1988cc,4バルブDOHC LPG仕様。
- 参考スペック:81kW(110ps)/5600rpm 152N・m(15.5kg・m)/2400rpm(S130クラウンタクシー)
[編集] 1G-GPE
- 1988cc,4バルブDOHC EFI-LP LPG仕様。
- 参考スペック:70kW(95ps)/5,200rpm 143N・m(14.5kg・m)/2,400rpm(クラウンコンフォート GXS10、クラウンセダン GXS12)
- 1995年12月~2001年2月 81kW(110ps),5,600rpm 152N・m(15.5kg・m)/2,400rpm
[編集] 搭載車種詳細
[編集] 1G-EU(1G-E→1G-II) - 2000cc
- 4代目・5代目マークII(GX61-X/71-X)
- 2代目・3代目チェイサー(GX61-D/71-D)
- 初代・2代目クレスタ(GX51-Y/61Y/71-Y)
- 6代目・7代目・8代目クラウン(GS110/120/121/130/131)
- 2代目セリカXX(GA60)
- 初代スープラ(GA70)
- 初代・2代目ソアラ(GZ10/20)
[編集] 1G-FE - 2000cc
- 6代目・7代目・8代目・9代目マークII(GX81-A/90-A/100-A/110-A)
- マークIIブリット(GX110W)
- 4代目・5代目・6代目チェイサー(GX81-B/90-B/100-B)
- 3代目・4代目クレスタ(GX81-C/90-C/100-C)
- ヴェロッサ(GX110-B)
- 8代目・9代目・10代目・11代目クラウン(GS130/131/141/151/171)
- アルテッツァ / アルテッツァジータ(GXE10/10W)
- クラウンセダン(GXS12)
[編集] 1G-GEU (1G-GE) - 2000cc
- 4代目・5代目・6代目マークII(GX61/71-X/81-A)
- 2代目・3代目・4代目チェイサー(GX61/71-D/81-B)
- 2代目・3代目クレスタ(GX71-Y/81-C)
- 7代目・8代目クラウン(GS121/131)
- 初代・2代目ソアラ(GZ10/20)
- 2代目セリカXX(GA61)
- 初代スープラ(GA70)
[編集] 1G-GTEU(1G-GTE) - 2000cc
日本初のツインターボエンジン
- 5代目・6代目マークII(GX71-X/81-A)
- 3代目・4代目チェイサー(GX71-D/81-B)
- 2代目・3代目クレスタ(GX71-Y/81-C) ※70系は水冷、80系は空冷式インタークーラー
- 2代目ソアラ(GZ20)
- 初代スープラ(GA70/70H)
[編集] 1G-GZEU(1G-GZE) - 2000cc
日本初のスーパーチャージャーエンジン
- 7代目・8代目クラウン(GS121/130G/131/131H)
- 6代目マークII(GX81-A)
- 4代目チェイサー(GX81-B)
- 3代目クレスタ(GX81-C)
[編集] 1G-GP - 2000cc
LPG仕様
- 8代目クラウンセダン(GS130/GS130H)
[編集] 1G-GPE - 2000cc
通称LPiと呼ばれる、電子燃料噴射(EFI)式のLPG仕様。
- 初代クラウンコンフォート(GXS10)
- 9代目、10代目クラウンセダン(GS151・GS151H/GXS10)
[編集] 関連項目
| エンジン概要 |
|---|
| トヨタのエンジン型式命名規則 |
| ガソリン系エンジン系列(#型) |
| A型(1) - A型(2) - B型(1) - C型(1) - E型 - F型 - G型(1) - G型(2) - K型 - M型 - P型 - R型 - S型(1) - S型(2) - T型 - U型 - V型 - Y型 |
| ガソリン系エンジン系列(#Z型) |
| AZ型 - FZ型 - GZ型 - JZ型 - MZ型 - NZ型 - RZ型 - SZ型 - TZ型 - UZ型 - VZ型 - ZZ型 |
| ガソリン系エンジン系列(#R型) |
| AR型 - GR型 - KR型 - NR型 - TR型 - UR型 - ZR型 - LR型 |
| ガソリン系エンジン |
| 4A-GE - 1G-GE - 3S-GE - 1GZ-FE - 1JZ-GTE - 1NZ-FE - 1ZZ-FE - 2ZZ-GE - R36V |
| ディーゼル系エンジン系列(#型) |
| B型(2) - C型(2) - C型(3) - D型 - H型 - J型 - L型 - N型 - W型 - Z型 |
| ディーゼル系エンジン系列(#Z型) |
| BZ型 - DZ型 - HZ型 - KZ型 - PZ型 |
| ディーゼル系エンジン系列(#D型) |
| AD型 - CD型 - HD型 - KD型 - ND型 - VD型 |
| エンジン一覧 |
| トヨタのエンジン系列名(構成別) - トヨタのエンジン型式一覧(年代別) |
| その他のエンジン |
| トヨタのエンジン型式一覧を参照 |
最終更新 2009年10月25日 (日) 06:36 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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