トレンディドラマ
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トレンディドラマ (Trendy Drama)とは、1985年から1993年頃にかけてのバブル景気時代に多く制作された、日本のテレビドラマの一ジャンルである。和製英語。
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[編集] 概要
都会に生きる男女(ヤッピー)の恋愛やトレンドを描いた現代ドラマ。配役はドラマ製作の時点で、演技や芸能活動が活発であり、美男美女、もしくは目立った個性が、視聴者に極めて好意的に受け止められている俳優、歌手、タレントが起用されることが多い。女優では浅野ゆう子、浅野温子の「W浅野」、山口智子、鈴木保奈美。男優では石田純一、三上博史、柳葉敏郎、陣内孝則、「平成御三家 (トレンディ御三家)」と呼ばれた織田裕二、吉田栄作、加勢大周らが特に活躍した。
現在ではトレンディドラマという用語自体はほとんど死語と化し、年月の経過と共に「トレンディ」と見られる価値観そのものも大きく変化しているが、トレンディドラマ同様の特徴を持つドラマは今もなお多数製作・放映され続けている。
また、トレンディドラマという言葉でドラマを呼ぶ以前にも、「ハーフポテトな俺たち」(1985年)がトレンディドラマの特徴を持つドラマであったが、「いまを思えばトレンディドラマの先駆けだが、かなり早すぎた。」と言われている。
[編集] 特徴
[編集] ターゲット層
基本的に、バブル景気時代の女性の願望を具現化した作品群であり、恋愛主体の少女漫画の王道に準じた点もある。ゴールデンタイムに放送し、視聴者には最も視聴率の取れる主婦、OL層、社会人層をターゲットとした娯楽作品。当時20歳~35歳であった新人類世代の女性(F1層)をターゲットとして、低年齢者や高齢層はあまり対象としていない。
[編集] 登場人物
放送の時点で今が旬の男優や女優が出演。主な登場人物は美男美女ばかり(ただし、三枚目の役としての布施博のような例外がある)。人物達の職業は流行の最先端。企業であれば広告代理店やテレビ局などのマスメディアや宣伝、企画部門。フリーランスであればデザイナーなどの所謂“カタカナ職業”。
主人公は、美男の上「優しい奴」で、周りの仲間に信頼されている。時にその優しさが揉め事に発展する場合がある。ヒロインは「等身大の女性像」として積極的な性格に描かれ、がさつだったり、わがままだったり、おてんばだったりするが、あっけらかんとした明るい性格で、視聴者に親近感をもたせた描きかたをされる。主人公以外の脇役は、残り物同士で付き合ったり、主人公とヒロインのごたごたをやや離れたところから、援護射撃したり、見守ったりしている。
[編集] 場所・製品
その当時の話題のスポット、ファッション、アイテム、ライフスタイルがドラマに反映されている。
主人公は主に眺望の良い高級マンションの、生活感に乏しい(雑誌に採り上げられる様な)美しいインテリアの部屋に住む。主人公たちが待ち合わせや出会いに使う場所は、「おしゃれなパブ系の店(クラブ系か?)」が多い。
カバンや待ち合わせなどで使う場所(デパートなど)の名前を堂々と映し、主人公たちは企業の「広告塔」になっていた。なお、これらに登場する製品、場所の多くが、広告代理店が仕込んだアパレルや自動車会社、飲料会社やレストランとのタイアップで成り立っていた。
[編集] 設定・その他
様々な人間関係の中で、恋愛模様を構成するストーリー。物語は飽くまでお洒落で、軽いタッチで描かれ、表面上は決してドロドロしないことが多い。
主人公は、お洒落な夜景の見える場所で、「好きだ」と告白する。ビールよりも、ワインやシャンパンで盛り上がる。記念日(クリスマスや誕生日など)を大切にする。
通勤路線は、東急田園都市線に設定される。使われる音楽は、電子楽器を多用したもの、若しくは、リズムセクションが強調されたポップスが多い。
[編集] 歴史
[編集] 1980年代
- 「金曜日の妻たちへⅢ ~恋におちて」(1983年)
- 「男女7人夏物語」(1986年)・男女7人秋物語(1987年)
- 「海岸物語 昔みたいに…」 (1988年) 出演:奥田瑛二:麻生祐未:賀来千香子:久保京子:渡辺裕之:島田紳助:山口美江
- 「晴海コンパニオン物語」(1988年)出演:浅野ゆう子:賀来千香子:室井滋
- 「君の瞳をタイホする!」(1988年)出演:浅野ゆう子:陣内孝則:柳葉敏郎:三上博史:三田寛子:森尾由美:工藤静香
- 「抱きしめたい!」(1988年)出演:浅野ゆう子:浅野温子:岩城滉一:石田純一
- 「君が嘘をついた」(1988年):三上博史:麻生祐未:大江千里:布施博:工藤静香
- 「ハートに火をつけて!」(1989年)出演:浅野ゆう子:柳葉敏郎:かとうかず子:田中美佐子
[編集] 1990年代
- 『世界で一番君が好き!』(1990年)出演:浅野温子:三上博史:工藤静香:布施博:石野真子
- 『恋のパラダイス』(1990年)出演:浅野ゆう子:菊池桃子:鈴木保奈美:石田純一:本木雅弘
- 『キモチいい恋したい!』(1990年)出演:安田成美:田中美奈子:吉田栄作:森尾由美
- 『東京ラブストーリー』(1991年)出演:鈴木保奈美:織田裕二:江口洋介:千堂あきほ:有森也実
- 『もう誰も愛さない』(1991年)出演:吉田栄作:田中美奈子:山口智子:伊藤かずえ
- 『学校へ行こう!』(1991年)出演:浅野ゆう子:加勢大周:高木美保:布施博
- 『101回目のプロポーズ』(1991年)出演:浅野温子:武田鉄矢::江口洋介:田中律子::石田ゆり子
- 『愛という名のもとに』(1992年)出演:鈴木保奈美:江口洋介:唐沢寿明:洞口依子:石橋保
- 『素顔のままで』(1992年)出演:安田成美:中森明菜::東幹久:的場浩司
- 『あすなろ白書』(1993年)出演:石田ひかり:木村拓哉:筒井道隆
- 『29歳のクリスマス』(1994年)出演:山口智子:松下由樹:水野真紀:柳葉敏郎:仲村トオル
- 『若者のすべて』(1994年)出演:萩原聖人:木村拓哉:武田真治
- 『ロングバケーション』(1996年)出演:木村拓哉:山口智子:竹野内豊:稲森いずみ:りょう:松たか子:広末涼子:森本レオ
- 『ラブジェネレーション』(1997年)出演:木村拓哉:松たか子:純名りさ:内野聖陽:藤原紀香
- 『WITH LOVE』(1998年)出演:竹野内豊:田中美里:藤原紀香
- 『恋愛結婚の法則(ルール)』(1999年)出演:小泉今日子:柳葉敏郎:小林聡美:小雪
[編集] 2000年代
トレンディドラマという言葉は使われなくなったが、その系譜を受け継いだ作品を列挙する。
- お見合い結婚(2000年)
- ビューティフルライフ(2000年)
- やまとなでしこ(2000年)
- HERO(2001年)
- スタアの恋(2001年)
- カバチタレ!(2001年)
- 恋ノチカラ(2002年)
- 美女か野獣(2003年)
- GOOD LUCK!!(2003年)
- 元カレ(2003年)
- オレンジデイズ(2004年)
- ラストクリスマス(2004年)
- スローダンス(2005年)
- 花より男子(2005年)
- トップキャスター(2006年)
- 結婚できない男(2006年)
- 花より男子2(2007年)
- ラブシャッフル(2009年)
[編集] 主題歌
人気作品の主題歌は放送時に繰り返しオンエアされ(タイアップ)、視聴者の心に刻まれ大ヒットする場合が多い。特にアイドルや音楽番組が低迷した1990年代以降、日本国内ではヒット曲の多くをドラマ主題歌が占め、シングル売上が200万枚に迫ったり、それを突破する楽曲が相次いだ。また各ドラマの最終回のサブタイトルに主題歌の題名がそのまま使われる事も多い。
- 『CHA-CHA-CHA』(石井明美、『男女7人夏物語』)(86年)
- 『ゲット・バック・イン・ラブ』(山下達郎)、『海岸物語-昔みたいに』)(88年)
- 『ラブストーリーは突然に』(小田和正、『東京ラブストーリー』)(91年)
- 『SAY YES』(CHAGE&ASKA、『101回目のプロポーズ』)(91年)
- 『君がいるだけで』(米米CLUB、『素顔のままで』)(92年)
- 『悲しみは雪のように』(浜田省吾、『愛という名のもとに』)(92年)
- 『TRUE LOVE』(藤井フミヤ、『あすなろ白書』)(93年)
- 『Tomorrow never knows』(Mr.Children、『若者のすべて』)(94年)
- 『HELLO』(福山雅治、『最高の片想い』)(95年)
- 『TOMORROW』(岡本真夜、『セカンド・チャンス』)(95年)
- 『LOVE LOVE LOVE』(DREAMS COME TRUE、『愛していると言ってくれ』)(95年)
- 『名もなき詩』(Mr.Children、『ピュア』)(96年)
- 『LA・LA・LA LOVE SONG』(久保田利伸、『ロングバケーション』)(96年)
- 『CAN YOU CELEBRATE?』(安室奈美恵、『バージンロード』)(97年)
- 『First Love』(宇多田ヒカル、『魔女の条件』)(99年)
- 『Everything』(MISIA、『やまとなでしこ』)(00年)
- 『世界にひとつだけの花』(SMAP、『僕の生きる道』)(03年)
ほか。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- トレンディドラマの系譜Dra-Navi
最終更新 2009年9月30日 (水) 18:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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