トラベラーズチェック

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アメリカン・エキスプレスのトラベラーズ・チェック

トラベラーズチェックは、海外旅行の際に、多額の現金を持ち歩かなくてもすむように発行される外国旅行者向けの小切手旅行小切手(りょこうこぎって)ともいう。英語ではTraveler's cheque(米語表現では - check)と書き、略してTCまたはT/Cということもある。

目次

[編集] 概要

外国旅行者が、旅行中の現金の紛失や盗難による亡失を避けるために利用するもので、海外旅行の一般化により、日本人にも馴染みのものとなっている。アメリカオーストラリアにおいては、免税店レストランホテルスーパーマーケットなど、観光客の多い場所では現金同様に使用できる。それ以外の地域では、銀行や両替所などで現金化して利用するのが一般的である。所定の手続を踏んでおけば紛失や盗難などの亡失時に再発行が受けられるほか、購入、売却の際は、外貨現金の両替に比べて外国為替相場における為替レートが優遇されることがトラベラーズチェックのメリットである。ただし金融機関によっては、発行時の手数料が別にかかる。

昭和30~40年代には地方銀行の共通商品として国内旅行用トラベラーズチェック(商品名:OKチェック)が販売されていた。

なお、海外では"T/C"という表現は使わず、"TC"または"Cheque"が一般的な表現である。

[編集] 種類とブランド

全ての国の通貨でトラベラーズチェックが発行されているわけではなく、以下の通貨のでのみ販売されている。

アメリカン・エキスプレス, VISAマスターカードなどのブランドがあったが、国内で現在も販売を継続しているのはアメリカン・エキスプレスのみ。世界最初のトラベラーズチェックを発行したのはトーマス・クック・グループだが、現在は両替業務をトラベレックス社に譲渡。そのトラベレックスもThomasCook-MasterCard/VISAトラベラーズチェックの発行を終了しており、日本国内のトラベレックス・ジャパンでは、現在アメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックを販売している。

トラベラーズチェックは一般の小切手のように1枚の小切手に金額が記載されるのではなく、一定単位ごと(アメリカドルで言えば50ドル、100ドル、500ドルなど)の小切手がありそれを組み合わせて購入し、使用する。

[編集] 日本で購入できるブランド

アメリカン・エキスプレス[1]

ほか

VISA

2008年で販売終了

ThomasCook-MasterCard

2006年で販売終了

[編集] 購入

銀行(ゆうちょ銀行を含む)や両替商などの金融機関で購入できる。購入の際は外国為替相場のうち、外国送金にも適用されるTTS(Telegraphic Transfer Selling rate, 対顧客電信売り)レートになる。外貨現金を購入する際はCash Sellingというレートが適用されるが、TTSはCash Sellingよりも有利な交換レートになっている。詳細は為替レートを参照。

一般的に購入の際に1-3%ほどの発行手数料がかかる。日本の税制においては、外国への支払手段にかかる手数料は消費税非課税[10]なので、トラベラーズチェックの発行手数料に消費税は課せられない。

日本円建てのトラベラーズチェックを購入する際は、日本円の額面金額プラス1-3%の発行手数料(販売する金融機関により異なる)を支払い、現地で使用する時に、日本円のトラベラーズチェックと現地通貨の交換レートが適用されて両替することになる。現地で利用する際の為替リスクを引き受けることにはなるが、渡航する国のトラベラーズチェックがない場合は日本円の現金→アメリカドルのトラベラーズチェック→現地通貨の現金という二重の両替の手間と為替の損を考えれば有効ともいえる。ただし、日本円のトラベラーズチェックは東南アジアの一部の国などや、都市部以外では使用できない場合もある。逆にアメリカドルのトラベラーズチェックは概ね世界中どこでも通用する。

[編集] 署名

トラベラーズチェックには所有者の署名(オリジナルサイン又は、ホルダーズサイン)欄と使用時の署名(カウンターサイン)欄の2か所の署名欄がある。購入後すぐに全ての小切手にホルダーズサインをしなくてはならない。使用時に相手の面前でカウンターサインをし、両者の一致によって小切手としての効力を発するほか、ホルダーズサインがないトラベラーズチェックについては亡失時の再発行も行われない。使用時に身元確認のためパスポートを必要とする場合もあるのでパスポートの署名と一致していることが望ましい。

なお、誤って、先に、使用時署名欄にサインしてしまっても、使用時に所有者署名欄にサインをするようにすれば、単に「使用時」と「所有者」の欄署名順が入れ替わるだけのことで、問題なく使える場合が多い。ただし所有者署名欄にまでサインをすると、#使用にある「カウンターサインまで事前にしてしまった」状態となる。

[編集] 使用

使用する際は、前項で述べたように必ず相手の面前でカウンターサインをしなくてはならない。カウンターサインがない限り小切手として有効ではないが、逆に「面倒だから」とカウンターサインまで事前にしてしまうと、盗難・亡失の場合現金をなくしたのと同じで補償が受けられなくなることがある。また、正当な所有者かどうか疑われて再度カウンターサインを面前でさせられることになる。パスポートなどの身分証明書の提示や、滞在ホテル名、自宅住所などを記載させることもある。

アメリカにおいては、一般に外国人旅行者がよく利用する施設、たとえばホテルや空港、土産物店、有名百貨店などではそのまま現金と同様に使用できることが多い。つり銭が発生する場合は現金で渡される。

その他の国、地域では、そのままでは使用できないことが多く、事前に銀行や両替所で現地通貨に両替をしておかなくてはならない。現地通貨への交換レートはトラベラーズチェックを購入した時と同様に同じ通貨の現金の交換レートよりも有利であるが、トラベラーズチェックを現地通貨に両替する場合は、提携金融機関を除き、手数料がかかる場合がある。アメリカン・エキスプレス発行のトラベラーズチェックを提携銀行に持参すれば、手数料無料もしくは比較的安い手数料で換金できる。

[編集] 換金手数料

資金洗浄防止のため、ほとんどの金融機関で、1日の換金上限額を設けている。

  • アメリカ・カナダ:金融機関ごとに異なるが1-3%が多い。一部のアメリカン・エキスプレス社との提携銀行では手数料無料になる場合もある。
  • ユーロ圏:国や金融機関ごとに異なる。アメリカン・エキスプレス社との提携銀行では2-5%のところが多い。小規模の両替商では、手数料が割高になることが多い。
  • イギリス:金融機関ごとに異なるが、アメリカン・エキスプレス社との提携銀行では1-3%が多い。
  • オーストラリア:金融機関ごとに異なるが、大手の銀行では一律7-8豪ドルのことろが多い。
  • 中国:0.75%
  • タイ:1枚につき33バーツ。高額なT/C換金のほうが有利なレートとなる。

[編集] 売却

旅行後使い残している時は、銀行(ゆうちょ銀行を含む)などで売却して日本円の現金に戻すことができる。売却は購入したところでなくてもよい。売却の際の交換レートはTTB(またはASB)というレートが適用される。購入時と同様に外貨現金の売却レートCash Buyingよりも有利である。ただし、トラベラーズチェック・現金とも売却レートは購入レートよりも低いので、よほど短期間に為替レートの大幅な変動がない限り、通常はいくらか損をすることになる。トラベラーズチェックには有効期限がないので、使い残してもそのまま次の旅行のために保管しておく、あるいはトラベラーズチェックによる外貨預金の預入を取扱っている銀行もあるので、それに充てる、という選択肢もある。

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月11日 (水) 12:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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