ドラえもん (架空のキャラクター)

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ドラえもんは、藤子・F・不二雄漫画ドラえもん』に登場する架空のネコロボット野比のび太と同様に同作品の主人公とされる[1]

目次

[編集] 概要

量産型の子守用ネコ型ロボット(MS-903型)。性別は。『ドラえもん百科』では「特定意志薄弱児童監視指導員」の肩書きを持つ。

普段は野比のび太の家に居候しており、のび太の部屋の押入れがドラえもんの寝床となっている。また、押入れはいろいろと改装されている[2]。親類として、子守用ネコ型ロボットのサポートのために特注で作られた、妹ロボットのドラミがいる。

[編集] 生い立ち

2112年9月3日乙女座)、トーキョーマツシバロボット工場で製造された、ネコ型ロボット第1号。当日の量産ラインにおいて、1台目(第0号)の次である2台目として生まれた[3]

製造中の事故(後述を参考)によりネジが1本抜け、特別な1台となった。このためロボット養成学校では特別クラスに編入することとなり、そこで後の「ザ・ドラえもんズ」となる友人らと出会う。ロボット学校在学中に行われたロボットオーディションにて、幼児だったセワシが間違って購入ボタンを押す[4]

子守用ロボットとして、セワシの家で働く。その後、セワシを幸せにするために、最も出来の悪い先祖、のび太の未来を変えるために、のび太の家へと送り込まれた[4]

(日本ドラえもん党の分析によると、ドラえもんが未来に帰った時期は、のび太が源静香と結婚したのを見届け、自らの使命を終えたと判断してからだという)

方倉設定では「ドラえもん」の「えもん」がひらがなで表記されているのは、ロボット戸籍調査員に名前を聞かれた際に「えもん」をカタカナで書けなかったという事になっている。また、バラエティー番組人生が変わる1分間の深イイ話」によると「未来から来たロボットなのに古い時代の『えもん』を付けることによって逆転のおかしさを狙った」とされている。

学校内での友人の数はさほど多くなかった。また虐められていたことも本人は感じていたようだ。

[編集] 旧設定

  • 2112年9月3日、製造直後の検査の結果、不良品と判定される。
  • 2112年9月4日、特売所に置かれる(この特売所には「がらくた」の文字が確認できる。つまりドラえもんはジャンク品だったことになる)。
  • 2115年1月9日、セワシの親に買われる(11巻「ドラえもん大事典」では1月19日)。
  • 2122年8月30日、耳をネズミにかじられる。
  • 2123年4月5日、タイムマシンでのび太のもとへ行く。

(日付は「コロコロコミック」1979年7月号掲載「ドラえもん百科」「決定版ドラえもんじてん」内「ドラえもん講座3 出生のひみつ」より)

[編集] 身体

[編集] 概要

球状の頭部と胴体、をもつ。体色は青であるが、顔面と腹部は白色であり、としっぽの先は赤色である。はじめに造られたときは、がついており、体には卵を割って圧力をかけ黄色に塗装されていた(原作では製造当初から青色[5])。だが工作用ネズミロボットに耳を齧られたのち、ひみつ道具「悲劇の素」を誤って飲み号泣した振動でメッキが剥げ、ガラガラ声になった[6](初期設定ではネズミに耳を齧られた姿を鏡で見て青ざめたため、他にも耳が無くなった悲しみで砂浜を走ったため、となっている[7])。連載初期はずんぐりした体型でしっぽの先が青く、体は現在より淡い青色で光沢も見られた。また、手足は長い間肌色一色で、初期のグッズでは手足が肌色に塗られたおもちゃも存在する。全身には「極微反重力コーティング」が施されており、ゴミや泥はさっとふき取るだけできれいになる[3]。 体は意外に頑丈で、高水圧の深海宇宙空間でもそのまま活動可能[8]。酸(のような液体)にも溶けない[9]。海賊船に積まれた弾薬を誘爆させてしまい、船が木っ端微塵になったが、本人はひげが多少よれた程度で傷一つなかったことも[10]。しかし寒さには極端に弱く、風邪をひくこともある[11]。暑さにも若干弱く[12]に刺されることもある。本人曰く、高級なロボットだからとのこと[13]。電気的刺激で故障することもある[14]。また幻影を見ることもあり、「ロボットなのに幻を見るなんて変だ」と指摘されると、「僕は高級ロボットで、夢も見られるんだぞ!」と反論した[15]。放屁したり[16]、男性用便器で用を足しているかのような描写もある[17]

時間犯罪者であるドルマンスタインがタイムパトロールから逃亡するためにワープを行い、その際に電気エネルギーを放出したためか落雷を引き起こし、稲妻がマツシバロボット工場に落ちる。工場で組み立て中、その落雷がドラえもんに直撃し、衝撃でネジが1本抜け、さらに生産ラインから転落する。その影響で、他のネコ型ロボットより少々不器用になった[4]

同じくロボットのドラミとは同じオイルが使われているため兄妹関係にある。なお、2人に入れるオイルは長期間保存されていたため、使用時には良質な成分が沈殿していた。そのため、上半分のオイルを使って作られたドラえもんよりも、下半分のオイルを使って作られたドラミの方が性能が良い[7]。作品世界における2125年の『小学四年生』ではドラえもんに似たキャラクターが登場する『モライもんとヒロイもん』という漫画が掲載されている[18]

  • 身長:129.3センチメートル
  • 体重:129.3キログラム
  • パワー:129.3馬力
  • 頭の周り:129.3センチメートル
  • 胸囲:129.3センチメートル
  • 座高:100センチメートル
  • 足の長さ:129.3ミリメートル
  • ネズミを見たときに飛び上がる高さ:129.3センチメートル
  • ネズミを見たときにネズミから逃げる速さ:時速129.3キロメートル[3]

身長について、のび太を見下ろさない高さとして1969年当時の小学4年生女子の平均身長(小学4年生男女混合の平均身長)である129.3センチメートルに設定したという。ただし連載が進むにつれ、のび太より若干低く描かれるようになった。なお、アニメではドラえもんの身長は1メートル程度になるよう作画されている。体重は129.3キロとのことだが、のび太の頭に乗ったり[19]、のび太がドラえもんを抱き上げたり、のび太とシーソーに乗ったり[20]のび太と取っ組み合いの喧嘩をするような描写もある[21]。実際ドラえもんに眉毛はないが作中に眉毛がついているドラえもんが何度か見られる。これは初期の作品で見られ、後期では殆ど見られない。

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耳がない。丸い体形からしばしばタヌキと間違われ(海坊主や、石像に間違われたこともある)、本人はそれを極度に嫌う。外部からは見えないが、聴覚を感受する「高感度音波測定イヤー」と呼ばれる装置が、頭部両側に内蔵されている。そのため、ジャイアンの歌などで人間でいう耳を押さえるような動作をする時は、目の横の部分を押さえる。「耳バン」を貼る位置から、人間の耳とほぼ同じ位置にこの装置があることがわかる[22]。失った耳は集音機であり、この装置と併用して遠くの音や人間の耳で聞き取れない音波を感知できるが、集音機がない現在では人間の耳と同様の聴力しかない。耳が健全なら町中の音を聞くことができたという。但し未来の病院の医者ロボットがドラえもんの治療の際に、耳を「単なる飾り」だと言っていた[4]

鼻は常人の20倍の嗅覚を持つ「強力鼻」、鼻の周囲には周囲の物体を感知する3対の「レーダーひげ」があるが、いずれも故障中。なお、ひげは抜き差しが自在[23]だが、引っぱられると痛いらしい[4]

電子頭脳「スーパーウルトラデラックスコンピューター」を持つ。ネコ型ロボット固有の機能であるのか、ネコとは「ネコ語」(ネコの鳴き声)で会話可能。ネコ以外の動物言語は理解できず、「動物語ヘッドホン」や「ほん訳コンニャク」に頼ることになる。また、人間の言語でも日本語以外は「ほん訳コンニャク」に頼ることから、電子頭脳には日本語以外の外国語が入力されていないようだ。また、暗算能力も一般的な人間なみであり[24]、複雑な計算は筆算[25]や電卓[26]に頼る。

は洗面器をまるのみにできるほど大きい[5]。内部には「フードカッター」と呼ばれるがあり、怒ったときなどに見せることがある。これまで発表された内部解析図には歯茎の記載がなかったが、『のび太の恐竜2006』などで歯茎のある描写が散見される。

にはのついた赤い首輪を装着。鈴はもともと「ネコあつめすず」(「ニャ~ン」と鳴る)というものだった。その鈴は長期間故障していたが、心の支えとして大事に着けていた[27]。現在は、部品を交換して小型カメラに使用されている[28]。「のび太と未来ノート」では非常用として携帯用時空間取換え機が収納されていた。

文字通りの石頭であり、道具が使えなくなった際の「最後の武器」となる。大長編では、自らの頭で壁を突き破りガスタンクに穴を開けるなどの特攻を見せたこともある(代償として意識不明の重体に陥ったがキー坊によって一命を取り留めている)[29]。だがクッションのようにやわらかい描写[30]や、原始人の矢が貫通している描写[31]もあり、作品によってその強度は一定ではない。

また、「のび太と未来ノート」ではエネルギー切れになった際、頭から装置がでて、地熱(温泉につかる)、風力(大きくしたタケコプターを装置に取り付け、風でそれが回る)、太陽光(大きな虫眼鏡で集められた光が装置に当たること)で回復していた。

雷に弱く、ちょっとでも電気が加われば頭脳がショートしてしまう。また頭を強打されることにも弱い。

[編集] おなか

腹部にあるポケットは「四次元ポケット」という。脱着および洗濯が可能。この装置は未来の科学技術を利用した大小さまざまな道具を四次元空間に収納しておき、自在に取り出すことができるもの。内部には検索機能が取り付けられているためイメージしただけで道具が引っ張りだせる。

地球はかいばくだん」などの破壊兵器(と思われる道具)を所持する[32]が、大長編では使おうとせず、「こけおどし手投げ弾」「ハッタリバズーカ」といった威嚇用の兵器だけはたくさん用意している[33]。例外的に『ぼく、桃太郎のなんなのさ』で「熱線銃」「光線銃」「原子核破壊砲」を取り出し、この内2つをのび太とバケルに与えているが、結局は使用していない。

体内には、原子程度に分解してエネルギーに変換する「原子ろ」と呼ばれる胃袋を有し、人間同様に食事をする。基本的に人間と同じものを食べる。食べた物の消化率は100%、動物のように糞尿は一切排出しなくてもすむが、トイレに行って用を足しているようなシーンが存在する。ドラえもんは子守用のロボットとして作られた為、子供にトイレのしつけをするために[要出典]トイレで用を足すということもある。

[編集] しっぽ

しっぽがメインスイッチになっており、引っ張ると全機能が停止する(初期設定では「しっぽは自らの姿を消す機能も備えている」とされ、頻繁にこの機能を使用していた。現在では原作者により「便利すぎた」とされ、この設定はなかったこととされている)。

機嫌が悪いときはしっぽがピコピコとゆれる[34]。この特徴はモデルとなった実際のネコにも見られる(ネコは機嫌が悪いときにしっぽを左右に振る)。

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手は「ペタリハンド」と呼ばれ、あらゆる物体を吸着する磁力のような力を備える。

がないと思われがちだが、ペタリハンドで対応できない細かい作業(ねじ回しやボタンプッシュなど)をする際には親指状の構造が現れる。しかし黒電話のダイヤルを回すことは平常時の手でも可能で、のび太に「ダンゴみたいな手でよくダイヤルできるね」とツッコまれている[35]。なお、ドラえもんプラス2巻「夢中機を探せ」の初出時にのみ、じゃんけんをするときに五指が現れる描写があるが、雑誌再掲載時に修正され、なかったことにされている。またアニメではおもちゃのマジックハンドを使ってじゃんけんをしている[36]。サザエさんのプラカードのようなものを、四次元ポケットから出すこともある。手袋型の道具を着けているときは、手袋の五指が自在に動くが、どのようにして動かしているかは不明。ちなみに両利きだが[要出典]、ほとんど左手を使わない。大山のぶ代版アニメ「ラッキーガン」(1979年4月12日放送)でも銃の引き金を引くとき五本指の描写がある。

鉄棒は苦手[37]あやとりはできない[38]

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足は反重力機能により地面から3ミリメートル宙に浮いている[3]。そのためを履く必要はない。その空気圧により歩くときに音がする(もともとは歩くときに音が出ない仕組みの「へんぺい足」だったが、今は壊れている。だがドラミは宙に浮いていない[39])。ちなみにこの設定は、「家でも外でも常に土足だ」という読者の指摘を受けて発表されたもの。原作者の藤子・F・不二雄もこれを知り仰天したという[40]。ちなみに最初のころは足を伸ばす装置を使っていたため足が長かったが、装置のバネが壊れて足がめりこみ結果足が短くなった[3]

自転車に乗るときは、足がペダルに届かないため、ハンドルを口でくわえて操作し、ペダルを手でこぐことで進む。この乗り方なら3人乗りも可能[41]

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「強力鼻」と呼ばれ人間の嗅覚能力より遥かに上だが現在は故障中。

[編集] 食べ物

ドラ焼きが大好物。22世紀にいたころ、ダンス用ネコ型ロボットのノラミャー子からドラ焼きをもらい、そのときから好物となった[4]。ただしこれは映画の設定で、TVアニメでは原作第一話をアニメ化した「未来の国からはるばると」で野比家にはじめてきた時に、のび太が食べていたドラ焼きを食べて、好物になった(「未来の国からはるばると」がアニメ化されたのは脚注の映画の公開より何年も後である。また、原作第一話で野比家で食べたのはドラ焼きではなく餅だった。水田わさび版でも餅はドラ焼きに変更されているが「初めて食べた」とは言っていない)。

そのこだわりは強く、甘すぎるドラ焼きは邪道という持論を持つ。ドラ焼きを売る菓子屋の主人と、味をめぐって論争したこともある[42]。のび太の部屋を埋め尽くすほどの世界一大きなドラ焼きを1人で完食したことや[43]、ドラ焼き大食いコンテストでの優勝経験もある。コンテスト時の経験は、過去の経験を保存してバーチャル体験できる道具「録験機」により繰り返し味わっている[44]。ドラ焼きを食べない日が3日続くと禁断症状が起きる[45]。ただし、恋の病になったときには受け付けない。ちなみに、ドラ焼き三つの早食い競争の記録は0.1秒である[46]

ドラ焼きの大安売りと聞けばすべてを放り出して菓子屋に直行する。道具を貸すのを渋っているときも、目の前にドラ焼きを出されるとたやすく貸す。普段は道具で金儲けするのび太を制止している彼も、「ドラ焼きが食べ放題になる」という甘言に惑わされた際は、のび太をも上回る悪辣さを発揮し、金の亡者となっている。このとき、「世界じゅうのドラ焼きを輸入しよう」と発言している。

ドラ焼きの成分は、ドラえもんのエネルギー源に最適だともされている[3]

他には上記の通り、初めてのび太の家に来たときに初めてを食べたことで、餅を好んでいた時期もあった[47]。他に「大好き」だと発言したものにはスイカ[48]がある。

[編集] ネコ

ネコ型ロボットだけあって野比家の近所のネコとも交流があり、パーティを開くこともある[49]。ガールフレンドのメスネコはタマ、ミイ、シロなど話によってさまざま[50]。一度だけおもちゃのネコに恋したことがある[51]。このように原作では一匹に絞っていないが、アニメではおもにミーちゃんのみに絞られている。なお、のび太のもとへ来る前は、22世紀にてノラミャー子というダンス用ネコ型ロボットと恋愛関係にあった[4]が、現在の関係は不明(原作では破局[5]。『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』ではドラえもんと会話していた)。

しかしネコ型ロボットであるのにも関わらず、他のネコに対し「ネコのくせに」と言ったこともある[52]

[編集] 異性関係

メスネコのガールフレンドがいるが、上述のようにエピソードによって名前が変わっていることがよくある。その一方で、星野スミレ、丸井マリや伊藤つばさといった人間の女性アイドルにも熱を上げている[53]。 また、のび太と同様、しずかのお風呂シーンを覗こうとするシーンもあったりする[54][55]

[編集] 嫌いなもの

上述のように、昼寝中に耳をかじられたためネズミを嫌う(ただし、三谷幸広の作品『ザ・ドラえもんズ』においてのみ、耳があるころからネズミ嫌いだったとする描写がある)。

同系であるハムスターも苦手[56]。同じ藤子作品『チンプイ』の登場人物であるチンプイも苦手[57]

なおネズミを見て発狂寸前になることも多く、野比家内に生息するネズミを駆除するために地球はかいばくだんを使おうとしたこともある[32]。ネズミから逃げるためには電燈の上に上ったり重力に逆らって天井に張り付くこともある。ゲーム『ギガゾンビの逆襲』ではネズミ系統の敵と遭遇すると戦闘開始時に麻痺するという形で再現している。

一度だけ、四次元ポケットからあわてて道具を取り出そうとしたときに、ポケットの中からネズミが出てきたことがある。ただしこのことは一瞬であり、ドラえもん本人も気付いていない[58]

ネズミを見たときの足の速さは129.3km/h(普段は12km/h)、跳躍力は129.3センチメートル。気絶する可能性は50パーセント。

また嫌いではないが、しばしばタヌキと間違われ、そのたびに激怒する[59]。ほか、五指がないためにあやとりができず、そのためのび太の数少ない特技であるあやとりを嫌う描写もある[38]。一時期クモが大嫌いだった時期がある[60]

[編集] 性格・特徴

基本的には穏やかな性格。子守用ロボットなので世話好きだが、余計な世話を焼くことも少なくない。また自分を(高級)ロボットと認識しているようだが、(時間軸の違う自分自身に対し)「野郎ぶっ殺してやる」・「自分殺し」といったあたかも自らを生き物と認識しているような発言[61]もしている。

ひみつ道具を使って調子に乗るのび太を諫める冷静さもあるが、自分まで調子に乗って問題をエスカレートさせることも多い。早とちりが原因で大惨事を招いた事もあった。原作初期は20世紀の常識に疎く、かなり短絡的な性格で、のび太ではなくドラえもんがトラブルメーカーとなるエピソードも多かった。

動物変身ビスケット人間製造機悪魔のパスポートドロボウホイホイかぐやロボットクローン培養基など、のび太に勝手に使われるととんでもない大惨事・大問題を招きかねない危険な道具をよくのび太の部屋に置きっぱなしにして出かけている。また、やたらと意味不明な道具をのび太に貸して騒動が起きると、なんでも「そんなものを勝手に使う奴があるか!」などといい、逆ギレ気味にのび太のせいにしてしまう(もちろんのび太自身にも問題はあるが)など、初期から中期にかけてはかなりいい加減な性格であるかのような描写が見られる。これは後期になるにつれて見られなくなった。

慌てると完全に冷静さを失い、思い通りに道具を出せなくなるほど混乱する。なぜか、やかんや魔法瓶、下駄、トイレットペーパー、鍋のふた、缶詰など適当な日用品を出す。そのせいか、のび太に「あわてるとだめなやつ。」と言われている。何か大きな、あるいは世界的な事件(大洪水など)が起こりそうになると、警察、気象庁防衛庁国連事務総長や「全国こども電話相談室」に電話をかけることがある[62]。かなりの慌て者である点はのび太と似ている。

基本的に不当なことに対しては立ち上がらずにはいられない。しかし、のび太がいじめられた時は「それはひどい!!」と激怒したりもすれば、マンガを読んだりドラ焼きを食べたりしながらどうでもいいような対応をするなど、その場のテンションでのび太に対する対応が違う。初期の頃は前述の通りのび太の話を聞くなり部屋を飛び出して復讐するなどかなりエキセントリックであり[63]、後期になるにつれて「いつもの事じゃない」などと言い放つなど冷静になっていく。但し、のび太の無気力さや無頓着さ、不甲斐なさに耐えかねて、のび太が道具をせがまなくてもドラえもんが自ら道具を出すこともある。また、ジャイアンにやられた時とスネ夫にやられた時の対応が微妙に違っている(ジャイアンの時は「やられたらやりかえせ!」などと叱咤し、すぐには道具を出したりしないが[64]、スネ夫の時は「負けてたまるか!」などと言ってすぐに道具を出す場合が多い[65])、またのび太がジャイアンとスネ夫に無視といういじめをされたときにはかなり激怒して「そんなことするやつは人間のくずだ」と罵っていた[66]

眠気が昂じてのび太に対して激しく怒りをぶつける描写もある[61]。思ったことをそのまま口に出すことが多く、相手の気持ちを考えず物事を正直に指摘してのび太を怒らせることもしばしばある(「どうも僕は口が下手でいけない」と言っていることから自覚はあるようである)。

前述のとおり世話好きであるためか、のび太らの保護者に絶大な信頼がある。ピクニック旅行の際に母親に了解を得る場面がときどきあるが、「ドラえもんがいるなら安心」と子供の面倒のすべてを任されている[67]。パパとママが親戚の結婚式のため、ドラえもんがいるからと安心しきって、2人だけで泊りがけの外出をする描写もある[68]

大長編シリーズでは指揮官的な役割を担う。

けんかをすることもあるが、のび太とは深い友情関係で結ばれている。自分自身の故障中であっても、のび太を心配して未来へ修理しに帰らないこともしばしばある。 知能はそれなりに高い。22世紀までの地球の歴史をある程度把握している[69]。が、ロボット養成学校の筆記試験で0点を取ったこともある[4]。幅広い知識を持っている割りに、桃太郎を知らないなど意外なことを知らないことがある[70]。また、のび太に言われるまで、テレビ番組がテレビ局から放送されていることを知らずに、電器屋で放送されていると思い込んでいた。

就寝時はのび太の部屋の押し入れで寝ることが多い(のび太の部屋自体で就寝したのは数回だけ)。のび太が学校などで不在の昼間には、のび太の部屋で昼寝をよくしている。

日本テレビ版アニメでは、序盤は当時、中年男性だった富田耕生が声優を担当したこともあって、非常におっとりとした親父臭い性格に設定されていた。担当声優が野沢雅子に代わって以降、原作の連載初期のような短気で自己主張が強く活発で好戦的な性格に変更され、近所の相撲大会や小学校のラジオ体操などの行事に参加したり、のび太と一緒にのび太の父親に海水浴に連れていくことを強請る描写があり、原作以上に子供らしい性格に描かれている。

[編集] 口調

原作ではのび太を「のび太くん」と呼ぶ時もあるが、いない時は大抵呼び捨てにしており、「~だぜ」など、割とフランクな口調で会話するが、のび太の親のような目上の人物に対しては敬語で話す。単行本では全て修正され消されているが、最初期のアニメビデオ・DVD及び映画「のび太の恐竜」で「なのら」と言っている[71]

日本テレビ版アニメでは、担当声優が野沢雅子に代わって以降、原作のように「~しろ」、のび太を「のび太」と呼び捨てにし、「バカ」、「のび太と親友になんかなるんじゃなかった」などとフランクな口調で話す。また、語尾が「~よ」、「~なのよ」であるのが特徴的。

大山のぶ代版アニメではのび太を「のび太くん」と君付けで呼んで保護者的に接しているが(初期ではのび太と呼び捨てで呼んでいた「〔例〕テストにアンキパン」。また興奮した時や非常事態時にのび太と呼び捨てにすることも稀にあった)、これは声優の大山が「ドラえもんは子守ロボットなのだから、汚い言葉を使ってはおかしい」と判断し、アドリブで変えたもの。次回予告冒頭で毎回使われていた「こんにちは、ぼくドラえもんです」も大山のアドリブである。

わさび版アニメも、フランクな口調であるが、大山同様、のび太を「のび太くん」と呼んでいる。だが、「のび太」と呼び捨てにする描写も時折、見られる。また、大山版アニメではドラえもんを「保護者」として描いていたのに対し、わさび版では2007年9月7日放送の「ドラえもんが生まれ変わる日」において、ドラえもんを「(のび太と)一緒に成長する子守りロボット」として描いていることが作中で提示されている。故に、大山版よりもわさび版はのび太の目線に近いキャラクターとして設定されている。

[編集] 呼称

基本的に普段は女性からは「ドラちゃん」(しずかちゃん、のび太のママなど)や「ドラえもんさん」、男性からは「ドラえもん」(のび太、ジャイアン、スネ夫、のび太のパパなど)や「ドラえもん君」(出木杉、のび太の先生など)と呼ばれる。逆に、ひみつ道具を持っていなかったり、その道具が使い物にならなかったら、困った人から「ドジえもん」や「只の中古ロボット」などと言われる[72]。呼び方の間違いとして「ドラモン」、「ノラえもん」、「ドラざえもんさん」[72]あるいは「タヌキ」「タヌキ君」「青ダヌキ」「タヌキ型ロボット」(初めてみた人がよく言う)などがある。本人以外につけた名前では、のび太がドラえもんの入った雪だるまに(最初は中にドラえもんが入っていることを、のび太は知らない)「ドラ太郎」と付けたりしている。

[編集] デザイン

テレビ朝日版アニメの現在のドラえもんの顔は(体の青色後)、1981年1986年に微妙に修正されている。1979年から1981年ごろまでは「初代顔」(原作でのような、顔から目の位置が上寄りの馬面で、ひげが長めだった)、1981年から1985年までは「2代目顔」(ひげが顔の外に出ていた)。1986年以降は「3代目顔」(現在の顔のひげは顔の外にでていない)である。

声優・スタッフ陣変更によるリニューアルにあわせ、2005年4月から登場人物全員のキャラクターデザインが一新され、原作により近づけられた。

[編集] ドラえもんを演じた声優

日本テレビ系アニメ
  • 富田耕生:1973年4月1日 - 6月24日
  • 野沢雅子:1973年7月1日 - 9月30日、1976年放送の「アーモンドグリコ」のテレビCM
テレビ朝日系アニメ
その他

[編集] 黄色いドラえもんを演じた声優

  • 高橋和枝:1980年放送のお正月スペシャル『ドラえもんびっくり全百科』
  • 横山智佐:1995年の映画『2112年ドラえもん誕生』 - 1998年の映画『ムシムシぴょんぴょん大作戦』

[編集] 著作権問題

ブロードバンド

アメリカの政府機関である連邦通信委員会のウェブサイトに掲載されているキャラクター「Broadband」が、耳のある頃のドラえもんに酷似していると、2004年9月頃からネット上で話題になった。同年12月28日、ドラえもんの著作権を持つ藤子プロが警告文を送ったが約1か月たっても返答がない事を共同通信社が報じた他、フジテレビの『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』でも紹介(但し『トリビア泉 へぇの本』には未収録)されネットユーザ以外にも知られることとなった。2009年9月現在もこのキャラクターはサイト上に掲載され続けている。なお、このキャラクターをデザインした人物は一時的に働いていただけで現在は消息がわからないという。

また、アジア諸国において、ドラえもんの偽は数多く存在する(参考リンク:[1][2][3][4])。

2001年、6419というサイトが、ドラえもんの画像をそのまま使ったFlashを掲載していた。同年に小学館プロダクション(現小学館集英社プロダクション、後に偽者と判明)が6419に警告メールを送ったと同時に、そのサイトは強制閉鎖されたものの、以降移転を繰り返し、現在は復活している。閉鎖後、新しく「オラエモン」というキャラクターが作られた。ドラえもんに酷似しているが、これについても小学館は動いていない。

なお、駄菓子うまい棒のイメージキャラクターである通称「うまえもん」はドラえもんに似たキャラクターであるが、こちらは問題になったことは一切ない。

[編集] 脚注・出典

  • 「x巻」は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』の単行本での収録巻数を指す。
  1. ^ 連載初期では主人公とする構想は無かったらしく、藤子・F・不二雄大全集ドラえもん1巻掲載の初期相関図では「イヌとネコのできそこないロボット」との記載があり、当初は『ネコ型ロボット』ですらなかった上に相関図のバージョンによっては端に小さく描かれているだけで、当初の主人公のび太より扱いも小さかった。
  2. ^のび太の魔界大冒険
  3. ^ 方倉設定
  4. ^ 2112年ドラえもん誕生
  5. ^ 11巻「ドラえもん大事典」
  6. ^ 映画『2112年 ドラえもん誕生
  7. ^ 方倉陽二著『ドラえもん百科』、アニメ『ドラえもんびっくり大百科』
  8. ^のび太の海底鬼岩城』、18巻「しあわせのお星さま」ほか
  9. ^のび太のパラレル西遊記』『のび太の南海大冒険
  10. ^のび太の南海大冒険
  11. ^ 3巻「ミチビキエンゼル」、8巻「マッチ売りのドラえもん」ほか
  12. ^のび太の海底鬼岩城
  13. ^ 12巻「ゆうれいの干物」、単行本未収録作品「7万年前の日本へ行こうの巻」
  14. ^のび太と雲の王国』、『のび太とブリキの迷宮
  15. ^のび太の宇宙漂流記
  16. ^ 5巻「のろのろ、じたばた」
  17. ^ 37巻「しかしユーレイはでた!」
  18. ^ 10巻「百年後のフロク」
  19. ^ プラス3巻「一発逆転ばくだん」
  20. ^ 映画『帰ってきたドラえもん
  21. ^ 24巻「ションボリ、ドラえもん」ほか
  22. ^のび太の魔界大冒険
  23. ^ 35巻「ネンドロイド」
  24. ^ いくらAIが高度とはいえ、基本的に電子式コンピュータはAIの有無に関わらず高度な計算(演算機能等)が可能なため、誕生時の事故の影響で演算能力が低下していると思われる。
  25. ^ 3巻「ボーナス1024倍」
  26. ^ 18巻「お金がわいて出た話」
  27. ^ アニメ「ドラえもんの鈴そうどう」
  28. ^のび太とアニマル惑星
  29. ^のび太と雲の王国』『のび太とロボット王国』』
  30. ^のび太の新魔界大冒険
  31. ^ 1巻「ご先祖様がんばれ」
  32. ^ 7巻「ねずみとばくだん」
  33. ^のび太と竜の騎士
  34. ^ 23巻「おざしき水族館」
  35. ^ 30巻「真夜中の電話魔」
  36. ^ アニメ「ミステリー・スゴロク」1997年1月24日放送
  37. ^ 19巻「アスレチック・ハウス」
  38. ^ 15巻「あやとり世界」
  39. ^ 『2112年ドラえもん誕生』での海辺のシーンで、ドラえもんは足跡が付かないが、ドラミは付いている
  40. ^ 小学館『ドラえ本2』
  41. ^ 36巻「天つき地蔵」
  42. ^ 37巻「自信ぐらつ機」
  43. ^ 42巻「やりすぎ! のぞみ実現機」
  44. ^ 31巻「録験機で楽しもう」
  45. ^ 36巻「神さまごっこ」
  46. ^ アニメ「ドラえもん びっくり全百科-ドラえもんとドラミちゃん」1980年4月8日放送
  47. ^ 1巻「未来の国からはるばると」、2巻「タタミの田んぼ」
  48. ^ 18巻「ひい木」
  49. ^ 34巻「水たまりのピラルク」
  50. ^ 36巻「大予言・地球の滅びる日」、42巻「ふたりっきりでなにしてる?」、44巻「バランストレーナー」ほか
  51. ^ 14巻「すてきなミイちゃん」
  52. ^ 12巻『ミサイルが追ってくる』で野良猫のクロにドラ焼きを取られたときに言った。
  53. ^ 8巻「ぼく、マリちゃんだよ」、30巻「人気スターがまっ黒け」ほか
  54. ^ 26巻「水はみていた」ほか
  55. ^ 31巻「あとからアルバム」ほか
  56. ^のび太の日本誕生
  57. ^ 1989年12月29日放映のテレビスペシャル「藤子・F・不二雄スペシャル~ドラえもん+チンプイ~」
  58. ^のび太と鉄人兵団
  59. ^ 『のび太とアニマル惑星』ほか
  60. ^ カラー作品集第1巻「ゴロアワセトウ」
  61. ^ 5巻「ドラえもんだらけ」
  62. ^ 4巻「世界沈没」、『のび太と鉄人兵団』など
  63. ^ 4巻「のろいのカメラ」など
  64. ^ 5巻「黒おびのび太」、6巻「ジキルハイド」、15巻「いれかえロープ」、16巻「いっすんぼうし」など
  65. ^ 1巻「秘スパイ大作戦」「古道具きょう争」「ご先祖さまがんばれ」、6巻「せん水艦で海へ行こう」、12巻「ウラオモテックス」など
  66. ^ プラス5巻「無視虫」
  67. ^ 『のび太の海底鬼岩城』など
  68. ^ 27巻「細く長い友だち」
  69. ^ 『のび太の日本誕生』ほか
  70. ^ 映画『ぼく桃太郎のなんなのさ』
  71. ^ 「アニメ 旧「ドラえもん」大研究 旧ドラの謎」より
  72. ^ ドラえもん のび太のドラビアンナイト』など

最終更新 2009年11月20日 (金) 07:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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