トランスフォーマー (2007年の映画)
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| トランスフォーマー Transformers |
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|---|---|
| 監督 | マイケル・ベイ |
| 製作総指揮 | スティーブン・スピルバーグ マイケル・ベイ |
| 製作 | ドン・マーフィー トム・デサント ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ イアン・ブライス |
| 脚本 | アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー ジョン・ロジャース |
| 出演者 | ピーター・カレン(声のみ) ヒューゴ・ウィーヴィング(声のみ) シャイア・ラブーフ タイリース・ギブソン ジョシュ・デュアメル アンソニー・アンダーソン ミーガン・フォックス レイチェル・テイラー ジョン・タトゥーロ ジョン・ヴォイト |
| 音楽 | スティーヴ・ジャブロンスキー |
| 撮影監督 | ミッチェル・アマンドセン |
| 撮影 | ルーカス・エリントン |
| 編集 | ポール・ルベル、A.C.E. グレン・スキャントルベリー トーマス・A・マルドゥーン |
| 配給 | ドリームワークス /パラマウント UIP |
| 公開 | 2007年6月28日 2007年7月3日 2007年8月4日 |
| 上映時間 | 145分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 制作費 | $150,000,000[1] |
| 興行収入 | 7億75万9914$[1](全世界) 3億1901万4499$[1] |
| 次作 | トランスフォーマー: リベンジ |
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| キネマ旬報 | |
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| IMDb | |
『トランスフォーマー』 (Transformers) は、2007年公開の映画。マイケル・ベイ監督、スティーヴン・スピルバーグ制作総指揮、ドリームワークス制作、パラマウント映画配給、制作費は約180億円(1億5000万ドル)。全米では7月4日に公開され、アメリカでの初日興行収入は30億円以上、2週間で240億円以上を記録した。日本では8月4日に公開。
続編(トランスフォーマー: リベンジ)の内容は、別記を参照。
目次 |
[編集] 概要
1980年代にブームとなった玩具・アニメーション・コミックシリーズ『トランスフォーマー』の実写映画版。今回の実写映画は侵略と共存がテーマとなっている。
今まで何度か実写化は企画されてきたものの映像面の問題や物語展開が困難などの理由で不可能とされてきたが、映画会社が実写化を強く要望したためついに実現した。 配給会社側はトランスフォーマーを三部作にする事を決定している。ただしこれは、第一作の興行収入が好調であればという条件付であり、最初から続編の製作が決定していたわけではない。
バンブルビーが変形する新型カマロを使用するにあたり、ゼネラルモーターズが登場する車種をゼネラルモーターズで販売している車を使うようにという条件を出した事から、オプティマス・プライムとバリケードを除くキャラクターが変形する車の車種がゼネラルモーターズの車で統一されている。
トランスフォーマー達の変形シーンはマイケル・ベイのワンカットでみせたいという要望に応え細部までリアルに作り込まれている。最大で2万個以上の部品が動く複雑な変形シーンのアニメーションはCGアーティストの山口圭二が担当した[2]。
キャラクター作りはタカラトミーから間接的な協力を得て、オリジナルにできるだけ忠実ながら実在性を考えてデザインされた。総勢20人ほどのデザイナーが集められデザインされている。また、『超時空要塞マクロス』(同じショットが連発されている)等[3]、日本のロボットアニメーションも参考にしている[4]。
戦闘シーンはアメリカ軍の全面協力を得てエキストラの多くに現役軍人や退役軍人などが参加している。またF-22(ラプター)・MH-53 ベイブロウ・V-22 オスプレイ・A-10 サンダーボルトII・AC-130 ガンシップなどが貸し出され、他の映画では見られない、これらの兵器が大活躍してる稀少なシーンを撮影することが出来た。
[編集] キャッチコピー
- 彼らの戦争― 選ばれたのは、地球。
- 未知なる侵略はトランスフォーム(変形)から始まる!
- 地球の危機を救ったのは、少年の勇気と、変形する愛車だった…。 (DVD・BD・テレビ放送版)
[編集] 日本放映版テレビアニメーションとの名称の違いについて
従来のトランスフォーマーシリーズの作品において、日本放映版アニメーション(及びその関連玩具や漫画など)では英語名と異なる日本語名が使われていたが、今作では世界展開にあたり登場するトランスフォーマーの名称や関連する用語は、字幕スーパーや吹き替え版など全て英語名で統一されている。ただし今作のノベライズ作品の日本語訳においては用語やキャラクター名には日本名が使われている。ただしデバステイター(ブロウル)の名称は序盤ではブロウルだが、物語が進むにつれデバステイター、デバスターと表記が変化している。
ここでは関連する用語について 本作→日本放映版テレビアニメーションの形で記述する。
登場するトランスフォーマー達の名称については 本作での名称(日本放映版アニメでの名称) と記述して説明していく。
[編集] あらすじ
2003年、火星に送り出した探査機ビーグル2号の謎の事故。公には着陸失敗とされていたその事故の原因は、ビーグル2号が記録していた最後の映像に映っていた存在によるものだった。
そして現代、中東カタールのアメリカ空軍基地に数ヶ月前に撃墜されたはずの軍用ヘリMH-53が飛来。そのヘリは突如ロボットに変形し基地を攻撃し壊滅させ、さらにアメリカの国家機密データにハッキングを試みようとする事件が起きる。
その数日後、アメリカのロサンゼルスに住む16歳の少年サムが購入した中古車が真夜中に勝手に動き出し、それを追ったサムは自分の車が生きており、ロボットに変形するところを目撃する。驚愕し逃げようとするサム。しかし今度はロボットに変形するパトカーに襲われてしまい、未知なる存在である自分の車に助けられることとなる。
何とか逃げ遂せた後、地球に次々と隕石に擬態した金属生命体が飛来。各々近くにあった車を解析し変形した彼らはサムの前に現れる。
彼らは「機械惑星サイバトロン」出身の変形能力を持った金属生命体であること、先ほどの「パトカー」のように地球に潜伏している「ディセプティコン」と呼ばれる悪の金属生命体達の一派から地球と宇宙を守るために現れた「オートボット」と呼ばれる一派であること、「ディセプティコン」が狙う地球を滅ぼしかねない力を持つ「オールスパーク」と呼ばれる物の在り処の鍵をサムが持っていることを告げ助けを求めてきた。
人類を巻き込んだ地球と宇宙の未来を賭けたオートボットとディセプティコンの戦いが始まる事となる。
[編集] 登場キャラクター
[編集] 人間
[編集] 民間人側
- サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)
- 吹替:小松史法
- 本作の人間側の主人公。フルネームはサミュエル・ジェームズ・ウィトウィッキー。通称スパイク、サミー。
- どこにでもいるごく普通の少年だが、三枚目でそそっかしい。チワワのモージョを飼っている。父ロンとの約束を果たし、中古車屋で錆付いたシボレー・カマロの74年型を手に入れたことから、図らずも壮大な戦いに巻き込まれてしまう。その戦いの中で徐々に成長し、終盤では彼の勇敢な行動が戦いを決着に導いた。
- ちなみに、ウィトウィッキーとはアニメ版の人間側の主人公であるスパイクのセカンドネームでもある。
- ミカエラ・ベインズ(ミーガン・フォックス)
- 吹替:東條加那子
- 本作のヒロインで、サムのクラスメート。吹き替え版では「ミケーラ・ベインズ」と呼ばれている。
- クールで行動的な性格だが、車泥棒の父親の身代わりに逮捕された暗い過去を持つ。父親の稼業を見様見真似で覚えたため車に詳しい。
- 当初はサムのことを気にも留めていなかったが、サムと戦いに巻き込まれて行くうちに次第に想いを寄せていく。フレンジーをセーバーソーで撃退したり、ブロウルとの戦いではバンブルビーと共闘するなど、戦闘でも活躍をしている。
- モデルはアニメ版のヒロインであるカーリー。
- ロン・ウィトウィッキー(ケヴィン・ダン)
- 吹替:後藤哲夫
- サムの父親。陽気でおっちょこちょいだが、セクター7相手にも動じないなど、肝の据わった性格。自分の若い頃と重ねているのか、息子には少々甘い様子。
- 園芸が趣味で、自宅の庭の芝に立ち入られることを非常に嫌がる。
- ジュディ・ウィトウィッキー(ジュリー・ホワイト)
- 吹替:野沢由香里
- サムの母親。父親とは違い少々厳しいが、能天気でおしゃべりな面では同じ。アルコールが入るとさらに饒舌になり、劇中では下ネタを飛ばしてサムとロンを唖然とさせた。ミカエラ曰く「いいお母さん」。
- アーチボルト・ウィトウィッキー(ウィリアム・モーガン・シェパード)
- 吹替:藤本譲
- サムの曾曾祖父で探検家。
- 1897年に北極を調査中、崩落した氷の下で未知の物体(氷漬けになったメガトロン)を発見するがその時のアクシデントにより失明し、さらに帰還してからメガトロンや目に焼きついた信号の事を話すも誰からも信用されずに狂人扱いされてしまい精神病院で非業の死を遂げた。
- 彼の遺品である眼鏡をネットオークションに出品したことが原因となり、サムはトランスフォーマー達に追われることになってしまう。
- 彼のモットーである「犠牲無くして、勝利無し」という言葉は、ウィトウィッキー家の家訓として語り継がれている。
- ボビー・ボリビア(バーニー・マック)
- 吹替:岩崎ひろし
- 中古車ディーラー。
- サム親子が4000ドルで購入を希望した中古のカマロ(に擬態したバンブルビー)の額を5000ドルと言って譲らなかったが、何としてもサムに接触したいバンブルビーが高周波で他の車の窓を割るという強行策に出たため、結局4000ドルで売る破目になる。
- ニャンドゥーというボリビア産の鳥を飼っている。
- マイルズ・ランカスター(ジョン・ロビンソン)
- 吹替:細谷佳正
- サムの友達。女の子の気を引くためという理由で木にぶら下がったりするなど、若干ズレたセンスの持ち主。大型犬を飼っている。姓は小説版より。
- トレント(トラヴィス・ヴァン・ウィンクル)
- ミカエラのボーイフレンド。筋骨隆々とした体格で典型的ないじめっ子気質。些細なケンカが原因で、ミカエラとは序盤であっさり別れてしまった。愛車はハマーH3。
[編集] 政府・軍人側
- ウィリアム・レノックス(ジョシュ・デュアメル)
- 吹替:矢崎文也
- アメリカ陸軍大尉。カタール基地襲撃事件の生存者。帰国の後、トランスフォーマーとの実戦を経験したことから部隊の指揮を任されることとなる。このため序盤では中尉だったが、帰国時には大尉に昇進している。
- ブラックアウトに単身で突撃するなど勇猛果敢な兵士だが、家族の前では1人の父親であり、娘とテレビ電話で対面した際には溺愛振りを見せていた。優れた判断力も備え、意固地なシモンズよりもバンブルビーの解放を訴えるサムを信じ、多少強引ながらバンブルビーの拘束を解かせた。
- 『G.I.ジョー』シリーズに登場するワイルド・ビルがモデルとされている(小説版では「通称ワイルド・ビル」との記述がある)。
- ロバート・エップス(タイリース・ギブソン)
- 吹替:山野井仁
- アメリカ空軍技術軍曹。レノックスの部下の黒人兵士。カタール基地襲撃事件の生存者の1人。
- ブラックアウトがカタール基地を襲撃した際、赤外線カメラでブラックアウトを撮影することに成功するも、直後にブラックアウト本人に気付かれてしまい、証拠隠滅の為に放たれたスコルポノックに襲われる破目になる。以後は戦闘機を要請・誘導するなど随所で活躍する。
- 吹き替えを担当した山野井仁は、『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』でスタースクリーム等を演じていた。
- シーモア・シモンズ(ジョン・タトゥーロ)
- 吹替:チョー
- セクター7の人間であり、トランスフォーマーの秘密を少なからず知っている。ケラー曰く、「ちょっと変わったヤツ」。
- 規則は絶対遵守、『スーパーマン』のロゴをパロディしたセクター7のランニングシャツを着ているなど、組織に忠実。しかしメガトロンのことをNBE-1と言って憚らなかったり、無闇に怒鳴りつけるヒステリックな一面もあり、少々とっつきにくい人物である。終盤ではマギーやジョン・ケラーらと共にフレンジーと戦った。
- 吹き替えのチョーは『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』のタランスなど過去のトランスフォーマー作品にも参加している。
- ジョン・ケラー(ジョン・ヴォイト)
- 吹替:平野稔
- アメリカ合衆国国防長官。ブラックアウトのカタール基地襲撃を国家の危機と判断し、国家防衛の為に奔走する。当初はマギーの意見を一蹴していたが、メガトロンを目の当たりにした時は納得せざるを得なかった。
- 政府高官らしからぬ勇敢な人物で、フレンジーの襲撃に対しては自ら銃を取って迎撃。また、レノックスに追い詰められたシモンズに対してさりげなく釘を刺すなど、機知にも優れている。
- 戦いが終わった後はセクター7の解体とディセプティコンの死骸の処理方法を通告していた。
- マギー・マドセン(レイチェル・テイラー)
- 吹替:林真里花
- カタール基地でのハッキング信号を解析する為に民間から結成されたハッカーチームの一人で、フレンジーのエアフォースワンからのハッキングに真っ先に気付く。その際、未知の存在からの攻撃という仮説を立てるが相手にされず、無断で信号のデータをコピーしてグレンに解析を依頼するもFBIに逮捕されてしまう。後に釈放され、国防長官のアドバイザーとしてセクター7本部に赴くことになる。
- グレン・ホイットマン(アンソニー・アンダーソン)
- 吹替:高木渉
- マギーの友人の黒人男性で、肥満体の天才ハッカー。口うるさい祖母や自分を上回る巨体の従兄弟と同居している。
- マギーが無断で持ち出したエイリアンの信号解析を依頼され、一部を解析し終えたところを逮捕される。ふてぶてしい性格で、出されたドーナツを平らげつつ尋問への対応を堂々と語っておきながら、いざ尋問官が来ると全てをマギーに押し付け、自分は無罪だと主張した。
- その後はマギーと共にセクター7に赴き、ありあわせの機材を使って空軍にモールス信号で増援を要請するなど、地味ながらも活躍した。
- 吹き替えを担当した高木渉は、『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』でチータスの声を演じていた。
- ホルヘ・フィゲロア (アマウリー・ノラスコ)
- 吹替:志村知幸
- レノックスの部下。愛称はフィグ。南米出身で(アマウリーの出身地が元ネタか)相手に通じなくともお構い無しにスペイン語を話し、その度にどやされる。
- カタール基地から脱出するが、スコルポノックとの交戦中に爆風を浴びて負傷する。尚、この時、彼が持っていたブラックアウトを撮影した赤外線カメラも破損している。
- 吹き替えを担当した志村知幸は、『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』でガードシェルの声を演じていた。
- ドネリー(ザック・ウォード)
- レノックスの部下。黒縁の眼鏡が特徴。
- レノックス達と共にカタール基地から脱出するが、スコルポノックのスピアで串刺しにされて死亡。
[編集] トランスフォーマー
[編集] トランスフォーマーの概要
『従来の』トランスフォーマーは、パーソナルコンポートを使用する機械生命体(初期G1シリーズ~V)と、プロトフォームと呼ばれる流体ナノマシンの集合体からなる金属生命体(ビーストウォーズ系)、生誕時の体型により大きさの上限が決まり惑星ごとに適応・繁殖する汎用タイプ(現G1シリーズ~平成TF)が主流だが、今作では、隕石型の形状からプロトフォームに変形する宇宙航行形態であるトランジェッションモード(玩具での名称は「エントリーモード」)からプロトフォームとなる。基本的にプロトフォームの状態では、オートボット(今作)とディセプティコン(次作)で外見が異なることとサイズ以外は、皆同じ姿形となる。
オートボット・ディセプティコンの区別無く、彼等は魂とも言うべきスパークを内蔵しており、ボディが損傷してもスパークが生きている限りは地球の技術でも修復が可能で、軽い損傷程度であれば自己再生も可能である。しかし他の生命体と同じく、心臓部であるスパークに致命的な損傷を受ける、ないしは破壊されると完全に死に至る。ただしスパークが内蔵された場所は個々により様々で、フレンジーの場合は構造上、頭部にスパークがあるため、首だけになっても生存できる。
ボディは元となる自分自身の金属より構成され、表面に不可視のシールドを纏っているため、スキャンオリジナルよりもはるかに頑丈であり人類の兵器で損傷させることは困難である。ただし生命体である為、熱・冷気による金属細胞への影響があり、高熱を発する弾丸やミサイルなどは比較的有効で、その兵器の攻撃を受けるとシールドの強度も低下。シールドの強度に関係なく気温が極端に低いと細胞が収縮して動きが鈍くなり、より深刻になると凍結、機能を停止する。
彼らは降り立った惑星の環境に適応するためにトランススキャンと呼ばれる能力を持っている。トランススキャンとは彼ら自身の個体と質量がほぼ一致する、あらゆる物体(一切の機械、道具、生命体が該当。ただし知性体のみを除く。「ムービーガイド原語版」より)の姿に外見はもとより内部構造にいたるまで擬態することであり、その物体が持つ固有の機能をも受け継ぐ。通常の姿(ロボットモード)と擬態した姿(ビークルモード)のいずれかの姿に自由に変形(トランスフォーム)することが可能となる。なおトランススキャンは自由に変更が可能であり(劇中のバンブルビー及びフレンジー)、消去されない限りは履歴データが保存されるため、周囲にスキャン対象が存在しない場合は、過去のデータを任意に引き出して使用出来る(小説前日譚)。また偽装用として、車内や機内に3次元映像の乗員を投影することが出来る。
なお、サムは当初、彼等を日本製のロボットと誤解していた(日本製の機械は非常に優れているというエスニックジョークと、トランスフォーマーの玩具が日本由来のものであることを兼ね合わせた台詞)。
[編集] オートボット
軍団名は「自律型ロボット生命体(Autonomous Robotic Organisms)」が由来。
- オプティマス・プライム(コンボイ)/Optimus Prime
- 声:ピーター・カレン/日本語版:玄田哲章
- 変形車種:ピータービルト・379トレーラートラック
- オートボット総司令官。ディセプティコンとの戦いを終結させるため、長きに渡ってオールスパーク探索の旅を続けてきた。基本的には平和を愛する人格者だが、サムの家に訪れた際にはコミカルな一面も見せた。人間を自分達の戦争に巻き込むことを良しとしておらず、それ故に手を拱く場面も見られた。
- 右手に収納されたエナジーソード[5]と、背部に収納されているイオンブラスターが武器。戦闘時にはマスクを装着し、その顔はこれまでの作品に登場したコンボイを彷彿とさせる。
- 今作のオプティマス・プライムは多くのトランスフォーマー作品に登場するサイバトロン総司令官コンボイ(海外名オプティマス・プライム)のイメージを色濃く受け継いでおり、天文台のシーンでは「自由は全ての生命が持つ権利だ」という、G1時代の玩具のテックスペックに記載されていたモットーをそのまま発言している。性格描写については、いくつかの映画でリーアム・ニーソンが演じたキャラクターをモデルにしたとのこと[6]。
- 1980年代のアニメ作品でオプティマスの声を担当したピーター・カレンが本作でも起用されており、さらに日本語吹替え版においても、かつてアニメの日本放送版でコンボイの声を担当した玄田哲章が起用される事が発表され、ファンを喜ばせた。
- 過去のアニメではキャブ・オーバータイプのトレーラーであるフレイトライナーCOLに変形するが、変形前後の質量を一致させるという条件下では身体が小さくなるという事から、スピルバーグの『激突!』へのオマージュも兼ねて、ボンネットタイプのピータービルト379が選ばれた。しかし、タカラトミーの公式ホームページによると玩具版はW900ケンワースがモデルとなっており、劇中とは違う車種がモチーフになっている。
- バンブルビー(バンブル)/Bumbleb
- 声:マーク・ライアン/日本語版:加藤亮夫
- 変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・シボレー・カマロ 1974年型(二代目)→シボレー・カマロ コンセプト'06
- オートボットの斥候で、トランスフォーマー側の主人公。オールスパーク探索のため、オプティマスらに先駆けて地球に潜入していた。過去の戦いによる損傷で声を出す事ができず(海外コミック版ではメガトロンに喉を抉られたことによる損傷と、精神的ショックが原因)、代わりにラジオの音声を継ぎ接ぎして会話を行う。サムとミカエラの雰囲気作りのために音楽を流したり、ミカエラの「オンボロカマロ」という発言に怒って新車をスキャンし直す等、ユーモアと子どもっぽさを兼ね備えた性格。
- 武器は右腕が変形するブラスターと肩部に格納されているキャノン砲。戦闘時にはマスクを装着する。
- 劇中にバンブルビーがアニメ版で変形していたフォルクスワーゲンビートルも登場しており、カマロと隣り合うシーンがある。また、新カマロをスキャンし直すシーンでは車体のカラーリングがイエローにブラックのアクセント(バンブルビーの語源であるマルハナバチの体色と掛けてバンブルビーストライプと呼ばれている)という主人公のイメージカラーと共通することに引っ掛けて、映画『キル・ビル』で使用された布袋寅泰の『新・仁義なき戦い』のテーマが使用されている。
- なお、当初は新型カマロのみが登場する予定だったがGM側から破損行為を禁止されたため、カー・アクションを二代目カマロで行い、中盤からスキャンし直す設定になった。
- 性格描写についてはマイケル・J・フォックスをモデルにしたとのこと[6]。そのため、当初バンブルビーの声にはフォックス本人も候補に挙がっていた。
- 旧カマロの時の車内にはバンブルビーの趣味かミラーボールや蜂のマスコットがついていた。
- ジャズ(マイスター)/Jazz
- 声:ダリウス・マッカリー/日本語版:楠大典
- 変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・ポンティアック・ソルスティス
- オプティマスの副官。陽気な性格で、常にクールかつスタイリッシュに振舞うことを信条とする。劇中のオートボットでは最も小柄で、ダンスの様な軽快な動きが特徴。原語では「My first lieutenant(私の副官)」とオプティマスに紹介されているが、日本語版の字幕や吹き替えでは「将軍・将校」と意訳されている。スラングを多用する傾向がある。
- 仲間思いな性格で、バンブルビーがセクター7に捕らえられた時にはいち早く救出に向かおうとしていた。終盤では勇猛果敢にメガトロンに挑むも、無残にも腰から真っ二つにされてしまい戦死してしまった。オートボットで唯一の戦死者。
- 玩具ではテレスコーピングソードを所持していたが、劇中では右腕に17門のクレッセントキャノンを装備(クレッセントキャノンはダメージ版の玩具に付属している)。また、磁力線を発する能力も有する。
- ダンスの様な動きや独特の話し方は、G1作品に登場していたサイバトロン副官マイスター(海外名ジャズ)の陽気な音楽好きという設定から来たものと思われる。戦闘時に装着するバイザーは、G1のキャラクターそのものを思わせる。
- 吹替を担当した楠大典は『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』のギャラクシーコンボイ、『トランスフォーマー カーロボット』のブラックコンボイの声を担当している。
- アイアンハイド/Ironhide
- 声:ジェス・ハーネル/日本語版:北川勝博
- 変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・GMC・トップキック C4500 4WD クルーキャブ (ピックアップトラック)
- オートボットの武器担当技術兵。オートボットではオプティマスに次ぐ古参の戦士だが、その割には短絡的な行動が目立ち、何かというと銃口を向ける。だが観察眼に優れ、戦闘に関しては誰からも頼りにされている。右目の辺りに凹んだような傷があり、その瞼は閉じられたままである。人間に対する認識が低く、「野蛮な種族」と言い放つ場面もある。
- 武器は両腕に装備されたキャノンで、砲弾や地面を這う衝撃波、誘導ミサイル、さらに設定によれば融解金属や液体窒素の発射も可能な万能兵器である。スタースクリームのミサイル等の攻撃を受けても目立った損傷が見られないなど(共に攻撃を受けたバンブルビーは両足を失った)、オートボットの中でもかなり頑丈な装甲を持ち、巨体に似合わず軽快な動きで数々のアクションをこなしている。コンセプトアートなどではマスクを装着しているものもある。
- G1作品に登場したサイバトロン戦士のアイアンハイドの設定と外見を除けばほぼ同一であるが、歴戦の戦士という立場や血気盛んな性格がより前面に押し出されている。なお、本来は彼ではなく女性トランスフォーマーのアーシーが出演予定だった。
- ちなみに彼の「幸運を試すか?(You feeling lucky, punk?)」のセリフは『ダーティハリー』のオマージュである。
- ラチェット/Ratchet
- 声:ロバート・フォックスワース/日本語版:浦山迅
- 変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・ハマー・H2・救急車
- オートボットの軍医兼科学者。全てのオートボットはもとより、敵であるはずのディセプティコンを治療したこともある献身的な人物。
- 武装は両腕に格納されたマシンガンと、左腕が変形する回転ノコギリ。修理能力を持つ光線銃も装備している。また嗅覚にも優れ、人間には感知できないフェロモンなども察知できるが、このせいで初対面のサムとミカエラにデリカシーの無い発言をしてしまい、気まずい空気を漂わせた。また、サムの家を訪れた際は、落ち着きの無いアイアンハイドを小突いて注意しておきながら、直後に電線に激突して停電騒ぎを起こすなど、天然ボケな一面も見せた。
- G1に登場したラチェットは本作と同じくサイバトロンの看護員であり、G1アイアンハイドと同型のワンボックスカータイプの救急車に変形したが、今作でラチェットが変形するハマー・H2型の救急車は現実には存在せず、ハマーを救急車仕様に改造した架空の車種である。
[編集] ディセプティコン
軍団名の「ディセプティコン」は「欺瞞の民」「反逆者」の意味を持つ。
- メガトロン/Megatron
- 声:ヒューゴ・ウィーヴィング/日本語版:中村浩太郎
- 変形形態:エイリアンジェット
- 全宇宙の支配を企むディセプティコンのリーダー。玩具CMでは「ディセプティコン破壊大帝」と紹介される。キューブを追って古代の地球に飛来したが重力に引かれて北極海に墜落し、そのまま凍結していた。時を経てアーチボルト・ウィットウィッキーによって発見され、セクター7が冷凍状態のまま保管してNBE-1 (Non Biological Extra-Terrestrial-1) (非生物型地球外生命体1号)と命名し、彼の身体の構造を解析して人類の科学技術の発展に利用していたが、フレンジーによって解放。オールスパークの獲得に乗り出す。
- 武装は右手に収納しているチェーンメイスと、強力な威力を誇るフュージョンカノン。また、ロボットモードでも飛行能力を有し、翼を広げて玩具のデザインに類似した形態をとる(ジャズを連れ去るシーンで確認可能)。さらに一般のトランスフォーマー達とは違い、スパークより強力な“パワーコア”をエネルギー源としており、絶大なパワーを発揮する。
- G1に登場したメガトロンとは相違点が多く、外見や変形形態はもとより性格も冷酷で奸智に長けた策略家であるG1メガトロンに対し、今作ではパワーに身を任せた暴君として描かれている。その為、むしろガルバトロンに近い。ただし、顔のデザインはファンからの意見を参考にしてG1に近い顔立ち(一部ポスターなどで顔のデザインが異なっているのはこの変更によるものである)になっている。また、武器やスタースクリームを叱り付ける場面、サムと取引しようとする場面など、G1のキャラクターを意識した描写も多い。
- 当初、英語版の声優はアニメシリーズでメガトロンの声を担当したフランク・ウェルカーも候補に挙がっていたが、本作でのメガトロンに声のイメージが合わずウィーヴィングが演じることになった。同じく日本語版のメガトロンの声を担当した加藤精三も、今の自分にメガトロンを演じられる自信が無いとして辞退している。ただし、ゲーム版ではウェルカーが演じている。
- スタースクリーム/Starscream
- 声:チャーリー・アドラー/日本語版:宮澤正
- 変形機種:ロッキード・マーティン・F-22ラプター (ステルス戦闘機)
- メガトロンを倒してオールスパークを手に入れようと企む野心家。メガトロン不在の間、ディセプティコンのリーダーを務めていた。NASAの極秘映像に撮影された火星探査機を破壊する謎の生命体の正体は、このスタースクリームとされる。
- 武装は両腕のバルカン及びミサイルランチャー。ビークルモードは当然ながら、ロボットモードでも飛行が可能な上に実物のF-22を凌駕する機動性を持ち、空中戦では無類の強さを誇る。
- かつての作品とのデザインの違いが最も顕著なキャラクターであり、G1作品に登場したスタースクリームがスマートなヒーロー体形だったのに対して今作では大幅にデザインを変更。広い肩幅に逆間接の脚部という異形の姿となった。それ故に当初はファンの非難もあったが、過去の作品同様のメガトロンとの掛け合いや高い能力を見せ付ける戦闘シーンなど、劇中の随所に活躍シーンが盛り込まれていたため、結局はファンにも快く受け入れられた。
- 声を担当したチャーリー・アドラーはアニメ第1作においてシルバーボルトなどのキャラクターの声を担当しており、ピーター・カレンと同じく数少ないアニメ版からの出演者である。また吹き替えを担当した宮澤正も『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』にてオートスティンガーなどの声を担当した。
- ブラックアウト/Blackout
- 変形機種:シコルスキー・MH-53ペイブロウ機体番号4500X(多用途ヘリコプター)
- ディセプティコンの輸送兵。本作に登場するトランスフォーマーでは一番大柄で、味方の輸送を行う。メガトロンに対する忠誠心が非常に強く、それ故にスタースクリームとは反目し合っている。
- 主な武装は両腕のプラズマキャノンやガトリングガン。特にプラズマキャノンは放射線状に拡散して広範囲を薙ぎ払う強力な武器である。他にも胸部に格納されたキャノン砲や、格闘戦の際に展開される手首のローターブレードがある。
- 本作で最初に登場するトランスフォーマーであり、驚愕の変形シークエンスと凄まじい火力で基地を殲滅する姿は観客に衝撃を与えた。この変形シーンではG1シリーズと同じ効果音が使用されている。
- 当初はサウンドウェーブ、デザイン発表時にはインシニレーターという名称が与えられていたが、玩具発売の時点で『スーパーリンク』に登場したブレストオフの海外名であるブラックアウトに変更されている(体内にスコルポノックを収納している事、ハッキング能力など、いくつかの点でその名残が見受けられる。)
- なお、サウンドウェーブは次作に登場。インシニレーターも、劇中に登場したオスプレイに変形する同名の玩具が発売されている。
- 冒頭のブラックアウトなどに搭乗しているホログラムの乗員は同一人物であり、実際のペイブロウのパイロットである。
- スコルポノック(メガザラック)/Scorponok
- ブラックアウトの体に共生しているサソリ型ディセプティコン。尻尾を除く胴体部の長さが2.6m(ソニーマガジンズから発行されたムック本のデータより)と小型で、動物程度の知能しか持たないが主人の命令には忠実に従う。一度命令を受ければブラックアウトの背中から射出され、執拗に獲物を追撃する。ロボットモードは玩具でのみ存在する。
- 武器は尾部のスピアと腕部のスピニングピンサー。また腕部にはミサイルランチャーやプラズマキャノンを内蔵しており、サイズの割に豊富な装備を持ち、地中に潜行する。この他、妨害電波を発生させる機能があるのか、劇中でA-10のレーダーが機能障害を起こしていた。
- これまでの作品にも同名のキャラクターが幾度か登場しているが、サソリ型であるという点以外共通点は見受けられない。
- ブロウル(デバステーター)/Brawl(Devastator)
- 変形機種:ジェネラル・ダイナミクス・M1エイブラムス(戦車)
- ディセプティコンの火力戦闘要員。マインプラウ仕様のエイブラムス戦車に変形する。常に怒りの感情に満ちており、オートボットに砲弾を撃ち込むのが唯一の喜びである。
- 武器の多さは随一で、体の至る所に装備された多数の重火器に加えて格闘用のクローを左腕に装備するなど、正に全身が武器の塊といった様相である。この他にも劇中ではジャズを片手で投げ飛ばす怪力や、レノックス達の攻撃をものともしない頑丈さも見せている。なお、タンクモードでは実際のM1エイブラムスには存在しない武装が装着されているが、これは自身の質量とエイブラムスの質量が一致せず不完全なスキャンとなったためである。
- 当初の名前はブロウルだったが、映画会社と玩具メーカーの通達ミスで映画ではデバステーターという名称になっている。
- 同名のキャラクターとしてはG1に登場したビルドロン合体兵士デバスター(海外名デバステーター)がいるが、実際のモチーフになっているのはG1のコンバットロンのメンバーであるブロウルである。
- ボーンクラッシャー/Bonecrusher
- 声:ジミー・ウッド
- 変形車種:フォースプロテクション・バッファロー (地雷除去車)
- 破壊を目的にしている攻撃的なディセプティコンの兵士。あらゆるものを憎み、オートボットは勿論、味方のディセプティコンですら憎悪の対象となっているが、唯一メガトロンだけは恐れており、そのためやむを得ず彼に従っている。
- パワーに物を言わせた格闘戦を得意とし、鋭い爪を持つ両腕と背中に生えたアームを合わせた三本の腕で攻めかかる。特徴的な巨腕は伸縮自在となっているが劇中では披露されず、設定画や玩具のみで確認できる。またロボットモードではオプティマスに比肩する巨躯となるが、脚部のタイヤをローラースケートの様に利用することで高速移動を可能としている。
- G1作品に登場したビルドロンの同名のメンバーがいるものの共通点は名称以外皆無であり、本作のオリジナルキャラクターといえる。
- 変形車種であるバッファローはカタログに掲載されていた写真のクローの迫力を見込まれての起用だったが、実際に実物を確認してみると40cm程度しかなかったため、急遽大型のクローが増設されたという逸話がある。
- 幾つか台詞があるにも関わらず何故かスコルポノックを除くディセプティコンメンバーで唯一日本語吹き替え版の音声が存在しない。
- バリケード/Barricade
- 声:ジェス・ハーネル/日本語版:北川勝博
- 変形車種:サリーン・S281エクストリーム(パトカー)
- ディセプティコンの兵士。生来の嘘吐きであり、パトカーの姿に騙されて近寄ってきた人間の目前で変形し、驚愕している姿を見るのが何よりの喜び。それまではサイバトロンや他のヒーローロボットの変形モチーフの定番(正義の象徴)だった「パトカー」の姿をした悪役という皮肉めいたキャラクターである。
- 武装はタイヤのホイールに無数の刃が付いたブレードホイール・アーム(右手で展開して左手でフレイルの様に振り回す)、ノベライズではさらにミサイル攻撃を披露している。また胸部にフレンジーを収納できる。
- 当初はG1時代に登場していたサイバトロン戦士の一員でパトカーに変形する「プロール」をもじって、「ブロウル」と名付けられる予定だったが、結局実現することは無かった。
- ビークルモード時に後部側面に書かれている「To punish and enslave((罪人を)罰し服従させよ)」という一文は、実際のアメリカの警察車両に書かれている標語である「To protect and serve((市民を)保護し奉仕しよう)」をもじったものである。
- 名前は『スーパーリンク』に登場したオンスロートの海外名に由来している。
- フレンジー/Frenzy
- 声:レノ・ウィルソン
- 変身形態:GPX・2スピーカーのMP3対応ラジカセ→携帯電話
- 劇中のディセプティコンの中で最も小さいが(人間の子供程度)、非常に高度な頭脳を持つ。陽気ながらも陰険な性格であり、早口のサイバトロン語で会話する。人間を虫ケラ呼ばわりする悪役らしい所もあるが、それよりもサムの家の金魚に驚いたり、うっかりダムから転落するなど、コミカルな場面の方も目立つ。頭部にスパークを持ち、胴体を失うなどの非常時には虫の様な脚を展開して移動する。
- 主な役割はハッキングなどの電子工作による諜報活動だが、マシンガンやディスク・カッターを装備している上に機敏に動き回るため、人間が相手をするには十分に脅威。移動の際はバリケードの内部に格納され、共に行動する。
- G1作品に登場するカセットロンの1人・フレンジーがモチーフになっており、大型ロボットの胸から出てくる設定もカセットロンを意識したもの。本来はそのカセットロンのリーダーであるサウンドウェーブを登場させる予定だったが、ファンが納得できる活躍が本作で実現不可能だったため、その代役として抜擢されたとのこと(G1サウンドウェーブのようにラジカセに擬態して人間に持ち運ばれる場面がある)。
- フレンジーが発している早口のサイバトロン語は「ツタンカーメン」という単語をデジタル加工して作られたもの。ただし要所ではきちんとキーワードを交えた会話をしており、吹き替え版でも同様である。
- 基本的にディセプティコンの目の色は赤だが、何故かフレンジーの目の色は青である(玩具ではフレンジーの目も赤)。
[編集] キューブによって生み出されたトランスフォーマー
キューブのエネルギーから人為的、あるいは偶然誕生してしまったトランスフォーマー(Allspark Mutations)。
- キューブ争奪戦の最中に突如誕生し、街中を混乱に陥れた。本編ではその後が描かれなかったが、オートボット達やレノックス達によって撃退されたと思われる。また、玩具のみの展開として、キューブの影響で生まれたという設定で劇中に登場した乗り物に変形するトランスフォーマーも発売されている。(オールスパークパワーシリーズ)
- ノキアボット/Nokia-bot
- 変形形態:ノキア N93i(携帯電話)
- セクター7内にて、シモンズがサムたちにオールスパークの力を見せつける際に人為的に生み出したトランスフォーマー。グレンが所持していたノキアの携帯電話から変形。「地獄から来たウサギちゃん(Dancing Devil From Hell)」と称され、あまりにも暴れ回るため即座に破壊された。
- ディスペンサー/Dispensor
- 変形形態:マウンテンデュー自動販売機
- サムが所持していたキューブが地面に叩きつけられ、その衝撃で放出したエネルギーから誕生したトランスフォーマー。映画のスポンサーであるマウンテンデューの自動販売機から変形。マウンテンデューの缶を発射する。名前はロボットヒーローズの玩具から。
- ステアリングホイールロボット/Steering wheel robot
- 変形形態:キャデラック・エスカレードのステアリング
- ディスペンサーと同様の経緯で誕生。自動車のステアリングが変形し、運転手の女性の頭に食らいついた。映画『エイリアン』シリーズのフェイスハガーのパロディ。
- Xbox 360ロボット/Xbox 360 robot
- 変形形態:Xbox 360
- ディスペンサーらと同様の経緯で誕生。男性が持っていたXbox 360の箱から手足が生えたが、全貌は不明。変形する際には同ゲーム機の起動音が鳴る。
[編集] 制作・エピソード
[編集] 設定
人類が誕生するよりもはるか昔、オールスパークの恩恵によって繁栄していたセイバートロン星ではその所有権をめぐり、全宇宙統一を目論む過激派・争いの無い恒久世界を目指す和平派によって争いが繰り広げられていた(後のディセプティコンとオートボットとなる)。
これにより故郷セイバートロン星は荒廃、オールスパークが惑星外へと姿を消し、両者は争いを続けながらもオールスパークを探す旅に出る。その過程においてディセプティコンリーダー・メガトロンは行方不明となる。
地球歴1897年。北極を調査中のアーチボルト・ウィトウィキーにより何らかの方法でオールスパークを発見するも休眠状態に陥っているメガトロン及びオールスパークを発見。アーチボルトが所属する国家、アメリカによって回収される。
72年後の1969年、アポロ11号発射の影に隠れ、回収されたメガトロンの身体機能を元に宇宙船「ゴースト一号」を作成。テスト飛行中にトラブルでワープしてしまい、戦闘中だったオートボット・ディセプティコンと遭遇。これにより地球に行方不明のメガトロン、そしてオールスパークが存在する事が明らかとなる。
ゴースト一号がワープした座標(地球)が不明だった為、両軍は地球換算38年をかけて惑星の座標を探し出し、映画冒頭へと続くこととなる。
[編集] 用語・組織
[編集] オールスパーク
遥か昔から存在しているキューブ型の物体で(その為、劇中では「キューブ」とも呼ばれる)、絶えずエネルギーが放出されそのエネルギーを浴びた精密機器には命が宿り、ロボットにトランスフォームする。サイバトロン星の知的生命体はこのオールスパークから誕生した。しかし、誰がいつ、何の目的で造ったかは分かっておらず、トランスフォーマー達もその総てを把握できていない。扱い方の一部のみを知っているだけである。数十メートルほどのサイズから小箱くらいのサイズまで縮小することも可能。
事情によりセイバートロン星から離れ、長らく所在不明だった。人類の解析によれば紀元前1万年前以上に地球に墜落したものと推測されている。
オールスパークの力によってノキアの携帯電話、マウンテンデューの自動販売機、車のハンドル、Xbox 360等が小型ながらトランスフォーマーに変化している。Xboxは変形する際に起動音が鳴り、自動販売機は銃から缶を発射する。劇中に登場したこれらのTFは何故か手当たり次第に周囲に攻撃するなど凶暴性が高い(あるいは誕生直後は動物程度の知能しか持たないとも考えられる)。
サムの機転によりメガトロンの胸に押し込まれ、その膨大なパワーを受けたメガトロンはオーバーロードを起こして破壊されたが、それによりオールスパークもオプティマスがメガトロンの遺骸から回収した欠片が残るのみとなる(その後は映画続編前日談となるミニシリーズのひとつ「Alliance」でサンプルとしてアメリカ政府により保管されているとある)。これ以降はトランスフォーマー・リベンジに続く。
また、玩具のみの展開で、劇中に登場した地球人の通常兵器が、オールスパークの力を受けて変化したという設定のトランスフォーマーも存在している(『オールスパークパワー』シリーズ)。
[編集] セクター7
フーバー大統領が設立した、アメリカ政府の秘密機関。1897年にアーチボルト・ウィトウィキーが発見したオールスパークやメガトロンを秘匿しそれに関する情報を管理、隠蔽していた。その存在は大統領など極一部の人間にしか伝えられておらず、アメリカ国防総省にすら知らされていなかった。この戦いの後解散される事となる。尚、この組織の元ネタは、1980年代に都市伝説として流布された宇宙人・グレイと密約を結んだとされるアメリカの秘密組織MJ-12と思われる。
[編集] 裏話・小ネタ
- 監督であるマイケル・ベイは初めにオファーがあった頃、玩具が原作である本作を監督することに難色を示していたが、過去のアニメ映像などを観ていくうちにやる気を出し始め、撮影中はノリノリで製作に当たっていた。ちなみに、物語終盤にてメガトロンに指一本で弾き飛ばされた男性はエキストラ出演したマイケル・ベイ本人である。
- メガトロンは原作では銃に変形するが、監督の意向で実現されなかった。代わりに両腕が変形するフュージョンカノンが登場した。
- スピルバーグは製作総指揮だけではなく、ベイ監督にも演出面で経費を節約するアドバイスを行っており、2億ドル以上かかると言われた本作の制作費を1億5千万ドルまで抑えた。
- サムのネットオークション・eBayのユーザーネーム「LadiesMan217」は、劇場公開時およびDVD版での字幕は「プレイボーイ217」、小説版では「もてもて男217」と訳されている。ちなみに、この217という数字はマイケル・ベイの誕生日である2月17日から来ている。
- 本作の製作中にオプティマスの実写用のサンプルデザインがネットに流出した際、監督のマイケル・ベイが、そのデザインに不満を抱いたファンから脅迫を受けたことがある。(「マイケル・ベイを捕まえて殺す」等)
- 「Their War, Our World...(彼らの戦場、選ばれたのは地球)」のキャッチコピーは、本来は04年に公開された『エイリアンVSプレデター』で使われるはずだった。
- ブラックアウトがカタールのアメリカ軍基地を襲ったのは夜だったが、エップスが撮った写真には背後に太陽が映っており、なぜか昼間になっている。
- 06年式5代目カマロをスキャンしたバンブルビーは、ビークルモードではボディがピカピカだが、変形するとなぜか70年式カマロのように汚れている。このビークルモードが最後まで傷一つ無いのはカマロ車種のスポンサーであるGM社の要望によるもので、06年型カマロのボディはまだ市場に出ていないコンセプトモデル(試作型)だったため、その扱いには細心の注意が払われていた。
- GM社は車両提供をする代わりに、同社の車を多数出演させることを要請し、実際に主要車両はGM社製品で占められている。
- ボーンクラッシャーがアームで蹴散らした車に突っ込んだ乗用車は、『バッドボーイズ2バッド』でも使用された、チェイスシーン撮影用車の別名「ベイ・バスター」である。
- DVDには隠し映像としてメイキングが収録されている。
- メガトロンが街に襲来した際その場に居ないはずのオプティマスの命令が聞こえるシーンで、日本語吹き替え版ではオプティマスの声になっているという配役ミスがある。
- ILMのVFXチームは、同時期に『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』のVFX制作の依頼が来ていたが、スタッフのほとんどがトランスフォーマーのファンだったため、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の制作を蹴って本作を選んだ。
- 本作のトランスフォーマー達の動きにモ-ションキャプチャは使われておらず、全てアニメータ達の手作業により動きを付けられている。ただし、戦闘シーンに関してはスタントマンたちによる実際のアクションをベースにしている。また合成に必要なブルースクリーンなどもほとんど使用されなかった。
- トランスフォーマーは一体辺り数万という破格のパーツ数で構成されていたことから、製作当初動かそうとしただけでILM300台のパソコンが一斉に停止するという事態を引き起こした。
- カタールでスコルポノックとの戦闘で国防総省を呼び出す際に、クレジットカードの使用の有無で手間取っていたが、これは実際の戦闘であったエピソードに由来する。
- 監督であるマイケル・ベイはトランスフォーマーの巨大感を出す演出に際し、遠くに居る場合は遅く、近くに居る場合は素早くといった演出方法を取った。この方法は迫力が出る反面、トランスフォーマー達のデザインの複雑さも相まって、「何が起きているのか判別できない」という批判も多かった。
- 本作が出世作となったミーガン・フォックスだが、米芸能雑誌『Entertainment Weekly』のインタビューで「あの映画は演技で勝負する映画でない、これは皆さん百も承知よね。」と発言し、マイケル・ベイ監督が演技よりも特殊効果撮影ばかりに力を入れていたと批判した。この発言に対して監督は「いえ、全然気にしていませんよ。それがミーガン・フォックスという人物ですから。」と述べ、時々馬鹿げた発言をするミーガンは23歳(発言当時)の割には人間として未熟であると手厳しいコメントを寄せた[7]。
[編集] スタッフ
- 監督 マイケル・ベイ
- 製作 ドン・マーフィー、トム・デサント、ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ、イアン・ブライス
- 製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴルドナー、マーク・バーランディアン
- 製作補佐 ケニー・ベイツ
- 脚本 アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、ジョン・ロジャース
- 編集 ポール・ルベル、グレン・スキャントルベリー
- 撮影 ミッチェル・アムンドセン
- 撮影第二班 ルーカス・エリントン
- 視覚効果 スコット・ファーラー
- アニマトロニクス監修・操演 グレゴリー・ニコテロ
- 美術 ナイジェル・フェルプス
- 衣装 デボラ・リン・スコット
- 音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
- 主題歌 リンキンパーク「ワット・アイヴ・ダン」
- VFX インダストリアル・ライト&マジック、デジタル・ドメイン、CLMスタジオ
- 字幕翻訳:松崎広幸
- 吹替翻訳:岸田恵子
- 吹替演出 三好慶一郎
[編集] 作品の評価
[編集] 受賞歴
第80回アカデミー賞において録音賞、音響編集賞、視覚効果賞に候補としてノミネートされた。第17回MTVムービー・アワードではベスト作品賞を受賞。
[編集] 後の作品への影響
全米で大ヒットとなった為、米国映画では、「巨大ロボットもの」がマス市場で初めて成功した例となった。これが前例となり、ホラー映画に続き、日本の漫画・アニメーションの映画化が複数製作発表された[8]。
[編集] 玩具
トランスフォーマー達の変形玩具は映画公開に先駆けて、6月2日を皮切りに、関連商品が順次発売された。玩具製作はこれまで通りタカラトミーが製作している。
玩具制作ではタカラトミー側も本編が公開されるまで各キャラクターの変形スタイルが謎だったため、ハリウッドからのわずかな資料を元にオリジナルのスタイルで制作されていた。
今回の映画版のトランスフォーマー達は2万個のパーツを使って複雑な構造へと変形する。さすがにそこまでは再現できないが、玩具化にあたってはこれらのパーツ移動をイメージした「オートモーフ」機構と呼ばれる、多箇所が連動して変形する機構を搭載したものが多い。
CMではこれまでアニメ版のナレーターの政宗一成がナレーションを務めている。玩具の発売された中には劇中には登場しないトランスフォーマー達も存在する。
[編集] Blu-ray・HD DVD・DVD
2007年12月19日にパラマウントよりHD DVD版とDVD版の2フォーマットをリリース。2009年5月22日にはBlu-ray Disc版をリリース。
- Blu-ray・HD DVD
- トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版
- Blu-ray版では日本公開当時に販売してたパンフレットの縮小復刻版が同封されている。
- DVD
- トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版
- トランスフォーマー オプティマスプライムBOX ※2枚組/10,000BOX限定販売
2007年当時、パラマウントがHD DVD支持を表明し、映画『トランスフォーマー』のBlu-ray Disc版を発売しないと発表したことについて、同作品のマイケル・ベイ監督が自身のブログでパラマウントを厳しく批判し、その後謝罪する騒ぎがあった[9]。その後、Blu-rayとHD DVDのフォーマット戦争(規格争い)が終わり、Blu-rayへと規格統一された事により、2009年にBlu-ray版も発売された。
DVD版のオプティマス・プライムBOXは、予約の時点で完売という事態が起きた。
[編集] トランスフォーマービギニング
『TRANSFORMERS BEGINNINGS』。ウォルマート限定のDVD特典として収録された短編映像作品。 ストーリーはIDWコミックをベースとした本編以前の前日譚で、コミックイラストに音声をあてたヴィジュアルボイスドラマとなっている。
[編集] キャスト
- オプティマス・プライム(声:ピーター・カレン)
- メガトロン(声:フランク・ウェルカー)
- バンブルビー(声:マーク・ライアン)
- スタースクリーム(声:パトリック・ハラハン)
- ブラックアウト(声:ブライアン・ステパネック)
- シモンズ捜査官(声:ブライアン・ステパネック)
- ロン・ウィトウィッキー(声:ケビン・ダン)
- ウィトウィッキー長官(声:パトリック・ヴィアル)
- セクター7捜査官ボールド(声:ハロルド・ヘイズJr.)
[編集] スタッフ
- 製作総指揮:マーク・ハーゾク、デビット・プライア
- 製作:ジョシュア・フォスター
- 脚本:シモン・ファーマン、クリス・ライヤル
- 作画:ドン・フィゲロア
- 彩色:ジョシュ・バーチマン
[編集] 脚注
- ^ い ろ は "Transformers (2007)". Box Office Mojo. 2009年10月10日 閲覧。
- ^ "世界で活躍するクリエイターに訊く、日本のコンテンツの真価". Variety Japan (2007-11-12). 2008年1月28日 閲覧。
- ^ 河森正治 (2007年). “『トランスフォーマー』特別仕様!”. ぴあ (2007年8月16日号): 15頁.
- ^ マイケル・ベイ 『映画プログラム』 東宝(株)出版・商品事業室、2007年、6頁。
- ^ 次回作でデュアルエネルゴンソードと命名。ハズブロ公式サイトより。http://www.hasbro.com/transformers/en_US/discover/Battle-Bios.cfm
- ^ い ろ 『映画プログラム』 東宝(株)出版・商品事業室、2007年、23頁。
- ^ Techinsight japan (2009年7月4日). "【イタすぎるセレブ達】ミーガン・フォックス恩を仇で返す? その毒舌ぶりに業界人らも唖然。". 2009年7月17日 閲覧。
- ^ 大坂直樹 (2007年). “次はガンダムか? ハリウッド映画化へ動き出す日本アニメ”. 週刊東洋経済 (2007年9月8日号): 106-108頁.
- ^ 「トランスフォーマー」HD DVDオンリーにベイ監督激怒……一転謝罪 ITmedia
[編集] 関連項目
- トランスフォーマー ザ・ムービー
- フーバーダム - この映画のロケハン地。
- ホロマン空軍基地 - 冒頭のカタール基地襲撃シーンで登場。
[編集] 外部リンク
- 日本語版公式サイト
- トランスフォーマーブログパーツ
- パラマウント Blu-ray/DVD特設サイト
- Transformers: The Movie(英語版公式サイト)
- Transformers - Internet Movie Database (英語)
- Transformers at the Movie Wiki
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最終更新 2009年11月23日 (月) 05:36 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【トランスフォーマー (2007年の映画)】変更履歴




